やる気が出る3つの DADA

Jack Seisex

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NEW「101回目のプロポーズ/ゴミ小説60」

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「そろそろさ、夢のある話にしようよ。ストーリー展開」
 ヒダリンが言った。

 すぐに
『ウイーン!』
 ヒダリンは、チェーンソーの形で回転し始める。

 極めて、禍々しい左手である。

「おいおい、そんな人殺し器具チェーンソーの状態で、“夢のある話”も何もないだろう? だろだろ」
 俺は問う。

 我ながら、もっともな質問だと思った。

「まあ。まかせとけ」
 ヒダリンは絶叫。

「ぐあはっ」
 次の瞬間、タランティーノ映画ばりの血しぶきが飛んだ。

(え)
 目の前にいた、ハングレの身体が真っ二つに裂けていた。

「まだまだ甘い」

「おいよせ。ヒダリン」
「いいんだよ、JACK」
 ヒダリンが笑う笑う。

(おい、おい)
 俺の身体は、ヒダリンに引っ張られるようにして、ハングレたちに向かって進んでいった。

「ぶあっしゃ」

「ひでぶ」
「ぶべし」
 ハングレたちが、チェーンソーによって、滅多切り切りにされていく。


(世界残酷物語)

 俺は、なすすべもなく、左手の蛮行を眺めているばかりだった。

 数分後、
 ハングレたちは、全滅した。

「こわい」
「助けて」
 全身サイボーグ女たち
 あっという間に、女らは逃げて、廊下には誰もいなくなった。

『どうせにげられないだろ、袋小路地獄』
 スピーカーから、モグリン医師の声。

 偽ブラックジャックが動揺しているのは明らかだ。

「俺様を見くびるな」
 強気なヒダリン。
「ウイーン、ブキャキャ」
 ヒダリンは、チェーンソーの形のまま、壁を切り出した。

 優秀な大工のように円形に壁を切り取っていく。

「よし、脱出だ」
 ヒダリン。

 俺はヒダリンと出口に向かって走っている。

 なんとか命は助かりそう。

「よし、ここを出たら、これを買ってくれそうな“ブラック画商”に連絡してみるよ」
 俺はDADA便器をしっかり右腕で抱えている。


 病院の駐車場に出た。

 そこには、異様なほどに金つぎ込んだ高級車がとまっている。

 フェラーリだった。

「よし。この車で逃げるぞ」
 ヒダリン。

 ヒダリンは再び、自身の形をスライムみたいにヌルヌル変えて、簡単にキーロックを外してしまった。

(まじかよ、変幻自在だな)
 戸惑う俺にも構わず、左手のヒダリンが、勝手にハンドル操作している。

 フェラーリは高速道路に向かう。
『ブルルル』
 しかたなく、アクセルを踏んでいる俺。

「これ誰の車だと思うJACK」

「知るか」

「偽ブラックジャックの車だ」

「このスポーツカーで逃走劇を続けるってわけか?」
「当然だ」
「当然?」
「あ、。一度犯罪に手を染めたら、極悪非道ヒールまっしぐらでいくっきゃない。これから、街に繰り出して荒稼ぎしようぜJACK」
 ヒダリンは高笑いしている。

 もう、ヒールなヒダリン
 極悪非道
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