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「K・ジャックの落書きノート/私小説集」87
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「コロス。絶対に殺す」
マッドサイエンティスト・モグリンが近づいてくる。
「おい、殺そうぜ。殺される前に。もう一回、チンコ噛み切れば死ぬよアイツ」
左手のヒダリンが囁いてくる。
ヒダリンは口をピラニアのようにパクパクさせながら、狂暴な魚類のように興奮を隠せない。
「そうだな。命を守る行動をした方がいいよな」
「そうさ、その心意気さ。ジャック」
「死ね死ね死ね」
モグリンがメスで襲ってくる。
メスはアートルームの中で、シュールなオブジェのようにギラリと光り輝く。
部屋の隅では、血塗れになった“ゴールドの小便器”が、ぼくらの異常な闘いの様子を冷静に見つめている。
さすがのマル―セル・デュシャンも、魂込めて発表した作品がこんな闘いに巻き込まれるとは想像だにしていなかっただろう。
ダダダダダダ。DADA。
「うわわ」
俺は、辛うじて凶器のメスを交わした。
すぐに
「俺は彼奴(きゃつ)のチンコ噛み切るよ」
ヒダリンが宣言する。
「よし、頼んだぞ、ヒダリン」
「まかせろ、おまかせかせ」
俺は、不本意ながらモグリンとタッグを組んで闘っている状態となっている。
そもそも、モグリンを切除する為に、この病院に来たのだから本末転倒もいいところだ。
どうなるんだ、この凶器のタッグマッチ。
マッドサイエンティスト・モグリンが近づいてくる。
「おい、殺そうぜ。殺される前に。もう一回、チンコ噛み切れば死ぬよアイツ」
左手のヒダリンが囁いてくる。
ヒダリンは口をピラニアのようにパクパクさせながら、狂暴な魚類のように興奮を隠せない。
「そうだな。命を守る行動をした方がいいよな」
「そうさ、その心意気さ。ジャック」
「死ね死ね死ね」
モグリンがメスで襲ってくる。
メスはアートルームの中で、シュールなオブジェのようにギラリと光り輝く。
部屋の隅では、血塗れになった“ゴールドの小便器”が、ぼくらの異常な闘いの様子を冷静に見つめている。
さすがのマル―セル・デュシャンも、魂込めて発表した作品がこんな闘いに巻き込まれるとは想像だにしていなかっただろう。
ダダダダダダ。DADA。
「うわわ」
俺は、辛うじて凶器のメスを交わした。
すぐに
「俺は彼奴(きゃつ)のチンコ噛み切るよ」
ヒダリンが宣言する。
「よし、頼んだぞ、ヒダリン」
「まかせろ、おまかせかせ」
俺は、不本意ながらモグリンとタッグを組んで闘っている状態となっている。
そもそも、モグリンを切除する為に、この病院に来たのだから本末転倒もいいところだ。
どうなるんだ、この凶器のタッグマッチ。
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