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「K・ジャックの落書きノート/私小説集」84
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「やばいよ。アンタのボスが、強制的に性転換を迫られているよ」
俺は、投げやりに言った。
「強制的に性転換?」
「そうだ。特に希望もしてないのに、ペニスが切除されてしまっているんだ」
「なぜです」
「理由はどうでもいい。さっさと止血しろ。マジで死ぬぞ
俺は左手(ヒダリン)を隠しながら言った。
「了解しました」
全身サイボーグは、包帯などの入った赤十字マーク入りのショボい救急箱を持って診察室へと向かった。
「ううううう」
モグリン医師は、何とか気絶寸前で生きている。
そんな状況さ。
「大丈夫ですか」
全身サイボーグは、超絶セクシーを振りまきながら、応急処置にとりかかった。
陰茎をオブジェのように取り扱っている。
「大丈夫なわけあるか」
モグリンは反論する。
それでも、まだ反論する気力は持ち合わせているらしい。ヒロポンでも注射したのだろうか。
「喧嘩してる場合じゃない、死ぬぞ」
俺は忠告した。
「知ってる。手術室に運んでくれ。そこに担架がある」
「しょうがないな」
俺は、全身サイボーグと協力して、チンコが大変なことになっているモグリンを病院内の手術室まで運んだ。
高そうなボーズのスピーカーが取り付けられている。
「良かった。性転換手術だけは、依頼のある度にマジメにやってきてよかった。これで、よし。おいサイボーグ、メスを持ってきてくれ」
呆れたことに、モグリンは自分でペニスを縫い合わせるようだ。
その時、ボーズのスピーカーから奇怪な音楽が流れ始めた。
(え)
フィリップ・グラス「浜辺のアインシュタイン」だった。
偽モグリンは、ヒロポンを打ち、難解な現代音楽を聴きながら自分のペニスの接合手術をするつもりらしい。
手術が始まった。
俺は、投げやりに言った。
「強制的に性転換?」
「そうだ。特に希望もしてないのに、ペニスが切除されてしまっているんだ」
「なぜです」
「理由はどうでもいい。さっさと止血しろ。マジで死ぬぞ
俺は左手(ヒダリン)を隠しながら言った。
「了解しました」
全身サイボーグは、包帯などの入った赤十字マーク入りのショボい救急箱を持って診察室へと向かった。
「ううううう」
モグリン医師は、何とか気絶寸前で生きている。
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「大丈夫ですか」
全身サイボーグは、超絶セクシーを振りまきながら、応急処置にとりかかった。
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「大丈夫なわけあるか」
モグリンは反論する。
それでも、まだ反論する気力は持ち合わせているらしい。ヒロポンでも注射したのだろうか。
「喧嘩してる場合じゃない、死ぬぞ」
俺は忠告した。
「知ってる。手術室に運んでくれ。そこに担架がある」
「しょうがないな」
俺は、全身サイボーグと協力して、チンコが大変なことになっているモグリンを病院内の手術室まで運んだ。
高そうなボーズのスピーカーが取り付けられている。
「良かった。性転換手術だけは、依頼のある度にマジメにやってきてよかった。これで、よし。おいサイボーグ、メスを持ってきてくれ」
呆れたことに、モグリンは自分でペニスを縫い合わせるようだ。
その時、ボーズのスピーカーから奇怪な音楽が流れ始めた。
(え)
フィリップ・グラス「浜辺のアインシュタイン」だった。
偽モグリンは、ヒロポンを打ち、難解な現代音楽を聴きながら自分のペニスの接合手術をするつもりらしい。
手術が始まった。
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