やる気が出る3つの DADA

Jack Seisex

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~【NEW・緊急事態宣言】発動下の日々(18)~

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「ジョ、ジョ、ジョ、ジョ‥‥‥」 
 倉橋が、ホームで小便をぶちまけている。

『ウワワヮヮヮヮ』
 警備ロボットたちが、慌てふためいている。
「ざまみろ」
 倉橋が呟いた。
 倉橋は、ロボットが錆付くまで、たっぷり小便をかけてやろうと思っていた。

 その時、ギシギシという音が聞こえた。売店が、軋んでいるのだ。
「地震だっ」
 倉橋が叫んだ。
『地震』
『ジシン』
『じしん』
 ロボットの声が木霊するプラットフォーム。
 
 倉橋は、走り出した。
 ロボットたちも、初めての地震で、どうすればいいのか分からないようだ。
 動揺するバカどもを、尻目に、倉橋は【京急線】のホームを脱出した。

 改札を抜けて、空港のロビーを歩いていると、後ろから【黒い気配】がした。
 犬型ロボットだった。
『ウゥウゥウゥ』
 ロボットは、人懐っこい、ノイズを発声している。さっき、小便をかけられて、人間への服従を誓ったのだろうか。
「ついてくる気か?」
 倉橋が聞いた。
『もちろん』
 犬が、人間の言葉を喋っている。
『でも』
「でも?」
 倉橋が問い返した。

『【自然災害】を、この小説に取り入れるのはやめろよ。不謹慎だから』
 犬型ロボットが、正論を言った。
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