295 / 1,429
【緊急事態(17)】アベノ(×5)・ウイルス⇔かわいい♪×ガスマスク♪⇔ゴキブリホイホイ?
しおりを挟む
「かわいいのは、事実だけど――」
倉橋が言った。
倉橋には、納得のいかないことや、本人に確認したいことなどが、多々多々、多々あったたた(repeat×10)のである。
「文句あるのアナタ?」
少女Gが言った。
少女Gは、下から登ってくる環境保護団体のメンバーを手で制しながら、倉橋を睨んできた。
(かわいい)
怒ったところも、また、かわいいのだった。
だが、あのことは、確認しないと収まりがつかない、つかない。
「フェイクニュースのニュース――」
倉橋が切り出した。
「フェイクニュースのニュース?」
少女が聞いてくるる。
少女は、ガスマスクを装着している。
――ウイルス感染の危険性は、無くなったとはいえない、いえない。環境保護団体のリーダーが、手下たちの前で、安易にガスマスクを脱ぐわけにはいかないということなのだろう。
少女Gの下から、登ってきている手下たちは総勢数百人(!?)、多国籍で、お揃いのガスマスクをつけている。ちょっとシュールで、異様なほどに異様な光景である。
「まず、日本に来た理由は?」
「うん。日本がマスク先進国だから」
「マスク先進国?」
「うん。日本は清潔。だって、ウォッシュレットの普及率みたら一目瞭然でしょ」
「ウォッシュレットで、ケツも清潔ってこと?」
「え?」
少女Gは、日本語が分からないふりをしている。
「いや、何でもない」
倉橋が首を振る。
そろそろ、本題に入らねばならないだろう。
「朝刊で、フェイクニュースを見た。酷い内容だった」
「どんな?」
「環境保護マニアの【某少女】が、今回のパンデミックで、環境が――例えば、CO2濃度や、河川や海の純度が、人間たちが健康に活発に動き回っていた頃より、全然回復してきて――」
倉橋は続ける。
さらに、
「――【某少女】が、手を叩いて、奇声を上げて、黒い感情も隠さずに仲間たちと、興奮しながら大喜びしているって」
倉橋は、ここまで一気に言った。
後半は、さすがに声が小さくなった。少女の真下に控えている数百人の手下どもへの配慮からだった。
「ちょっと待ってよ」
少女が声を上げた。
少女は興奮のせいか赤面している。
――それから、少女は真相について語りだした。その後、こっちが聞いてもいない、自身の【環境哲学】や【ゴキブリホイホイ論】についても、トツトツと話し始めたのだった。
倉橋が言った。
倉橋には、納得のいかないことや、本人に確認したいことなどが、多々多々、多々あったたた(repeat×10)のである。
「文句あるのアナタ?」
少女Gが言った。
少女Gは、下から登ってくる環境保護団体のメンバーを手で制しながら、倉橋を睨んできた。
(かわいい)
怒ったところも、また、かわいいのだった。
だが、あのことは、確認しないと収まりがつかない、つかない。
「フェイクニュースのニュース――」
倉橋が切り出した。
「フェイクニュースのニュース?」
少女が聞いてくるる。
少女は、ガスマスクを装着している。
――ウイルス感染の危険性は、無くなったとはいえない、いえない。環境保護団体のリーダーが、手下たちの前で、安易にガスマスクを脱ぐわけにはいかないということなのだろう。
少女Gの下から、登ってきている手下たちは総勢数百人(!?)、多国籍で、お揃いのガスマスクをつけている。ちょっとシュールで、異様なほどに異様な光景である。
「まず、日本に来た理由は?」
「うん。日本がマスク先進国だから」
「マスク先進国?」
「うん。日本は清潔。だって、ウォッシュレットの普及率みたら一目瞭然でしょ」
「ウォッシュレットで、ケツも清潔ってこと?」
「え?」
少女Gは、日本語が分からないふりをしている。
「いや、何でもない」
倉橋が首を振る。
そろそろ、本題に入らねばならないだろう。
「朝刊で、フェイクニュースを見た。酷い内容だった」
「どんな?」
「環境保護マニアの【某少女】が、今回のパンデミックで、環境が――例えば、CO2濃度や、河川や海の純度が、人間たちが健康に活発に動き回っていた頃より、全然回復してきて――」
倉橋は続ける。
さらに、
「――【某少女】が、手を叩いて、奇声を上げて、黒い感情も隠さずに仲間たちと、興奮しながら大喜びしているって」
倉橋は、ここまで一気に言った。
後半は、さすがに声が小さくなった。少女の真下に控えている数百人の手下どもへの配慮からだった。
「ちょっと待ってよ」
少女が声を上げた。
少女は興奮のせいか赤面している。
――それから、少女は真相について語りだした。その後、こっちが聞いてもいない、自身の【環境哲学】や【ゴキブリホイホイ論】についても、トツトツと話し始めたのだった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【なろう430万pv!】船が沈没して大海原に取り残されたオッサンと女子高生の漂流サバイバル&スローライフ
海凪ととかる
SF
離島に向かうフェリーでたまたま一緒になった一人旅のオッサン、岳人《がくと》と帰省途中の女子高生、美岬《みさき》。 二人は船を降りればそれっきりになるはずだった。しかし、運命はそれを許さなかった。
衝突事故により沈没するフェリー。乗員乗客が救命ボートで船から逃げ出す中、衝突の衝撃で海に転落した美岬と、そんな美岬を助けようと海に飛び込んでいた岳人は救命ボートに気づいてもらえず、サメの徘徊する大海原に取り残されてしまう。
絶体絶命のピンチ! しかし岳人はアウトドア業界ではサバイバルマスターの通り名で有名なサバイバルの専門家だった。
ありあわせの材料で筏を作り、漂流物で筏を補強し、雨水を集め、太陽熱で真水を蒸留し、プランクトンでビタミンを補給し、捕まえた魚を保存食に加工し……なんとか生き延びようと創意工夫する岳人と美岬。
大海原の筏というある意味密室空間で共に過ごし、語り合い、力を合わせて極限状態に立ち向かううちに二人の間に特別な感情が芽生え始め……。
はたして二人は絶体絶命のピンチを生き延びて社会復帰することができるのか?
小説家になろうSF(パニック)部門にて400万pv達成、日間/週間/月間1位、四半期2位、年間/累計3位の実績あり。
カクヨムのSF部門においても高評価いただき80万pv達成、最高週間2位、月間3位の実績あり。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【VRMMO】イースターエッグ・オンライン【RPG】
一樹
SF
ちょっと色々あって、オンラインゲームを始めることとなった主人公。
しかし、オンラインゲームのことなんてほとんど知らない主人公は、スレ立てをしてオススメのオンラインゲームを、スレ民に聞くのだった。
ゲーム初心者の活字中毒高校生が、オンラインゲームをする話です。
以前投稿した短編
【緩募】ゲーム初心者にもオススメのオンラインゲーム教えて
の連載版です。
連載するにあたり、短編は削除しました。
3024年宇宙のスズキ
神谷モロ
SF
俺の名はイチロー・スズキ。
もちろんベースボールとは無関係な一般人だ。
21世紀に生きていた普通の日本人。
ひょんな事故から冷凍睡眠されていたが1000年後の未来に蘇った現代の浦島太郎である。
今は福祉事業団体フリーボートの社員で、福祉船アマテラスの船長だ。
※この作品はカクヨムでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる