25 / 1,429
アドルフヒットコロス党首がオバンプ大統領を表敬訪問
しおりを挟む
「コン、コン」
ドアをノックする音が聞こえる。
「どうぞ、入りたまえ」とオバンプ大統領。
「おじゃまします」
大統領執務室にペコっと一礼して中肉中背のアドルフヒットコロス党首がソロソロと中に入ってきた。
「はじめまして私、カレー臭撲滅党党首・アドルフヒットコロスと申します」。
オバンプが手を差し出し、ヒットコロスと強い握手をかわした。正確に言うと握手を無理矢理させたというべきかもしれない。ヒットコロスの背中に手をまわし、着席を促すオバンプ。
ところが、着席する前にヒットコロスはカバンから何やらとりだした。
どうやら、オバンプ大統領へのプレゼントのようだ。
それは無臭カレーと書かれた黄色のキャップだった。
「これ、もし良かったら使ってみてください。意外につけ心地がいいんですよ」とヒットコロスは帽子をオバンプに手渡した。
「ワーォ、素晴らしい帽子だ。毎朝日課にしているマラソンの時にかぶるよ。いい帽子を探していたんた」と子どものように喜ぶオバンプ。
ヒットコロスが着席するやいなや、
「あなたの噂はかねがね、聞いているよ。USSRAの為にアンドロイドが不要な臭いの出ないカレー工場を建設してくれるんだってね。ほんと助かるよ」とオバンプ。
オバンプは人間第一を標榜しておりアンドロイドを敵視していることはヒットコロスも承知していた。
USSRA連邦共和国では大統領というのは象徴的存在であり、ナンバー2に過ぎず、実際に力を持っているのはオバンプではなく学遠丘首相である。学はアンドロイド第一主義であり、この点でオバンプ大統領とは真っ向から対立している。
ドアをノックする音が聞こえる。
「どうぞ、入りたまえ」とオバンプ大統領。
「おじゃまします」
大統領執務室にペコっと一礼して中肉中背のアドルフヒットコロス党首がソロソロと中に入ってきた。
「はじめまして私、カレー臭撲滅党党首・アドルフヒットコロスと申します」。
オバンプが手を差し出し、ヒットコロスと強い握手をかわした。正確に言うと握手を無理矢理させたというべきかもしれない。ヒットコロスの背中に手をまわし、着席を促すオバンプ。
ところが、着席する前にヒットコロスはカバンから何やらとりだした。
どうやら、オバンプ大統領へのプレゼントのようだ。
それは無臭カレーと書かれた黄色のキャップだった。
「これ、もし良かったら使ってみてください。意外につけ心地がいいんですよ」とヒットコロスは帽子をオバンプに手渡した。
「ワーォ、素晴らしい帽子だ。毎朝日課にしているマラソンの時にかぶるよ。いい帽子を探していたんた」と子どものように喜ぶオバンプ。
ヒットコロスが着席するやいなや、
「あなたの噂はかねがね、聞いているよ。USSRAの為にアンドロイドが不要な臭いの出ないカレー工場を建設してくれるんだってね。ほんと助かるよ」とオバンプ。
オバンプは人間第一を標榜しておりアンドロイドを敵視していることはヒットコロスも承知していた。
USSRA連邦共和国では大統領というのは象徴的存在であり、ナンバー2に過ぎず、実際に力を持っているのはオバンプではなく学遠丘首相である。学はアンドロイド第一主義であり、この点でオバンプ大統領とは真っ向から対立している。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる