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一方、倉橋は

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倉橋はWBAの敗戦以来、すっかりとやる気を失っていた。

何をやろうとしても手につかないのだ。かといって、クソ面白くないこの小説を終わらせることもできない。

テレビでたまたま、つまらない小説を終わらせる方法をとりあげていて、倉橋は見入ってしまった。

皆さん、こんばんは。小説終わらせ隊の近藤誉です。皆さんにつまらない小説を終わらせるためいくつかの方法を伝授します。

小説を書いていると、途中で行き詰まったり、面白くなくなってしまうことはよくあります。しかし、それでもうまくおわりをつける方法はあります。

例えば、主人公や他のキャラクターが成長や変化を遂げたことで終わりを示すことができます。主人公が苦境を乗り越え、強くなったことを示したり、他のキャラクターが新たな決心をしたり、過去の失敗から学んだことを示すことだけで最後は明日は晴れるかななどと言わせて終わりを示唆できます。

この他、読者の想像力に委ねるような終わり方をすることで、物語の世界を広げる方法もあるでしょう。

突然の出来事、例えば漫画タイガーマスクのように、主人公が車にひかれて死ぬなどもいい方法かもしれません。物語の終わりに、予期せぬ出来事を導入することで、読者を驚かせたり、感動させたりすることができるのです。

内省的な終わり方をするのもいいかも知れません。

小説の終わりには、主人公の内面を掘り下げ、物語のテーマやメッセージを強調することができます。主人公が過去や未来について考え、人生の意味を見出すことで、物語の深みを増すことができます。

以上の方法は、小説をうまく終わらせるためのいくつかのアイデアにすぎません。自分に合った方法を選び、物語を完結させることが大切です。
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