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第1章-3
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昼食は、アレクシスさんお勧めのレストランで取ることになりました。曰く、「味はそこそこだけど安くて量が多い店。普段使いにはいいけど勝負所で使うのはダメ」だそうです。
ランチタイムのメニューはパスタと肉料理の二択。リヒトさんとアレクシスさんはステーキを、ヴィルヘルムさんと私はパスタを頼んでいます。
「ヴィルとマリーちゃんは住宅区画だったっけ~? どうだった~?」
「特に異常はなかったよ。そっちは?」
「強力な魔道書について調べてる魔法使いがいるんだって。魔法災厄級に興味があるみたいだけど」
「魔法災厄級……ですか?」
「濃茶の髪の男らしいよ~。見かけたら注意しておいて~」
「濃茶の髪……」
住宅区画で私に声をかけてきたのも、濃茶の髪の男性だったような……。
「マリウス? どうしたの、黙っちゃって」
リヒトさんが私の顔をのぞき込んで、心配そうに聞いてきます。
「いえ……何でも無いです。すみません」
「じゃ、とりあえずその人については気にしておくと言うことで。午後はどうしようか?」
「魔法街以外はあんまり変わらないと思うんだよね~。みんなでのんびりお散歩する?」
「見回りなんですよね。それでいいんですか……?」
やる気のなさが際立っています。この人たち、普段からこうなんでしょうか。
「だって魔法街は見たんだよ~。魔道書を調べてるっていう男にとりあえず気をつけておけばいいんでしょ~? 特におかしな魔力の流れも感じなかったし~。リーくんはどうだったー?」
「うーん。いろんな魔力が混じってて分かりにくかったけど……嫌な感じはしなかったと思う。特別濃い魔力があったって感じもなかったし」
「ほら~。二人が言ってるんだから間違いないよー。ねー?」
アレクシスさんが言うと妙に信用ならないのは何ででしょうかね。仕事ができないわけじゃないんですけどねこの人。かなり優秀な人なんですけど、やはり言動でしょうか。
とはいえ、リヒトさんも特に問題なかったと言っていますし。気になるのは濃茶の髪の男くらいですか。
「じゃ、午後は四人で商業区画と防衛区画を回っていこっか~」
「今回は貴族区画はどうしようか?」
「あー、さらっと回っておこうか。あそこ面倒な人いっぱいいるからなー」
「そうなの?」
貴族区画は身分の高い人が集まっているだけあって、そこで働く人もプライドの高い人が多いらしいです。貴族区画の中では衛兵や雇われ魔法使いが独自に治安維持をしているので、うかつに近づくと睨まれるのだとか。職務上見回らないわけにもいかないのでめんどくさい、と愚痴っているのを聞いた覚えがあります。
「今回マリウスさんがいるからね。あんまり長居しない方がいいかな」
「マリーちゃんはフード外さないようにね~。リーくんはマリーちゃんを守ってあげて~」
「わかった。マリウス、俺から離れちゃ駄目だよ!」
「はあ……」
そこまでして私を連れて行く必要あるんでしょうか? マリウスが貴族区画に入る事なんてまずないので、置いて行ってくれても構わないんですが。
「マリウス……俺じゃ頼りない?」
リヒトさんが私を見て、悲しそうな顔をします。
「う……。そういうわけでは」
「じゃあ、俺といるの嫌? 無理に付き合わされてるようなものだし、迷惑だった?」
目に涙を浮かべて、眉を垂らして、落ち込んだ声で言います。
どうしてそういう顔するんですか。私が悪いことしてるみたいじゃないですか!
「そ、そんなこと言ってないじゃないですか。私はただ、ただでさえ面倒そうなのに私がいたら余計面倒になるんじゃないかと思って……」
「だから、俺が守るから! マリウスだけ仲間はずれは嫌だよ。マリウスが行かないならみんな行かなくていいと思う!」
「それ、私を仲間はずれにするのは可哀想だって優しさに見せかけて、一人だけ逃げるのは許さないって言ってません!?」
「ええ!? お、俺、そんなつもりは……」
「はーいストップストップ~。二人がなんと言おうと行くからねー、研修だからねー、拒否権はないよ~」
ナイフとフォークを置いたアレクシスさんが、にこにこと笑いながら言いました。
「さっさと貴族区画を終わらせて、商業区画の屋台通りでおやつ食べよ~。美味しい串焼きのお店があるんだよね~」
「仕事中ですよ……」
「いいからいいから~。ほら、行こう行こう~」
「ちょっと待って下さい、支払いをしますから」
研修される立場のはずなのに、何故か私が全員分の支払いをする羽目になりました。在籍年数という意味では先輩なので、間違ってはいない……? いえ、でも他の人はともかくアレクシスさんは年上ですよ。そもそも私より加護持ちのアレクシスさんとヴィルヘルムさんのほうが年上でしょうに。
あ、リヒトさんに奢るのは全然問題ありません。むしろ奢らせて下さい。あなたの笑顔が私の糧です。
午後の探索は、特に大きな問題も起きず、終わりました。
貴族区画を三十分ほど回った後、屋台通りで買い食いをして、防衛区画で見回りついでに例の男性について聞き込み。特に収穫もなく、王都見回りの研修は完了。
明日は外回り組の研修をするそうです。火の加護を持つフェリクスさんと地の加護を受けるエルンストさん、お二人が担当すると聞きました。
この二人も攻略対象です。熱血のフェリクスさんとツンデレ眼鏡のエルンストさん。ゲームキャラとして人気はありましたが、この世界では敬遠されていますね。悪い人ではないのですが、理想が高くて一般人には付き合いにくいんですよね。
「でも、悪い人ではありませんから。あまり気負わず、頑張って下さいリヒトさん」
「ひ、他人事だと思って適当なこと言ってるな! ちょっと怖いんだけど!」
寮の自室で、明日の研修を担当する人がどんな人なのか。リヒトさんに尋ねられたので答えた結果がこれです。気持ちは分かります。
「間違ったことは言わない人ですから。リヒトさんなら大丈夫だと思いますよ」
「うう……頑張るけど……」
涙目でうんうん唸っているリヒトさんにホットミルクのカップを差し出します。
「飲んで落ち着いて、早めに休んで下さい。眠そうにしてたら怒られますよ」
「うん、そうする。ありがとうマリウス」
「これくらいしかできませんけど」
「ううん、嬉しい。ありがとう」
温かい飲み物で安心したリヒトさんが、ふにゃんと笑って言いました、可愛い。
「……ねえ、マリウス」
「なんですか?」
「俺、マリウスが黒髪とか、そういうの、気にしないよ」
「え?」
なんですか突然。
「その、マリウスのとは全然違うけど、俺も髪の色のせいでいろいろあったし……。だから、ええと、上手く言えないけど。俺はマリウスのこと嫌とか思わないから!」
「あなたが私の色をどうこう言ったことないじゃないですか。何を今更……」
「そ、そうかもしれないけど! こういうのは言った方がいいじゃん! 俺は、マリウスのこと好きだから!」
なんで私、いきなり口説かれてるんですか!? これが主人公の力なんですか!? そういうのは私じゃなくてアレクシスさんとかにやってくださいよ、あの人絶対直球勝負に弱いタイプなので!
ああもう、私いま顔赤いですよ。どうしてくれるんですか。
「それだけだから、おやすみ!」
「え、は、はい、おやすみなさい……」
恥ずかしさを誤魔化すように、リヒトさんは空になったカップを置いて布団に潜ってしまいました。
深呼吸をして、心を落ち着けます。リヒトさんのカップを回収して部屋の明かりを消し、部屋を出ます。
「……なんなんですか、心臓に悪い……」
まずいです。これ、しばらく部屋に戻れません……。
ランチタイムのメニューはパスタと肉料理の二択。リヒトさんとアレクシスさんはステーキを、ヴィルヘルムさんと私はパスタを頼んでいます。
「ヴィルとマリーちゃんは住宅区画だったっけ~? どうだった~?」
「特に異常はなかったよ。そっちは?」
「強力な魔道書について調べてる魔法使いがいるんだって。魔法災厄級に興味があるみたいだけど」
「魔法災厄級……ですか?」
「濃茶の髪の男らしいよ~。見かけたら注意しておいて~」
「濃茶の髪……」
住宅区画で私に声をかけてきたのも、濃茶の髪の男性だったような……。
「マリウス? どうしたの、黙っちゃって」
リヒトさんが私の顔をのぞき込んで、心配そうに聞いてきます。
「いえ……何でも無いです。すみません」
「じゃ、とりあえずその人については気にしておくと言うことで。午後はどうしようか?」
「魔法街以外はあんまり変わらないと思うんだよね~。みんなでのんびりお散歩する?」
「見回りなんですよね。それでいいんですか……?」
やる気のなさが際立っています。この人たち、普段からこうなんでしょうか。
「だって魔法街は見たんだよ~。魔道書を調べてるっていう男にとりあえず気をつけておけばいいんでしょ~? 特におかしな魔力の流れも感じなかったし~。リーくんはどうだったー?」
「うーん。いろんな魔力が混じってて分かりにくかったけど……嫌な感じはしなかったと思う。特別濃い魔力があったって感じもなかったし」
「ほら~。二人が言ってるんだから間違いないよー。ねー?」
アレクシスさんが言うと妙に信用ならないのは何ででしょうかね。仕事ができないわけじゃないんですけどねこの人。かなり優秀な人なんですけど、やはり言動でしょうか。
とはいえ、リヒトさんも特に問題なかったと言っていますし。気になるのは濃茶の髪の男くらいですか。
「じゃ、午後は四人で商業区画と防衛区画を回っていこっか~」
「今回は貴族区画はどうしようか?」
「あー、さらっと回っておこうか。あそこ面倒な人いっぱいいるからなー」
「そうなの?」
貴族区画は身分の高い人が集まっているだけあって、そこで働く人もプライドの高い人が多いらしいです。貴族区画の中では衛兵や雇われ魔法使いが独自に治安維持をしているので、うかつに近づくと睨まれるのだとか。職務上見回らないわけにもいかないのでめんどくさい、と愚痴っているのを聞いた覚えがあります。
「今回マリウスさんがいるからね。あんまり長居しない方がいいかな」
「マリーちゃんはフード外さないようにね~。リーくんはマリーちゃんを守ってあげて~」
「わかった。マリウス、俺から離れちゃ駄目だよ!」
「はあ……」
そこまでして私を連れて行く必要あるんでしょうか? マリウスが貴族区画に入る事なんてまずないので、置いて行ってくれても構わないんですが。
「マリウス……俺じゃ頼りない?」
リヒトさんが私を見て、悲しそうな顔をします。
「う……。そういうわけでは」
「じゃあ、俺といるの嫌? 無理に付き合わされてるようなものだし、迷惑だった?」
目に涙を浮かべて、眉を垂らして、落ち込んだ声で言います。
どうしてそういう顔するんですか。私が悪いことしてるみたいじゃないですか!
「そ、そんなこと言ってないじゃないですか。私はただ、ただでさえ面倒そうなのに私がいたら余計面倒になるんじゃないかと思って……」
「だから、俺が守るから! マリウスだけ仲間はずれは嫌だよ。マリウスが行かないならみんな行かなくていいと思う!」
「それ、私を仲間はずれにするのは可哀想だって優しさに見せかけて、一人だけ逃げるのは許さないって言ってません!?」
「ええ!? お、俺、そんなつもりは……」
「はーいストップストップ~。二人がなんと言おうと行くからねー、研修だからねー、拒否権はないよ~」
ナイフとフォークを置いたアレクシスさんが、にこにこと笑いながら言いました。
「さっさと貴族区画を終わらせて、商業区画の屋台通りでおやつ食べよ~。美味しい串焼きのお店があるんだよね~」
「仕事中ですよ……」
「いいからいいから~。ほら、行こう行こう~」
「ちょっと待って下さい、支払いをしますから」
研修される立場のはずなのに、何故か私が全員分の支払いをする羽目になりました。在籍年数という意味では先輩なので、間違ってはいない……? いえ、でも他の人はともかくアレクシスさんは年上ですよ。そもそも私より加護持ちのアレクシスさんとヴィルヘルムさんのほうが年上でしょうに。
あ、リヒトさんに奢るのは全然問題ありません。むしろ奢らせて下さい。あなたの笑顔が私の糧です。
午後の探索は、特に大きな問題も起きず、終わりました。
貴族区画を三十分ほど回った後、屋台通りで買い食いをして、防衛区画で見回りついでに例の男性について聞き込み。特に収穫もなく、王都見回りの研修は完了。
明日は外回り組の研修をするそうです。火の加護を持つフェリクスさんと地の加護を受けるエルンストさん、お二人が担当すると聞きました。
この二人も攻略対象です。熱血のフェリクスさんとツンデレ眼鏡のエルンストさん。ゲームキャラとして人気はありましたが、この世界では敬遠されていますね。悪い人ではないのですが、理想が高くて一般人には付き合いにくいんですよね。
「でも、悪い人ではありませんから。あまり気負わず、頑張って下さいリヒトさん」
「ひ、他人事だと思って適当なこと言ってるな! ちょっと怖いんだけど!」
寮の自室で、明日の研修を担当する人がどんな人なのか。リヒトさんに尋ねられたので答えた結果がこれです。気持ちは分かります。
「間違ったことは言わない人ですから。リヒトさんなら大丈夫だと思いますよ」
「うう……頑張るけど……」
涙目でうんうん唸っているリヒトさんにホットミルクのカップを差し出します。
「飲んで落ち着いて、早めに休んで下さい。眠そうにしてたら怒られますよ」
「うん、そうする。ありがとうマリウス」
「これくらいしかできませんけど」
「ううん、嬉しい。ありがとう」
温かい飲み物で安心したリヒトさんが、ふにゃんと笑って言いました、可愛い。
「……ねえ、マリウス」
「なんですか?」
「俺、マリウスが黒髪とか、そういうの、気にしないよ」
「え?」
なんですか突然。
「その、マリウスのとは全然違うけど、俺も髪の色のせいでいろいろあったし……。だから、ええと、上手く言えないけど。俺はマリウスのこと嫌とか思わないから!」
「あなたが私の色をどうこう言ったことないじゃないですか。何を今更……」
「そ、そうかもしれないけど! こういうのは言った方がいいじゃん! 俺は、マリウスのこと好きだから!」
なんで私、いきなり口説かれてるんですか!? これが主人公の力なんですか!? そういうのは私じゃなくてアレクシスさんとかにやってくださいよ、あの人絶対直球勝負に弱いタイプなので!
ああもう、私いま顔赤いですよ。どうしてくれるんですか。
「それだけだから、おやすみ!」
「え、は、はい、おやすみなさい……」
恥ずかしさを誤魔化すように、リヒトさんは空になったカップを置いて布団に潜ってしまいました。
深呼吸をして、心を落ち着けます。リヒトさんのカップを回収して部屋の明かりを消し、部屋を出ます。
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