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ルコウソウの育て方
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その夜は、なかなか寝つけなかった。桔平くんが隣で寝ていることを妙に意識しちゃって。
そのせいで、目が覚めたらもう昼近くだった。珍しく、桔平くんが先に起きている。
「なに描いてるの?」
ぼんやりする目をこすって、メガネをかける。桔平くんはこっちを向いてスケッチブックを広げていた。
「愛茉の寝顔」
「え、うそ」
「ほら。すげぇ可愛い」
そう言って見せてくれたスケッチブックには、確かに可愛い寝顔が描かれている。私が寝てる姿って、こんなに可愛いの?起きている時の顔が可愛いのは当たり前なんだけど。それとも桔平くんにだけ、こんな風に見えているのかな。
「顔洗ってきなよ。コーヒー淹れるから」
「うん」
「ホットサンド食う?」
「食べる」
使用感がまったくなかったキッチンには、いろいろと物が増えている。スヌーピーのホットサンドメーカーは、私の家から持ってきた物。これで作ったホットサンドが最近のお気に入り。
洗面所から戻ってくると、桔平くんが目玉焼きを焼いていた。
ほんの少しだけ、料理をするようになったんだよね。私の横で、混ぜたり炒めたり並べたりしてくれる。刃物はほとんど使わないんだけど、もしかしたら手をケガをしたくないからなのかな。
出来上がったホットサンドを私が切って、桔平くんは目玉焼きをお皿にのせる。そしてコーヒーを淹れて、優雅な朝ご飯……には遅すぎるか。
ゆっくりブランチを食べた後は、桔平くんと一緒に高校野球観戦。テレビがないから、桔平くんのノートパソコンで観ながら一喜一憂した。高校野球は昔から大好きなんだよね。
そして夜は、桔平くんが予約してくれたディナー。知り合いがやっている創作和食のお店らしくて、個室だしいつも通りの服でいいって言われたけれど……やっぱり、普段より少しオシャレをしていった。だって銀座なんだもん。桔平くんは、本当に普段通りだったけどね。
隠れ家のような落ち着いた雰囲気の中で出てくるお料理はどれも品のある味で、繊細な盛り付けが芸術作品みたい。桔平くんは日本酒を飲みながら、ゆっくりと味わっていた。
「来年の誕生日は、一緒に飲もうな」
そうやって未来の話をしてくれるのが、一番嬉しい。来年も再来年も、ずっと一緒に過ごせたらいいな。
お店を出た後は夜の街を少し歩いて、ライトアップされている東京駅を眺めてから電車に乗る。夢みたいな一日が終わるような気がして、少しだけ寂しさがあったけれど。帰宅してシャワーを浴びながら、私はある決意を固めていた。
「なんか今日は可愛いの着てんじゃん」
「新しく買ったの」
今日はいつもの部屋着とは違う、少しだけ甘めのキャミワンピ。下着も新しいもの。ちゃんと、上下セットのやつ。
そのせいで、目が覚めたらもう昼近くだった。珍しく、桔平くんが先に起きている。
「なに描いてるの?」
ぼんやりする目をこすって、メガネをかける。桔平くんはこっちを向いてスケッチブックを広げていた。
「愛茉の寝顔」
「え、うそ」
「ほら。すげぇ可愛い」
そう言って見せてくれたスケッチブックには、確かに可愛い寝顔が描かれている。私が寝てる姿って、こんなに可愛いの?起きている時の顔が可愛いのは当たり前なんだけど。それとも桔平くんにだけ、こんな風に見えているのかな。
「顔洗ってきなよ。コーヒー淹れるから」
「うん」
「ホットサンド食う?」
「食べる」
使用感がまったくなかったキッチンには、いろいろと物が増えている。スヌーピーのホットサンドメーカーは、私の家から持ってきた物。これで作ったホットサンドが最近のお気に入り。
洗面所から戻ってくると、桔平くんが目玉焼きを焼いていた。
ほんの少しだけ、料理をするようになったんだよね。私の横で、混ぜたり炒めたり並べたりしてくれる。刃物はほとんど使わないんだけど、もしかしたら手をケガをしたくないからなのかな。
出来上がったホットサンドを私が切って、桔平くんは目玉焼きをお皿にのせる。そしてコーヒーを淹れて、優雅な朝ご飯……には遅すぎるか。
ゆっくりブランチを食べた後は、桔平くんと一緒に高校野球観戦。テレビがないから、桔平くんのノートパソコンで観ながら一喜一憂した。高校野球は昔から大好きなんだよね。
そして夜は、桔平くんが予約してくれたディナー。知り合いがやっている創作和食のお店らしくて、個室だしいつも通りの服でいいって言われたけれど……やっぱり、普段より少しオシャレをしていった。だって銀座なんだもん。桔平くんは、本当に普段通りだったけどね。
隠れ家のような落ち着いた雰囲気の中で出てくるお料理はどれも品のある味で、繊細な盛り付けが芸術作品みたい。桔平くんは日本酒を飲みながら、ゆっくりと味わっていた。
「来年の誕生日は、一緒に飲もうな」
そうやって未来の話をしてくれるのが、一番嬉しい。来年も再来年も、ずっと一緒に過ごせたらいいな。
お店を出た後は夜の街を少し歩いて、ライトアップされている東京駅を眺めてから電車に乗る。夢みたいな一日が終わるような気がして、少しだけ寂しさがあったけれど。帰宅してシャワーを浴びながら、私はある決意を固めていた。
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