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赤いツツジのブーケ
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「キスも初めてだって言ってたのに、ごめんな。ちゃんと愛茉のペースに合わせるから。男と違って女はリスクも大きいんだし、怖くて当たり前なんだよ。だからオレに我慢させてるとか、そんなことは考えなくていい。たとえ周りに何言われたって、気にする必要はねぇからな」
言葉のひとつひとつに、深い愛情を感じた。桔平くんはいつも私の不安をちゃんと理解して、言葉と行動で示してくれる。いちいち面倒な私に、大きな安心をくれる。
「ゆっくりいこう。ずっと一緒にいるんだし」
今日はもう、涙腺がバカになっているみたい。私の気持ちを考えてくれているだけじゃなくて、ずっと一緒にいるって言葉を自然に言ってくれるのが、すごく嬉しくて。
桔平くんは、出会った時からずっと私に優しかった。“ヤリモク”だからなのかもって、少しでも疑っていた自分が恥ずかしい。
やっぱり桔平くんは、とっても誠実な人。いい加減な行動で人を傷つけることなんて、絶対にしないはず。遊んでいたっていうのも、きっと何か理由があるからなんじゃないかな。
……なんて、また勝手に都合のいい解釈をしてしまう。桔平くんの過去は気になるけれど、自分でも割り切れてないって言うくらいだから、やっぱり踏み込んじゃいけない。もう傷つけたくないから。
私も、桔平くんのことを大切にしよう。自分が大切にされている以上に、大切にしなきゃ。そう思ったら、また涙があふれてきた。
「泣き虫」
笑いながら言って、頭を撫でてくれる。
壊れた蛇口みたい。涙だけじゃなくて、大好きっていう感情がずっとあふれて止まらなくて。ちゃんと伝わってるのかな。私はもう、桔平くんがいないとダメなんだってこと。
言葉のひとつひとつに、深い愛情を感じた。桔平くんはいつも私の不安をちゃんと理解して、言葉と行動で示してくれる。いちいち面倒な私に、大きな安心をくれる。
「ゆっくりいこう。ずっと一緒にいるんだし」
今日はもう、涙腺がバカになっているみたい。私の気持ちを考えてくれているだけじゃなくて、ずっと一緒にいるって言葉を自然に言ってくれるのが、すごく嬉しくて。
桔平くんは、出会った時からずっと私に優しかった。“ヤリモク”だからなのかもって、少しでも疑っていた自分が恥ずかしい。
やっぱり桔平くんは、とっても誠実な人。いい加減な行動で人を傷つけることなんて、絶対にしないはず。遊んでいたっていうのも、きっと何か理由があるからなんじゃないかな。
……なんて、また勝手に都合のいい解釈をしてしまう。桔平くんの過去は気になるけれど、自分でも割り切れてないって言うくらいだから、やっぱり踏み込んじゃいけない。もう傷つけたくないから。
私も、桔平くんのことを大切にしよう。自分が大切にされている以上に、大切にしなきゃ。そう思ったら、また涙があふれてきた。
「泣き虫」
笑いながら言って、頭を撫でてくれる。
壊れた蛇口みたい。涙だけじゃなくて、大好きっていう感情がずっとあふれて止まらなくて。ちゃんと伝わってるのかな。私はもう、桔平くんがいないとダメなんだってこと。
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