純情なる恋愛を興ずるには

有乃仙

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純情と非純情のあいまで

二ー3

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                  □□□

 純は、寮の中に戻ってきていた。
 自分たちの作業が終われば今日の部活は終了していいということだったので、そのまま中に入ってきたのだ。興がいないのは、顧問に終わったことを報告しに行ったからである。
 寮の中は静かだった。話し声も物音もなく、歩いている者もいない。
 廊下を歩いていた純は溜め息をついた。
 同時に気も緩んだらしく、興のセクシーポーズがフラッシュバックする。
(ああ、もう! なんで離れないんだよ!)
 純は頭を掻きむしった。
(これじゃあ、変態じゃんか!)
 そういったことを考えているわけではないのだが、それが浮かんでいるのは事実であり、少なからず意識はされているということだ。そりゃあ、何度も浮かべば意識もしてしまうことだが、何故、考えてもいないことが浮かんだのか。
 でも、それは分かっていることだ。
 兼田に見せられた雑誌のせいである。しかし、どうして興と組み合わさったのか。その疑念に、純はぴたりと手の動きを止めた。
 そして浮かぶ、興の姿。
「はあ……」
 手を下ろしながら純は肩を落とした。どうあっても浮かぶらしい。
「午後は興に会わないようにしないと」
 会えばというか、見れば絶対浮かんでしまうのだ。見なくても浮かんでいるのに、これ以上、想像でもエスカレートはしたくない。怪しまれもするし。知られないよう、なんとしても避けなければならない。
「そうだ。もう飯食べちゃうか」
 純は思いついた。どこにいるか分からない顧問のところまで行かなければならない興は、戻ってくるのに時間がかかる。昼食も同室者と食べるだろうし、早めに食べ初めてしまえば、食堂にいる時間が重なっても近づくことはないはずだ。昼までまだ三十分あるが、食べれる時間にはなっている。
 決めると、純は来た廊下を戻ろうと向きを変えた。
「……!?」
 瞬間、純は驚くことになった。
 後ろに興が立っていたのだ。
「興……っ?」
 目の前にいたというわけではないのだが、驚きのあまり純は声が詰まりそうになった。羞恥で頬が熱くもなっていく。
「なに驚いてるんだよ」
「あ、いや……」
 興に会いたくなかったとは言えない。というかなんでいるのか。戻ってくる時間おかしくないか。
「は、早かったな……」
 逃げたい。その気持ちと身を引きそうになっているのを、驚きのあまり一歩引いた体勢のまま堪えながら純は言った。声もうわずりそうになったが、なんとか持ちこたえる。
「意外と近くにいてな。早く戻ってくることができた」
「そ、そうなんだ……」
 どこにいたかは知らないが、もう少し離れた所にいてほしかった。温室よりも遠くとか、校舎まで戻るとか。
「お前、どうしたんだよ。さっきから変だぞ?」
 答えながら窺うように真っ直ぐ見据えてきていた興は不審げにした。部活中、表に表れるほど純はずっと落ち着かずにいた。そんな様子を見続ければ、さすがに興も怪しまずにはいられなくなるだろう。
「へ?」
「なんかあったのか?」
「あ、えと……」
 おもいっきりとあったが、こんなこと言えることではない。
「その……興には関係ない!」
 またしても直面した怪しまれるという危機に、結局、純が取ったのは逃げるということだった。方向転換し、初めから全力で走り去っていく。
「…………」
 逃げるとは思わなかったのか、興は驚いたような目になっていたが、数秒後、納得がいかない、不満があるとでもいうような眼差しに変わった。

 ドアを開け放ちながら部屋に駆け入るとすぐさまドアを閉め、鍵もかける。
 そこまできて、純は息を吐き出した。
 落ち込んだ時のような歩調で部屋の中まで入っていき、自分のベッドへ倒れるように身を投げ出す。両腕を引き寄せ、顔を半分埋める。
「ああ……まともに話せもしないし……」
 純は気を沈ませた。
 あんな逃げるなどして、あれでは怪しませるだけではないか。
 どうして何事もなく接することができないのか。
 それだけ動揺が大きかったからなのだが、もう少しまともな対応はできないものか。
 そう思う一方、その原因である雑誌は拍車をかけただけにすぎないことに、純は気付き初めていた。
 興を気にかけ、キスの夢まで見たところへあんな刺激的なものを見せられたために、興と被ってしまったのだ。
 とはいえ、それでなぜ異性と被るのかという疑問が晴れたわけではない。
 だけれど、キスを思い出したことで、純は夢のことまで思い返されてしまった。
「…………」
 思い出すだけでも恥ずかしい。恥ずかしいし、男ということには複雑でもある。良智と景一のことを知った時はなんともなかったのだが、自分のこととなると心持ちが違うくなるらしい。
 しかも、起きた時は驚きが強くて気付かなかったが、唇にも感覚があるというリアルな夢でもあった。
 純は己の唇に触れた。
 今はもうどんな感触かは覚えていないが、思い出そうとするとなんだか甦りそうである。
 保健室で寝ていた時、興の唇に触れたのが夢に影響を与えたのだろうか。キス目撃でその事などすっかり忘れていたが、脳にはしっかり残されていたのかもしれない。
 だが、夢を思い起こしたことで不安が出てくることにもなった。
「これ以上、夢に見なきゃいいけど……」
 キスよりも不埒なことも夢に影響がきては、言わなければ知られないことでも興に顔向けできなくなってしまう。
 腕の中に顔を全部を埋めながら、影響がないことを純は願った。

                  □□□

 午前の部活を終えた生徒の一団が寮に戻ってきた。
 休みの日に部活をする者は、こうして戻ってくる者もいれば、弁当を作ってもらいその場で昼食にする者もある。
 今戻ってきたのはサッカー部のメンバーだ。そして、興の目的の部でもあった。
 けれど、玄関前の屋根を支える柱に寄りかかっていた興は、眺めているだけで声をかけようとはしない。サッカー部も通り過ぎていくだけだ。
「なあ」
 興が声をかけたのは、後尾こうびが通り過ぎようとした時になってからだった。
「どうした?」
「なんか用か?」
 立ち止まったのはクラスメイトの二人である。
「良智と景一は?」
 興は尋ねた。サッカー部に目的があったのはこの二人に用があったからだった。だが、見当たらないことに声をかけることにしたのだ。
「もう少ししたら来ると思うぞ」
「あいつら、終わった後、時々モタモタすることあるからな」
「分かった。サンキュ」
「おう」
 礼を言うと二人は歩き出した。興も柱に寄りかかり直す。
(――なるほど)
 興は理解した。
(そういう時がキスしてる時か)
 彼らが付き合っていることは、純のおかげで先日はっきりすることになった。けど、恋人らしいことを何時しているのかは知らないことだ。が、今のでその一つは知れた。二人の関係を知ったからこそ確信できることだ。深読みということもあるかもしれないが、興を得心させるには十分なことである。
 興はそれで納得しておくことにした。

 景一と良智が寮に戻ってくると、玄関前の柱に寄りかかっている興を見つけた。
「そんなとこで何してんだ?」
 歩んで行くままに近づいていくと、誰かを待っているようにも見える興は柱から背を離した。
「お前らを待ってたんだよ」
「俺らを?」
「聞きたいことがあってな。ちょっといいか?」
 用件を言うと、興は横を指差した。詳しくは移動してから、もしくは人目を避けるということだ。
「まあ、俺は別にいいけど」
 午後の部活に遅れさえしなければいい。それ以外で特に断る理由もなく、景一は了承した。
「うん、まあ……」
 ちらりと寮に視線を向けた良智も曖昧ながらも聞き入れる。不良のことを気にしているのだ。だから、興も移動を示したわけでもある。
 二人から許可が出ると、興は歩き出した。
 不良のことは景一も気になることだ。寮の中に視線を向けながらついて行くと、来たのは寮の脇にある物置小屋の陰だった。
「で、聞きたいことって?」
「純のことでな」
 尋ねると、興は一人の名前を出した。
「あいつがどうかしたのか?」
「なんか、昨日から変じゃないか?」
 重ねて問うと、興はそんな尋ねをした。
「そうか? 昨日は落ち着いていたし、元に戻った感じだったけどな」
 景一には分かりかねた。景一と同じく、昨日には動揺が収まっているようであり、話し方も普通だった。けど、景一がいる時は他にも生徒が多くいる時で、普通を偽っているということもある。
「良智は?」
「んー……」
 隣に振ってみると、良智も思案げにしていた。
「俺も、昨日はあんま感じなかったな」
 しばし思考すると、良智は景一と同じ結果を出した。
「部屋でも普通だったし。何かあったとすれば、授業中やらかしたことかな。もしかしたら、それが興には変に見えたんじゃない?」
 そういえばそれがあった。純には悪いが、またやってくれたなと笑わせてもらった一件だ。が、自分たちのことを思い出してしまってもいたと聞けば、笑いも引っこまさるというものだった。けど、それが変に見えたのなら、大いに納得できることだ。
 けれど、授業中のことは含まれていなかった。
「確かに変なのはその後からだけど。それじゃなく、お前らのキスを見てからだと俺は思う」
 肯定するものの、腑に落ちない面持ちで興は言った。
「俺らのキスの方?」
 良智は聞き返すが、思わなかったことを言われたような雰囲気があったのはどうしてか。それが一番の原因だと思うことのはずだが。
 そう思いながらも、興の感じ取っているのには時間差があり、景一も発言した。
「見られたのは昨日じゃなく、一昨日だけどな」
 キスが原因なら、一昨日から感じ取れていることのはずだ。
「一昨日は、お前ら全員が動揺してて普通じゃなかったろ。その時のことは俺だって知ってるし、変だなんて思わねえよ。それに、昨日からって言ったろ」
「じゃあ、何が変なんだ? よく分かんないんだけど」
 景一の眉間に眉がよった。キスが原因のようでありながら、あくまでも昨日からの変化であると繋がりがないような言い方をされても、興の疑念がいまいち伝わってこない。
「まず、落ち着かなさそうにしてる」
「それもキスのせいだって思えることだと思うんだけど」
 興は他よりも敏感なところがある。自分たちには落ち着いているように見えても、その敏感な部分で興には落ち着いていないように見えているということもある。
「今日なんか、顔赤くしたり焦ったりして、しまいには逃げまでしたけどな。まあ、今日のは兼田が原因だけど」
「じゃあ、それは関係ないだろ」
 キスが原因だというなら認めるが、不良のことまで含められてもそれは受け入れられない。
「でも、俺の時なんだよ」
 だが、興は繋がりがあることとして見ていたようだった。
「俺に対してそうなるんだよ。昨日からな」
 その発言を受け、景一は興の疑念を理解した。
 単に純の様子が変というのではなく、〝自分に対して変である〟ということだ。それを見せ始めたのがキスの後というタイミングであり、しかし、間があいてのことであったから、キスと関係していながら違う含みにもなっていたのだ。
「興に対して……」
 だが、確かにそれは疑問に思うことだ。変化の理由が自分たちだと認めたとしても、なぜ別の者に意識が向いているのか。
「なんで俺たちのキスを見た純がお前を意識してるんだ?」
「だから聞いたんだろうが」
 思わず聞いてしまった景一だったがその通りである。
 しかし、いくら親しくなったとはいえ、二週間弱しか経っていない中で知れたことは少ない。まして、心理面など分からないに等しい。
「恋だよ!」
 そんな結論を導き出したのは、良智だ。
「「は?」」
 景一と興の言葉が重なった。そのどちらもが、主軸からずれたことを聞いたような反応になっている。
「顔赤くしたり、焦ったり、逃げたりするんでしょ? 興に恋しちゃって、恥ずかしくてそうなってるんだよ!」
 力強く推測するというか、もう断言してしまった良智に、景一も興も呆気にとられた。良智の身が乗り出しているように見えるのは気のせいにしておきたい。
「……良智……」
 景一は止めるように恋人兼友人の名を呼んだ。
 すっかり忘れていた。彼は同胞を欲しているのだ。純の迷惑をかえりみず隠そうとしているくせに、同性を恋愛対象としている仲間を欲している。興は違うが、自分たちのことも知っていて偏見がなく、隠す必要のない相手だ。
「俺は、授業中に考え事してたってことの方だと思うんだけど……」
 景一は違う意見を出した。変化があったのはその後からだというし、そこにきっかけがあるように思える。
「えー」
 だが、良智は不満そうにした。そんな顔をされても、キスが原因だと認めたとしても、真意の分からぬことを恋にしたくはない。
「もし、あいつが恋愛感情を抱いてたとして」
 しかし意外にも、興は否定的にならず、可能性のあることとして聞き入れてしまっていた。
「なんで、そんな感情を抱くことになったんだ?」
 とはいえ、興自身は恋とは全く繋がっていないらしく、分からないという顔をしていた。でも、その疑念は景一も同じである。
 園芸部に入ったことで興との接点も増えたとはいえ、あの環境下で、それもたった一週間で恋愛感情にまで発展するだろうか。聞いていても、恋の気配すら感じられなかった。
「恋ってのは、いつするか分からないものなんだよ」
 が、仲間を増やしたい良智にかかれば容易く言い返せてしまうことらしかった。見解そのものは同意できるし共感もできることなのだが、そんな恋人には景一は苦笑の方が出てしまった。
「じゃあ、お前らのキス見てからってのは?」
 だが、それでは興の不納得を解くにはいたらなかった。いくら良智の意見も分かることとはいえ、そもそも、良智と自分たちでは考え方が違う。純の言動だけで判断している良智に対し、自分たちはこれまでのことも含めて考えている。そう簡単には恋と結びつかないことだ。ましてや、隠しきれず表面に感情が表れたり、失言したりする奴だ。恋をしたのならどこかかしこに出ているはずだし、同胞が欲しい良智はとくに察せられているはずだ。それがないということは、恋ではない可能性の方が高いということである。
 興はどこまで考えているかは分からないが、これまでの背景を元に、「なぜ自分を」という疑念は持っているはずだ。
「だから、それがきっかけなんだよ」
 しかし、良智も悩んでしまうことなく答えられることだった。
「心惹かれてたんだけど気付いてなくて、俺たちのキスを見たことで、その惹かれてる相手を意識しちゃったんだ。それで、好きってことにも気付いて動揺してるんだよ。でも、部活が一緒だから会わなきゃいけない。でも恥ずかしいから、赤くなったり、焦ったり、しまいには我慢できずに逃げちゃったってわけ」
「…………」
 最後まで言い切ってしまった。純が転校してきてまだ二週間だ。心惹かれてたんだけどと、長い間想いを持っていたような言い方はできないだろうとか、目に見えてのことは昨日からであるとか、突っ込みたいことはあったのだが、反論どころか疑問としてぶつける気力さえ失せてしまった。
 言葉をなくしてしまった景一と同じく興も黙ってしまっている。ただ景一とは違い、何かを考えているようにも見える面持ちで良智を見ていた。
 そして発せられたのは、思わないものだった。
「それが、お前の恋愛の仕方か?」
「へ?」
 その返し方には、良智も虚を突かれた顔になった。
「つっかえることなく言うもんだから、経験談かと思って」
 沈黙していたのは、面持ち通り純の言動を考えていたわけでも、見解に引いてしまっていたわけでもなかったらしい。発言者本人のことを解釈していてのことだった。
「え、いやっ、そのっ、それはっ……」
 それで、良智もなんで赤面してしまうのか。言葉まで迷ってしまっては、事実だと言っているようなものではないか。自身のことを振られると恥ずかしがってしまう純情さを持っているからなのだが、時としては呆れものだ。というかそうだったのか。いや、でも、そんなことを聞いた気がする。何を言われたかあまり覚えていないのだが、良智の恋の発展を聞いた気がする。
「ああ……興、こんなところで考えてたって分かるわけじゃないし。本人に聞いたらどうだ?」
 何を言っていたか思い出したくなった景一だったが、思い出すのは後回しである。動じてしまった良智では、恋愛に関することもまともに答えられなくなっているだろうし、まずは本筋もろとも終わらせることにする。
「逃げるんだとしても追いかけてさ。捕まえちまえば、あいつも諦めるだろ」
「そうだよ! その方が早いよ!」
「「…………」」
 良智も強く同意を示すが、恋だと言い切った相手。景一と興は半眼になってしまった。
「……分かった。やってみる」
 けど、早々に興は気持ちを戻すことにしたらしい。景一に視線を変え、聞き入れてくれる。
「がんばって」
「…………」
 良智が応援をかけると、またしても興の目が半眼に作られた。
「ほら、その目はいいから、気合い入れろって」
 景一は意識を逸らさせようとするが、決して良智への助け船ではない。
 純は元とはいえサッカー部だ。その元というのもたったの数ヶ月前からのこと。後遺症を持っているとはいえ、運動してきた足はそう簡単には鈍っていないはずだ。だが、一方の興は園芸部と、力仕事もあることから筋肉はできているだろうが、体力と持久力はない。運動部と文化部が陸上競技対決をするようなものだ。
 もっとも、純が逃げればの話だが。
 そして、その問題を一番理解しているのは興である。
「…………」
 興は黙ってしまった。

 良智と景一とは別々に寮内に戻った興は、食堂へと向かった。
 開けっ放しにされている扉から入っていくと、運動部らしき生徒数名とすれ違い、興は立ち止まって振り返った。
(追いかけるっつったってなぁ……)
 内心ぼやく。景一の案を受け入れたとはいえ、興には悩まされることだった。
(あいつ、元サッカー部だろ? 俺、運動部入ったことないしな……)
 必ず逃げるとは限らないことだが、純は二度も逃げている。それを思うとやりかねない心配が出てくるというものだ。
 廊下ではなく部屋の中ならばそんなことはないだろうが、予想外の行動を取ることがある相手とあっては、逃げることも念頭に置いておかなければならないだろう。
(……追いつけっかな……)
 それを前提に、経歴からして差が出ている相手であることに、興はそう心配を抱かせた。
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指圧のことは、有乃にとっても何でその情報を得たのか、聞いたことがある気がするなあ……というくらいおぼろげな記憶です
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