純情なる恋愛を興ずるには

有乃仙

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純情と非純情のあいまで

一-4

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 興と分かれた純は校舎前に来た。
 芝生から道に出ながら見回すと、すぐに花壇を発見する。
 校舎の壁前にあり、ざっと見た感じ、教師兼来客用玄関と生徒玄関の間に数個ある。門周辺は出入り口ということもあってか、山の木々があるからか、その辺り一帯には一つも見当たらない。
(そういえば、先生がいなくなったらどうするんだろ)
 花壇を見ながら歩いていた純はふと、そんなことが浮かんだ。
 入りたい生徒がいるならまだしも、いなければ園芸部はどうなるのか。放置されるのだろうか。別にどうなってもいいのだが、温室は放置するにはもったいない気がする。
 そんなことを深くもなく考えながら校舎の壁に沿って進んでいった純は、校舎の端まで来た。
 花壇がないか確認しながら体育館へと移動し、今度は体育館の壁に添って角を曲がる。すると、小屋を見つけた。体育館から少し距離があるものの、他には何もないことから、あれが顧問が言っていた物置だろう。
 歩み寄っていくと、純は窓から中を覗いた。好奇心もあるが、窓の前を通った流れである。
 日が入りにくいのか、薄暗い中には色々な物が雑然と置かれていた。
 だが、視界に入った中で動くものがかすめ、純は通り過ぎようとした足を止めた。
 動きは、正面――反対側の窓であった。一瞬と言っていいくらいしか見えなかったが、間違いなく人だった。純の姿が映ったわけではないことは、純自身の姿が映っていないからではなく、純のしていない動きをしていたことから分かることだ。しかもだ。しゃがんだのだろう、窓下に消えたその容貌は良智に見えた。もし本当なら、部活をしているはずの良智がこんな所で何をしているのか。
「…………」
 目的を果たすことと疑問を確認すること。
 どうするか逡巡すると、瞳を留めていた窓から視線を外して純はその場を動いた。
 小屋の前へ移動し、ドアの前を通り過ぎる。
 確認することにしたのだ。いや、確認を先にすることにした。見ればそれで終わりなのだし、頼まれごとが出来なくなるわけでもない。
 だが、もう少し純は慎重になるべきだったのかもしれない。
 躊躇いなく、友人らしき姿が見えた側を純は見た。
(え?)
 そこで見たものは、純の予想だにしなかったことだった。
 そこには、二人の生徒がいた。
 しゃがみ、一人がもう一人の腕を掴んで互いに顔をくっつけている。

 ――キスだ。

 そう理解したのは、目に入れて数秒後のことだ。さらにその後から驚きが伝達されてくる。
 しかも、驚くのはそれだけではなかった。その二人組は見覚えのありすぎる者たちだった。
 良智と景一。
 その二人だったのだ。
「…………」
 純は動けなかった。良智らしいというのは間違っていなかったが、それ以上に衝撃の方が大きくどうしていいか分からなくなってしまっていた。
 目撃者がいることに気付いていない二人は口づけを交わし続けている。
 感じ合っているのか、長めのキスが終わり、景一の顔が離れる。けど、すぐに距離をなくし、再び口づけ合う。
 とうとう思考までフリーズしてしまい、体まで固まってしまっていた純が動くことができたのは、それからさらに数秒後のことだ。
 唇を離し、瞳を見つめる景一の瞳がちらりとこちらを向く。
「うわっ!」
 瞬後、景一は驚き声を上げた。身が後ろに傾くほどだ。
「純!?」
 その驚きに、反射的に顔を向けた良智もこちらの存在に気付く。
「あ、いや……えと……」
 動けたといっても、どう反応していいかも分からず、純はしどろもどろになってしまった。
「な、なんで……!」
「もしかして、見た、とか……っ」
 よほど驚きだったのだろう。二人して言葉が続かなかった。落ち着いた雰囲気のある景一までもが途中で言葉をつっかえさせてまでいる。
「……ごめん……」
 彼らの狼狽っぷりと己にきた衝撃に、純はそれしか出てこなかった。
「…………」
「……っ……」
 二人は、明確な感情を持って顔を赤くした。声を詰まらせたのは良智だろう。
 しかし、純にしてみれば、そんな反応をされても迷うだけである。
「……えと……」
 キスという現場を目撃したのも初めてのこと。対処が全く思い浮かばない。
 目撃された方もそうらしく、三人の間に思考が停止したような静寂が満ちることになった。
「……純!」
 どれくらい経っただろうか。ある意味、膠着こうちゃく状態となっていたところからいち早く脱したのは、景一だった。
 焦って立ち上がりながら駆けだしてくる。良智が理解できずに顔を動かして友を追うが、景一の目には良智は入っていないようだった。動揺のあまり、景一も周りを気にかける余裕がなくなってしまっているのだろう。
「誰にも言わないでくれ!」
 良智の困惑に気付くこともなく駆け寄ってくるなり、景一は言葉も強く頼んできた。
「お願い!」
 遅れて駆け寄ってきた良智も手を合わせてくる。
「あ、うん……」
 了承する純ではあるが、勢いに押されてというのが大きい。
「……良かった」
 それでも二人にとっては安心できることだったらしく、笑みが浮かんだうえに胸も撫で下ろされる。
「…………」
 だが、だからといって、純の驚きもなくなるわけではない。
「その……二人って、付き合ってるのか?」
 未だ抜けぬ衝撃と困惑に、純は尋ねた。
「…………」
「…………」
 その問いに、二人は再び顔を赤らめた。
それが答えということだ。
「……そうなんだ……」
 ほうけたような声しかでない。
「言うなよ……?」
「……うん……」
 言ってくるが、純の反応は薄い。
 が、胸のうちでは未だ驚きの感情が吹き荒れていた。まさか二人が、初めに友人になった二人が付き合っていたなんて。よく一緒にいたのに、特に良智とは同室だというのに全く気付かなかった。
「……二人が付き合って……えぇえ!?」
 反復する純だが、そのことをはっきりと理解したのはこの時になってからだった。
「え?」
「なに?」
 景一と良智が何事かという表情をする。
「付き合ってんの!?」
 純は驚きをあらわにした。
「へ?」
「え? 今?」
 今頃になって大きく反応する純に、二人が虚を突かれたような面持ちになった。
「だって……今はっきりと分かって……」
 会話が成立するくらいには言っていることは伝わっていたのだが、驚きによる衝撃で意味を理解しきっていなかった。それがここにきて、言っていることが解釈できた純は脳を刺激するほどの驚きを意識下ですることになったのだ。
「おそ……」
「俺ら、焦り損ってやつしたんじゃないか?」
 先程までの動揺や赤面はどこにいったのかというほど、良智と景一は一変して呆れた顔付きになっていた。
「あはははは……」
 純は決まり悪さに乾いた笑いが零れた。
「でも、他には言わないから」
「約束したんだから、当たり前だ」
 誤魔化すためというわけではないが、口外しないことを改めて口にすれば、普段を取り戻したらしい景一に突っ込みを入れられてしまう。
「…………」
 言葉もない。
「それじゃあ、戻ってくるのが遅い理由を聞かれたらどうするんだ?」
 今度はそんな質問がされる。純の反応の遅さには不安になり、対応を聞こうと思ったのだろう。
「その時は、二人に会って……」
 答える純だが、景一でも良智でもない声であることに気付き、言葉が途切れることになった。しかも、真横から聞こえたようであることに、純は咄嗟に振り向いた。
 そこにいたのは、先ほど分かれたはずの生徒である。
「興!?」
 純は驚き声を上げた。花壇の草取りをしているはずの興がなぜ、ここにいるのか。
「……!?」
「なんでここに……!」
 同じく二人も、純が振り向いたことで気付くことになった存在に驚く。
「一周できる頃になっても、全然、姿も形も見えないから探しに来たんだよ。そしたら、三人してここにいんだもんな」
 変わらぬ表情で興は訳を述べた。
 回り始めてまだ半分しか来ていない。それほど経っていないはずだが、ここでの目撃は思った以上に時間を経過させていたらしい。
「で? いつまでここにいるつもりだ?」
「あー……」
 尋ねられるが、どう答えていいものか迷ってしまう。いや、迷う必要はない。戻ると言えばいいだけのことだ。
「ちょっといいか? 興、お前、いつから聞いてたんだ?」
 そこへ、警戒したように景一が質問した。
「いつっていうか……純の、付き合ってるのかっていう驚き声が聞こえて、居場所が分かって……」
「そこから聞いてたんだな」
 曖昧にする興だが、ようはそうゆうことだ。
「……まあ、そうだな」
 景一の指摘に興も認めるが、短いながらも沈黙があったのはなんだったのか。知ってしまって興も気まずさを感じたのだろうか。
「じゃあ、俺らが言いたいことも分かるよな?」
「ああ」
 引き続き景一からされた問い掛けに、それには間もあけることなく興は肯定した。その時には曖昧さを見せた時の声の弱さはなくなっている。
「言わねえよ。安心しろ」
 彼らの気持ちを汲み取っているとでもいうように断言する。
「それに、お前らが付き合ってるかもしれないことは憶測ついてたし。驚きもしねえしな」
 続けて発言されたことは、純にとっても思いもかけないことだった。
「え……?」
「なんで知って……」
 純でそう思ったのだから、二人にしてみれば爆弾を投下されたような驚きだっただろう。その証拠に、信じられないというような表情に二人はなっている。
「お前らがキスしてるの前に見たことあるから」
「え……」
「…………」
 三度、良智と景一は赤面した。不純にも見られる同性同士の恋愛をしているわりには、意外に純情なところも持っているらしい。
「ところで、部活は?」
 そのまま固まってしまったようである二人だったが、犯人でもある興自身によってそれは動かされることになった。
「え?」
 しかし、固まってしまっていた彼らは、外部からの音も遮断されてしまっていたようだった。疑問符を浮かべた表情で聞き返す。
「部活中じゃないのか? 今」
 呆れも何も抱くことなく言い直された発言に、二人は焦りだした。
「そ、そうだ!」
「部長に怒られる!」
 休憩中、もしくは抜け出してきたのだろう。二人はすっかり忘れてしまっていたらしい。いや、吹っ飛んでしまっていたのだろう。
 現実を思い出した二人は慌てて駆けだした。駆けていく姿が校庭横にある木立の中に隠れる。それから二、三秒して、どこに行ってたんだという怒鳴り声が聞こえてくる。この声が部長だろうか。
「……知ってたんだ……」
 純は呟いた。
「見たしな」
 興の反応は実に薄かった。興味がないんじゃないかと思えるほどである。でも、だからかもしれない。事実を知っても、二人が赤面しても焦っても、口調からして変わらなかったのは。曖昧にしたのは、知らぬふりをしようとでもしたのだろう。
「それで純。鍵の確認じゃなく、あいつらの確認してどうすんだ」
「あ、いや、別に、二人を確認したわけじゃないんだけど……」
 見ようによってはそう取れるかもしれないが、けっして、二人を確認したわけじゃない。
「良智っぽい人影が見えたから……しかも、物置の陰だし。それで確かめてみたら、二人がいたんだ」
 純は述べた。キスをしていたとは、目撃経験がある興相手でも言いにくく、存在の有無だけに留めた。
「それで、声かけたわけか」
「いや、景一が先に気付いた」
 どうしてそうなるのか。いくら自分でも、キスをしている最中の者に声をかけるほど無粋ではない。
「そうか」
 言ったわりには元からそう思っていなかったのか、興はすんなり聞き入れてくれた。
「それじゃあ、俺たちも戻るぞ」
 疑うつもりもないようで、あっさりと話を終わらせてまでくれる。
「ああ、うん」
 返事をすると、興は身を返した。ドアの前で一旦立ち止まり、ノブを回して鍵の開閉を確認してから再び歩き出す。
 その後に純が続く。
 興が向かったのは、校舎の正面側だった。作業そのものはまだそんなに進んでいるわけではなかったらしい。
(――そういえば、男同士かあ……)
 興の後ろにいることで自然に彼の背中を見ることになっていた純は、良智と景一――その関係を思い出した。
 付き合っているという友人である二人はどちらも男――男同士で付き合っていたのである。
 同性愛というのは知っているが、恋愛経験すらない純にはいまいち実感が出てくるものではなかった。ただ、
男同士の恋愛。
 そのことを、純は改めて気が付かされていた。

                  □□□

 部屋に戻った純は着替えていた。
 じょじょに日差しが強くなってきているこの頃。草取りをしているだけでも汗を掻くようになってきた。いつの間にか土でも服が汚れてしまってもおり、制服でやるのはよした方がいいようである。
 準備したTシャツを着た時だった。
 荒々しく打ち付けるくらい勢いよくドアのく音がし、純は肩が跳ねるほど驚かされた。
「純!」
「良智……」
 何事かとドアがある方を見てみれば、同室者が駆け込んできている。
「どうかし……」
「純!」
 一体どうしたのか。間近まで迫ってきていた友人に尋ねようとするが、叫ばんばかりの口調に遮られてしまう。
「な、なに……?」
 その勢いには、必死さと真摯な面持ちも相まって気圧されてしまう。
「確認だけど!」
「確認?」
 声を荒げる良智におうむ返しに口にするが、何を言いたいのかはすでに理解できていた。
「ああ、あの物置でのこと?」
 良智が自分に向かって必死になることは一つしかない。
「そう!」
 下がらない勢いで、良智は肯定した。
「それなら、言わないから安心していいよ」
 約束したのだ。必死そうなのも見たことだし、破るつもりはない。
「ほんと?」
「ああ。約束したしな」
 純は言葉にもした。
「良かったぁ」
 すると、良智は安心した笑みと吐息を吐いた。
 そのことには純は苦笑の方が出てしまった。それほど気にさせられていたとは思いもしていなかったのだ。でも、それは当たり前の反応でもあるのか。
「分かったら、良智も早く着替えろよ。汗もすごいしさ」
 きっと、終わってすぐに来たのだろう。いつも首にかけているタオルもなく、拭くということもほとんどしていないに違いない。顔や首と、未だ大量の汗を流している。
「まだ」
 だが、安堵したわりには、良智ははっきりとした声音で終了させなかった。
「まだ聞きたいことがあるんだ」
「なに?」
 他に何を聞くことがあるというのか。
「その……」
 だけど、それまでの勢いもはっきりとした声音も消え失せたように、良智の声量は弱ってしまった。
「? どうしたんだ?」
 言い出しにくいことなのか。だとしても、言ってもらわねば困る。
「……なんか、聞かない方がいいのかも……」
 良智は上げていた顔を降ろすと、何やら小さく呟いた。口の中に言葉が収まってしまう小ささには、間近にいても純の耳にまでは届かなかった。
「なんだよ。何が聞きたいんだよ」
「……その、純」
 促すと、躊躇うような間を置いて、良智は顔を上げた。
「俺たちのこと……どう思う?」
 聞いたのはそれだった。
「どう思うって……そりゃ、驚いたよ」
 友人二人がキスをしており、付き合ってもいるというのだ。一時間前の衝撃は実に大きかった。
「偏見とか……!」
「偏見? ……ああ」
 その言葉を聞き、純は良智の言う〝どう思う〟の意味が分かった。
「ああって……」
 良智が呟くが、純はすでに良智たちをそういった意味で己の感情を探り始めている。
 男同士が付き合っているということ。友人である良智と景一もその一組であること。
「――うん。ないよ」
 純は導き出した。
「俺、二人に偏見なんてない」
 へえ、そうなのか、という感想しかない。
「本当に?」
 けど、その心配を抱いていた良智は簡単には信じられないようだった。
「ああ」
 をあけることなく、純はしっかりと肯定した。
「さっきの納得は?」
 けど、それでも質問が終わることはなかった。何を示して言っているのか分からなかったが、偏見と出た時の納得だろうと、時間もかからずに気付く。
「そのことかっていう、普通の納得だけど」
 きっと、良智の心配は強いのだろう。その心配が強いせいで、些細なことでも引っかかってしまうのだ。
 純は、自分の心の動きも説明した。
「驚きの方が強くて、そこまで気持ちが行ってなかったんだ。でも、意識して考えてみてもそんな感じ出なかったから、偏見なんてないよ」
「そう。それならよかったんだけど。……俺たち、無駄に心配してたのかな……」
「え?」
 安心する良智だが、安心以上に無駄骨をしたような反応の方が小声にされた後半には強く含まれていた気がした。
 そういえば、景一にも焦り損とか言われたが、自分の反応は、動揺や心配が強い者でも間の抜けた感覚にさせるのだろうか。
「まあ、そう思うよ。俺からすれば、良智は心配しすぎのような気がするし」
 同性同士がどう見られるかは純も分かっているし、隠したいという気持ちも分かる。けど、良智はやけに大きく感じる。
「心配はこんなものだよ。純は好きになったことがないから分からないんだよ」
「まあ、それは」
 異性にすら恋心を持ったことがまだないのだ。同性に好意を持ち、成就させた者の気持ちなど分かるはずがない。
 当人からそう言われては、そうなのかと思うしかない。
(でも、やっぱ良智は大袈裟な気がするんだけど……)
 普段でも反応が大きくなることがある良智だ。納得するものの、純はそういう思いが抜けなかった。
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指圧のことは、有乃にとっても何でその情報を得たのか、聞いたことがある気がするなあ……というくらいおぼろげな記憶です
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