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マジでヤバイ。ゼー
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来た道を戻りながら、小さな公園のベンチに腰掛けると、商店街の店先で買ったジェラートを食べる。
二人並んで、シャクシャクとカップをつつくが、小学生でもない大人に近い男がこうしているのは、ちょっと異質だろう。
時折歩く人の視線を感じると、お尻がむずがゆくなる。
「天気が良くて気持ちいいな。」
『...ああ、』
何気ない会話をしつつも、俺はさっき買ったビーエル本の事が気になって仕方ない。
アタルは、一体いつからそんな物を読む様になったんだ?高校生の頃、そんな話が出ることはなかった。東京に来て、学校の友達に進められたのか?
カップの底のジェラートをずずっとすすり、立ち上がるとゴミ箱へ空の容器を捨てる。それから俺の方に向かって『帰ろうか』と言ったが、なんだかアタルの顔は上気しているようで赤かった。
「...うん。」
変な間があいて返事をすると、連れだって歩いて行く俺。背中がむず痒い。何故かは分からないけれど、アタルと二人きりの部屋はヤバイ様な気がした。
スーパーマーケットの袋を持つアタルの手が、何気なく俺の手の甲に触れると、それさえも意識してしまうほど緊張する俺は、自分でも可笑しくなる位震えていた。
程なくアパートに着くと、冷蔵庫に食品をしまうが、アタルの様子がなんだか変で・・・
流し台の淵に手を掛けると、じっと黙ったまま。
声をかけようかと思ったが、下を向くアタルの頬が赤く見えて俺も戸惑う。ひとこと発したら何かが起こりそうで、怖くなった。
なのに、急にこちらを振り返ると、俺の顔を見るなり抱きついてくる。
「・・・!!!」
マジ?・・・
二人並んで、シャクシャクとカップをつつくが、小学生でもない大人に近い男がこうしているのは、ちょっと異質だろう。
時折歩く人の視線を感じると、お尻がむずがゆくなる。
「天気が良くて気持ちいいな。」
『...ああ、』
何気ない会話をしつつも、俺はさっき買ったビーエル本の事が気になって仕方ない。
アタルは、一体いつからそんな物を読む様になったんだ?高校生の頃、そんな話が出ることはなかった。東京に来て、学校の友達に進められたのか?
カップの底のジェラートをずずっとすすり、立ち上がるとゴミ箱へ空の容器を捨てる。それから俺の方に向かって『帰ろうか』と言ったが、なんだかアタルの顔は上気しているようで赤かった。
「...うん。」
変な間があいて返事をすると、連れだって歩いて行く俺。背中がむず痒い。何故かは分からないけれど、アタルと二人きりの部屋はヤバイ様な気がした。
スーパーマーケットの袋を持つアタルの手が、何気なく俺の手の甲に触れると、それさえも意識してしまうほど緊張する俺は、自分でも可笑しくなる位震えていた。
程なくアパートに着くと、冷蔵庫に食品をしまうが、アタルの様子がなんだか変で・・・
流し台の淵に手を掛けると、じっと黙ったまま。
声をかけようかと思ったが、下を向くアタルの頬が赤く見えて俺も戸惑う。ひとこと発したら何かが起こりそうで、怖くなった。
なのに、急にこちらを振り返ると、俺の顔を見るなり抱きついてくる。
「・・・!!!」
マジ?・・・
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