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こんなもの?

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 ぎゅっと瞼を閉じて、神経だけは下半身に集中させる。
ジュッという卑猥な音が耳に残り、その先に祐斗の顔がある事をどこかで曖昧なシルエットにしたまま。
でも身体は正直で、高校生になってからほとんど女子とは遊んでいなかった俺にとっては、この快感が忘れられないものとなりそうだった。
祐斗の舌に器用に舐め上げられて、もう堪えるのも限界。

「ぅ、んーーんんっ、イきそっ、」

 祐斗の頭を必死で離そうとするが、逆に腕を強く掴まれてそのまま堪えきれずに達してしまった。
「ご、めんっ、ごめん祐斗!」

 慌てて謝った俺に、口を拭った祐斗はニヤッと見上げて笑みを浮べる。

「ティッシュ、......」

 ガッと束にして取ったペーパーを祐斗に渡した。口から零れそうになるのをティッシュで受け止めて、そのまま拭うと丸めてゴミ箱にシュート。
まるで遊びの延長の様にして、特に顔色を変える事もしない。
ちょっと不思議だった。こういうシチュエーションだと、二人でまったりしたり抱き合ったり.....
そういうものは無くていいのか?

「祐斗、ごめん。」

「なに謝ってんの?オレがしたいからしただけ。初めてハルキのチンコ味わえてラッキ~」

 そう云うと飲みかけのコーラを一口飲んだ。


 だらしなくはだけたパンツをずりあげると、ベッドの淵に腰掛ける。
なんだか気まずくなると思っていたのに、祐斗の飄々とした態度と言い草はいつもと変わりなく、俺もポカリをゴクリと口に含む。


「祐斗、......いいの?.....お前は、その、......」

「あー、いいよ。この位で勃起しないから、オレ。」

「............ 」

 言葉を失う。

 いったい祐斗って何処までが本気で冗談なのか分からない。
こんなものなのかな、男同士のって.......?
ちょっと調べてみたのとは違って、拍子抜けというか。まあ、最後までする訳じゃないし、互いに口でし合う事もあるのかも。

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