72 / 98
72.意外な才能
しおりを挟む
「そろそろ野営するか。この辺りだと少し目立たないだろう」
草原にある大岩の影を陣取って野営をすることにした。
ここに来るまでにブラックウルフとアシッドスネーク、ビックスパイダーと遭遇した。
食糧になるのはブラックウルフのみである。
他は食べれたものでは無い。
さっそく野営の準備をする。
それぞれテントを張る。
アリーは初めてなので練習しながらである。
「あれ? 師匠、アリーさんと同じテントじゃないんっすか?」
ダンよ単刀直入になんて言うことを言うのだろうか。アリーが顔が真っ赤になってしまったではないか。
「一緒のテントなわけが無いだろう。別々だ」
「そうなんっすか? もういっその事一緒に寝ればいいのに……」
俺達はまだ正式に結婚した訳でもない。
ましてやお付き合いをしている訳でもない……はずである。
ずっと一緒にいてくれとは言った。
それは、お付き合いに入るのだろうか?
こんな時にヒロがいてくれたら聞けるんだが、こんなことを聞ける人間はここにはいない。
「テツさん? ここってどうやるんですか?」
「あぁ。もう少しピンと張らないとダメだな」
「こう……ですか?」
「そうそう。いいんじゃないか?」
「わぁ! 初めてテント張れました!」
喜んでいるアリーも可愛らしいな。
思わず顔を見て笑みが浮かぶ。
「ご飯は?……誰が?……」
フルルが誰に料理をさせるのか聞いている。
俺がやってもいいのだが……。
「あっ! 自分がやりますよ!」
名乗りを上げたのはウィンだ。
デカイ身体で料理もするのか。
凄いな。
「じゃあ、まず、薪を集めて火を起こそう」
皆で薪集めを開始する。
この岩の周りには薪になりそうなものが無い。
盲点だったなぁ。
前回の遠征の時は薪集めなんてそこら中にある枝を集めたから。まさか火を起こせるものがないとはなぁ。
「あっ、ないなら自分が魔石用の携帯コンロ持ってきたんで。さっきのブラックウルフの魔石ください」
ブラックウルフの解体した時に出た魔石を全てウィンに渡す。
すると携帯用コンロに魔石をセットしてカチッと火をつけた。
そこに鉄鍋を乗せる。
鍋を温めている間にブラックウルフの肉のブロックを用意していた木の板の上でブツ切りにする。
ナイフの手さばきがかなり慣れている。
凄いものである。
料理の腕前は俺より上かもしれないな。
少し小さめにしている。
何を作る気なのだろうか。
気になって聞いてしまう。
「ウィン。それは、なんで小さく切ってるんだ? 大きい方が食いごたえがあるんじゃないか?」
「大きい方が確かに食いごたえはあるんですが、最近少し夜は冷えるじゃないですか? それで、今回野営で使おうと思ってミルク持ってきたんですよ」
「ミルク?」
「はい。白粉を入れてミルクを入れるとトロトロのミルク煮になるんです。小さく切ると味が染みて美味しいんですよ」
なるほど。考えられているというわけか。
白粉というのは小麦粉のようなものでこの世界のパン等を作る時に使用される。
ジュウという音を鉄鍋が奏でている。
その奏は俺の腹の音と共鳴している。
いい香りがしてきた。
ウィンはその焼いている肉に塩コショウをかける。それは万能だな。
「ブラックウルフの肉は少し臭みがあるみたいなんですよね。だから、ミルクで煮ると臭みが無くなる」
うーむ。よく練られた作戦だ。
しかし、その作戦を早く遂行して欲しいものだな。俺の中の食いしん坊がまだかまだかと待ちわびているぞ。
ズズッと少し味見をするウィン。
コクリと頷くと顔を上げた。
「うん。出来ました。食べましょう」
待っていたぞ。
器を持ち盛り付けしてもらう順番待ちをする。
自分の番になった。
「ウィン、肉多めでな」
「師匠だからって多くしません! みんな一緒です!」
「そ、そうだな」
肉を多くする作戦には失敗してしまった。
落胆して自分の場所に座ると、横にアリーが来た。
「ふふふっ。お肉あげましょうか?」
「いや、アリーは沢山食べた方がいい。腹がすくと動けなくなるからな」
「そうですか? なら遠慮なく」
飯は戦闘における重要な部分である。
いざという時に力が入らないからである。
その点では俺はほぼ空腹状態で動けるように訓練してきた為、問題なく動ける。
あの時は絶食状態で地獄の様な訓練をしていた訳だが。
今は食事にありつける。
有難い。
「いただきます」
「いただきます!」
横でアリーも手を合わせていた。
それぞれが買っていた保存用の黒パンを汁につけて食べる。
黒パンはカチカチの硬いパンなのだ。
こうして汁につけるのが一般的な食べ方だ。
パクッと一口食べると。
口に広がる染み出た肉の旨味と甘いミルクの味。コショウの風味もいい。
「美味い」
「そうですか? 良かった。こんなに大勢に振舞ったのは初めてで……美味しくて良かったです」
「ウィン、料理の才能あるんじゃないか?」
俺がそう問うと。
照れくさそうに頭を掻きながら答えた。
「才能かは分からないですけど、料理作るの好きで、世界の料理集を作るのが夢で……」
壮大な夢だな。
けど、いい夢だ。
「なら、今回の事は夢に一歩踏み出した訳だな」
「そうです! ワクワクしてます!」
「元々……料理……担当」
フルルが俺に教えてくれた。
「暁で料理を担当してるのか?」
「そうです! まぁ、楽しんでやってます!」
「料理を楽しいと思えるのも才能なのかもしれないな。その身体からは想像がつかないけどな?」
「そうですかね? はははっ」
「フルルも料理やってみたらどうだ?」
「適材……適所」
便利な言葉を知ってるな。
これはやる気はないようだ。
草原にある大岩の影を陣取って野営をすることにした。
ここに来るまでにブラックウルフとアシッドスネーク、ビックスパイダーと遭遇した。
食糧になるのはブラックウルフのみである。
他は食べれたものでは無い。
さっそく野営の準備をする。
それぞれテントを張る。
アリーは初めてなので練習しながらである。
「あれ? 師匠、アリーさんと同じテントじゃないんっすか?」
ダンよ単刀直入になんて言うことを言うのだろうか。アリーが顔が真っ赤になってしまったではないか。
「一緒のテントなわけが無いだろう。別々だ」
「そうなんっすか? もういっその事一緒に寝ればいいのに……」
俺達はまだ正式に結婚した訳でもない。
ましてやお付き合いをしている訳でもない……はずである。
ずっと一緒にいてくれとは言った。
それは、お付き合いに入るのだろうか?
こんな時にヒロがいてくれたら聞けるんだが、こんなことを聞ける人間はここにはいない。
「テツさん? ここってどうやるんですか?」
「あぁ。もう少しピンと張らないとダメだな」
「こう……ですか?」
「そうそう。いいんじゃないか?」
「わぁ! 初めてテント張れました!」
喜んでいるアリーも可愛らしいな。
思わず顔を見て笑みが浮かぶ。
「ご飯は?……誰が?……」
フルルが誰に料理をさせるのか聞いている。
俺がやってもいいのだが……。
「あっ! 自分がやりますよ!」
名乗りを上げたのはウィンだ。
デカイ身体で料理もするのか。
凄いな。
「じゃあ、まず、薪を集めて火を起こそう」
皆で薪集めを開始する。
この岩の周りには薪になりそうなものが無い。
盲点だったなぁ。
前回の遠征の時は薪集めなんてそこら中にある枝を集めたから。まさか火を起こせるものがないとはなぁ。
「あっ、ないなら自分が魔石用の携帯コンロ持ってきたんで。さっきのブラックウルフの魔石ください」
ブラックウルフの解体した時に出た魔石を全てウィンに渡す。
すると携帯用コンロに魔石をセットしてカチッと火をつけた。
そこに鉄鍋を乗せる。
鍋を温めている間にブラックウルフの肉のブロックを用意していた木の板の上でブツ切りにする。
ナイフの手さばきがかなり慣れている。
凄いものである。
料理の腕前は俺より上かもしれないな。
少し小さめにしている。
何を作る気なのだろうか。
気になって聞いてしまう。
「ウィン。それは、なんで小さく切ってるんだ? 大きい方が食いごたえがあるんじゃないか?」
「大きい方が確かに食いごたえはあるんですが、最近少し夜は冷えるじゃないですか? それで、今回野営で使おうと思ってミルク持ってきたんですよ」
「ミルク?」
「はい。白粉を入れてミルクを入れるとトロトロのミルク煮になるんです。小さく切ると味が染みて美味しいんですよ」
なるほど。考えられているというわけか。
白粉というのは小麦粉のようなものでこの世界のパン等を作る時に使用される。
ジュウという音を鉄鍋が奏でている。
その奏は俺の腹の音と共鳴している。
いい香りがしてきた。
ウィンはその焼いている肉に塩コショウをかける。それは万能だな。
「ブラックウルフの肉は少し臭みがあるみたいなんですよね。だから、ミルクで煮ると臭みが無くなる」
うーむ。よく練られた作戦だ。
しかし、その作戦を早く遂行して欲しいものだな。俺の中の食いしん坊がまだかまだかと待ちわびているぞ。
ズズッと少し味見をするウィン。
コクリと頷くと顔を上げた。
「うん。出来ました。食べましょう」
待っていたぞ。
器を持ち盛り付けしてもらう順番待ちをする。
自分の番になった。
「ウィン、肉多めでな」
「師匠だからって多くしません! みんな一緒です!」
「そ、そうだな」
肉を多くする作戦には失敗してしまった。
落胆して自分の場所に座ると、横にアリーが来た。
「ふふふっ。お肉あげましょうか?」
「いや、アリーは沢山食べた方がいい。腹がすくと動けなくなるからな」
「そうですか? なら遠慮なく」
飯は戦闘における重要な部分である。
いざという時に力が入らないからである。
その点では俺はほぼ空腹状態で動けるように訓練してきた為、問題なく動ける。
あの時は絶食状態で地獄の様な訓練をしていた訳だが。
今は食事にありつける。
有難い。
「いただきます」
「いただきます!」
横でアリーも手を合わせていた。
それぞれが買っていた保存用の黒パンを汁につけて食べる。
黒パンはカチカチの硬いパンなのだ。
こうして汁につけるのが一般的な食べ方だ。
パクッと一口食べると。
口に広がる染み出た肉の旨味と甘いミルクの味。コショウの風味もいい。
「美味い」
「そうですか? 良かった。こんなに大勢に振舞ったのは初めてで……美味しくて良かったです」
「ウィン、料理の才能あるんじゃないか?」
俺がそう問うと。
照れくさそうに頭を掻きながら答えた。
「才能かは分からないですけど、料理作るの好きで、世界の料理集を作るのが夢で……」
壮大な夢だな。
けど、いい夢だ。
「なら、今回の事は夢に一歩踏み出した訳だな」
「そうです! ワクワクしてます!」
「元々……料理……担当」
フルルが俺に教えてくれた。
「暁で料理を担当してるのか?」
「そうです! まぁ、楽しんでやってます!」
「料理を楽しいと思えるのも才能なのかもしれないな。その身体からは想像がつかないけどな?」
「そうですかね? はははっ」
「フルルも料理やってみたらどうだ?」
「適材……適所」
便利な言葉を知ってるな。
これはやる気はないようだ。
0
お気に入りに追加
1,225
あなたにおすすめの小説
不幸少女は二度目の人生でイージーモードを望む
天宮暁
ファンタジー
人生なんてクソゲーだ。
それが、16年生きてきた私の結論。
でもまさか、こんな結末を迎えるなんて……。
しかし、非業の死を遂げた私をあわれんで、神様が異世界に転生させてあげようと言ってきた。
けど私、もう人生なんて結構なんですけど!
ところが、異世界への転生はキャンセル不能。私はむりやりチートを持たされ、異世界に放り出されることになってしまう。
手に入れたチートは「難易度変更」。世界の難易度を強制的に変える力を使い、冒険者となった私はダンジョンに潜る。
今度こそ幸せな人生を送れるといいんだけど……。
異世界をスキルブックと共に生きていく
大森 万丈
ファンタジー
神様に頼まれてユニークスキル「スキルブック」と「神の幸運」を持ち異世界に転移したのだが転移した先は海辺だった。見渡しても海と森しかない。「最初からサバイバルなんて難易度高すぎだろ・・今着てる服以外何も持ってないし絶対幸運働いてないよこれ、これからどうしよう・・・」これは地球で平凡に暮らしていた佐藤 健吾が死後神様の依頼により異世界に転生し神より授かったユニークスキル「スキルブック」を駆使し、仲間を増やしながら気ままに異世界で暮らしていく話です。神様に貰った幸運は相変わらず仕事をしません。のんびり書いていきます。読んで頂けると幸いです。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる