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68.帰ってくる場所
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「ぐーーー」
「ちょっ……アリー?」
俺によりかかって寝ている。
俺の顔は真っ赤になっていることだろう。
さっきから顔が熱い。
耳まで熱い。
周りはシンッと静まり返っている。
少し間を置いて。
「「「おおぉぉぉぉ!」」」
歓声が上がった。
なんの歓声か。
「コイツら一向に進まねぇからどうすんのかと思ったけどよぉ。ようやく進んだなぁ」
そう言うのはジンさんである。
何が進んだのだろうか。
俺には今ひとつ分からないが。
アリーと唇を合わせたことで。
アリーと俺の仲が進んだという意味だろうか。
これをキスというのはヒロから聞いた。
俺の知っているこういう女性関係のことはほぼヒロから教えてもらった知識である。
「あーーーっ! テツくんに手ぇだしてぇ! アリーめぇ!」
意味のわからない声を上げたのはサナさん。
何言っているんです?
そもそも、貴方にはジンさんが居るでしょう?
今さら俺の事を言われても。
それより、アリーを寝かせないと。
「アリーを寝かせてきます」
そう言って立ち上がろうとすると。
周りに止められた。
今はアリーが俺に寄りかかって肩に頭を置いている状態なのだが。
「しばらくそのままにしておいてやれよ。その方がアリーも喜ぶぞ?」
はたしてそうだろうか。
皆に言われるがままにそのままの体勢を保持する。
サナさんが睨んでくるが知ったことではない。
「あっ、サナさん、冒険者カード」
「そうね。はい。Aランクよ?」
「ありがとうございます」
頭をペコッとする。
まだ不満気な顔のサナさん。
どうしたというのだろうか?
「どうしたんです?」
「ジンが何故、テツくんをSランクに上げないのかが不満なだけよ」
チラリとジンさんを見ると神妙な面持ちでこちらを見ている。
ジンさんにはジンさんなりの理由があるのだろう。
「サナ。テツをSランクにしたら各国から引っ張りだこだぞ? この世界に、Sランクは五人しかいない。六人目にするとなると……」
「そうね。この小さな街には居られなくなる」
ジンさんの言葉をサナさんが続ける。
Sランクとはそんなに少ないのか。
「それは、困ります。……俺は、この街が好きです。この街の人達が好きです。この街の雰囲気が好きです。俺は、出来ることならこの街から出たくない……」
自分の気持ちをこんなに露わに話したことはあっただろうか。
酒の力だろうか。
今までの色んな気持ちが溢れ出てきた。
「俺は、この街に来て凄い包容力で受け止めてもらった。そして、受け入れてくれた。こんな俺を。俺は、そんなに出来な人間じゃない。そんな俺に優しくしてくれた……」
あぁ。ダメだ。
涙が溢れてしまう。
「この街が、大好きです。俺の帰ってくる場所は、ここがいい」
上を向いて堪えようとするが。
それは叶わない。
目から涙が次から次へと押し寄せてくる。
こんなに皆に祝ってもらってるのになんで泣いてしまうのか。
皆、嫌気がさしてしまう。
頑張って泣きやもうと袖口で涙を拭う。
「すみません。祝ってもらってるのに。泣いたりして……」
そう言って周りを見ると。
皆、泣いていた。
「はははっ。礼を言うのは俺たちの方だぜ?」
「そうね。色々な事から救ってくれたのは、テツくんよ?」
ジンさん、サナさんが俺に言葉をくれる。
周りの人達にも泣きながらお礼を言われてしまった。
みんなもらい泣きだそうだ。
「テツよ。心配しなくてもお前はもうこの街に欠かせねぇ人間だ。遠出を頼んですまねぇが、ここに必ず帰ってこい! 俺達は待ってる!」
「そうだぞ!? 俺達は待ってる!」
「私も、テツさん待ってます!」
「留守の間は任せてください!」
いつもの顔見知りの商店の人と自警団の人が声をかけてくれた。
神様が言ってたんだ。
この街の人達はもう寿命までは生きるって。
この世界の寿命というのは現代よりは短いが、長くて70歳くらいらしい。
魔物もいて過酷で医療が発達していないこの世界ではそれが普通らしい。
「あぁ。留守の間は頼んだぞ」
自警団の人と頷き合う。
俺はアリーの一件があったが、あれは仕方のなかったことだと割り切っている。
自警団はよくやってくれた。
その気持ちは飲み始めてからすぐに伝えに行った。何やらずっと気にしているとジンさんに聞いたのだ。
俺が話した効果はあったようで、元気を取り戻していた。
アリーが目を覚ましたことで少し元気になったのだが、まだ気にしていたようだ。
「テツくん。アリーは本当に連れていくの?」
「はい。なんだかんだ言ってアリーには何も言えないんですよね……」
「テツくん! 言う時はビシッと言わないとダメよ? 甘やかしてばっかりじゃ!」
「はい。でも、アリーは甘やかします。俺がアリーには何者にも指一本触れさせない位強くなります!」
俺は自分の決意をサナさんに伝える。
かなりワガママでかなり強引な決意だが。
「そっ。まぁ、テツくんは出来ちゃうだろうしね。心配はしてないわ。ただ、アリーもいなくなっちゃうと寂しくなるわね……」
サナさんが寂しそうに話していると後ろから暁の三人組がやって来た。
真剣な顔をしている。
何したのだろうか?
こんなお祝いの時に。
「師匠! 俺達をムルガ王国の旅について行かせてくれないですか!? お願いします!」
「……お前達はまだ────」
「テツ! 連れて行ってやれ! そいつらももうCランクだ! ほぼ最速でランクアップしている。 最速はテツだけどな」
ジンさんが暁を後押しする。
Cランクか。俺が魔王討伐に行ってから帰ってくるまで、頑張ったんだな。
「ジンさんのお墨付きなら心配ないですね。一緒に行くか」
「「「やったー!」」」
飛び跳ねて喜ぶ三人組。
前衛職三人に魔法職にフルル?
なんだかバランスが悪い気がするが……まぁ、どうにかなるか。
「ちょっ……アリー?」
俺によりかかって寝ている。
俺の顔は真っ赤になっていることだろう。
さっきから顔が熱い。
耳まで熱い。
周りはシンッと静まり返っている。
少し間を置いて。
「「「おおぉぉぉぉ!」」」
歓声が上がった。
なんの歓声か。
「コイツら一向に進まねぇからどうすんのかと思ったけどよぉ。ようやく進んだなぁ」
そう言うのはジンさんである。
何が進んだのだろうか。
俺には今ひとつ分からないが。
アリーと唇を合わせたことで。
アリーと俺の仲が進んだという意味だろうか。
これをキスというのはヒロから聞いた。
俺の知っているこういう女性関係のことはほぼヒロから教えてもらった知識である。
「あーーーっ! テツくんに手ぇだしてぇ! アリーめぇ!」
意味のわからない声を上げたのはサナさん。
何言っているんです?
そもそも、貴方にはジンさんが居るでしょう?
今さら俺の事を言われても。
それより、アリーを寝かせないと。
「アリーを寝かせてきます」
そう言って立ち上がろうとすると。
周りに止められた。
今はアリーが俺に寄りかかって肩に頭を置いている状態なのだが。
「しばらくそのままにしておいてやれよ。その方がアリーも喜ぶぞ?」
はたしてそうだろうか。
皆に言われるがままにそのままの体勢を保持する。
サナさんが睨んでくるが知ったことではない。
「あっ、サナさん、冒険者カード」
「そうね。はい。Aランクよ?」
「ありがとうございます」
頭をペコッとする。
まだ不満気な顔のサナさん。
どうしたというのだろうか?
「どうしたんです?」
「ジンが何故、テツくんをSランクに上げないのかが不満なだけよ」
チラリとジンさんを見ると神妙な面持ちでこちらを見ている。
ジンさんにはジンさんなりの理由があるのだろう。
「サナ。テツをSランクにしたら各国から引っ張りだこだぞ? この世界に、Sランクは五人しかいない。六人目にするとなると……」
「そうね。この小さな街には居られなくなる」
ジンさんの言葉をサナさんが続ける。
Sランクとはそんなに少ないのか。
「それは、困ります。……俺は、この街が好きです。この街の人達が好きです。この街の雰囲気が好きです。俺は、出来ることならこの街から出たくない……」
自分の気持ちをこんなに露わに話したことはあっただろうか。
酒の力だろうか。
今までの色んな気持ちが溢れ出てきた。
「俺は、この街に来て凄い包容力で受け止めてもらった。そして、受け入れてくれた。こんな俺を。俺は、そんなに出来な人間じゃない。そんな俺に優しくしてくれた……」
あぁ。ダメだ。
涙が溢れてしまう。
「この街が、大好きです。俺の帰ってくる場所は、ここがいい」
上を向いて堪えようとするが。
それは叶わない。
目から涙が次から次へと押し寄せてくる。
こんなに皆に祝ってもらってるのになんで泣いてしまうのか。
皆、嫌気がさしてしまう。
頑張って泣きやもうと袖口で涙を拭う。
「すみません。祝ってもらってるのに。泣いたりして……」
そう言って周りを見ると。
皆、泣いていた。
「はははっ。礼を言うのは俺たちの方だぜ?」
「そうね。色々な事から救ってくれたのは、テツくんよ?」
ジンさん、サナさんが俺に言葉をくれる。
周りの人達にも泣きながらお礼を言われてしまった。
みんなもらい泣きだそうだ。
「テツよ。心配しなくてもお前はもうこの街に欠かせねぇ人間だ。遠出を頼んですまねぇが、ここに必ず帰ってこい! 俺達は待ってる!」
「そうだぞ!? 俺達は待ってる!」
「私も、テツさん待ってます!」
「留守の間は任せてください!」
いつもの顔見知りの商店の人と自警団の人が声をかけてくれた。
神様が言ってたんだ。
この街の人達はもう寿命までは生きるって。
この世界の寿命というのは現代よりは短いが、長くて70歳くらいらしい。
魔物もいて過酷で医療が発達していないこの世界ではそれが普通らしい。
「あぁ。留守の間は頼んだぞ」
自警団の人と頷き合う。
俺はアリーの一件があったが、あれは仕方のなかったことだと割り切っている。
自警団はよくやってくれた。
その気持ちは飲み始めてからすぐに伝えに行った。何やらずっと気にしているとジンさんに聞いたのだ。
俺が話した効果はあったようで、元気を取り戻していた。
アリーが目を覚ましたことで少し元気になったのだが、まだ気にしていたようだ。
「テツくん。アリーは本当に連れていくの?」
「はい。なんだかんだ言ってアリーには何も言えないんですよね……」
「テツくん! 言う時はビシッと言わないとダメよ? 甘やかしてばっかりじゃ!」
「はい。でも、アリーは甘やかします。俺がアリーには何者にも指一本触れさせない位強くなります!」
俺は自分の決意をサナさんに伝える。
かなりワガママでかなり強引な決意だが。
「そっ。まぁ、テツくんは出来ちゃうだろうしね。心配はしてないわ。ただ、アリーもいなくなっちゃうと寂しくなるわね……」
サナさんが寂しそうに話していると後ろから暁の三人組がやって来た。
真剣な顔をしている。
何したのだろうか?
こんなお祝いの時に。
「師匠! 俺達をムルガ王国の旅について行かせてくれないですか!? お願いします!」
「……お前達はまだ────」
「テツ! 連れて行ってやれ! そいつらももうCランクだ! ほぼ最速でランクアップしている。 最速はテツだけどな」
ジンさんが暁を後押しする。
Cランクか。俺が魔王討伐に行ってから帰ってくるまで、頑張ったんだな。
「ジンさんのお墨付きなら心配ないですね。一緒に行くか」
「「「やったー!」」」
飛び跳ねて喜ぶ三人組。
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