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51.一先ず一休み
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「王様ー。アケミ、お腹すいたぁー!」
「私もですわ」
「俺も我慢してたからよぉ」
三人が空腹の我慢の限界のようだ。
そんな三人を王様はにこやかに見ている。
優しい笑顔が物語っている。
この王様はいい人だということ。
「勇者方、食事を用意させよう。たんまり食べてくれ」
「有難う御座います。すみません」
ヒロが謝るが他の三人は何処吹く風。
全く気にせずに玉座を出ていく。
何処に食事が運ばれてくるかも分かっているようだ。
ヒロもあとに続き。
後を追おうとすると。
「テツ殿、ちょっとお話できないだろうか?」
「あっ、はい」
立ち止まり王様を見つめる。
真剣な顔で王様が見つめ返してくる。
しばらく沈黙すると。
「ヒロ殿達のこと、誠に感謝する」
頭を下げたのだ。
何故ヒロ達の為に頭を下げるんだ?
「頭をあげてください。何故、王様が頭を下げる必要があるのです?」
「それは、我々が勝手な都合であの四人を召喚してしまった。そして、魔物の王を倒せなどと無理なことを頼んだ」
無理だという自覚はあったんだな。
それでも、召喚したものに頼まないといけないという理由がなにかあったんだろう。
「実は……魔物の王は勇者の持つ固有能力が無ければ倒せないという言い伝えがあるのだ。だから、頼むしか無かったんだ」
ヒロの持つ固有能力は絶対切断。
たしかに魔物の王を倒すのには絶大な効果を発揮することだろう。
Sランクを相手にした時もそうだったが、懐に潜り込めば後は、武器を当てて能力を発動するだけ。強力な能力だ。
「そういう事だったんですね」
「あぁ。けれど、戦闘経験がない三人をヒロ殿が一生懸命引っ張っていたんだが、なかなか上手くいかなくてな。行き詰まっていた所だったんだ。そしたら、前の世界の親友が居たと言うじゃないか。テツ殿のおかげでヒロ殿は支えを得たのだと思うよ?」
「そうですかね? ヒロは結構自分で何でも出来ますから……俺は、アイツと違って不器用で……」
「はははっ。そうなんだろうね。テツ殿は不器用そうだ。だが、仲間思いで誠実だ。それはね、私みたいな者からみればとても魅力的に見えるよ?」
「そうですかね?」
そう言って貰えるのは有難いが、王様に羨ましがられるようなことは一つもないと思うのだが。
「もう私達は他人を信じられないし、嘘ばかりついていてね。誠実という言葉とは程遠いのだよ。君達が羨ましい」
「そんな事ないです。俺は、前の世界で人を殺して自分が生きてきたんです。誠実とは真反対ですよ」
そう。俺は、誠実とは程遠い。
そんなに羨ましがられるような人間ではない。
「テツ君、大切な人の為に魔物の王に挑むんだろう? 命を賭けるんだろう? そういう今の生き方は私は誠実だと思うよ。ちょっと意味は違うかもしれんがね」
俺自身も今の世界に来てからは幸せな気持ちでいっぱいであった。だが、それはアリーが居たからである。
アリーが目を覚まさない今。
目を覚ますために動くのは自分の為でもあるのだ。
「たしかに、今の世界での生き方は恥じる所はありません。自分の納得したように生きています」
「清々しいな! それは良し!」
「あなた、あんまり引き止めても可哀想よ。続きは食事の場にしましょ?」
「そうだな。では、テツくん大広間でな」
◇◆◇
「あっ! テツ! こっちこっち!」
日本食のようなものや洋食のような料理がテーブルに並んでいる。
「師匠! いっぱい食べましょ!」
「ショウは食べ過ぎー! ちょっと! それ、取りすぎー!」
「静かに食べたらいいんじゃない? お上品じゃなくてよ?」
ショウはガツガツと、アケミは好きなのだけ食べている。レイは上品に食べてるように見せかけて結構な量をガッついて食べている。
席に座ると王様達もやってきた。
皆は気にせず食べている。
そんな感じで大丈夫なのだろうか?
不思議に思っていると。
「あぁ、テツ殿、気にせず食べてくれ。いつも一緒に食べたくて来てしまうものだから皆はもう慣れているんだ」
「はぁ」
そういうことなら分からなくもないが、王様が来てもなんの反応もないとか、別の国だったら不敬罪じゃないか?
大丈夫かコイツら?
まぁ、勇者を召喚する国としてその程度の無礼は許容範囲にしないと、召喚してすぐ処刑しなければならなくなる事もあるだろうからな。
みんなが皆礼儀正しいわけでも無いだろうし、わけも分からずに召喚されたのに急に頭を下げろと言われても納得できないだろうからな。
俺なら意味がわからず無視してしまいそうだ。
俺は、勇者にはなれないな。今回はヒロから事前に良い王様だからと説明されていたから頭を下げた様なものだ。
「いただきます」
手を合わせて食べようとすると、王様が不思議そうにしていた。
「ヒロ殿もだったが、それは皆がやるものなのかい?」
「ボク達の故郷ではこうするのが普通だったんですよ。みんながやっていました」
「ほぉ。素晴らしい国だったんだな。食べ物と作ってくれた人や関わってくれた人への感謝だったか?」
「はい。そうです」
「「いただきます」」
「ふふっ。食べるとするか」
「そうですねぇ。私達もこれからやりましょうかね」
王様と王妃様も手を合わせると食べ始めた。
日本食のようなものが多いのはやはり歴代勇者の影響だろう。
何より、米がある。
米を口にかきこみ。
「うん。美味い。久しぶりに食べたな」
「あっ! テツの街に米なかったもんね! 良かったねぇ!」
米というものがこんなに恋しくなるとはな。
やはり日本人なのだな。
この米、持って帰れるだろうか。
「私もですわ」
「俺も我慢してたからよぉ」
三人が空腹の我慢の限界のようだ。
そんな三人を王様はにこやかに見ている。
優しい笑顔が物語っている。
この王様はいい人だということ。
「勇者方、食事を用意させよう。たんまり食べてくれ」
「有難う御座います。すみません」
ヒロが謝るが他の三人は何処吹く風。
全く気にせずに玉座を出ていく。
何処に食事が運ばれてくるかも分かっているようだ。
ヒロもあとに続き。
後を追おうとすると。
「テツ殿、ちょっとお話できないだろうか?」
「あっ、はい」
立ち止まり王様を見つめる。
真剣な顔で王様が見つめ返してくる。
しばらく沈黙すると。
「ヒロ殿達のこと、誠に感謝する」
頭を下げたのだ。
何故ヒロ達の為に頭を下げるんだ?
「頭をあげてください。何故、王様が頭を下げる必要があるのです?」
「それは、我々が勝手な都合であの四人を召喚してしまった。そして、魔物の王を倒せなどと無理なことを頼んだ」
無理だという自覚はあったんだな。
それでも、召喚したものに頼まないといけないという理由がなにかあったんだろう。
「実は……魔物の王は勇者の持つ固有能力が無ければ倒せないという言い伝えがあるのだ。だから、頼むしか無かったんだ」
ヒロの持つ固有能力は絶対切断。
たしかに魔物の王を倒すのには絶大な効果を発揮することだろう。
Sランクを相手にした時もそうだったが、懐に潜り込めば後は、武器を当てて能力を発動するだけ。強力な能力だ。
「そういう事だったんですね」
「あぁ。けれど、戦闘経験がない三人をヒロ殿が一生懸命引っ張っていたんだが、なかなか上手くいかなくてな。行き詰まっていた所だったんだ。そしたら、前の世界の親友が居たと言うじゃないか。テツ殿のおかげでヒロ殿は支えを得たのだと思うよ?」
「そうですかね? ヒロは結構自分で何でも出来ますから……俺は、アイツと違って不器用で……」
「はははっ。そうなんだろうね。テツ殿は不器用そうだ。だが、仲間思いで誠実だ。それはね、私みたいな者からみればとても魅力的に見えるよ?」
「そうですかね?」
そう言って貰えるのは有難いが、王様に羨ましがられるようなことは一つもないと思うのだが。
「もう私達は他人を信じられないし、嘘ばかりついていてね。誠実という言葉とは程遠いのだよ。君達が羨ましい」
「そんな事ないです。俺は、前の世界で人を殺して自分が生きてきたんです。誠実とは真反対ですよ」
そう。俺は、誠実とは程遠い。
そんなに羨ましがられるような人間ではない。
「テツ君、大切な人の為に魔物の王に挑むんだろう? 命を賭けるんだろう? そういう今の生き方は私は誠実だと思うよ。ちょっと意味は違うかもしれんがね」
俺自身も今の世界に来てからは幸せな気持ちでいっぱいであった。だが、それはアリーが居たからである。
アリーが目を覚まさない今。
目を覚ますために動くのは自分の為でもあるのだ。
「たしかに、今の世界での生き方は恥じる所はありません。自分の納得したように生きています」
「清々しいな! それは良し!」
「あなた、あんまり引き止めても可哀想よ。続きは食事の場にしましょ?」
「そうだな。では、テツくん大広間でな」
◇◆◇
「あっ! テツ! こっちこっち!」
日本食のようなものや洋食のような料理がテーブルに並んでいる。
「師匠! いっぱい食べましょ!」
「ショウは食べ過ぎー! ちょっと! それ、取りすぎー!」
「静かに食べたらいいんじゃない? お上品じゃなくてよ?」
ショウはガツガツと、アケミは好きなのだけ食べている。レイは上品に食べてるように見せかけて結構な量をガッついて食べている。
席に座ると王様達もやってきた。
皆は気にせず食べている。
そんな感じで大丈夫なのだろうか?
不思議に思っていると。
「あぁ、テツ殿、気にせず食べてくれ。いつも一緒に食べたくて来てしまうものだから皆はもう慣れているんだ」
「はぁ」
そういうことなら分からなくもないが、王様が来てもなんの反応もないとか、別の国だったら不敬罪じゃないか?
大丈夫かコイツら?
まぁ、勇者を召喚する国としてその程度の無礼は許容範囲にしないと、召喚してすぐ処刑しなければならなくなる事もあるだろうからな。
みんなが皆礼儀正しいわけでも無いだろうし、わけも分からずに召喚されたのに急に頭を下げろと言われても納得できないだろうからな。
俺なら意味がわからず無視してしまいそうだ。
俺は、勇者にはなれないな。今回はヒロから事前に良い王様だからと説明されていたから頭を下げた様なものだ。
「いただきます」
手を合わせて食べようとすると、王様が不思議そうにしていた。
「ヒロ殿もだったが、それは皆がやるものなのかい?」
「ボク達の故郷ではこうするのが普通だったんですよ。みんながやっていました」
「ほぉ。素晴らしい国だったんだな。食べ物と作ってくれた人や関わってくれた人への感謝だったか?」
「はい。そうです」
「「いただきます」」
「ふふっ。食べるとするか」
「そうですねぇ。私達もこれからやりましょうかね」
王様と王妃様も手を合わせると食べ始めた。
日本食のようなものが多いのはやはり歴代勇者の影響だろう。
何より、米がある。
米を口にかきこみ。
「うん。美味い。久しぶりに食べたな」
「あっ! テツの街に米なかったもんね! 良かったねぇ!」
米というものがこんなに恋しくなるとはな。
やはり日本人なのだな。
この米、持って帰れるだろうか。
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