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57.フォーテアへ

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 結果報告を終えたフーマはクランホームに来ていた。

「おっ! 結果報告は終わったのか!?」

「あぁ、終わったよ。そして、リアルで開かられているトクラさんとテンカさんの道場に誘われたよ。まぁ、地方大会優勝したらだけどな」

「すげぇじゃん! 元世界トップの道場なんて、すげぇ事になってきたな!」

「あぁ。ガントのおかげだよ」

バシッ

「そんなことねぇよ!」

 俺の肩を叩きながら嬉しそうなガント。多少痛かったが、嬉しい思いに自然と笑みがこぼれた。

「あら、来てたの? 報告は終わり?」

「来てた? 終わった?」

 クランホームの奥から現れたのはモーニとイブであった。

「さっき終わってきたんだけどさ、どっか狩りに行かないか?」

 俺がみんなを誘った。

「じゃあさ、フォーテア行かないか? 海の町なんだよ! サーテアも綺麗だったけど、フォーテアも綺麗らしいんだよ!」

 そうガントが興奮して提案してきた。

「みんな行ったことないのか?」

 俺が再び問いかけると。

「ないんだよ!」
「ないわ」
「ない。」

 三人が答えた。

「それなら、フォーテア行こうか」

「「「賛成」」」

 クランホームを一斉に出た。

 サーテアの町から西に移動した所にフォーテアがあるのだ。
 移動するには、またエリアボスを倒す必要があるが、道中出てくるモンスターは──

 キキーッ!

 キーッキキーッ!

 猿型のモンスターブルーモンキーである──。

「うわっ! 来た! 挑発!!」

 一体一体はそんなに強くはない。でもコイツらは群れを作るため、厄介なのだ。

 ガンッ ガンッ

 盾を数匹のブルーモンキーが殴りつけてくる。
 いってに引き受けていたガントはキツそうな声をしている。

「風衝」

「ハァ!」

ドパァーン

 一体のブルーモンキーが光の粒子に変わる。次の敵へと迫る。

「セイッ」

 続けざまに、上段蹴り放つ。

 キィ! キキィー!

 いい感じで当たるが一撃とは行かない。数が多いのが本当に厄介だ。

「ダークウェーブ」

 キキィ

 イブの魔法が炸裂する。
 全体的に2割ほどHPが減るが、決定打に欠ける。

「フッフッッ!!」

 着実に一体ずつ倒していく。

「ホーリーレイ!」
「ダークレイ!」

 また一体ずつ倒す。

「シールドバッシュ!」

 最後の一体を倒す。

「よっしゃ! ようやく倒せたぁ! 数が多かったな!」

「大多数に対しての対抗策が必要だな」

「俺は魔法が火魔法だけだからな! 森の中じゃ使えないしな!」

 周りを警戒しながら、奥の方へ進む。

 広範囲の魔法が必要かぁ。何か魔法が思いつけばいいんだけどなぁ。

 そう考えながら襲ってくるモンスターをなんとか捌いていた。

 遠目から大きいゴリラのようなモンスターと取り巻きのブルーモンキーがいる。もうエリアボスへと到達したようだ。

「ふぅ。エリアボスだ。気を引き締めて行くぞ」

「よっしゃ! 俺が引き付ける!」

「回復は任せてちょうだい!」

「私も。攻撃する。」

フォーテア前のエリアボス戦が始まる。

 
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