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46.リアルで稽古1
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「今日もまたこの前の方のところで稽古してもらうのか?」
そう急にきりだしたのは、父だ。
朝の日課を終わらせてリビングに行くと父がご飯を用意してくれていた。
「そうだよ。│扱《しご》いてくれるらしい」
「はははっ。それはいいや。存分に扱かれてこい! この前帰ってきた時は何か吹っ切れて帰ってきたようだしな! 強くなれているんだろう? 最近勝てなくて悩んでたみたいだし、頑張ってこいよ!?」
「うん。凄く良い人達なんだ」
「今度、キチンとお礼に挨拶に伺わないとな!」
「うん。そうだね」
そうは言いつつも十蔵さんの屋敷を目の当たりにしたら腰を抜かすだろうと思う。
知らない方が幸せかもしれない。
そう密かに思った。
「そろそろ、迎えに来てくれる時間だから行くね。行ってきます!」
「行ってらっしゃい! 頑張ってこい!」
勢いよく玄関から出ると、もうそこには執事さんがたって頭を下げていた。
「お迎えに上がりました」
タイミングが凄い。ずっと待っていた訳では無いと思うけど、こういうところがプロなんだろうな。
「今日からしばらくの間毎日お世話になります」
俺も慌てて頭を下げた。そうしないとなんだか居づらい気がしたのだ。
車に乗ると数十分で十蔵の屋敷につき、降りる。
「「「「「「「いらっしゃいませ」」」」」」」
ズラっと使用人が並び、大人数で出迎えられた。
「しばらく毎日お世話になります。宜しくお願いします」
使用人の皆さんに恐縮して礼を返す。
ニコッと笑顔で対応してくれた。優しく中に案内される。
「こちらで着替えて道場でお待ちください」
「はい。ありがとうございます」
今日は私服だからあまり着替えに時間はかからない。更衣室で着替え、道場へ行く。
神棚へ向けて黙想している十蔵さんと十色さんがいた。空気がピンッと張り詰めている感じ。すごい集中力だ。
「来たようじゃのぉ。時間がもったいない。早速始めるかの」
十蔵さんが言うと十色さんが前に来て話を進める。
「では、まずは、演舞を見せてもらっていいかい? じいさんから聞いたが、毎日やっているそうじゃないか。見せてもらって指導内容を考えるよ」
「はい!」
中央へ行き、自然体の姿勢で呼吸を整える。
大きく深呼吸をして心を落ち着かせ。
頭の中の雑念を取り払っていく。
気合を入れて一歩前に踏み出す。
「フッ!」
横への中段突きから始まった。
流れるように蹴り、受けなど普段の鍛錬の時と同じように演舞を披露する。
十蔵さんは時折頷きながら、十色さんは真剣な眼差しを向けてジッと演舞を見てくれている。気にしないように集中する。
「フーッ」
自然体でまた呼吸を整え演舞が終わる。
パチパチパチパチ
十蔵さんが拍手をしてくれていた。
「その歳で、その練度とは、やはり素晴らしい原石じゃ。磨けば必ず輝くわい。どうじゃ、十色。ワシの目に狂いはなかったじゃろうて」
「そうだな。前に一度来て手合わせした時は飛んだ腑抜けだと思ってじいさんの目を疑ったんが、ちゃんと鍛錬した軌跡がみえたわ」
十色さんも演舞を見て褒めたたえる。
「これは、鍛えがいがあるわ」
十色が気合を入れるように口にした。それを聞いて俺は背筋に冷や汗が流れた。どんだけ扱かれるのかと。
「ふぉっ。ふぉっ。ふぉっ。程々にせんと、いきなりやりすぎると怪我したら大変だからのぉ」
物騒なことを言いながら笑う十蔵を見て眉間からも冷や汗を流していた。
一体どんな扱きを受けるのか。
そう急にきりだしたのは、父だ。
朝の日課を終わらせてリビングに行くと父がご飯を用意してくれていた。
「そうだよ。│扱《しご》いてくれるらしい」
「はははっ。それはいいや。存分に扱かれてこい! この前帰ってきた時は何か吹っ切れて帰ってきたようだしな! 強くなれているんだろう? 最近勝てなくて悩んでたみたいだし、頑張ってこいよ!?」
「うん。凄く良い人達なんだ」
「今度、キチンとお礼に挨拶に伺わないとな!」
「うん。そうだね」
そうは言いつつも十蔵さんの屋敷を目の当たりにしたら腰を抜かすだろうと思う。
知らない方が幸せかもしれない。
そう密かに思った。
「そろそろ、迎えに来てくれる時間だから行くね。行ってきます!」
「行ってらっしゃい! 頑張ってこい!」
勢いよく玄関から出ると、もうそこには執事さんがたって頭を下げていた。
「お迎えに上がりました」
タイミングが凄い。ずっと待っていた訳では無いと思うけど、こういうところがプロなんだろうな。
「今日からしばらくの間毎日お世話になります」
俺も慌てて頭を下げた。そうしないとなんだか居づらい気がしたのだ。
車に乗ると数十分で十蔵の屋敷につき、降りる。
「「「「「「「いらっしゃいませ」」」」」」」
ズラっと使用人が並び、大人数で出迎えられた。
「しばらく毎日お世話になります。宜しくお願いします」
使用人の皆さんに恐縮して礼を返す。
ニコッと笑顔で対応してくれた。優しく中に案内される。
「こちらで着替えて道場でお待ちください」
「はい。ありがとうございます」
今日は私服だからあまり着替えに時間はかからない。更衣室で着替え、道場へ行く。
神棚へ向けて黙想している十蔵さんと十色さんがいた。空気がピンッと張り詰めている感じ。すごい集中力だ。
「来たようじゃのぉ。時間がもったいない。早速始めるかの」
十蔵さんが言うと十色さんが前に来て話を進める。
「では、まずは、演舞を見せてもらっていいかい? じいさんから聞いたが、毎日やっているそうじゃないか。見せてもらって指導内容を考えるよ」
「はい!」
中央へ行き、自然体の姿勢で呼吸を整える。
大きく深呼吸をして心を落ち着かせ。
頭の中の雑念を取り払っていく。
気合を入れて一歩前に踏み出す。
「フッ!」
横への中段突きから始まった。
流れるように蹴り、受けなど普段の鍛錬の時と同じように演舞を披露する。
十蔵さんは時折頷きながら、十色さんは真剣な眼差しを向けてジッと演舞を見てくれている。気にしないように集中する。
「フーッ」
自然体でまた呼吸を整え演舞が終わる。
パチパチパチパチ
十蔵さんが拍手をしてくれていた。
「その歳で、その練度とは、やはり素晴らしい原石じゃ。磨けば必ず輝くわい。どうじゃ、十色。ワシの目に狂いはなかったじゃろうて」
「そうだな。前に一度来て手合わせした時は飛んだ腑抜けだと思ってじいさんの目を疑ったんが、ちゃんと鍛錬した軌跡がみえたわ」
十色さんも演舞を見て褒めたたえる。
「これは、鍛えがいがあるわ」
十色が気合を入れるように口にした。それを聞いて俺は背筋に冷や汗が流れた。どんだけ扱かれるのかと。
「ふぉっ。ふぉっ。ふぉっ。程々にせんと、いきなりやりすぎると怪我したら大変だからのぉ」
物騒なことを言いながら笑う十蔵を見て眉間からも冷や汗を流していた。
一体どんな扱きを受けるのか。
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