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42.資金稼ぎ2
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「次の試合の準備が出来ましたので、フーマ選手はステージへお願いします」
「両者中央へ」
今回の対戦相手はガチガチの鎧に身を包んでいる。これ、普通にやったら負けそうだなぁ。内側から破壊すれば……。トクラさんのやってたのを真似すればいいんだろうけど。
「それでは、始め!」
盾を前に突き出して鎧で体を固めている。
全く動く気はないようだ。
こちらが攻めるのをひたすら待っている。
それで、疲れたところを叩いてくるという戦い方なのだろう。それはもう見る感じで明らかにわかる。
別に、だからって負けるとは思ってはいない。俺にも勝つ算段はある。
集中力を高める。
頭の中にイメージを作るんだ。
内部に衝撃を与えるイメージを。
魔法が手に形成されて行く。
「風魔法 衝拳」
風魔法で衝撃波を生み出しながら新たな魔法を生み出した。そしてその最初の一撃をこの相手は食らうことになる。
「ハァ!」
ドギャァァァ!!
俺の拳の衝撃と風魔法の攻撃。
それにより吹き飛ばされた鎧の人は盛大に吹っ飛んで、大の字になり動かなくなった。
「試合終了! 勝者 フーマ選手!」
あと二回か。あんまり苦戦してないから、行ける気がしてるんだよなぁ。
そんな油断ともとれそうなことを思いながら戻る。
また呼ばれ、次の試合が始まる。準決勝である。
「両者中央へ!」
目の前にいるのは、身軽そうな忍者のような格好の人だった。
「それでは、始め!」
「身体加速!」
今度は反省を活かして最初からスキルを発動させる。
「フッ!」
先手必勝で攻める。
右へ左へと蝶のように舞い、躱される。
当たんねぇ。早いなぁ。
ダンッ!
地面を踏み抜いて相手に肉薄する。
「フッ!」
スタンッ
拳を突き出すと、同時にバク宙して相手にかわされた。
「くっ!」
これは長引くぞぉ。
長期戦になる事を覚悟した。
今度は踏み込んで攻撃を仕掛けてきた。
クナイの様なもので攻撃される。
攻撃を何とかかわしたと思ったが、ザクッと腕を切られた。
やられてしまった。
どうする?どうすれば当たる?避ける方向を読むしかないよなぁ。
あっ。そうだ。攻撃が正直過ぎると言われたんだった。だったら……。
少し思い至った事があり、再び肉薄する。
左中段突きをすると見せ掛け、手を引っこめてフェイントする。
右に避けた!
「セイヤァ!」
右足の回し蹴りが決まる!
ドゴォッ!
放った蹴りは、顔面に見事に決まる。
だが、起き上がった。
これでいい。これでフェイントも警戒する。
やりやすくなった筈だ。
よしっ!
左上段蹴りのフェイントをする。
警戒して後ろへ逃げられる。
更に、追うように肉薄する。
首を掴む。
捕まえた!
そのまま膝を叩きつける。
バキッ!
地面へ掴んでいた頭を叩きつける。
ドガァァァァン!
蜘蛛の巣状にステージにヒビが入り、クレーターができる。
どうだ!?
相手は動かない。
気絶しているようだ。
「試合終了! 勝者、フーマ!!」
いよっしゃぁ!
危なかったぁ。
チマチマやられるとこだった。
でも、学んだな。フェイントも有効だと言う事が。
次は遂に決勝である。
どのような敵が出てくるのだろうか?
「両者中央へ」
今回の対戦相手はガチガチの鎧に身を包んでいる。これ、普通にやったら負けそうだなぁ。内側から破壊すれば……。トクラさんのやってたのを真似すればいいんだろうけど。
「それでは、始め!」
盾を前に突き出して鎧で体を固めている。
全く動く気はないようだ。
こちらが攻めるのをひたすら待っている。
それで、疲れたところを叩いてくるという戦い方なのだろう。それはもう見る感じで明らかにわかる。
別に、だからって負けるとは思ってはいない。俺にも勝つ算段はある。
集中力を高める。
頭の中にイメージを作るんだ。
内部に衝撃を与えるイメージを。
魔法が手に形成されて行く。
「風魔法 衝拳」
風魔法で衝撃波を生み出しながら新たな魔法を生み出した。そしてその最初の一撃をこの相手は食らうことになる。
「ハァ!」
ドギャァァァ!!
俺の拳の衝撃と風魔法の攻撃。
それにより吹き飛ばされた鎧の人は盛大に吹っ飛んで、大の字になり動かなくなった。
「試合終了! 勝者 フーマ選手!」
あと二回か。あんまり苦戦してないから、行ける気がしてるんだよなぁ。
そんな油断ともとれそうなことを思いながら戻る。
また呼ばれ、次の試合が始まる。準決勝である。
「両者中央へ!」
目の前にいるのは、身軽そうな忍者のような格好の人だった。
「それでは、始め!」
「身体加速!」
今度は反省を活かして最初からスキルを発動させる。
「フッ!」
先手必勝で攻める。
右へ左へと蝶のように舞い、躱される。
当たんねぇ。早いなぁ。
ダンッ!
地面を踏み抜いて相手に肉薄する。
「フッ!」
スタンッ
拳を突き出すと、同時にバク宙して相手にかわされた。
「くっ!」
これは長引くぞぉ。
長期戦になる事を覚悟した。
今度は踏み込んで攻撃を仕掛けてきた。
クナイの様なもので攻撃される。
攻撃を何とかかわしたと思ったが、ザクッと腕を切られた。
やられてしまった。
どうする?どうすれば当たる?避ける方向を読むしかないよなぁ。
あっ。そうだ。攻撃が正直過ぎると言われたんだった。だったら……。
少し思い至った事があり、再び肉薄する。
左中段突きをすると見せ掛け、手を引っこめてフェイントする。
右に避けた!
「セイヤァ!」
右足の回し蹴りが決まる!
ドゴォッ!
放った蹴りは、顔面に見事に決まる。
だが、起き上がった。
これでいい。これでフェイントも警戒する。
やりやすくなった筈だ。
よしっ!
左上段蹴りのフェイントをする。
警戒して後ろへ逃げられる。
更に、追うように肉薄する。
首を掴む。
捕まえた!
そのまま膝を叩きつける。
バキッ!
地面へ掴んでいた頭を叩きつける。
ドガァァァァン!
蜘蛛の巣状にステージにヒビが入り、クレーターができる。
どうだ!?
相手は動かない。
気絶しているようだ。
「試合終了! 勝者、フーマ!!」
いよっしゃぁ!
危なかったぁ。
チマチマやられるとこだった。
でも、学んだな。フェイントも有効だと言う事が。
次は遂に決勝である。
どのような敵が出てくるのだろうか?
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