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58.賊、襲来。そして、甘い空気
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小さな声で僕は目を覚ました。
人の気配がする。
なんでここまで気が付かなかった。
自分を戒めながらテントを出る。
隣のテントの入口に武装している奴がいる。
「賊だ! みんな起きろ!」
僕の張り上げた声に目の前にいた賊は僕を振り返る。
手には口を塞ぎ、エリスさんを抱えている。
冷静に対処するつもりだったのだが、その光景を見た瞬間、怒りが爆発した。
即座に竜斬丸を呼び、抱えていた腕を切り落とす。
そして、賊が声を上げる前に首をはねた。
それだけでは僕の怒りは収まらない。
一瞬で他の盗賊の元へと行き、首をはねて回った。
最後の盗賊は首に刀を当てると震えていた。
「誰に依頼された? 大体はわかっているけど。賊の口から聞ければ手っ取り早い」
「よ、よくしらねぇ。なんかチャラいダイバーに頼まれた。白いウサギの子を連れ帰って来いと……」
そこまで聞ければ十分だった。
だからその賊の命を奪った。
エリスさんに手を出した罪は重い。
「オレっちが見張っていながら、すまない。これだけテントがあると視覚が多かったっつうの」
ブルーさんは頭を下げてきた。
「おまえに任せたのが間違いだったなぁ! あと、黒襟! ちょっとやりすぎだ! みんながビビってるぞぉ!」
「エリスさんに手を出した罪は重い」
「目がバッキバキだぜぇ! 誰かコイツ止めろ!」
担任がそう言うと、腕を柔らかい物が包み込んだ。
なんだか怒りがどこかへ吹き飛んでいきそうなほど優しくて、温かくて。
「私はもう大丈夫だよ。リオンくん、ありがとう。怒りを鎮めて? ねっ? お願い」
耳元でささやかれるその甘い声に僕の怒りはどこかへ霧散した。
横を見ると涙を溜めたエリスさんがいた。
腕に血が付いている。
「血がっ!」
「落ち着いて。これは返り血だよ。すぐ横で賊が斬られたから」
そうだった。
捕らえられていたエリスさんを助けるために斬り倒したんだった。
体が震えているエリスさん。
その肩に手を置き、さすってあげる。
「大丈夫? 震えてるよ?」
「はははっ。うん。ちょっと恐かったから」
「ごめんね」
「リオンくんのせいじゃないよ」
「いや、ダイバーの人がいるからって安心していた僕が悪い。警戒しておくべきだったんだ。あのクソダイバーがこういうことをする人だってわかっていたのに!」
また怒りが再燃しそうになると、ギュッと腕が再び包み込まれた。
「大丈夫。リオンくんが助けてくれたから」
「エリスさん……」
可愛い顔が近づいてくる。
なんだか、僕も顔を近づけたくなる……。
「おい! お前たち! 場所をわきまえろ! 家でやれ!」
僕とエリスさんはハッと距離を取り、取り繕う。
顔が赤くなっているのがわかる。
耳も熱い。なんだかみんなの前で甘い空気を出しちゃったかも。
エリスさんへ目を向けると、頬を仄かに桃色に染めている。下をうつむいてモジモジとしていた。恥ずかしいのは僕だけじゃなかったみたいだ。なんか安心した。
「なんか、ごちそうさま」
「二人ともぉぉ、甘い空気だったねぇぇ?」
バアルくんとカーラさんがからかいにきた。
さっきの一部始終はクラスメイトの皆にも見られていたみたいでかなり目立っていたようだ。
それに気が付いた瞬間、僕はバアルくんの影に隠れた。
クラスメイトからの視線を遮る。
賊を殺す所を見られたから、もしかしたら恐がられるかもね。
「おまえらぁ。黒襟のおかげで助かってよかったなぁ! 誤解がないように言っておく! 黒襟の判断は正しかった! あぁいう奴らは、生かしておくだけで危険を生む!」
担任が、僕を擁護してくれている。怒りにまかせての行動だったが、そのやり方が間違っていたとは思っていない。賊はあぁするほかないからだ。
「やりすぎだと思ったやつもいるかもしれない! だが、それは甘い! その隙に付け込んでこっちが殺されるぞ! いいか!? 賊には容赦するな! いいな!?」
クラスメイトは神妙な顔で頷いていた。
こういう事態になったときは覚悟を決めないといけないのだということがわかっただろう。
人を殺す覚悟。僕も前世の記憶がある。人を殺せば犯罪となり裁かれるのが普通だった。だから、この世界のそういう価値観の部分では苦労した。
でも、オロチ師匠に教わったり、実際に盗賊に襲われてわかったんだ。奴らもこちらを殺しに来る。殺さなければ殺される。この感覚に慣れてはダメだと思う。
盗賊たちは人を殺めることに慣れ過ぎている。そんな人に慈悲は必要ないという考えに至ったのだ。
「私も、いつか覚悟を決めないと……」
「それは……そういう日が来ない様に、僕が守るよ」
「リオンくん……」
僕とエリスさんは見つめ合うと近づいていく。
「ちょっと、また怒られるよ?」
バアルくんが半笑いで僕たちに割って止めに入った。
なんだか、すごくエリスさんの笑顔にひかれる。
この笑顔を守りたくて僕は賊を手にかけたんだ。
「うん。ごめん。まだ頭がボーッとしているみたい」
「付き合っちゃえばいいのに」
そう小声で囁くバアルくん。
「んー。まだ言う勇気がない」
僕が拒否するとため息をついて、カーラさんの元へと戻っていった。
呆れたような顔をしているが、そんな顔されても仕方ないじゃないか。
今の関係が壊れるかもしれない。
それは、嫌なんだ。
その後、また寝ることとなったが、僕はエリスさんの顔がチラついて眠ることができなかったのだった。
人の気配がする。
なんでここまで気が付かなかった。
自分を戒めながらテントを出る。
隣のテントの入口に武装している奴がいる。
「賊だ! みんな起きろ!」
僕の張り上げた声に目の前にいた賊は僕を振り返る。
手には口を塞ぎ、エリスさんを抱えている。
冷静に対処するつもりだったのだが、その光景を見た瞬間、怒りが爆発した。
即座に竜斬丸を呼び、抱えていた腕を切り落とす。
そして、賊が声を上げる前に首をはねた。
それだけでは僕の怒りは収まらない。
一瞬で他の盗賊の元へと行き、首をはねて回った。
最後の盗賊は首に刀を当てると震えていた。
「誰に依頼された? 大体はわかっているけど。賊の口から聞ければ手っ取り早い」
「よ、よくしらねぇ。なんかチャラいダイバーに頼まれた。白いウサギの子を連れ帰って来いと……」
そこまで聞ければ十分だった。
だからその賊の命を奪った。
エリスさんに手を出した罪は重い。
「オレっちが見張っていながら、すまない。これだけテントがあると視覚が多かったっつうの」
ブルーさんは頭を下げてきた。
「おまえに任せたのが間違いだったなぁ! あと、黒襟! ちょっとやりすぎだ! みんながビビってるぞぉ!」
「エリスさんに手を出した罪は重い」
「目がバッキバキだぜぇ! 誰かコイツ止めろ!」
担任がそう言うと、腕を柔らかい物が包み込んだ。
なんだか怒りがどこかへ吹き飛んでいきそうなほど優しくて、温かくて。
「私はもう大丈夫だよ。リオンくん、ありがとう。怒りを鎮めて? ねっ? お願い」
耳元でささやかれるその甘い声に僕の怒りはどこかへ霧散した。
横を見ると涙を溜めたエリスさんがいた。
腕に血が付いている。
「血がっ!」
「落ち着いて。これは返り血だよ。すぐ横で賊が斬られたから」
そうだった。
捕らえられていたエリスさんを助けるために斬り倒したんだった。
体が震えているエリスさん。
その肩に手を置き、さすってあげる。
「大丈夫? 震えてるよ?」
「はははっ。うん。ちょっと恐かったから」
「ごめんね」
「リオンくんのせいじゃないよ」
「いや、ダイバーの人がいるからって安心していた僕が悪い。警戒しておくべきだったんだ。あのクソダイバーがこういうことをする人だってわかっていたのに!」
また怒りが再燃しそうになると、ギュッと腕が再び包み込まれた。
「大丈夫。リオンくんが助けてくれたから」
「エリスさん……」
可愛い顔が近づいてくる。
なんだか、僕も顔を近づけたくなる……。
「おい! お前たち! 場所をわきまえろ! 家でやれ!」
僕とエリスさんはハッと距離を取り、取り繕う。
顔が赤くなっているのがわかる。
耳も熱い。なんだかみんなの前で甘い空気を出しちゃったかも。
エリスさんへ目を向けると、頬を仄かに桃色に染めている。下をうつむいてモジモジとしていた。恥ずかしいのは僕だけじゃなかったみたいだ。なんか安心した。
「なんか、ごちそうさま」
「二人ともぉぉ、甘い空気だったねぇぇ?」
バアルくんとカーラさんがからかいにきた。
さっきの一部始終はクラスメイトの皆にも見られていたみたいでかなり目立っていたようだ。
それに気が付いた瞬間、僕はバアルくんの影に隠れた。
クラスメイトからの視線を遮る。
賊を殺す所を見られたから、もしかしたら恐がられるかもね。
「おまえらぁ。黒襟のおかげで助かってよかったなぁ! 誤解がないように言っておく! 黒襟の判断は正しかった! あぁいう奴らは、生かしておくだけで危険を生む!」
担任が、僕を擁護してくれている。怒りにまかせての行動だったが、そのやり方が間違っていたとは思っていない。賊はあぁするほかないからだ。
「やりすぎだと思ったやつもいるかもしれない! だが、それは甘い! その隙に付け込んでこっちが殺されるぞ! いいか!? 賊には容赦するな! いいな!?」
クラスメイトは神妙な顔で頷いていた。
こういう事態になったときは覚悟を決めないといけないのだということがわかっただろう。
人を殺す覚悟。僕も前世の記憶がある。人を殺せば犯罪となり裁かれるのが普通だった。だから、この世界のそういう価値観の部分では苦労した。
でも、オロチ師匠に教わったり、実際に盗賊に襲われてわかったんだ。奴らもこちらを殺しに来る。殺さなければ殺される。この感覚に慣れてはダメだと思う。
盗賊たちは人を殺めることに慣れ過ぎている。そんな人に慈悲は必要ないという考えに至ったのだ。
「私も、いつか覚悟を決めないと……」
「それは……そういう日が来ない様に、僕が守るよ」
「リオンくん……」
僕とエリスさんは見つめ合うと近づいていく。
「ちょっと、また怒られるよ?」
バアルくんが半笑いで僕たちに割って止めに入った。
なんだか、すごくエリスさんの笑顔にひかれる。
この笑顔を守りたくて僕は賊を手にかけたんだ。
「うん。ごめん。まだ頭がボーッとしているみたい」
「付き合っちゃえばいいのに」
そう小声で囁くバアルくん。
「んー。まだ言う勇気がない」
僕が拒否するとため息をついて、カーラさんの元へと戻っていった。
呆れたような顔をしているが、そんな顔されても仕方ないじゃないか。
今の関係が壊れるかもしれない。
それは、嫌なんだ。
その後、また寝ることとなったが、僕はエリスさんの顔がチラついて眠ることができなかったのだった。
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