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47.未開拓地帯の爺さん
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未開拓地帯に入ってそろそろ三日程経った。
相変わらず視界には茶色ばかりだ。
この日はもう日が落ちようとしていた。
雑談をしながら進んでいると突如ミリアが走り出した。
「あっ! 湖がある!」
『あっ! 待てミリア!』
静止を振り切って駆けていく。
何が起きた?
湖なんてないぞ?
そういえばさっきから甘い匂いが漂ってるなとは思っていた。まさかそれのせいか?
サボテンのような体で頭に花を咲かせたモンスターが岩影からミリアを狙っていた。
あれは、サボテンフラワーだな。
花から出す匂いで幻覚を見せて獲物をおびき寄せる。
『ミリア!』
我流 刀術
『竜胆《りんどう》』
縮地で一気に距離を詰め、サボテンの襲い来る手に薙ぎ払いを放つ。
ギギギギィィィンッッ
棘だらけの腕と交錯して激しい音が出る。
サボテンフラワーがよろめいた。
我流 刀術
『今だ! 鬼灯《ほうずき》ぃぃぃ!』
引き絞った太刀を懇親の力で打ち出す。
サボテンのトゲトゲを躱して太刀が本体に突き刺さり貫通した。
紫の血を流しながら倒れ伏す。
「あれぇ? 湖はぁ?」
『湖なんてなかったんだよ。こいつの花の匂いで幻覚を見せられてたってわけだ。気をつけろよ?』
「えぇーー!」
そう言いながらミリアが見た先には湖が広がっていた。それは、俺にも見える。少しの樹木も湖の周りに群生している。
「あれぇ? あれも幻覚かなぁ?」
『いや、俺にも見えてるから違うんだろうな』
「ねぇ! 水があるよ! 行こう!」
異世界の青い月が照らす湖は幻想的な光を放っていて、前の世界とは違うんだなと感じるものだった。
ちなみに前世の時の月は紫だった。
そんな湖に膝を着いて水を掬って口に運ぶミリア。ゴクゴクと喉に水を流し込み、口から溢れ出た水が顎を伝い首筋に流れていく。その様を見た俺は、ゴクリと喉の骨を鳴らした。
ミリアの頬が赤くなりこちらを見た顔は異様なほど妖艶で、目がトローンとしている。
ん?
何かがおかしい。
『ミリアさん?』
「ナァイルゥ! らぁんでおまれはホネなんだよぉう! まっらくぅ!」
怒り上戸みたいだな。
呂律が回っていない。酔っ払ってるのか?
近づいていくとそのまま俺に寄りかかると寝息をたて始めた。
『おい。大丈夫か!?』
揺さぶってみるが、起きないようだ。
周りを見ると湖沿いだが、遠くに明かりが見える。
その明かりを目指して歩くことにした。
ミリアをおぶって運んでいく。
太刀は邪魔なので、首にかけて居るんだが、なかなかこれがバランスが難しいのだ。
太刀が揺れないようにゆっくりと歩いていく。
平屋のような小屋が明かりを放っている。
コンコンコンッ
『突然すみませーん! どなたかいらっしゃいますかー!? 休ませては貰えないでしょうかー!?』
少しして物音がしたかと思ったら歩いてくる音がする。扉が開け放たれ、出てきたのは白髪をお団子に束ねたお爺さんだった。
見た感じが普通の爺さんではない。
雰囲気が明らかに只者ではないオーラを放っている。
体は細く見えるが、服から除く手首の先の腕は爺さんにしては異常な筋肉がついていた。
「なんだ?」
『あっ、すみません。俺はスケルトンなんですけど、この背負っているマスターがですね、湖の水を飲んで酔っ払っちゃいまして。休ませて貰えませんか?』
「あぁ。飲んじまったのか。たまに居るんだよな。まぁ、入れ。今何か敷くからな」
『すみません』
優しいな。賊の類では無さそうだが。
こんなところで生活しているなんて怪しいにも程がある。
布団を敷いてくれたのでその上にミリアを寝かせる。
「あんたは? なんか食うか?」
『俺はこの通り骨なんで、食べれないんですよ。だから、気持ちだけ有難く頂きます』
「そうか。難儀な体だな? モンスターってのは」
すると、徳利のようなものを出して小さな器に入れるとグイッと飲み干した。
「ふぅ。ワシゃぁ、コイツが飲みたくてここに居るようなもんよ」
『それは湖の?』
「あぁ。そうだ。ここの湖には何故かアルコールが湧くんだ。いい所だろう? しかも、甘口なんだわ。これがまたいい!」
あー。いいなぁ。
前前世の日本酒みたいな感じか?
是非肉体を得たら飲んでみたいもんだ。
今は飲みたいとも思わなくなってしまったからなぁ。
『良いですねぇ。肉体を得たら飲んでみたいもんですねぇ』
「おっ! おまえさん、いける口か?」
『口がないんで分からないですけどね』
『「ハッハッハッ!」』
そうして夜は更けていった。
お爺さんは酔っ払うと寝てしまった。
俺は念の為朝までミリアを見守るナイト様改めナイル様なのであった。
「はっ! ここどこ!? 攫われた!?」
『おぉ。起きたか。体調大丈夫か?』
「うぅぅ。そう言われれば頭が痛い」
頭を抑えて蹲るミリア。
「おう。水でも飲むか?」
あんなに飲んだのにケロッした爺さんは水を汲んでくれた。
「有難う御座います。あのー?」
「おう。ワシャァ、グンガっつうものよ。この湖の酒が飲みたくて居座ってんだ。なんたってタダで飲めんだぞ? 良いだろう?」
「あー。はい。いい……のかな?」
『あっ、まだ俺達も名乗ってませんでしたね。こっちはマスターのミリア。俺はナイルです』
「おぉ。名前があったのか? そりゃぁいい事だなぁ。名前を付けられるっつうのは愛されてる証拠よぉ」
そう言われると照れるな。
『有難う御座います』
「でよぉ、ナイル」
いきなりグンガさんが纏う空気が痛くなるような鋭さを放った。
「その太刀は飾りじゃねぇよな? 斬りあおうぜ?」
一体どうしたというのか?
相変わらず視界には茶色ばかりだ。
この日はもう日が落ちようとしていた。
雑談をしながら進んでいると突如ミリアが走り出した。
「あっ! 湖がある!」
『あっ! 待てミリア!』
静止を振り切って駆けていく。
何が起きた?
湖なんてないぞ?
そういえばさっきから甘い匂いが漂ってるなとは思っていた。まさかそれのせいか?
サボテンのような体で頭に花を咲かせたモンスターが岩影からミリアを狙っていた。
あれは、サボテンフラワーだな。
花から出す匂いで幻覚を見せて獲物をおびき寄せる。
『ミリア!』
我流 刀術
『竜胆《りんどう》』
縮地で一気に距離を詰め、サボテンの襲い来る手に薙ぎ払いを放つ。
ギギギギィィィンッッ
棘だらけの腕と交錯して激しい音が出る。
サボテンフラワーがよろめいた。
我流 刀術
『今だ! 鬼灯《ほうずき》ぃぃぃ!』
引き絞った太刀を懇親の力で打ち出す。
サボテンのトゲトゲを躱して太刀が本体に突き刺さり貫通した。
紫の血を流しながら倒れ伏す。
「あれぇ? 湖はぁ?」
『湖なんてなかったんだよ。こいつの花の匂いで幻覚を見せられてたってわけだ。気をつけろよ?』
「えぇーー!」
そう言いながらミリアが見た先には湖が広がっていた。それは、俺にも見える。少しの樹木も湖の周りに群生している。
「あれぇ? あれも幻覚かなぁ?」
『いや、俺にも見えてるから違うんだろうな』
「ねぇ! 水があるよ! 行こう!」
異世界の青い月が照らす湖は幻想的な光を放っていて、前の世界とは違うんだなと感じるものだった。
ちなみに前世の時の月は紫だった。
そんな湖に膝を着いて水を掬って口に運ぶミリア。ゴクゴクと喉に水を流し込み、口から溢れ出た水が顎を伝い首筋に流れていく。その様を見た俺は、ゴクリと喉の骨を鳴らした。
ミリアの頬が赤くなりこちらを見た顔は異様なほど妖艶で、目がトローンとしている。
ん?
何かがおかしい。
『ミリアさん?』
「ナァイルゥ! らぁんでおまれはホネなんだよぉう! まっらくぅ!」
怒り上戸みたいだな。
呂律が回っていない。酔っ払ってるのか?
近づいていくとそのまま俺に寄りかかると寝息をたて始めた。
『おい。大丈夫か!?』
揺さぶってみるが、起きないようだ。
周りを見ると湖沿いだが、遠くに明かりが見える。
その明かりを目指して歩くことにした。
ミリアをおぶって運んでいく。
太刀は邪魔なので、首にかけて居るんだが、なかなかこれがバランスが難しいのだ。
太刀が揺れないようにゆっくりと歩いていく。
平屋のような小屋が明かりを放っている。
コンコンコンッ
『突然すみませーん! どなたかいらっしゃいますかー!? 休ませては貰えないでしょうかー!?』
少しして物音がしたかと思ったら歩いてくる音がする。扉が開け放たれ、出てきたのは白髪をお団子に束ねたお爺さんだった。
見た感じが普通の爺さんではない。
雰囲気が明らかに只者ではないオーラを放っている。
体は細く見えるが、服から除く手首の先の腕は爺さんにしては異常な筋肉がついていた。
「なんだ?」
『あっ、すみません。俺はスケルトンなんですけど、この背負っているマスターがですね、湖の水を飲んで酔っ払っちゃいまして。休ませて貰えませんか?』
「あぁ。飲んじまったのか。たまに居るんだよな。まぁ、入れ。今何か敷くからな」
『すみません』
優しいな。賊の類では無さそうだが。
こんなところで生活しているなんて怪しいにも程がある。
布団を敷いてくれたのでその上にミリアを寝かせる。
「あんたは? なんか食うか?」
『俺はこの通り骨なんで、食べれないんですよ。だから、気持ちだけ有難く頂きます』
「そうか。難儀な体だな? モンスターってのは」
すると、徳利のようなものを出して小さな器に入れるとグイッと飲み干した。
「ふぅ。ワシゃぁ、コイツが飲みたくてここに居るようなもんよ」
『それは湖の?』
「あぁ。そうだ。ここの湖には何故かアルコールが湧くんだ。いい所だろう? しかも、甘口なんだわ。これがまたいい!」
あー。いいなぁ。
前前世の日本酒みたいな感じか?
是非肉体を得たら飲んでみたいもんだ。
今は飲みたいとも思わなくなってしまったからなぁ。
『良いですねぇ。肉体を得たら飲んでみたいもんですねぇ』
「おっ! おまえさん、いける口か?」
『口がないんで分からないですけどね』
『「ハッハッハッ!」』
そうして夜は更けていった。
お爺さんは酔っ払うと寝てしまった。
俺は念の為朝までミリアを見守るナイト様改めナイル様なのであった。
「はっ! ここどこ!? 攫われた!?」
『おぉ。起きたか。体調大丈夫か?』
「うぅぅ。そう言われれば頭が痛い」
頭を抑えて蹲るミリア。
「おう。水でも飲むか?」
あんなに飲んだのにケロッした爺さんは水を汲んでくれた。
「有難う御座います。あのー?」
「おう。ワシャァ、グンガっつうものよ。この湖の酒が飲みたくて居座ってんだ。なんたってタダで飲めんだぞ? 良いだろう?」
「あー。はい。いい……のかな?」
『あっ、まだ俺達も名乗ってませんでしたね。こっちはマスターのミリア。俺はナイルです』
「おぉ。名前があったのか? そりゃぁいい事だなぁ。名前を付けられるっつうのは愛されてる証拠よぉ」
そう言われると照れるな。
『有難う御座います』
「でよぉ、ナイル」
いきなりグンガさんが纏う空気が痛くなるような鋭さを放った。
「その太刀は飾りじゃねぇよな? 斬りあおうぜ?」
一体どうしたというのか?
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