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38.魔境へ
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ガジルさんの所を出てアーノルド家には何も言わずに王都を出ることにした。
会ってしまうとミリアを思い出してしまうから。
ギルドの前を通った時だった。
「きみ! ナイルさんだっけ?」
何故わかったのか?
こんなにわかりづらい格好をしていたはずなのに。
『あなたは……アーサーさん……でしたか?』
「あぁ。覚えていてくれて感謝する。君のマスターであるミリアさんがあのモンスター襲撃の際に亡くなってしまったんだって? 僕が指揮をしていながら……すまなかった」
頭を下げられた。
俺は別にあなたに頭を下げて欲しいなんて思ってない。
『あれは、俺の判断ミスでした。だから、アーサーさんには非はありませんよ。では』
そう言い残してその場をあとにする。
人のせいにする気は無い。
あの時の判断で間違えてたのは俺だ。
そのまま王都をでた。
奴も西に進んだようだし丁度いい。
俺も西に進んでレベルを上げる。
そういえば、スキルとか自分でとれるのかな?
そう思い、「ステータス!」と念じてみればウインドウが表示されたのであった。
まだスキルをとれるほどのポイントは貯まっていないようだ。
レベルは62だ。モンスターの大群を倒したことてレベルがかなりあがったようだ。
よし。あとは、敵を倒すのみ。
魔境の森へと足を踏み入れていく。
踏み入れた瞬間。
空気が変わった。
濃い魔力が大気に含まれている。
あれ?
これって俺にも凄くいい場所だな。
革鎧の内側にある胸の炎へと魔力が供給されて力が漲ってくる。
これは、いける。
「グルルルル」
出てきたのはシルバーファングの群れ。
群れだとBランクに匹敵する。
魔境の浅い所で生活しているのだろう。
餌だと思われたかな?
食うとこないぞ?
骨だから。
背中から大太刀を抜く。
仄かに赤い刀身は、薄暗い森の中でも一際異彩を放っている。
「グルルルアアァァ」
一体が指示を出したことにより迫るシルバーウルフ。
牽制するために横なぎに大太刀を振るった。
スパァァンッッ
三体が真っ二つ。
まだ慣れていない二メートル程ある刀身。
そして斬れ味。
早く慣れないと危ないな。
我流 刀術
『大車輪《だいしゃりん》』
周りを囲まれていたシルバーウルフは一体を残して、みな真っ二つになった。
リーダーらしきシルバーウルフは一体でも果敢に挑んでくる。
「グルルルアアアア」
最小限の動きで避けるとあとは横に太刀を構えて待っているだけで、シルバーウルフは真っ二つになった。
振らなくても斬れる。
この太刀は恐ろしい。
さやに入れると奥に向かって歩き出した。
この先には竜の谷がある。
そこを最終目標にする。
だが、奴らの同行も探りたいところだ。
同じルートで来てるはずだが、見つからない。
注意しながら進むとしよう。
続いてはグリフォンだ。
この森では気が抜けないな。
ここからはずっと戦い続けていた。
疲れることを知らないこの身体はずっと動き続ける事が出来る。そして、大気に濃く魔力が溢れていることでずっと力が漲ってくるのだ。
こんなチャンスはない。
俺に休んでいる暇はない。
ミリアには問われたことがあった。
前世の記憶があって、いくら疲れない身体でもずっと起きてたらまともな精神では疲れるんじゃないかと。
それが、不思議と精神的には大丈夫だったのだ。その辺の耐性ももしかしたら転生する時に付けてくれたのかもしれない。
俺がミリアのテイムモンスターにならなければ、ミリアは今、生きていたかもしれない。
どうしても自分のせいだと、そう思ってしまう。ミリアに怒られそうだ。「またそうやって思い詰めて! ナイルの悪いところだよ!?」そう言われたのは何時だったか。
そうだ。最初に刺された時。あの時俺は俺が守れなかったことをかなり悔いていた。
立ち直ったように必死に振舞っていたんだ。
けど、ことある事に謝っていたらミリアにそう言われた。グジグジとしてしまう所が俺にはあるらしい。
そんな事も俺はこの世界で、ミリアに出会って初めて知ることが出来たんだ。自分の事でさえ何も知らなかった。
ミリアは自分が生活するために荷物持ちをしていたと言うが、実は何かあった時の囮用で連れていかれて居たんだと思う。と、俺をテイムした後に語ったことがあった。
対して荷物も持てないのになぜ雇ってくれるのか。最初はなんとも思わなかったみたいだが、だんだんと不思議に思っていたという。そして、その囮にされたのが俺がミリアと出会った時、という訳だ。
明るいミリアに出会って俺も変わった気がしていた。いつも笑顔で俺の事を頼りきりで戦闘は全部俺任せ。
疲れたらおぶってほしいとねだって背中で寝たりすることなんてしょっちゅうだった。
でも、それが俺の心を満たしてくれていたんだなと。
今一人になってそれを痛感しているよ。ミリア、なんであの時一人にしてしまったんだろうな?
ずっと一緒で片時も離れなかったのに。
こんなに長く離れたことなんてなかったよな?
出会ってからここまであっという間だったよな?
なぁ。ミリア、聞いてるか?
「ナイル! 強いナイルが大好きだよ!」
俺の目の前に笑顔のミリアが見えた。
『ミリア!』
はっと気がつくと俺は木に背を預けて休んでいたようだ。
夢のようなものを見てしまったんだろう。
疲れないはずなのに。
ミリアがいないとこんなに精神が疲れるんだな。
会ってしまうとミリアを思い出してしまうから。
ギルドの前を通った時だった。
「きみ! ナイルさんだっけ?」
何故わかったのか?
こんなにわかりづらい格好をしていたはずなのに。
『あなたは……アーサーさん……でしたか?』
「あぁ。覚えていてくれて感謝する。君のマスターであるミリアさんがあのモンスター襲撃の際に亡くなってしまったんだって? 僕が指揮をしていながら……すまなかった」
頭を下げられた。
俺は別にあなたに頭を下げて欲しいなんて思ってない。
『あれは、俺の判断ミスでした。だから、アーサーさんには非はありませんよ。では』
そう言い残してその場をあとにする。
人のせいにする気は無い。
あの時の判断で間違えてたのは俺だ。
そのまま王都をでた。
奴も西に進んだようだし丁度いい。
俺も西に進んでレベルを上げる。
そういえば、スキルとか自分でとれるのかな?
そう思い、「ステータス!」と念じてみればウインドウが表示されたのであった。
まだスキルをとれるほどのポイントは貯まっていないようだ。
レベルは62だ。モンスターの大群を倒したことてレベルがかなりあがったようだ。
よし。あとは、敵を倒すのみ。
魔境の森へと足を踏み入れていく。
踏み入れた瞬間。
空気が変わった。
濃い魔力が大気に含まれている。
あれ?
これって俺にも凄くいい場所だな。
革鎧の内側にある胸の炎へと魔力が供給されて力が漲ってくる。
これは、いける。
「グルルルル」
出てきたのはシルバーファングの群れ。
群れだとBランクに匹敵する。
魔境の浅い所で生活しているのだろう。
餌だと思われたかな?
食うとこないぞ?
骨だから。
背中から大太刀を抜く。
仄かに赤い刀身は、薄暗い森の中でも一際異彩を放っている。
「グルルルアアァァ」
一体が指示を出したことにより迫るシルバーウルフ。
牽制するために横なぎに大太刀を振るった。
スパァァンッッ
三体が真っ二つ。
まだ慣れていない二メートル程ある刀身。
そして斬れ味。
早く慣れないと危ないな。
我流 刀術
『大車輪《だいしゃりん》』
周りを囲まれていたシルバーウルフは一体を残して、みな真っ二つになった。
リーダーらしきシルバーウルフは一体でも果敢に挑んでくる。
「グルルルアアアア」
最小限の動きで避けるとあとは横に太刀を構えて待っているだけで、シルバーウルフは真っ二つになった。
振らなくても斬れる。
この太刀は恐ろしい。
さやに入れると奥に向かって歩き出した。
この先には竜の谷がある。
そこを最終目標にする。
だが、奴らの同行も探りたいところだ。
同じルートで来てるはずだが、見つからない。
注意しながら進むとしよう。
続いてはグリフォンだ。
この森では気が抜けないな。
ここからはずっと戦い続けていた。
疲れることを知らないこの身体はずっと動き続ける事が出来る。そして、大気に濃く魔力が溢れていることでずっと力が漲ってくるのだ。
こんなチャンスはない。
俺に休んでいる暇はない。
ミリアには問われたことがあった。
前世の記憶があって、いくら疲れない身体でもずっと起きてたらまともな精神では疲れるんじゃないかと。
それが、不思議と精神的には大丈夫だったのだ。その辺の耐性ももしかしたら転生する時に付けてくれたのかもしれない。
俺がミリアのテイムモンスターにならなければ、ミリアは今、生きていたかもしれない。
どうしても自分のせいだと、そう思ってしまう。ミリアに怒られそうだ。「またそうやって思い詰めて! ナイルの悪いところだよ!?」そう言われたのは何時だったか。
そうだ。最初に刺された時。あの時俺は俺が守れなかったことをかなり悔いていた。
立ち直ったように必死に振舞っていたんだ。
けど、ことある事に謝っていたらミリアにそう言われた。グジグジとしてしまう所が俺にはあるらしい。
そんな事も俺はこの世界で、ミリアに出会って初めて知ることが出来たんだ。自分の事でさえ何も知らなかった。
ミリアは自分が生活するために荷物持ちをしていたと言うが、実は何かあった時の囮用で連れていかれて居たんだと思う。と、俺をテイムした後に語ったことがあった。
対して荷物も持てないのになぜ雇ってくれるのか。最初はなんとも思わなかったみたいだが、だんだんと不思議に思っていたという。そして、その囮にされたのが俺がミリアと出会った時、という訳だ。
明るいミリアに出会って俺も変わった気がしていた。いつも笑顔で俺の事を頼りきりで戦闘は全部俺任せ。
疲れたらおぶってほしいとねだって背中で寝たりすることなんてしょっちゅうだった。
でも、それが俺の心を満たしてくれていたんだなと。
今一人になってそれを痛感しているよ。ミリア、なんであの時一人にしてしまったんだろうな?
ずっと一緒で片時も離れなかったのに。
こんなに長く離れたことなんてなかったよな?
出会ってからここまであっという間だったよな?
なぁ。ミリア、聞いてるか?
「ナイル! 強いナイルが大好きだよ!」
俺の目の前に笑顔のミリアが見えた。
『ミリア!』
はっと気がつくと俺は木に背を預けて休んでいたようだ。
夢のようなものを見てしまったんだろう。
疲れないはずなのに。
ミリアがいないとこんなに精神が疲れるんだな。
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