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32.魔法使い
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「たしかに、いたら嬉しい。けど、何が出来るんだ?」
意味深にふっと笑った。
「魔法が使えるんです」
「おぉ、魔法職か。いいね。あれ? 魔法職ってたしか使える種類の数によって優劣がつけられてたよな?」
「そうです。よく知ってますね。自分が話しかけたのはそれが理由でもあります」
「ほう。というと?」
「自分。シングル魔法使いなんです」
「魔法職でシングルって」
「「最弱」」
「なんですよ。自分とお兄さんに共通してるんです」
「はっはっはっ! たしかになぁ」
腕を組んで考えながら歩く。
「属性は5種類だっけ?」
「そうですね。火、水、風、土、雷の5属性。自分が使えるのはその中の雷属性です! 珍しいですよ?」
「シングルって、本当に最弱なのか? 何かその職でしか出来ない事とかがあったりしないのか?」
「自分の場合なんですけど、火力が強い。そんで無詠唱。無詠唱故に、魔法の応用力がある。最後に魔力が多い」
空を見ながら少し考える。
「他の複数の種類が使える職の人たちは?」
「まず、2種類以上使えるということは合成して魔法が放てるんです」
「それは、凄いな」
「しかし、今の魔法というのは、決まった詠唱をして放つのが一般的です。だから魔法がきまった魔法しか使えないんです」
「合成の方も?」
「はい。ただ、Rランクの魔法使いとかは、平気でオリジナル魔法を作ってきます」
「ふーん。さっきの君が応用力があるって言うのは?」
「それは、形を変えれる。イメージした魔法が放てるんです。要するに、オリジナル魔法が作りやすい。ということです」
「なるほど……便利だな」
前のめりに説明してくる。
「殆どの魔法使いが、下級、中級、上級、特級の4つを詠唱で放つんです。しかし、僕は、今の段階で16個個の魔法が使えます。しかも、珍しい雷属性!」
「おぉー。凄いな。俺なんかといたらもったいないんじゃねぇか?」
「そんな事ないですよ! 自分、お兄さんの強さに惚れました! 一緒に連れてってください!」
しばらく考える。
んー。
魔法職はかなり魅力的だ。
旅の仲間もいれば楽しいだろうしなぁ。
「よしっ! じゃあ、明日一緒にダンジョンに潜ろう。それで、そっちも本当に俺でいいのか見極めてくれ!」
「わかりました」
「そうだ、名前聞いてなかったな?」
「そうでした! 遅くなりました! 相模 一斗(さがみ かずと)です!」
「俺は、真仲 翔真だ。まぁ、よろしく」
「翔真さん。宜しくお願いします!」
「っつうか、年同じくらいだろ? 敬語は止めろよ」
「これは、自分の癖みたいなもんなんです。だかれ、止めれません!」
「そうか。癖ならしょうがないか」
「じゃ、明日の9時にするか? 町の入口に集合な」
「はい!」
◇◆◇
「おはようございます!」
「おう! おはよう! 行くか!」
「はい!」
「マップ」
マップを開いて目標のダンジョンの位置を決める。
2キロ離れたところに1個ある。
「ここから西に2キロ行った先にダンジョンがある。そこに潜ろう」
「はい! 何で行くんです?」
「ん? 走って」
「走るんですか!?」
「あぁ……もしかして、走るの苦手とか?」
「そりゃ魔法職ですから……体力ないんですよ」
「うーん。でも、俺達の旅は基本走りだぞ?」
「うぅ。頑張ります!」
勢いよく返事をして気合を入れている。
「行くぞ?」
ゆっくり走り出す。
5分はついてこれていた。
だんだん離れていく。
「ダメか」
待っててあげることにした。
はぁはぁいいながら歩いてきた。
「すみません」
「なぁ、魔力出身体を強化したりとか出来るか?」
「一応できます。けど、魔力が無くなっちゃいます」
「あぁ。俺魔力回復薬結構持ってるから大丈夫」
「やってみます!」
一斗は集中しだした。
身体に魔力を漲らせる。
「行けます!」
走り出した一斗を追う。
いい感じにスピードが出ている。
「いいぞ! もう少しでつけそうだ!」
ダンジョンの入口が見えてきた。
「よし! 着いたぞ!」
「はぁはぁはぁ」
膝に手をついて息を整えている。
「これで、魔力はどうだ?」
「半分消費って感じです」
「なるほど。はい、魔力回復薬」
「あっ、有難う御座います」
ゴクゴク飲み干す。
「まぁ、だんだんと慣れてくるんじゃない? 続ければいい訓練になりそうじゃないか?」
「そ、そうですね……」
コイツ……ちょっと嫌だなと思ったな?
「じゃあ、中に入るか」
ギギギギギィィィ
通路があるタイプのダンジョンである。
「ブモブモ」
『あれ、ミノタウロスだよ? 結構強いけど……』
「そうなのか!? やべぇ!」
「ブモォ!」
「うおっ!」
咄嗟に横に避ける。
ズドォォォン
ミノタウロスの持ってた斧が地面を破壊する。
『翔真! 後ろからもう一体!』
「ブモッ!」
横振りに斧を奮ってくる。
ギィィィンッ
危なかった。
なんとか受け止めたぜ。
「オラァァ!」
押し返し、体勢を崩す。
今だ!
「シッッ!」
高速の首への切り払い。
首がズレ、落ちたと思った。
後ろからきたミノタウロ。
やべっ!
油断してた!
「落ちろ」
ズドォォォン
俺の前まで迫っていたミノタウロスは、突如、現れた雷によって打たれたのだった。
「間に合ってよかった……」
「一斗! サンキュー! すげえ威力だな!」
「すみません。動いてる所に落とすタイミングを伺ってたらギリギリになっちゃいました」
「いや、今のは俺が油断してた」
『しかし、凄い威力だ。ミノタウロスを一撃とはね』
「なっ? 魔法ってこんなに威力あるんだな」
「そうですね。僕の場合は、ですけど」
「あぁ。たしかに自分の場合はそうだと言ってたな。しかし、目の当たりにするとすげえ。こりゃ試しに来る必要もなかったかもな」
『僕もパーティに入れるの賛成! 一斗凄い!』
「だよな! よしっ! もう決まったようなもんだけど、この勢いでダンジョン攻略しちまおうぜ!」
「はい! 頑張ります!」
『おおぉーー!』
三人共手を突き上げ気合いを入れる。
順調に下の階層に進む。
下りるスピードが異様に早いが、走るスピードが本気のスピードでは無い為、翔真と蘇芳だけの時よりは遅い。
しかし、一般的に考えれば驚異的なスピードである。
「はぁぁ。翔真さん達、いつもこんなスピードで攻略してるんですか?」
「んー? いつもはもっと早いよな?」
『そうだねぇ。走るスピード違うし』
蘇芳と話していると首を傾げる。
「蘇芳さんはなんて?」
「あぁ、いつもと走るスピードが違うからねって言ってんだ。一斗にも蘇芳の声が聞こえりゃいいよになぁ」
『んー。できないと思うよ? 翔真の能力次第じゃない?』
「んー。あっ。ガーディアンの扉だ」
「40層でしたか。中規模でも小さい方で良かったですね」
「そうだな。でも、一斗一緒だと楽勝だわ」
「そうですか? 照れますねぇ」
ギギギギギィィィーーー
開けたところにいたのは大きなミノタウロスと取り巻きの普通のミノタウロスが5体だ。
「俺が大きい方を相手する! 小さいのを一体一体いけるか!?」
「翔真さん、任せてください! 1発デカいのをいきます!」
「おぉ!? 大丈夫か!?」
「行きます! 【雷雨(らいう)】」
ズダダダダダダダダンッ
雷の雨が降り注ぐ。
全体に面でダメージを与える。
少し痺れているようだ。
「はははっ! すげぇ! すげぇ! 俺も負けられねぇ! 見てろよぉ!」
ミノタウロスに向かって走り出す。
全速の為、一斗には見えていない。
速さを斬撃に乗せる。
引き絞った太刀を真横に斬る。
「フッッッ! 【絶空】」
ザンッ
空間が分断されたように見えた。
普通のミノタウロスは首が断たれ、大きいミノタウロスは身体と胴が真っ二つになった。
――――――――――――
レベルアップ確認。
ステータスが上昇します。
レベル10に到達。
新たな能力を付与。
――――――――――――
「おぉ。もう10レベルか。新たな能力?」
果たして新たな能力とは?
意味深にふっと笑った。
「魔法が使えるんです」
「おぉ、魔法職か。いいね。あれ? 魔法職ってたしか使える種類の数によって優劣がつけられてたよな?」
「そうです。よく知ってますね。自分が話しかけたのはそれが理由でもあります」
「ほう。というと?」
「自分。シングル魔法使いなんです」
「魔法職でシングルって」
「「最弱」」
「なんですよ。自分とお兄さんに共通してるんです」
「はっはっはっ! たしかになぁ」
腕を組んで考えながら歩く。
「属性は5種類だっけ?」
「そうですね。火、水、風、土、雷の5属性。自分が使えるのはその中の雷属性です! 珍しいですよ?」
「シングルって、本当に最弱なのか? 何かその職でしか出来ない事とかがあったりしないのか?」
「自分の場合なんですけど、火力が強い。そんで無詠唱。無詠唱故に、魔法の応用力がある。最後に魔力が多い」
空を見ながら少し考える。
「他の複数の種類が使える職の人たちは?」
「まず、2種類以上使えるということは合成して魔法が放てるんです」
「それは、凄いな」
「しかし、今の魔法というのは、決まった詠唱をして放つのが一般的です。だから魔法がきまった魔法しか使えないんです」
「合成の方も?」
「はい。ただ、Rランクの魔法使いとかは、平気でオリジナル魔法を作ってきます」
「ふーん。さっきの君が応用力があるって言うのは?」
「それは、形を変えれる。イメージした魔法が放てるんです。要するに、オリジナル魔法が作りやすい。ということです」
「なるほど……便利だな」
前のめりに説明してくる。
「殆どの魔法使いが、下級、中級、上級、特級の4つを詠唱で放つんです。しかし、僕は、今の段階で16個個の魔法が使えます。しかも、珍しい雷属性!」
「おぉー。凄いな。俺なんかといたらもったいないんじゃねぇか?」
「そんな事ないですよ! 自分、お兄さんの強さに惚れました! 一緒に連れてってください!」
しばらく考える。
んー。
魔法職はかなり魅力的だ。
旅の仲間もいれば楽しいだろうしなぁ。
「よしっ! じゃあ、明日一緒にダンジョンに潜ろう。それで、そっちも本当に俺でいいのか見極めてくれ!」
「わかりました」
「そうだ、名前聞いてなかったな?」
「そうでした! 遅くなりました! 相模 一斗(さがみ かずと)です!」
「俺は、真仲 翔真だ。まぁ、よろしく」
「翔真さん。宜しくお願いします!」
「っつうか、年同じくらいだろ? 敬語は止めろよ」
「これは、自分の癖みたいなもんなんです。だかれ、止めれません!」
「そうか。癖ならしょうがないか」
「じゃ、明日の9時にするか? 町の入口に集合な」
「はい!」
◇◆◇
「おはようございます!」
「おう! おはよう! 行くか!」
「はい!」
「マップ」
マップを開いて目標のダンジョンの位置を決める。
2キロ離れたところに1個ある。
「ここから西に2キロ行った先にダンジョンがある。そこに潜ろう」
「はい! 何で行くんです?」
「ん? 走って」
「走るんですか!?」
「あぁ……もしかして、走るの苦手とか?」
「そりゃ魔法職ですから……体力ないんですよ」
「うーん。でも、俺達の旅は基本走りだぞ?」
「うぅ。頑張ります!」
勢いよく返事をして気合を入れている。
「行くぞ?」
ゆっくり走り出す。
5分はついてこれていた。
だんだん離れていく。
「ダメか」
待っててあげることにした。
はぁはぁいいながら歩いてきた。
「すみません」
「なぁ、魔力出身体を強化したりとか出来るか?」
「一応できます。けど、魔力が無くなっちゃいます」
「あぁ。俺魔力回復薬結構持ってるから大丈夫」
「やってみます!」
一斗は集中しだした。
身体に魔力を漲らせる。
「行けます!」
走り出した一斗を追う。
いい感じにスピードが出ている。
「いいぞ! もう少しでつけそうだ!」
ダンジョンの入口が見えてきた。
「よし! 着いたぞ!」
「はぁはぁはぁ」
膝に手をついて息を整えている。
「これで、魔力はどうだ?」
「半分消費って感じです」
「なるほど。はい、魔力回復薬」
「あっ、有難う御座います」
ゴクゴク飲み干す。
「まぁ、だんだんと慣れてくるんじゃない? 続ければいい訓練になりそうじゃないか?」
「そ、そうですね……」
コイツ……ちょっと嫌だなと思ったな?
「じゃあ、中に入るか」
ギギギギギィィィ
通路があるタイプのダンジョンである。
「ブモブモ」
『あれ、ミノタウロスだよ? 結構強いけど……』
「そうなのか!? やべぇ!」
「ブモォ!」
「うおっ!」
咄嗟に横に避ける。
ズドォォォン
ミノタウロスの持ってた斧が地面を破壊する。
『翔真! 後ろからもう一体!』
「ブモッ!」
横振りに斧を奮ってくる。
ギィィィンッ
危なかった。
なんとか受け止めたぜ。
「オラァァ!」
押し返し、体勢を崩す。
今だ!
「シッッ!」
高速の首への切り払い。
首がズレ、落ちたと思った。
後ろからきたミノタウロ。
やべっ!
油断してた!
「落ちろ」
ズドォォォン
俺の前まで迫っていたミノタウロスは、突如、現れた雷によって打たれたのだった。
「間に合ってよかった……」
「一斗! サンキュー! すげえ威力だな!」
「すみません。動いてる所に落とすタイミングを伺ってたらギリギリになっちゃいました」
「いや、今のは俺が油断してた」
『しかし、凄い威力だ。ミノタウロスを一撃とはね』
「なっ? 魔法ってこんなに威力あるんだな」
「そうですね。僕の場合は、ですけど」
「あぁ。たしかに自分の場合はそうだと言ってたな。しかし、目の当たりにするとすげえ。こりゃ試しに来る必要もなかったかもな」
『僕もパーティに入れるの賛成! 一斗凄い!』
「だよな! よしっ! もう決まったようなもんだけど、この勢いでダンジョン攻略しちまおうぜ!」
「はい! 頑張ります!」
『おおぉーー!』
三人共手を突き上げ気合いを入れる。
順調に下の階層に進む。
下りるスピードが異様に早いが、走るスピードが本気のスピードでは無い為、翔真と蘇芳だけの時よりは遅い。
しかし、一般的に考えれば驚異的なスピードである。
「はぁぁ。翔真さん達、いつもこんなスピードで攻略してるんですか?」
「んー? いつもはもっと早いよな?」
『そうだねぇ。走るスピード違うし』
蘇芳と話していると首を傾げる。
「蘇芳さんはなんて?」
「あぁ、いつもと走るスピードが違うからねって言ってんだ。一斗にも蘇芳の声が聞こえりゃいいよになぁ」
『んー。できないと思うよ? 翔真の能力次第じゃない?』
「んー。あっ。ガーディアンの扉だ」
「40層でしたか。中規模でも小さい方で良かったですね」
「そうだな。でも、一斗一緒だと楽勝だわ」
「そうですか? 照れますねぇ」
ギギギギギィィィーーー
開けたところにいたのは大きなミノタウロスと取り巻きの普通のミノタウロスが5体だ。
「俺が大きい方を相手する! 小さいのを一体一体いけるか!?」
「翔真さん、任せてください! 1発デカいのをいきます!」
「おぉ!? 大丈夫か!?」
「行きます! 【雷雨(らいう)】」
ズダダダダダダダダンッ
雷の雨が降り注ぐ。
全体に面でダメージを与える。
少し痺れているようだ。
「はははっ! すげぇ! すげぇ! 俺も負けられねぇ! 見てろよぉ!」
ミノタウロスに向かって走り出す。
全速の為、一斗には見えていない。
速さを斬撃に乗せる。
引き絞った太刀を真横に斬る。
「フッッッ! 【絶空】」
ザンッ
空間が分断されたように見えた。
普通のミノタウロスは首が断たれ、大きいミノタウロスは身体と胴が真っ二つになった。
――――――――――――
レベルアップ確認。
ステータスが上昇します。
レベル10に到達。
新たな能力を付与。
――――――――――――
「おぉ。もう10レベルか。新たな能力?」
果たして新たな能力とは?
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「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
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