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8.連続ダンジョン攻略
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美麗さんと居酒屋で別れた記憶も鮮明に残っている翌日、ギルドに来ていた。
「おはようございます! またダンジョンに行ってきます!」
「おはよー! 翔真くん! また行くの? 大丈夫?」
「大丈夫っす! 全然疲れてないっすもん!」
2人が話すのを見ていたギルドに屯している解放者たちはガヤガヤしていた。
「あいつって……」
「美麗さんと居酒屋……」
「テイマーなのに……」
「やべぇやつらし……」
「腕を折られたとか……」
翔真の耳に外野の声が聞こえる。
「すみません。なんか噂になっちゃってますね……」
「いいのよ? 相手が翔真くんだもん!」
美麗さん、それ勘違いしてしまいます。
「あ、ありがとうございます! 行ってきます!」
「行ってらっしゃーい!」
な、なんか新婚みたいだ!
ハッピーな事を思いながらギルドを後にした。
ギルドから出ると気合いを入れる。
「よしっ! 蘇芳! 近くのダンジョン、片っ端から攻略するぞ!」
『おぉーーー!』
町を出ると東に向かう。
「東に20分位走れば着くぞ!」
『オッケー!』
凄まじい速さで走る2人。
高速に乗った車並の速さで走る。
20分経つと住宅街にいた。
「この辺のはず……」
『ねぇ、これじゃない?』
蘇芳が見つけたのは、住宅の一軒家の玄関に見えるような扉だった。
確かに、この前の扉と同じ模様が入っている。
『あっ、これ打刀ね』
「おっ! 丁度いい長さの刀だな」
武器を構えて、ガチャッと開けてみる。
「すみませーん! お邪魔しまーす!」
なんとなくそう言って入る。
入ると長い廊下が出現。
廊下のにそって部屋の襖が連なっている。
『やっぱりダンジョンだよ! こんな大きな規模の家じゃなかったもん!』
「住宅の空き家がダンジョン化したって事か!」
1つ目の襖をサーーッと開ける。
ただの部屋であった。
そうやって5個目に差し掛かった頃。
サーーーッと開けると。
「ギギッ!」
大きい白い電子レンジが襲ってきた。
咄嗟に打刀を構えてガードする。
「ギーーー!」
レンジの扉を開けて電気を放ってくる。
なんとか転がって避ける。
「これ、刀は厳しくねぇか!?」
『確かに! じゃあ、これにしようか!』
蘇芳が生成したのは白い巨大ハンマーであった。
「いいね!」
受け取るとハンマーを叩きつける。
ズガァァァァンッ
電子レンジは木っ端微塵になった。
「ははっ! 強ぇ!」
その部屋には後は何も無く、次の部屋を目指す。
次の部屋で、初の宝箱だった。
「おぉ! 宝箱だ!」
『おぉ! なんだろうね!?』
開けてみる。
銀の輝くナイフであった。
「これは、いい物……なのか?」
『それはミスリルのナイフだね。錆びないしいいんじゃない?』
「そっか! いいの拾ったな。けど、装備するとこが今はないから、蘇芳、しまっといて!」
『わかった』
蘇芳の亜空間にしまってもらう。
次々襖を開けていき、出てきた敵を粉砕する。
この階層での宝箱は最初の1個だけだった。
奥の部屋で見つけた階段を降りる。
そんなこんなで10層のガーディアンまで来た。
ガーディアンは、家そのものの魔物だった。
高さは6メーター、横も8メーター位ある。
「敵がでかすぎる!」
愚痴を言いながら足から粉砕して動きを止める。
下を攻撃していたらやたら上のアンテナを守っている。
「蘇芳! 俺を屋根の上に投げてくれない!?」
『オッケー!』
ブンッ!
ピューッと飛んで屋根の上に来る。
必死に手で隠しているが、隙間がアリアリなので、内側に入り込む。
そして、ハンマーを叩きつける。
グジャァァァァ!
ガーディアンは光の粒子になって消えていった。
「よっしゃ! 次!」
奥に行ってダンジョンコアを取り、外に出る。
「蘇芳、これしまっておいて」
渡したダンジョンコアはボーリングの玉くらいの大きさであった。
今度は北に行く。
2人で走る。
昼は朝買ったサンドイッチで済ませる。
今度現れたのは、洞窟であった。
「マップがここを示してるな」
『そうだね。少し魔物の気配もするし、ここであってるんじゃない?』
「おう。入ろ!」
洞窟の奥に行く。
「ギャギャギャ!」
目の前に現れたのはゴブリンであった。
「蘇芳! 打刀ちょうだい!」
『はい! さっきの』
打刀を受け取り、構える。
ゴブリンはメイスを振り下ろしてくる。
スドォンッ
翔真のすぐ横をゴブリンのメイスが打ち付ける。
スパァーン
ゴブリンとすれ違い後ろにいる。
ドォンッ
首が落ち、身体が倒れる。
「じゃんじゃん行くぞー!」
出てくるのはゴブリンばかり。
そろそろゴブリンにも飽きてきた頃。
「ようやく、ガーディアンか!」
扉を潜ると、無数のゴブリン。
「蘇芳、適当に手伝って?」
『オッケー!』
ゴブリンなんぞ、へでは無く。
あっという間に1匹も生きている者は居なくなった。
奥に行くとダンジョンコアがあった。
「なぁ、これも中規模なのかな?」
ボーリングの玉よりは小さい、ハンドボール位の微妙な大きさであった。
『んー。どうだろ? 美麗さんに聞いてみたら?』
「だな」
ダンジョンを出ると外は暗くなっていた。
町に戻ると遅くなってしまい、ギルドは閉まっていたため、宿で寝てからギルドに行くことにした。
次の日。
「おはようございます!」
「あれ? 翔真くん、昨日はダンジョン行かなかったの?」
「帰ってきたらギルド閉まってて。だから朝報告に来たんです」
「あぁ、そういう事。どれ? ダンジョンコアみせて?」
「蘇芳、出してちょうだい」
『はーい』
亜空間から出して2つ並べる。
「………………ん? 2つ?」
「はい! 2つ行けました!」
「いや、普通は1個で一杯一杯なんだよ?」
「そうなんすか? 余裕でしたけど……」
「まぁ、いいわ! 大きさ測定するわね?」
奥にコア2つを持っていく。
戻ってくると。
「この大きい方はこの前と同じ500万で、ちょっと、小さい方が300万ね。合わせて800万だけど、他に換金するのある?」
そう聞かれて。
「あれ? 蘇芳、宝箱の中身に売るのあったっけ?」
蘇芳に聞くと、美麗さんが反応する。
「えっ!? 宝箱出たの?」
「えぇっと、何個か出たんすよね」
「珍しい事なのよ。換金してくれない?」
『ミスリルのナイフと、盾、篭手、弓、兜かな』
カウンターに並べていく。
ナイフを取る。
「すみません。これは使いたいんで」
「うん! もちろん、売れるのでいいわよ」
残りを持って奥に行く。
値段を決めに行ったのだろう。
戻ってくると。
「みんないい物だったみたい。盾は80万、篭手が50万、弓は100万、兜が鎧がないから20万なんだけど、いいかしら?」
「いいっすよ。どうせいらないし」
「じゃあ、合計で1050万ね。凄いわね? 翔真くん! 1000万超えたわよ?」
「有難いっすね!」
「あっ! ここまで成果があると、ランクアップします! Eランクになるわ!」
「マジっすか!? 嬉しいです!」
「うん。ねぇ、また奢ってね?」
「はい! また行きましょ!」
ランクアップした翔真。
ちょっと考えてることがあったのであった。
少し大きいダンジョンを狙いたいのだ。
「美麗さん、大規模のダンジョンってこの辺にありますか?」
「そうねぇ。まだ磐当(いわあて)領では出てるのはまだ聞いたことがないわ。隣の暁至(あきいた)領には一つあるみたいよ」
「へぇ! 行ってみようかな」
「いきなり!? 無理しちゃダメよ?」
「ちょっと見に行ってきます」
「うん。気をつけてね?」
「はい!」
「おはようございます! またダンジョンに行ってきます!」
「おはよー! 翔真くん! また行くの? 大丈夫?」
「大丈夫っす! 全然疲れてないっすもん!」
2人が話すのを見ていたギルドに屯している解放者たちはガヤガヤしていた。
「あいつって……」
「美麗さんと居酒屋……」
「テイマーなのに……」
「やべぇやつらし……」
「腕を折られたとか……」
翔真の耳に外野の声が聞こえる。
「すみません。なんか噂になっちゃってますね……」
「いいのよ? 相手が翔真くんだもん!」
美麗さん、それ勘違いしてしまいます。
「あ、ありがとうございます! 行ってきます!」
「行ってらっしゃーい!」
な、なんか新婚みたいだ!
ハッピーな事を思いながらギルドを後にした。
ギルドから出ると気合いを入れる。
「よしっ! 蘇芳! 近くのダンジョン、片っ端から攻略するぞ!」
『おぉーーー!』
町を出ると東に向かう。
「東に20分位走れば着くぞ!」
『オッケー!』
凄まじい速さで走る2人。
高速に乗った車並の速さで走る。
20分経つと住宅街にいた。
「この辺のはず……」
『ねぇ、これじゃない?』
蘇芳が見つけたのは、住宅の一軒家の玄関に見えるような扉だった。
確かに、この前の扉と同じ模様が入っている。
『あっ、これ打刀ね』
「おっ! 丁度いい長さの刀だな」
武器を構えて、ガチャッと開けてみる。
「すみませーん! お邪魔しまーす!」
なんとなくそう言って入る。
入ると長い廊下が出現。
廊下のにそって部屋の襖が連なっている。
『やっぱりダンジョンだよ! こんな大きな規模の家じゃなかったもん!』
「住宅の空き家がダンジョン化したって事か!」
1つ目の襖をサーーッと開ける。
ただの部屋であった。
そうやって5個目に差し掛かった頃。
サーーーッと開けると。
「ギギッ!」
大きい白い電子レンジが襲ってきた。
咄嗟に打刀を構えてガードする。
「ギーーー!」
レンジの扉を開けて電気を放ってくる。
なんとか転がって避ける。
「これ、刀は厳しくねぇか!?」
『確かに! じゃあ、これにしようか!』
蘇芳が生成したのは白い巨大ハンマーであった。
「いいね!」
受け取るとハンマーを叩きつける。
ズガァァァァンッ
電子レンジは木っ端微塵になった。
「ははっ! 強ぇ!」
その部屋には後は何も無く、次の部屋を目指す。
次の部屋で、初の宝箱だった。
「おぉ! 宝箱だ!」
『おぉ! なんだろうね!?』
開けてみる。
銀の輝くナイフであった。
「これは、いい物……なのか?」
『それはミスリルのナイフだね。錆びないしいいんじゃない?』
「そっか! いいの拾ったな。けど、装備するとこが今はないから、蘇芳、しまっといて!」
『わかった』
蘇芳の亜空間にしまってもらう。
次々襖を開けていき、出てきた敵を粉砕する。
この階層での宝箱は最初の1個だけだった。
奥の部屋で見つけた階段を降りる。
そんなこんなで10層のガーディアンまで来た。
ガーディアンは、家そのものの魔物だった。
高さは6メーター、横も8メーター位ある。
「敵がでかすぎる!」
愚痴を言いながら足から粉砕して動きを止める。
下を攻撃していたらやたら上のアンテナを守っている。
「蘇芳! 俺を屋根の上に投げてくれない!?」
『オッケー!』
ブンッ!
ピューッと飛んで屋根の上に来る。
必死に手で隠しているが、隙間がアリアリなので、内側に入り込む。
そして、ハンマーを叩きつける。
グジャァァァァ!
ガーディアンは光の粒子になって消えていった。
「よっしゃ! 次!」
奥に行ってダンジョンコアを取り、外に出る。
「蘇芳、これしまっておいて」
渡したダンジョンコアはボーリングの玉くらいの大きさであった。
今度は北に行く。
2人で走る。
昼は朝買ったサンドイッチで済ませる。
今度現れたのは、洞窟であった。
「マップがここを示してるな」
『そうだね。少し魔物の気配もするし、ここであってるんじゃない?』
「おう。入ろ!」
洞窟の奥に行く。
「ギャギャギャ!」
目の前に現れたのはゴブリンであった。
「蘇芳! 打刀ちょうだい!」
『はい! さっきの』
打刀を受け取り、構える。
ゴブリンはメイスを振り下ろしてくる。
スドォンッ
翔真のすぐ横をゴブリンのメイスが打ち付ける。
スパァーン
ゴブリンとすれ違い後ろにいる。
ドォンッ
首が落ち、身体が倒れる。
「じゃんじゃん行くぞー!」
出てくるのはゴブリンばかり。
そろそろゴブリンにも飽きてきた頃。
「ようやく、ガーディアンか!」
扉を潜ると、無数のゴブリン。
「蘇芳、適当に手伝って?」
『オッケー!』
ゴブリンなんぞ、へでは無く。
あっという間に1匹も生きている者は居なくなった。
奥に行くとダンジョンコアがあった。
「なぁ、これも中規模なのかな?」
ボーリングの玉よりは小さい、ハンドボール位の微妙な大きさであった。
『んー。どうだろ? 美麗さんに聞いてみたら?』
「だな」
ダンジョンを出ると外は暗くなっていた。
町に戻ると遅くなってしまい、ギルドは閉まっていたため、宿で寝てからギルドに行くことにした。
次の日。
「おはようございます!」
「あれ? 翔真くん、昨日はダンジョン行かなかったの?」
「帰ってきたらギルド閉まってて。だから朝報告に来たんです」
「あぁ、そういう事。どれ? ダンジョンコアみせて?」
「蘇芳、出してちょうだい」
『はーい』
亜空間から出して2つ並べる。
「………………ん? 2つ?」
「はい! 2つ行けました!」
「いや、普通は1個で一杯一杯なんだよ?」
「そうなんすか? 余裕でしたけど……」
「まぁ、いいわ! 大きさ測定するわね?」
奥にコア2つを持っていく。
戻ってくると。
「この大きい方はこの前と同じ500万で、ちょっと、小さい方が300万ね。合わせて800万だけど、他に換金するのある?」
そう聞かれて。
「あれ? 蘇芳、宝箱の中身に売るのあったっけ?」
蘇芳に聞くと、美麗さんが反応する。
「えっ!? 宝箱出たの?」
「えぇっと、何個か出たんすよね」
「珍しい事なのよ。換金してくれない?」
『ミスリルのナイフと、盾、篭手、弓、兜かな』
カウンターに並べていく。
ナイフを取る。
「すみません。これは使いたいんで」
「うん! もちろん、売れるのでいいわよ」
残りを持って奥に行く。
値段を決めに行ったのだろう。
戻ってくると。
「みんないい物だったみたい。盾は80万、篭手が50万、弓は100万、兜が鎧がないから20万なんだけど、いいかしら?」
「いいっすよ。どうせいらないし」
「じゃあ、合計で1050万ね。凄いわね? 翔真くん! 1000万超えたわよ?」
「有難いっすね!」
「あっ! ここまで成果があると、ランクアップします! Eランクになるわ!」
「マジっすか!? 嬉しいです!」
「うん。ねぇ、また奢ってね?」
「はい! また行きましょ!」
ランクアップした翔真。
ちょっと考えてることがあったのであった。
少し大きいダンジョンを狙いたいのだ。
「美麗さん、大規模のダンジョンってこの辺にありますか?」
「そうねぇ。まだ磐当(いわあて)領では出てるのはまだ聞いたことがないわ。隣の暁至(あきいた)領には一つあるみたいよ」
「へぇ! 行ってみようかな」
「いきなり!? 無理しちゃダメよ?」
「ちょっと見に行ってきます」
「うん。気をつけてね?」
「はい!」
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