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しおりを挟むそれから半年後、王太子妃シェリーナは王女を出産した。
王太子アリオスはもちろん、両陛下も、実家も、国中が祝福に包まれていた。
「フリード、お前の妹だ。仲良くするんだぞ。」
まだよく意味がわかっていないだろうフリードは、それでもニコニコして頷いた。
そして妹アレクシアをペチペチッと撫でた。
誰もがアレクシアの大泣きを覚悟したが、泣かずにホッとした。
「フリード、優しくね?」
シェリーナがフリードの手を取って撫で方を教えてやる。
1歳半にもならないフリードは多分、すぐに忘れるだろうけれど。
それでもいい。毎日教える。
子供たちのそんな可愛い姿は、アリオスの幸せと心の支えになる。
あと5年~10年以内には自分が国王になるのだ。
この子たちの代にも続いていく、平和で安定した国造りを。
再度、新たに心に刻む。
出産後、閨事の許可が出たので、シェリーナを抱けるようになった。
安定期になった時も、何度か抱いた。
それは優しくゆっくり、愛を確かめるような幸せな気持ちで溶け込むようだった。
もちろん、それは気持ちの良い行為ではあったが……中に放つことは禁じられた。
どうしてか、シェリーナには中に子種を放ちたくなる。
しかし、続けて出産しているので、三人目は妊娠まで丸1年は開ける方がいいと言われた。
シェリーナは、あと二人は産みたいという。
彼女との相性の良さなら、狙うとすぐに妊娠することだろう。
なので、それまでは避妊薬を飲むということだ。もちろん、安全が確認されているものを。
シェリーナはキスが好きなようだ。もちろん、私も好きだが。
性欲を煽るような、お互いを求めあっている深いキスが続く。
豊かな胸の先端、乳首も固くなり母乳が出てくる。
「ダメ。乳首は触らないで。」
「少しだけ。舐めとるから。」
アリオスは、前から思っていたけれど乳首が好きらしい。
そして、アリオスが吸っていると思うだけで、シェリーナの下半身が疼く。
「アリオス様、中が……疼くの。」
「ん。わかった。解そう。」
アリオスはシェリーナの脚を広げ、秘部を指で広げる。
テラテラと濡れて光っているソコを、舌で舐め上げる。
そうすると、シェリーナは高く可愛い声で喘ぐのだ。
「あん!あ……あっあっああっ……そこ吸っちゃ、ダメ。すぐ……イっちゃうからっ!」
「ん。イったら、……いいよ。……イかしたい。もっと……感じて。……ほら。」
舐めたり、吸ったりしながら、シェリーナを追い詰める。
中に指を入れて、刺激する。
シェリーナは、高く喘いでイった。相変わらず締め付けがいい。
妊娠中はここまで追い詰めて感じさせられなかった。
もうアリオスのモノは、張りつめている。早く入りたくて仕方がない。
だけど、中を指でもう少し広げないと。
喘ぎ声も聞きたいけれど、キスもしたい。
指を三本出し入れしながら、シェリーナと舌を絡める。
少し唇を離した時、シェリーナが言った。
「中に欲しいの。あなたと一つになりたい。」
すぐさま指を抜き、張りつめて汁が出ているモノをシェリーナの秘部にあてた。
シェリーナの目を見ながら、少しずつ納めていく。
奥まで入った時、シェリーナが自分の下腹部に手を当てた。
「あなたと交わった回数はそんなに多くないのに。
中がね、コレを欲しがるの。子種も。……私、淫乱なのかしら。」
「私限定で淫乱になるなら、大歓迎だ。私も中に子種を放ちたかった。
どうしてだろうな。抱きしめているだけでも幸せだけど、一つになったと思えるからかな。」
少しずつ腰を動かしながら、絡みつくような中の具合が気持ちいいと早くなる。
シェリーナを抱くと、一回目は早漏だ。だから二回目が長い。
シェリーナを何度かイかし、そして最後は一緒に果てる。
汗まみれで抱き合ってキスをする。それがすごく幸せだ。
何十年か後に閨事ができなくなっても、シェリーナとなら抱き合うだけで満足する。
愛に温度があるとすれば、シェリーナとの愛は決して冷めることはないだろう。
愛する人は一人だけ。シェリーナへの愛が本物だと信じられる。
今度こそ、間違いない。
<終わり>
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