誰にも口外できない方法で父の借金を返済した令嬢にも諦めた幸せは訪れる

しゃーりん

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??〖もしも~し!リョウゴちゃん
起きてちょうだい!  〗

「…………zzZZ」

??〖んもう!リョウゴちゃん!
私よ!フェリーチェよ! 〗

「!?え?フェリーチェって
駄女神の名前じゃねーか!!
…………あの、おネエさん?は、どちら様で?」

女神〖まぁ!失礼しちゃうわ~!
駄女神じゃないわよ~!
こうして会うのは初めましてね♡
デラ・フェリーチェを管理してます。
愛の女神!フェリーチェよ!  〗

「…………女神...おネエ様でしたか...」

女神〖そうよ~♡   貴方の女神よ~
そうだわ!リョウゴちゃん!
貴方、私からの手紙!
スライムちゃんに食べさせたでしょ~!
酷いじゃないのよぉ~  〗

「(ヤベッ!)いやぁ、違いますよ~!
思わず落としちゃったのを
スライムが食べちゃったんすよ~!
ちゃんと見てました~?」

女神〖そうだっかしら? それならいいわ!
あれはね、魔法の事を書いておいたのよ~♡
もう一度書くから今度はちゃんと読みなさいよ~?
女神様からの有難いお手紙なんですから~
わかったかしら~?  〗

「おー!それはありがとうございます!
内容も読まずに食べられちゃったので!
気になってたんですよ~
態々、寝てるの起こして伝えに来てくれたんですね!
態々ありがとうございます~」

女神〖なんか棘のある言い方ね...
それと、住める島を探してるらしいじゃない~
いい所があるわぁ~!
収納に行先の地図と専用の扉を送るわ~
そろそろ朝よ~♡
たまには教会に来て会いに来てちょうだいね♡
約束よん!またね~♡ 〗

……………………寝た気がしねぇ~!!
あんの駄女神がぁぁぁぁ~~~!!

------------------------------------------------

おはようございます!いやぁいい天気!
夢見が最悪だったけどな!
てか、女神...いや、男神?
女装でもしてれば、女神に見えるのに……
神々しくはあったな!確かに!
ちょっとゴツいおネエ様……
うん!そういう人もいるよね~!

それより、手紙ね~
魔法の事書いてあるって言ってたな!
あと、住める島の地図と扉ね~

«収納!手紙出して~»
これか、何何?

------------------------------------------------

《リョウゴ・アスカ様》
さっきぶりね~!リョウゴちゃんの為に
魔法について教えてあげるわ~♡

魔法はイメージよ~!
それと、転移魔法は
1度行った事ある所にしか行けないわ~

ネットは、知りたい事も調べられるように
してあるわよ~♡

わかったかしらん?
引き続き異世界を楽しんでね~♡
          貴方の愛の女神♡

------------------------------------------------

燃やしてやろうか!«ファイア!»
なーにが「魔法の事について書いてあるわ~」
だよ!「魔法はイメージよ~!」って!
知ってるよ!
マジでさ!毛という毛を燃やしてやろうか!

地図と扉も期待したら負けだ!
もうヤダ!あの駄女神!
…………地図は気になるかな...見てみようかな
期待しないように……カサっ

これ、地図なの?山!森!海!しか書いてないけど……

------------------------------------------------
《リョウゴの島の地図》
島全体の凡その形が解る。
未開拓地。リョウゴ・アスカ様の島地図
開拓していくと地図に描写されていく。
許可無しに立ち入り出来ない。

-----------------------------------------------

おお~!そういう意味の地図ね!
こりゃ凄い!
扉は後で確認だな~
昨日はトンノしか食べてないから、腹減った

「リョウゴ!起きたか?
森まで来てたんだな! 番人様に聞いたぜ!
でもな、人の住んでない
安全な島はわからないらしいぜ!」

『ふぉっふぉっふぉっ。
お主、人の住む街は馴染めなんだのう
火に聞いたがのう、安全な島は知らんのう
スマンのう』

「お久しぶりです。フェンリル……
じゃなかった!神獣フンババ様。
それがですね、女神...さまが!
俺に島を用意してくれたみたいで
移動の為の扉までくれたんですよ~!
後でちょっと行ってみようと思って~
今はとりあえず、ご飯の時間にしようかな~?とね!

ちゃちゃっと作るんで皆で食べましょう~」
        ・
        ・
        ・
        ・
扉はこの辺でいいかな~?
うっわ~  悪趣味にも程があるだろ……
なんだこのヒョウ柄……  ギャルか!!
これに虎の絵書いてあったら
大阪のおばちゃんが着てる服だよ!!

「リョウゴ!俺様も行くぜ!仲間だしな!」
「ちーす!オレっちも行くっす~」
「わたくしもお供致しますわ~」
「なんで?なんで?派手な扉!行く!です!」
「キャー♡ハデ、ハデ!私も行く~」
「お腹いっぱい、リョウゴ、僕も行く」
「人族、俺も行っていいか?」

「……マジでくる? わかった...
よし、オープンザドア~!!
眩しいなーーー!!」

「到着!か? 周り見る感じあの島と
似てるな~
白い砂浜に、エメラルドグリーンの海
振り向けばゴブリン!は、いなかった!
見渡す限り木!木!木!
魔物の気配……しないな!!」

「リョウゴ!魔物はいないぜ!その代わり
妖精がいるな!」
「うっひょー!な~んもない!」
「フフフ。素敵なところですわ~」
「なんで?なんで?何もない!です!」
「キャー♡キレイ、キレイ!妖精さん!」
「…………グッ!...ナイス...シマ...」
「この美しさは!まるで宝石のよう!」
「人族、妖精が来たみたいだ」

精霊のつぎは妖精かよ!
あ~!本とかで見る 
羽の生えた小さいエルフみたいのじゃない!!
これは可愛い!
フェアリーキノコってヤツじゃん!!
あと、犬の妖精!カーシーだっけ?
ブサ可愛い!!

「やぁやぁ~!こんにちは~
今度ここに住む事になった<リョウゴ>だよ
仲良くしてね~」

「キュンキュンキュンキュン~○」
「クーン!キャン!キャン!」

超可愛い~!?
小さすぎて踏みそうだぞ~

「今日は島を見に来たんだよ~
これからよろしくね~!」


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