身近にいた最愛に気づくまで

しゃーりん

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ヴェントスは部屋に戻りながら、父に言われたことを考えていた。

ジュディがセレスティーナ王女の餌食になるから手放せ?
 
彼女を手放すことなど考えたこともなかった。


ジュディとは幼い頃から一緒にいる。
彼女の両親は、モールメント公爵家で働いていた。
母親は侍女として、父親は護衛として。
だが、母親は病で亡くなり、父親も任務中に亡くなった。父を庇ったのだ。

ジュディは父親の兄の伯爵家に引き取られるはずだった。
しかし、養女にするのではなく使用人としてらしい。
両親が使用人だったのだ。その子供のジュディも当然、使用人として育ってきたからだ。

だがジュディを引き取りに来た伯爵の夫人がジュディを睨んだのを見て、ジュディは怯えた。
それを見て、ヴェントスはジュディを自分の侍女にすると告げた。

ジュディは伯爵家には行かず、モールメント公爵家の使用人になった。

その時、ヴェントスは9歳、ジュディは8歳。侍女になれる年齢ではなかった。

ヴェントスにとってジュディは、妹であり、友人であり、遊び相手であり、話し相手であり、勉強仲間であり、抱き枕であり、湯たんぽであり、今では性処理相手でもあった。

性処理といっても、最後まではしていない。


最初のきっかけは、2年ほど前の閨教育とジュディの初潮だった。

実はあってはならないことだが、ジュディが両親を失ってからほとんど毎日一緒に寝ている。 
きっかけはジュディが精神不安定になったことでヴェントスのそばにいると眠れるからだった。
何度か注意され引き離されたが、今度はジュディがいないとヴェントスが眠れなくなってしまった。

子供だからと最初の頃は見逃され、時々注意され、今では誰も何も言わなくなった。

だが、ジュディが初潮をむかえた時、ベッドを汚してしまうと別に寝ようとしたのだ。
ヴェントスは汚れても構わないといつものようにジュディを抱き込んだ。

だが、閨教育で習ったことを思い出した。
そうすると、ヴェントスのモノは少しずつ固くなり、ジュディも気づいた。


「ヴェントス様?やっぱり離れた方が……」

「あぁ、ごめん。ジュディが大人になったんだなぁと思ったら閨教育で習ったことを思い出して。
そうしたら勃った。」

「私も習ったの。男と女の体の違い。固くなったら子種を出す必要があるって。出さないの?」

「ジュディが寝たら出してこようと思ったけど。……手伝ってくれる?」

「……うん。」


下半身を寛げて緩く立ち上がったモノを取り出した。
ジュディの手を取って触れさせる。ヴェントスの手をジュディの手に被せて一緒に動かした。


「熱いのね。」

「うん。」

「固い。」

「うん。」

「何か出てきた。」

「うん。」


ジュディの口からポツリポツリと出る言葉にゾクゾクしたものを感じた。

既に精通はしており、何度も自分で処理したことはあったし、閨事の経験もした。
ジュディに初潮が来るまでは、彼女のことは本当に妹枠だった。
だから、手伝わせようなんて気にもならなかったが、初潮によってジュディが女だと認識した。

そしてジュディの手を使って、ヴェントスは射精した。

この日から、ジュディにはヴェントスの性処理という仕事も加わったのだ。

 



 
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