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9.
しおりを挟む中に感じるところがあるとわかって驚いている私に気づいたのか、殿下は私にキスをしてから言った。
中には指が3本になって広げられているままだけど。
「3年前はあまり時間がなくて柔らかくして広げて早く純潔を奪いたいって必死だったんだ。
私も初めてだったし、入れてからも余裕なかったしね。
これからは時間がたっぷりあるから、ルーチェの気持ちいいところ、探そうね。」
「……まだ他にも?」
「慣れてきたら、奥で感じる人もいるらしいよ。ルーチェがどうか楽しみだね。」
楽しみ?……いえ、もう十分なので。
そろそろ大丈夫かなって殿下が指を抜いた。
殿下のモノが入口に触れた。
少しずつ入ってくる。
痛くはないけれど苦しい。
力抜いて?どうやって?あ、息を吐けばいい?肩の力も抜けばいい?
前もこんな感じだったかな?前より大きい気がするんだけど。
「ほとんど入ったよ。苦しい?馴染むまでこのままいよう。」
殿下は私の顔中にキスをしながら嬉しそうだ。うん。ずっと嬉しそう。
少しして、殿下が軽く腰を降る。私が大丈夫そうなので、少しずつ動き始める。
「ごめん。ちょっと持ちそうにないや。一回出すよ。」
一回って何?二回もあるの?
殿下が出すための動きをし始め、私の快感の芽の粒にも触れる。
ちょっと待って。そこはまた気持ちよくなっちゃう。
簡単に高められてしまって、気がつけば殿下のモノを締め付けていた。
それに合わせて殿下も精を放ったらしい。奥に温かさを感じた。
「あぁ、幸せだ。ずっとルーチェの中にいたいよ。」
……それはムリです。
「ルーチェは閨の指南書って知ってる?」
「本ですか?いえ、知りません。」
「そっか。初級・中級・上級とあるんだ。上級はともかく、渡すから読んでみて。」
「はい。」
「それで、してみたい体位があれば教えて。」
「はい?体位ですか?」
「そう。いろいろあるんだ。順番に試すのもいいけどね。ルーチェが感じるいろんな顔が見たい。」
いやいや。もう満足です。……中のモノ、また大きくなっていませんか?
「じゃあ、そろそろまた始めようか。
ん?大丈夫だよ。明日も執務があるからね。あと一度で我慢するから。」
……いったい、何回するのが普通なのかしら。一回じゃないの?毎晩二回はやめて。
これは体力が必要な行為だわ。私がすべきことはまず体力作りなのね。
なんてことを考えているうちに、殿下が再び動き出した。
あ、殿下が出した精液でぐちょぐちょになってるみたい。
「…あっ…ソコは……んん…」
「指でルーチェが気持ちよくなったとこだな。コレで擦るのも気持ちいいか?」
頷いているつもりだけれど、体も揺れてるからどうなっているのかわからない。
またイキそうになってる。頭がおかしくなりそう。
しかし、その直前に狙いを外された。不満が顔に出たようだ。
「ルーチェに締め付けられると耐えられないから、もうちょっと待って。
まだ中にいたいから。後でまた一緒にイこう。」
そうして焦らされた後、ようやく殿下が2回目を放って愛妾初日を終えた。
身を綺麗にして、殿下に抱きかかえられながらあっという間に眠ってしまった。
寝ないと体力が回復しないわ。
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