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しおりを挟む翌日からは、食事は可能な限り毎食、母も一緒に3人で食べることにした。
ロレーヌは午前中、子爵家について学び、午後からは部屋の改装について考えたり屋敷を見回ったりしていた。
彼女が興味を示したのは、図書室だった。
本を読むことが好きらしい。
街にも連れて行き、屋敷に来ることもある店にも妻だと紹介して回った。
子爵家は代々、街の住民との距離が近い。
みんな、気さくにお祝いを述べてくれた。
ロレーヌはとても驚いていたけれど………
こうして過ごすうちに、ロレーヌは『簡潔に述べるための考えを纏める時間』つまり、無口な状態はほとんど見られなくなった。なぜなら、誰も急かさないから。
言わなければならないと焦る重圧がなくなって、口からポロポロと思っていることが零れるようになって言った。
それがまた可愛いことしか言わない。
抱きつきたいな。
手を繋ぎたいな。
くっつきたいな。
抱きしめてほしいな。
髪を撫でてほしいな。
キスしてほしいな。
無意識に出てきた言葉にロレーヌ本人も驚いているのがまた可愛い。
期待に応えるために、もちろん全部叶える。
初めて唇にキスをしたのが、子爵家に来て3日後。深いキスをしたのはそれから1週間後。
トロンとした顔が物凄く可愛くて、もっとしたいと期待する顔も可愛くて……
そうなってしまえば、部屋の改装が終わるのが待ち遠しくて仕方がなかった。
部屋の改装を待つ必要があるのだろうか。
それはおそらく、お互いに思っている気がする。
ロレーヌがキスの最中に漏らす吐息に煽られる。
まだ16歳の妻にしっかり欲情している自分がいる。
早く抱いて自分のものにしてしまいたい。
子供を孕ませたい。
やっぱり王都がいいと言い出さないうちに。
毎日毎日、葛藤する。
ロレーヌは本当に自分の妻でいいのか。
やはり気が変わったと侯爵が言ってこないだろうか。
こんなにきれいな娘を田舎に閉じ込めておくなんて。
しかし、私たちは既に結婚している。
まさか、まだ初夜が済んでいないだなんて思いもしていないだろう。
誰も奪い返しに来ない。
大丈夫だ。ロレーヌ自身が望んでくれている。
部屋の改装が終われば、ロレーヌは正真正銘、私の妻だ。
それまでは我慢。我慢だ。
………夫婦なのに無意味な我慢だけれど。
自分が言った言葉を取り消したい。
今すぐにでも抱いてしまいたい。
しかし、『初夜は夫婦の寝室で』と、自分がそう言った。
毎日毎日、葛藤して、我慢して………ようやく改装が終わった。
嬉しそうにそれを伝えに来たロレーヌと部屋を見に行き、言った。
「今夜が初夜だな。」
真っ赤になったロレーヌに満足し、抱きしめた。
「楽しみにしてるよ。」
その夜、初めてのロレーヌを丁寧に抱いた。
我慢をした甲斐があった。
気持ちが通じ合って抱き合うことの素晴らしさを感じることができたから。
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