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白霧山激戦
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空は雲が無く月明りがあるとは言え、夜の山中である。敵の動きは正確にはつかめない。新九郎は勘を半分頼りにして必死に敵の突きを躱すと、右から水平に薙いだ。しかし敵も敏捷で、素早く身を翻して後方に飛び、やや短めの忍び刀を正眼に構えて止まった。
だが、妙なことにそこから敵は動かなかった。黒く縁取りした両目を覆面の隙間から光らせ、新九郎の様子を窺っている。
そのうちに、新九郎は更に夜闇に目が慣れて来たので、自分から攻撃に出た。飛び込みながら水平気味の袈裟斬り。だが、小柄な敵はそれを撥ね返し、同時に右に動いて斬りつけて来たが、鋭さこそあるものの狙いが甘く、新九郎は容易く防いで返した。
敵は再び飛び退いて、刀を構えたまま新九郎の様子を窺っていた。
――妙だ。
新九郎は思った。
殺気は感じる。だが甘い。どこか緩いように感じる。
離れたところでは、いくつもの鋭い金属音と人声が交錯している。
今井一馬、三木辰之助、韮沢万次が、それぞれの敵と激しく斬り合っている。
だが、眼前の敵は動かずに新九郎の様子を窺っていた。
――何か企んでいるのか?
新九郎は、ちらと敵の向こう側を見た。
下りになろうとしている斜面の奥で、提灯の灯が慌ただしく動いているのが見えた。木谷村の百姓と野村屋の番頭が急いでいた。
ーー時を稼ぐ為か。そうはさせるか。
新九郎は中段に構え、足下を蹴った。
電撃の突きを放った後、右から左へ一閃、更に左から右へ疾らせる。だが、敵はそれらの攻撃を全て躱した。しかし、躱すだけでやはり攻撃には出て来ない。
「燕! やれ!」
不意に苛ついたような怒号が飛んだ。
――あの大男の声だな。
新九郎は、眼前の"燕"を見据えたままであったが、それに気付いた。
その猫のような目の大男、"虎"は、三木辰之助と斬り結んでいた。
虎が闇を辰之助に向かって飛ぶと、辰之助も気合いと共に前に出た。重い金属音と共に剣花が青く弾け、二人は交錯して反転した。
距離が合いて睨み合いとなった。辰之助は、じりじりと土を擦って隙を窺いながら、
「あいつらの護衛にしては数が多いじゃねえか。それに、まるで俺たちがここに来るのをわかっていたかのように奇襲をかけて来やがったな」
「はっ……」
虎は鼻で笑った。
「知っていたのか? 俺たちがここに来ることを」
「さぁて、どうだかなあ」
虎は嘲笑すると、剣を握り直して攻撃をしかけようとしたが、"燕"の方の気配に気づいて眉をしかめた。
燕は、先ほど虎に怒鳴られて剣に力を込めているようであったが、やはり様子を窺っているだけで攻勢には出ていなかった。それどころか、妙に息が上がっているように見えた。
その様子をちらりと見て、虎は業を煮やしたように怒鳴った。
「もういい! 燕、代われ!」
虎が辰之助の眼前から消えた。その巨体は怪鳥の如く闇を飛んで新九郎の目の前に降り立ち、入れ替わって燕が三木辰之助の方へ飛んだ。
「黒須、ここまでだ」
虎は大刀を振り上げ、豪胆にも大上段からの唐竹割り。
新九郎は渾身の力で下段から振り上げた。二本の刃光が上下から激突して互いの身体がよろめいたが、その瞬間、虎の大きな姿は消えていた。だが、新九郎は気配を察して身を翻した。虎は真後ろの夜闇の中におり、再び上段から振り下ろして来るところであった。新九郎は気合いと共に再び振り上げて撥ね返した。
虎はそこから更に新九郎に斬りかかり、また、変幻自在な動きで新九郎を攻撃して来た。
だが、新九郎はその全てを防いだ。
――うん? これは?
一見防ぎ難いように見える虎の攻撃だったが、薄闇の中でもそれらは全て見え、防ぐことができた。
「思ったよりも大したことはないな」
新九郎は距離を取って間合いを保つと、ふうっと息を吐いた。
「何?」
虎は、覆面の隙間から猫のような目を不気味に光らせた。
「貴公、元太か?」
新九郎が静かに問うと、大男は覆面の隙間の目を一際大きくした。
元太とは、先日に家老大鳥順三郎が言っていた、笹川組解散当時はまだ修行を始めたばかりだった子供で、その後に消息が分からなくなった者の名前である。
虎は何も答えなかった。
だが、両肩がやや動き、息遣いも乱れたのが薄闇から伝わって来た。
新九郎は、ふふっと笑った。
「図星か。やはり元太だな」
「だとしたら何だ?」
虎は、薄闇の中で目をぎらぎらさせて答えた。
「お前の忍び技は、子供の頃に少しかじっただけだ。正式に笹川組で修行をしていない。全てが猿真似で、想像の延長の我流に過ぎぬ。故に中途半端で、俺ですら対処ができるわけだ。剣はまだマシのようだが、力任せの大振りが多い。それでは所詮、武家にはかなうべくもないだろうな」
新九郎は、わざと挑発するような物言いをした。
「ほざくな!」
覆面の隙間の目が悪鬼と化した。
元太と言う名であった少年で、今は虎と言う異名の大男は、挑発に乗って大振りの唐竹割りを落として来た。
――やはりな。本物の笹川組であったらこのような挑発に乗るはずはない。
新九郎は冷静に観察すると、虎の豪風を巻く斬撃を容易く避けた。
その後も虎は強力で剣を振るい続けたが、その全てを新九郎は防いだ。のみならず、隙を見て狙いすませた逆袈裟斬りが虎の左肘を斬った。距離があった為に浅かったが、確実に肉を裂いた感触があった。
虎は態勢を崩しかけた。が、すぐに持ちこらえて後ろへ飛び退いた。
だが、左肘が赤く染まっているにも関わらず、虎は変わらぬ様子で新九郎を睨み、しかも大胆にもその左肘を晒す八相に構えた。
一方、相手が入れ替わった三木辰之助と燕。
燕は辰之助の眼前に降り立つや、新九郎と対峙していた時とは別人のように鋭い動きを見せ始めた。
剣を閃かせながら蝶や蜂の如く縦横自在に飛び回り、体格を活かした辰之助の豪剣を巧みに躱して翻弄する。
と、辰之助が突然咳き込み、更には下を向いて血反吐を吐いた。
それを見て、燕は一瞬立ち止まったが、好機と見たか空を飛んで襲い掛かった。
しかし辰之助は気力奮然、目が血走った鬼の形相で見上げると、気合いと共に稲妻の一閃を斬り上げた。
上空から飛び掛かった燕はそれを受け止めはしたが、あまりの力に吹っ飛ばされ、後方へ降り立って間合いを取った。
二人は互角のかたちとなり、睨み合いながら気で攻め合った。
その時、韮沢万次が、斬り結んでいた二人目の敵に鮮やかな横薙ぎを入れて大地に斬り伏せ、すぐに今井一馬の助太刀に走った。
これで四対三で新九郎側が優勢となった。
それを確認した新九郎は、
――ここが好機だ。あの技を使う。
と、虎に迫り、その技の構えに入ろうとした。祖先作十郎が城戸家初代藩主頼龍公より伝授され、黒須家に代々伝えられて来た秘技である。
だがその時、虎が叫んだ。
「りよは今どうしているかね?」
新九郎は目を見張り、動きが止まった。
――りよ? 何故この男がりよの名を今……。
その隙に、虎が右足を上げて新九郎を蹴り飛ばし、吹っ飛んで倒れたところへ上段から振り下ろした。
新九郎は反射的に後方へ転がって避け、立ち上がったが、その地面は斜面になっており、新九郎は足をもつれさせた。虎はその機を逃さずに飛び掛かって剣を振った。
新九郎は紙一重で弾き返したが、虎は左肘を斬られていることを感じさせぬ猛烈な連撃を繰り出して新九郎を押して行き、更に獣のような気合の声と共に、強烈な袈裟斬りを落とした。
新九郎はまたもそれを受け止めたが、強烈な剛力を流しきれず、地面が斜面になっていることもあって再び足がもつれて転んだ。
その機を逃さず、虎は酷薄な笑みを浮かべながら上段から振り下ろした。
新九郎は後方へ転がって避けた。だが、そこはより急角度の斜面になっており、新九郎は勢い良く転がり落ちた。更に運の悪いことに、その先は崖になっていた。
――なに!
と、思って青ざめた瞬間には、新九郎は足下を失い、崖から虚空に投げ出されていた。
虎は崖縁に寄って下を覗いたが、突然顔を歪めて左肘を見た。血が着物を透けて滴り落ちていた。急に、耐え難い痛みが身体を襲って来た。
「新九郎!」
「黒須どの!」
近かった今井一馬と韮沢万次は、その先が崖であることを把握しており、新九郎が落ちたことに気付いて絶叫した。
だが、妙なことにそこから敵は動かなかった。黒く縁取りした両目を覆面の隙間から光らせ、新九郎の様子を窺っている。
そのうちに、新九郎は更に夜闇に目が慣れて来たので、自分から攻撃に出た。飛び込みながら水平気味の袈裟斬り。だが、小柄な敵はそれを撥ね返し、同時に右に動いて斬りつけて来たが、鋭さこそあるものの狙いが甘く、新九郎は容易く防いで返した。
敵は再び飛び退いて、刀を構えたまま新九郎の様子を窺っていた。
――妙だ。
新九郎は思った。
殺気は感じる。だが甘い。どこか緩いように感じる。
離れたところでは、いくつもの鋭い金属音と人声が交錯している。
今井一馬、三木辰之助、韮沢万次が、それぞれの敵と激しく斬り合っている。
だが、眼前の敵は動かずに新九郎の様子を窺っていた。
――何か企んでいるのか?
新九郎は、ちらと敵の向こう側を見た。
下りになろうとしている斜面の奥で、提灯の灯が慌ただしく動いているのが見えた。木谷村の百姓と野村屋の番頭が急いでいた。
ーー時を稼ぐ為か。そうはさせるか。
新九郎は中段に構え、足下を蹴った。
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「燕! やれ!」
不意に苛ついたような怒号が飛んだ。
――あの大男の声だな。
新九郎は、眼前の"燕"を見据えたままであったが、それに気付いた。
その猫のような目の大男、"虎"は、三木辰之助と斬り結んでいた。
虎が闇を辰之助に向かって飛ぶと、辰之助も気合いと共に前に出た。重い金属音と共に剣花が青く弾け、二人は交錯して反転した。
距離が合いて睨み合いとなった。辰之助は、じりじりと土を擦って隙を窺いながら、
「あいつらの護衛にしては数が多いじゃねえか。それに、まるで俺たちがここに来るのをわかっていたかのように奇襲をかけて来やがったな」
「はっ……」
虎は鼻で笑った。
「知っていたのか? 俺たちがここに来ることを」
「さぁて、どうだかなあ」
虎は嘲笑すると、剣を握り直して攻撃をしかけようとしたが、"燕"の方の気配に気づいて眉をしかめた。
燕は、先ほど虎に怒鳴られて剣に力を込めているようであったが、やはり様子を窺っているだけで攻勢には出ていなかった。それどころか、妙に息が上がっているように見えた。
その様子をちらりと見て、虎は業を煮やしたように怒鳴った。
「もういい! 燕、代われ!」
虎が辰之助の眼前から消えた。その巨体は怪鳥の如く闇を飛んで新九郎の目の前に降り立ち、入れ替わって燕が三木辰之助の方へ飛んだ。
「黒須、ここまでだ」
虎は大刀を振り上げ、豪胆にも大上段からの唐竹割り。
新九郎は渾身の力で下段から振り上げた。二本の刃光が上下から激突して互いの身体がよろめいたが、その瞬間、虎の大きな姿は消えていた。だが、新九郎は気配を察して身を翻した。虎は真後ろの夜闇の中におり、再び上段から振り下ろして来るところであった。新九郎は気合いと共に再び振り上げて撥ね返した。
虎はそこから更に新九郎に斬りかかり、また、変幻自在な動きで新九郎を攻撃して来た。
だが、新九郎はその全てを防いだ。
――うん? これは?
一見防ぎ難いように見える虎の攻撃だったが、薄闇の中でもそれらは全て見え、防ぐことができた。
「思ったよりも大したことはないな」
新九郎は距離を取って間合いを保つと、ふうっと息を吐いた。
「何?」
虎は、覆面の隙間から猫のような目を不気味に光らせた。
「貴公、元太か?」
新九郎が静かに問うと、大男は覆面の隙間の目を一際大きくした。
元太とは、先日に家老大鳥順三郎が言っていた、笹川組解散当時はまだ修行を始めたばかりだった子供で、その後に消息が分からなくなった者の名前である。
虎は何も答えなかった。
だが、両肩がやや動き、息遣いも乱れたのが薄闇から伝わって来た。
新九郎は、ふふっと笑った。
「図星か。やはり元太だな」
「だとしたら何だ?」
虎は、薄闇の中で目をぎらぎらさせて答えた。
「お前の忍び技は、子供の頃に少しかじっただけだ。正式に笹川組で修行をしていない。全てが猿真似で、想像の延長の我流に過ぎぬ。故に中途半端で、俺ですら対処ができるわけだ。剣はまだマシのようだが、力任せの大振りが多い。それでは所詮、武家にはかなうべくもないだろうな」
新九郎は、わざと挑発するような物言いをした。
「ほざくな!」
覆面の隙間の目が悪鬼と化した。
元太と言う名であった少年で、今は虎と言う異名の大男は、挑発に乗って大振りの唐竹割りを落として来た。
――やはりな。本物の笹川組であったらこのような挑発に乗るはずはない。
新九郎は冷静に観察すると、虎の豪風を巻く斬撃を容易く避けた。
その後も虎は強力で剣を振るい続けたが、その全てを新九郎は防いだ。のみならず、隙を見て狙いすませた逆袈裟斬りが虎の左肘を斬った。距離があった為に浅かったが、確実に肉を裂いた感触があった。
虎は態勢を崩しかけた。が、すぐに持ちこらえて後ろへ飛び退いた。
だが、左肘が赤く染まっているにも関わらず、虎は変わらぬ様子で新九郎を睨み、しかも大胆にもその左肘を晒す八相に構えた。
一方、相手が入れ替わった三木辰之助と燕。
燕は辰之助の眼前に降り立つや、新九郎と対峙していた時とは別人のように鋭い動きを見せ始めた。
剣を閃かせながら蝶や蜂の如く縦横自在に飛び回り、体格を活かした辰之助の豪剣を巧みに躱して翻弄する。
と、辰之助が突然咳き込み、更には下を向いて血反吐を吐いた。
それを見て、燕は一瞬立ち止まったが、好機と見たか空を飛んで襲い掛かった。
しかし辰之助は気力奮然、目が血走った鬼の形相で見上げると、気合いと共に稲妻の一閃を斬り上げた。
上空から飛び掛かった燕はそれを受け止めはしたが、あまりの力に吹っ飛ばされ、後方へ降り立って間合いを取った。
二人は互角のかたちとなり、睨み合いながら気で攻め合った。
その時、韮沢万次が、斬り結んでいた二人目の敵に鮮やかな横薙ぎを入れて大地に斬り伏せ、すぐに今井一馬の助太刀に走った。
これで四対三で新九郎側が優勢となった。
それを確認した新九郎は、
――ここが好機だ。あの技を使う。
と、虎に迫り、その技の構えに入ろうとした。祖先作十郎が城戸家初代藩主頼龍公より伝授され、黒須家に代々伝えられて来た秘技である。
だがその時、虎が叫んだ。
「りよは今どうしているかね?」
新九郎は目を見張り、動きが止まった。
――りよ? 何故この男がりよの名を今……。
その隙に、虎が右足を上げて新九郎を蹴り飛ばし、吹っ飛んで倒れたところへ上段から振り下ろした。
新九郎は反射的に後方へ転がって避け、立ち上がったが、その地面は斜面になっており、新九郎は足をもつれさせた。虎はその機を逃さずに飛び掛かって剣を振った。
新九郎は紙一重で弾き返したが、虎は左肘を斬られていることを感じさせぬ猛烈な連撃を繰り出して新九郎を押して行き、更に獣のような気合の声と共に、強烈な袈裟斬りを落とした。
新九郎はまたもそれを受け止めたが、強烈な剛力を流しきれず、地面が斜面になっていることもあって再び足がもつれて転んだ。
その機を逃さず、虎は酷薄な笑みを浮かべながら上段から振り下ろした。
新九郎は後方へ転がって避けた。だが、そこはより急角度の斜面になっており、新九郎は勢い良く転がり落ちた。更に運の悪いことに、その先は崖になっていた。
――なに!
と、思って青ざめた瞬間には、新九郎は足下を失い、崖から虚空に投げ出されていた。
虎は崖縁に寄って下を覗いたが、突然顔を歪めて左肘を見た。血が着物を透けて滴り落ちていた。急に、耐え難い痛みが身体を襲って来た。
「新九郎!」
「黒須どの!」
近かった今井一馬と韮沢万次は、その先が崖であることを把握しており、新九郎が落ちたことに気付いて絶叫した。
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