30 / 113
二章
メルク・ハーディ1
しおりを挟む
昼休みのチャイムが鳴った。午前中はサラちゃんの側で授業を聞いていたが、授業内容の殆どは普通の高校生と同じようなものだった。勿論、歴史や地理などは全くの別物だが、それでも十数年ぶりの授業は聞いていて面白かった。
クレアちゃんがサラちゃんに話しかける。
「サラ様、今日のお昼はどこで食べましょうか?」
「その前に、今朝の続きをするためにマリアの所に行きましょ?」
「あぅ……そうですよね」
「ひょっとして、誤魔化せると思ってたの?」
サラちゃんが呆れ顔だ。
「うっ……だって……」
クレアちゃんは居心地悪そうに言い淀む。
「もう。そんなに心配しなくても大丈夫よ。私もいるし、朝みたいに飛びかかるような事態にはさせないわ」
「ホントですか……?」
クレアちゃんがジト目をむける。まぁ今朝は餌扱いされてたしな。
「あら? マリアに伝えることが増えたわね。えっと、クレアと話す時は足元からーー」
「な、なんでもないです! 早く行きましょう!」
慌てたクレアちゃんがサラちゃんの腕を掴んで急かす。サラちゃんは愉快そうにクスクスと笑って付いていく。二人共、楽しそうで何よりだ。
二人が教室から出て行ったので、オレもついて行こうと動くと、後ろからヒソヒソ声が聞こえてきた。
「ねぇ、なんで公爵家のお嬢様と平民が仲良くしてるの?」
「この間の襲撃事件のこと? アレは冤罪だって発表されてたじゃない」
「でも、そもそも平民が神鏡に選ばれたから殿下は婚約破棄されたんじゃないの?」
「確かにね。上の方でも殿下とクレアさんを婚約させる動きがあるみたいよ」
「じゃあ余計に分からないわ」
「まぁね。そもそも神鏡ってただのおとぎ話じゃなかったことが驚きよね」
「どうかしら? 実際守護騎士なんてどこにもいないし」
「でも冤罪を暴いたのは守護騎士だって報じられてたわよ?」
「それが嘘じゃない保証もないじゃない」
「それはーー」
声をひそめたまま、会話を続ける二人の女子。
オレの存在は公表出来ない。だから、この間の事件はあくまで神鏡の力で解決したとされている。だが、いきなり大勢の人の前で守護騎士を召喚するわけにもいかず、文字や言葉だけでの報道だ。
そりゃあ報道を疑う生徒だって出てくるわな。
もう少し話を聞きたいが、流石に二人を追わないといけない。後ろ髪を引かれながらもオレはその場を後にした。
==========
昼休みの学園隅で4人の男女が集まっていた。その内の1人、メルクは婚約者のマリアに付き添う形で話を聞いている。
神鏡。この国で崇められている法具の一つ。
この神鏡で召喚された守護騎士は、2神教では神の使いとされている。のだがーー
「イヤー。ホント、スマンっすねぇアタシで。ウンディ姉やイフ爺だったら威厳も保てたんでしょうけど」
彼の眼前の守護騎士は、威厳とはかけ離れた口調で喋っている。
(……これが、神の使い?)
想像していた姿とのあまりのギャップに、ずり落ちた眼鏡も直せずに固まるメルク。だが、クレアの横にいたサラも戸惑っているのは同じだった。
「クレア? これはどういうこと?」
「それが……。日によって召喚出来る守護騎士も違うみたいなんです。今日はこのドリアードしか召喚に応じてくれなくてーー」
「そうっすね。厳密には日によってって訳じゃないんすけどね。あたしら守護騎士の能力は感情によって変わるってのは聞いてるんすよね? 実は誰を召喚できかはクレアっちの魔力の状態によるんすよ。だからもうちょっと慣れたら、誰を出すかは任意で選べるようになると思うっすよ?
全員を一辺に召喚出来るようになったら……最強っす!!」
ガッツポーズをしながら語る守護騎士に、メルクは複雑な視線を向ける。彼自身はそれほど敬虔な信徒ではなかったが、それでも枢機卿の息子。宗教にのめり込む人間も数多く見てきた。もしも彼らがコレを見たらどう思うか、想像もしたくない。
そんな婚約者の気持ちも知らず、興奮して食いつくのはマリアだ。
「成程! 神鏡はそんな事も出来るのね! 百聞は一見にしかず。今日は凄くいい経験が出来てるわ! ところで守護騎士様!? お体を良く見せていただいでもよろしいですか!?」
「なんだか恥ずかしいっすねぇ。ま、別に減るもんじゃないから良いっすよ。あ、でもお触りはNGっすよ?」
「わかりました! では、じっくり見させていただきます!!」
そう言って、守護騎士を様々な角度から眺める彼の婚約者。誰がどう見ても変質者にしか見えない。
だが、触るなと警告されている以上は暴走もしない筈。今のうちにとメルクはズレた眼鏡を整え、クレアへ礼を述べる。
「クレアさん、助かりました。彼女は暴走すると止められないので……。こうして召喚いただけて、今日の所は満足するかと思います」
「……今日の所はってことは、明日以降も絡まれるって意味ですよね……?」
「……すみません。僕もなんとか止めるようには努力しますので……」
「貴方も大変ですね、婚約者とはいえ……」
メルクにねぎらいの言葉をかけるサラ。
彼女は公爵令嬢という立場でありながら、唯の男爵の跡取りでしかない自分に対しても礼を失する事が無い。
そんな彼女にメルクは内心で感心しながらも、素直に感謝を口にする。
「ありがとうございます。ですが、これくらいなら然程大変ではありませんよ。彼女はこう見えて意外と話を聞いてくれますしね」
「確かに、悪い子じゃないですからね。まぁ、クレアはこれから大変ね」
「他人事だと思ってぇ……」
「あら、他人事だもの」
「うぅ……ヒドイですサラ様ぁ……」
「クスクス……」
サラは愉快そうに笑った後、その長い髪を揺らしてメルクに視線を移す。
「ところでメルク様? 実は貴方にもお話があったんです」
「僕に話ですか? なんでしょうか?」
そうして、メルクは説明を受けた。3年後に魔人と戦う事。彼にも戦う才能があるかもしれないという事だ。
当然、メルクは困惑するが、そんな彼の反応はサラも予想していたようだ。
「いきなりこんなことを言われても戸惑うかと思います。ですので、ここで回答を頂かなくても結構です」
「は、はぁ。わかりました。」
「ドリアード? メルク様に例の魔力の才能があるかを確認出来ないかしら? それともクレアに頼むべき?」
「あ。全然良いっすよ。他の人ならともかく、サラっちの事はクレアっちもかなり慕ってるみたいっすから」
そう答えたドリアードはメルクを数刻ほど見つめーー
「ーーうん。そうっすね。彼も才能がある人っすね。しかもこれ、医術も習得出来るかもっす」
「魔力で、ということ?」
「そうっす。魔力を宿している相手にしか使えないっすけどね。だからサラっちのケガとかは治せないっす」
「戦いでは重要な能力ですね! あれ? ドリアード。それって私はどうなの?」
「あ、クレアっちの場合、その男の子には治してもらえないっすけど、ケガはあたしやウンディ姉を召喚すれば自分で治せると思うっす。ただ、現段階では大したケガは治せないから出来る限り無茶はしないで欲しいっす」
「わかったわ。気をつける」
様々な情報を聞かされたものの、あまりにも唐突な話にメルクはただただ耳を傾けるしかなかった。だが、今すぐには情報を整理しきれないと判断したのか、マリアに話しかける。彼女の方も何か考え込んでいるようだ。
「マリア、どうだい? 満足したかい?」
「うぅむ……。そうですね……。情報が多くてまだ呑み込めていません。後日改めて話を聞かせてください」
「あぅぅ……やっぱり……」
「まぁまぁ。クレアさん。マリアに抱き着いたりしてほしくなかったら、きちんと言えばやめてくれますよ」
「そうなんですか? ……じゃあ、マリアさん。今度話を聞く時は抱き着かないでくださいね? あと、召喚は人前では難しいので、昼休憩や放課後にお願いします」
「わかったわ!!」
「こんなすんなり納得してもらえるなんて……。朝の苦労は一体……」
落ち込むクレアに、メルクは苦笑いしながらも、内心胸を撫でおろす。
(これでマリアが必要以上に暴れることはないかな)
ほう。と一息ついて、マリアの手を引きながら別れを告げる。
「じゃあ、サラ様、クレアさん、そろそろ昼休憩も終わるから僕たちはこれで。先ほどのお話については数日中に回答します」
「わかりました。お願いします」
クレアちゃんがサラちゃんに話しかける。
「サラ様、今日のお昼はどこで食べましょうか?」
「その前に、今朝の続きをするためにマリアの所に行きましょ?」
「あぅ……そうですよね」
「ひょっとして、誤魔化せると思ってたの?」
サラちゃんが呆れ顔だ。
「うっ……だって……」
クレアちゃんは居心地悪そうに言い淀む。
「もう。そんなに心配しなくても大丈夫よ。私もいるし、朝みたいに飛びかかるような事態にはさせないわ」
「ホントですか……?」
クレアちゃんがジト目をむける。まぁ今朝は餌扱いされてたしな。
「あら? マリアに伝えることが増えたわね。えっと、クレアと話す時は足元からーー」
「な、なんでもないです! 早く行きましょう!」
慌てたクレアちゃんがサラちゃんの腕を掴んで急かす。サラちゃんは愉快そうにクスクスと笑って付いていく。二人共、楽しそうで何よりだ。
二人が教室から出て行ったので、オレもついて行こうと動くと、後ろからヒソヒソ声が聞こえてきた。
「ねぇ、なんで公爵家のお嬢様と平民が仲良くしてるの?」
「この間の襲撃事件のこと? アレは冤罪だって発表されてたじゃない」
「でも、そもそも平民が神鏡に選ばれたから殿下は婚約破棄されたんじゃないの?」
「確かにね。上の方でも殿下とクレアさんを婚約させる動きがあるみたいよ」
「じゃあ余計に分からないわ」
「まぁね。そもそも神鏡ってただのおとぎ話じゃなかったことが驚きよね」
「どうかしら? 実際守護騎士なんてどこにもいないし」
「でも冤罪を暴いたのは守護騎士だって報じられてたわよ?」
「それが嘘じゃない保証もないじゃない」
「それはーー」
声をひそめたまま、会話を続ける二人の女子。
オレの存在は公表出来ない。だから、この間の事件はあくまで神鏡の力で解決したとされている。だが、いきなり大勢の人の前で守護騎士を召喚するわけにもいかず、文字や言葉だけでの報道だ。
そりゃあ報道を疑う生徒だって出てくるわな。
もう少し話を聞きたいが、流石に二人を追わないといけない。後ろ髪を引かれながらもオレはその場を後にした。
==========
昼休みの学園隅で4人の男女が集まっていた。その内の1人、メルクは婚約者のマリアに付き添う形で話を聞いている。
神鏡。この国で崇められている法具の一つ。
この神鏡で召喚された守護騎士は、2神教では神の使いとされている。のだがーー
「イヤー。ホント、スマンっすねぇアタシで。ウンディ姉やイフ爺だったら威厳も保てたんでしょうけど」
彼の眼前の守護騎士は、威厳とはかけ離れた口調で喋っている。
(……これが、神の使い?)
想像していた姿とのあまりのギャップに、ずり落ちた眼鏡も直せずに固まるメルク。だが、クレアの横にいたサラも戸惑っているのは同じだった。
「クレア? これはどういうこと?」
「それが……。日によって召喚出来る守護騎士も違うみたいなんです。今日はこのドリアードしか召喚に応じてくれなくてーー」
「そうっすね。厳密には日によってって訳じゃないんすけどね。あたしら守護騎士の能力は感情によって変わるってのは聞いてるんすよね? 実は誰を召喚できかはクレアっちの魔力の状態によるんすよ。だからもうちょっと慣れたら、誰を出すかは任意で選べるようになると思うっすよ?
全員を一辺に召喚出来るようになったら……最強っす!!」
ガッツポーズをしながら語る守護騎士に、メルクは複雑な視線を向ける。彼自身はそれほど敬虔な信徒ではなかったが、それでも枢機卿の息子。宗教にのめり込む人間も数多く見てきた。もしも彼らがコレを見たらどう思うか、想像もしたくない。
そんな婚約者の気持ちも知らず、興奮して食いつくのはマリアだ。
「成程! 神鏡はそんな事も出来るのね! 百聞は一見にしかず。今日は凄くいい経験が出来てるわ! ところで守護騎士様!? お体を良く見せていただいでもよろしいですか!?」
「なんだか恥ずかしいっすねぇ。ま、別に減るもんじゃないから良いっすよ。あ、でもお触りはNGっすよ?」
「わかりました! では、じっくり見させていただきます!!」
そう言って、守護騎士を様々な角度から眺める彼の婚約者。誰がどう見ても変質者にしか見えない。
だが、触るなと警告されている以上は暴走もしない筈。今のうちにとメルクはズレた眼鏡を整え、クレアへ礼を述べる。
「クレアさん、助かりました。彼女は暴走すると止められないので……。こうして召喚いただけて、今日の所は満足するかと思います」
「……今日の所はってことは、明日以降も絡まれるって意味ですよね……?」
「……すみません。僕もなんとか止めるようには努力しますので……」
「貴方も大変ですね、婚約者とはいえ……」
メルクにねぎらいの言葉をかけるサラ。
彼女は公爵令嬢という立場でありながら、唯の男爵の跡取りでしかない自分に対しても礼を失する事が無い。
そんな彼女にメルクは内心で感心しながらも、素直に感謝を口にする。
「ありがとうございます。ですが、これくらいなら然程大変ではありませんよ。彼女はこう見えて意外と話を聞いてくれますしね」
「確かに、悪い子じゃないですからね。まぁ、クレアはこれから大変ね」
「他人事だと思ってぇ……」
「あら、他人事だもの」
「うぅ……ヒドイですサラ様ぁ……」
「クスクス……」
サラは愉快そうに笑った後、その長い髪を揺らしてメルクに視線を移す。
「ところでメルク様? 実は貴方にもお話があったんです」
「僕に話ですか? なんでしょうか?」
そうして、メルクは説明を受けた。3年後に魔人と戦う事。彼にも戦う才能があるかもしれないという事だ。
当然、メルクは困惑するが、そんな彼の反応はサラも予想していたようだ。
「いきなりこんなことを言われても戸惑うかと思います。ですので、ここで回答を頂かなくても結構です」
「は、はぁ。わかりました。」
「ドリアード? メルク様に例の魔力の才能があるかを確認出来ないかしら? それともクレアに頼むべき?」
「あ。全然良いっすよ。他の人ならともかく、サラっちの事はクレアっちもかなり慕ってるみたいっすから」
そう答えたドリアードはメルクを数刻ほど見つめーー
「ーーうん。そうっすね。彼も才能がある人っすね。しかもこれ、医術も習得出来るかもっす」
「魔力で、ということ?」
「そうっす。魔力を宿している相手にしか使えないっすけどね。だからサラっちのケガとかは治せないっす」
「戦いでは重要な能力ですね! あれ? ドリアード。それって私はどうなの?」
「あ、クレアっちの場合、その男の子には治してもらえないっすけど、ケガはあたしやウンディ姉を召喚すれば自分で治せると思うっす。ただ、現段階では大したケガは治せないから出来る限り無茶はしないで欲しいっす」
「わかったわ。気をつける」
様々な情報を聞かされたものの、あまりにも唐突な話にメルクはただただ耳を傾けるしかなかった。だが、今すぐには情報を整理しきれないと判断したのか、マリアに話しかける。彼女の方も何か考え込んでいるようだ。
「マリア、どうだい? 満足したかい?」
「うぅむ……。そうですね……。情報が多くてまだ呑み込めていません。後日改めて話を聞かせてください」
「あぅぅ……やっぱり……」
「まぁまぁ。クレアさん。マリアに抱き着いたりしてほしくなかったら、きちんと言えばやめてくれますよ」
「そうなんですか? ……じゃあ、マリアさん。今度話を聞く時は抱き着かないでくださいね? あと、召喚は人前では難しいので、昼休憩や放課後にお願いします」
「わかったわ!!」
「こんなすんなり納得してもらえるなんて……。朝の苦労は一体……」
落ち込むクレアに、メルクは苦笑いしながらも、内心胸を撫でおろす。
(これでマリアが必要以上に暴れることはないかな)
ほう。と一息ついて、マリアの手を引きながら別れを告げる。
「じゃあ、サラ様、クレアさん、そろそろ昼休憩も終わるから僕たちはこれで。先ほどのお話については数日中に回答します」
「わかりました。お願いします」
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
(完)私を捨てるですって? ウィンザー候爵家を立て直したのは私ですよ?
青空一夏
恋愛
私はエリザベート・ウィンザー侯爵夫人。愛する夫の事業が失敗して意気消沈している夫を支える為に奮闘したわ。
私は実は転生者。だから、前世の実家での知識をもとに頑張ってみたの。お陰で儲かる事業に立て直すことができた。
ところが夫は私に言ったわ。
「君の役目は終わったよ」って。
私は・・・・・・
異世界中世ヨーロッパ風ですが、日本と同じような食材あり。調味料も日本とほぼ似ているようなものあり。コメディのゆるふわ設定。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)
幻田恋人
恋愛
夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。
でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。
親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。
童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。
許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…
僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…
未亡人となった側妃は、故郷に戻ることにした
星ふくろう
恋愛
カトリーナは帝国と王国の同盟により、先代国王の側室として王国にやって来た。
帝国皇女は正式な結婚式を挙げる前に夫を失ってしまう。
その後、義理の息子になる第二王子の正妃として命じられたが、王子は彼女を嫌い浮気相手を溺愛する。
数度の恥知らずな婚約破棄を言い渡された時、カトリーナは帝国に戻ろうと決めたのだった。
他の投稿サイトでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる