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一章
VSドゥーク、決着
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兵士たちがクレアに襲い掛かってくる。兵士たちの形相は恐ろしく、何が何でもこちらを殺したいようだ。そんな彼らを前に、クレアの体は恐怖で震えてしまう。
それでも、彼女の目はしっかりと前を見据えていた。
「……大丈夫。私は戦える。私の……心で!!」
恐怖を打ち払うように叫び、震える手のひらを正面に向ける。するとウンディーネが手から水柱を放つ。水柱に巻き込まれた兵士達は壁に打ち付けられ、受け身も取れずに気絶したようだ。
「くっ!? 恐れるな! この娘は先日まで小さな火球しか放てなかったのだ! たった数日で大きく変わるわけはない!!」
ドゥーク侯爵が叫ぶ。
そう。彼女はずっと、自分は神鏡を使えないと思い込んでいた。けれど魔人の手紙を読み、それを信じた途端、守護騎士の召喚に成功し、戦う力を得たのだ。
すくむ体を奮い立たせるように、クレアは歯を食いしばる。ウンディーネはそんな彼女に応えるように次々と兵士を討ち果たしていく。
複数人の屈強な男たちが自分に殺意を向けてくる。こんな状況、生まれてから一度も経験したことがない。当然、クレアの心の中は恐怖心で満ちていた。それでも、彼女は前を向く。何故なら、その恐怖心すらも彼女の力になるからだ。
それは先日の魔人からの手紙にあった言葉ーー
~~~~~~~~~~~~~
シルヴァから受け取った手紙を開いたクレア。だが、その眼に最初に飛び込んできた言葉に首をかしげる。
『はじめまして。オレはサラ様の魔人だ。君はここ数日、神鏡の扱いに苦しんでいるようだ。だから、オレからアドバイスをしようと思う。結論から言う。君はもっと自分の心に素直になるんだ』
はじめは意味がわからなかった。立場に縛られるシルヴァ達と違い、神鏡に選ばれたとはいえ、クレアは元々平民だ。特に自分を押し殺しているつもりはなかった。
『きっと、君は神鏡に選ばれてから、誰かを守る事をずっと考えている筈だ。しかし、そもそも神鏡の力の源はそれじゃない。重要になるのは、君の感情だ。そして、君はここ最近、恐怖を押し殺しているように見える』
誰にも言われたことが無い事をハッキリと言われ、クレアは顔を曇らせる。
(そうだ、私は臆病者だ。だから勇気を出さないとーー)
しかし、続く言葉に目を丸くした。
『だが、恐怖は恥じることではない。恐怖を感じるなと言われても、そんなこと、簡単に出来やしない。人の心はそんなに単純じゃない』
(え……? でも、それじゃあーー)
そんな心では守護騎士は力を貸してくれない。クレアはそう考えていた。
『たしかに恐怖や怒り、嫉妬のような負の感情を持つことは嫌かもしれない。けれど、重要なのはその矛先。そして、君は神鏡に選ばれし者だ。そんな負の感情すらも力に変えることが出来る』
読み進めていくと、押し殺していた感情が段々と溢れ出す。
命を狙われた恐怖。孤独になることへの不安。彼女の心はそれらで一杯だった。そして、それを押し殺していた。
それに、神鏡に選ばれた後、そのことに振り回されてきた理不尽への怒り。更に、そんなことを思う自分への怒り。
そんな自分の負の感情をどうにかしようと思っていた。
(でも、そうじゃない……? 神鏡はそんな気持ちも力に変えてくれる……?)
その力で大切な人達を守れる。そう思えば、無限に力が湧いてくるような気がした。
そして手紙の最後には、クレアを優しく肯定する言葉が綴ていた。
『それに、君が持っているのは負の感情だけじゃないはずだ。恐怖が強すぎて見えていないかもしれないが、君は王子達への感謝の気持ちも持っているだろう?
なら、その時の正直な感情を力に変えて、大切な人を守るんだ。大丈夫。君ならそれが出来る』
大切な人を守れる。この言葉にクレアは大きく励まされた。そしてその事が、彼女に勇気も与えた。
~~~~~~~~~~~~~
そんな彼女は今、ウンディーネの力で順調に兵士を制圧していた。
既に、立ち上がれる兵士は残り三人までに減っている。
「クソッ! 数日前まで震えていた小娘が!」
「……そうね。私はずっと恐かった。戦うことも、一人になることも。そして、そんな自分が嫌だった」
「ならば今も震えていればいいものを!!」
「今だって恐いわ。けど、神鏡はそんな気持ちも力に変えてくれるの。だから私は戦う。自分の為に。そして身勝手な私の感情で、サラ様を傷つけたことを償うために!!」
学園では浮いていたクレアだったが、シルヴァをはじめ、彼女を気に掛ける者たちもいた。サラもそのうちの一人だった。
しかし、シルヴァは国中から人気を集める皇太子。そんな彼に気遣われる平民というのは、陰口の対象にもなっていた。『平民の立場を利用して、皇太子にすりよる女狐』。そんな陰口も耳にしたこともあった。
だからクレアは一度だけ、サラに聞いた事があった。『シルヴァに優しくされる自分が疎ましくないのか』
だが、そんな質問も彼女は笑って否定した。『全ての学生の模範となる。それが、学園での皇太子と婚約者の役目だ』と。
サラに冤罪がかけられたあの日も、彼女自身も傷つきながらも、震えるクレアを心配していた。
(だけど、私はその手から逃げてしまった。サラ様が私を襲わせたのかもしれないという、万に一つもない可能性を恐れて)
あの時の、サラの戸惑う顔がこびりついて離れない。
(だから、これが終わったら彼女に謝りたい。御礼を言いたい。そして、叶うならーー)
だが、戦場でそんな事を考えていたクレアは隙だらけだった。
「ーー化け物め。死ね!!」
近くで倒れていた兵が即座に立ち上がり、剣を向けて突進してくる。
気絶したフリをして、少しずつ近づいていたようだ。
ウンディーネが対処しようとするが、急な事態に驚くクレアは反応できていない。
「ーーあ」
「クレア嬢!!」
シルヴァが叫び、駆け付けようとする。だが、距離が遠すぎた。
迫る剣先。クレアの脳裏に死がよぎる。
(そんな、私ーーまだーー)
――ゴトッ!――
が、それと同時に、兵士の頭上から時計が降ってきた。
「なっ、なんだ!? どこから!?」
「!? ーー隙ありですっ!」
「ぐぅっ!?」
兵士が戸惑っている隙に、水柱を当てて気絶させる。
(あ、危なかった……。それにしてもこの時計、通路に置いてあった……。でも、どうして急にーー)
目の前の事に混乱するクレアだったが、魔人もこの場に来ていた事を思い出す。
(ひょっとして……魔人様? 後で御礼を言わなきゃ。でも、今はまず、この人たちを!!)
そう思いなおし、戦いに集中する。
そうして残った数人もウンディーネの力で気絶させ、最後にはドゥーク一人だけとなった。
「バカな……こんな小娘一人に!? ぐくっ……! だ、だが、忘れていないか!? 外にはまだ、40人をも超える兵がーー」
「もう全員のびてんぜ。ったく。手間取らせやがって」
ドゥーク侯爵の背後から声がかかる。そこにいたのは呆れ顔をしたゼルクだった。
「なっ!? 双竜!? バカな!? いくら強いとはいっても 2対40だぞ!? 化け物か!?」
「オレ達を甘く見たな。だいたいあんな雑魚共、1対40でも勝てるぜ」
「そ……そんなバカな事が……」
「ほれ、大人しく縛られな」
倒れた兵士やドゥーク侯爵を縛り上げていく。外にいた兵士たちもゼルク、ゼリカが倒したようだ。
場が収まった事を確認し、二人がシルヴァとクレアに話しかける。
「シル坊。そっちも無事、終わったみたいだな」
「えぇ。クレア嬢のおかげです」
「そのようだね。クレア、見てたよ。凄かったじゃないか」
「いえ、皆様が助けてくれたおかげです。ありがとうございます」
「よし、シル坊。城に増援を呼んできてくれ。流石にこの人数、オレ達だけでは連行できん」
そうしてドゥーク侯爵に聞こえないように、ボソッと告げる。
「魔人も連れていけ。この状況、お前ひとりで動けば釣れるかもしれん」
「分かりました。魔人は……いるようだな。よし、付いてきてくれ。敵の魔人が近づいたら教えてくれ。すぐに師匠達のところに戻れるように」
そのままシルヴァと魔人は二人で城に戻っていった。
…………
兵士達と同様に縛られているドゥーク侯爵は、城に向かった王子が戻ってくるまでになんとか逃げようと考えていた。
(くそっ! 双竜といい神鏡の娘といい、ここまでとは誤算だった。だが、幸いやつらは今後の事を話しているようだ。ならば今ならば隙が出来るかもしれん。なんとか逃げて、魔人共と合流をーー)
「ちょっと? どこに行こうというの?」
耳元で声が聞こえる。
(この声は魔人!?)
振り返ると、3つ目の魔人がいた。
「なっ!? きさーー」
叫ぼうとすると口を塞がれる。
が、周囲は気づいた様子がない。
(どういう事だ!? 何故誰も気づかん!? いや、まさか見えてないのか!? 幻覚か!!)
「貴方にはこのまま逃げられては困るのよ? さぁ……私の目を見て……」
無理やり目を開かされる。
(い、嫌だ! ワシはーーまだーー)
それが彼の最後の思考だった。
それでも、彼女の目はしっかりと前を見据えていた。
「……大丈夫。私は戦える。私の……心で!!」
恐怖を打ち払うように叫び、震える手のひらを正面に向ける。するとウンディーネが手から水柱を放つ。水柱に巻き込まれた兵士達は壁に打ち付けられ、受け身も取れずに気絶したようだ。
「くっ!? 恐れるな! この娘は先日まで小さな火球しか放てなかったのだ! たった数日で大きく変わるわけはない!!」
ドゥーク侯爵が叫ぶ。
そう。彼女はずっと、自分は神鏡を使えないと思い込んでいた。けれど魔人の手紙を読み、それを信じた途端、守護騎士の召喚に成功し、戦う力を得たのだ。
すくむ体を奮い立たせるように、クレアは歯を食いしばる。ウンディーネはそんな彼女に応えるように次々と兵士を討ち果たしていく。
複数人の屈強な男たちが自分に殺意を向けてくる。こんな状況、生まれてから一度も経験したことがない。当然、クレアの心の中は恐怖心で満ちていた。それでも、彼女は前を向く。何故なら、その恐怖心すらも彼女の力になるからだ。
それは先日の魔人からの手紙にあった言葉ーー
~~~~~~~~~~~~~
シルヴァから受け取った手紙を開いたクレア。だが、その眼に最初に飛び込んできた言葉に首をかしげる。
『はじめまして。オレはサラ様の魔人だ。君はここ数日、神鏡の扱いに苦しんでいるようだ。だから、オレからアドバイスをしようと思う。結論から言う。君はもっと自分の心に素直になるんだ』
はじめは意味がわからなかった。立場に縛られるシルヴァ達と違い、神鏡に選ばれたとはいえ、クレアは元々平民だ。特に自分を押し殺しているつもりはなかった。
『きっと、君は神鏡に選ばれてから、誰かを守る事をずっと考えている筈だ。しかし、そもそも神鏡の力の源はそれじゃない。重要になるのは、君の感情だ。そして、君はここ最近、恐怖を押し殺しているように見える』
誰にも言われたことが無い事をハッキリと言われ、クレアは顔を曇らせる。
(そうだ、私は臆病者だ。だから勇気を出さないとーー)
しかし、続く言葉に目を丸くした。
『だが、恐怖は恥じることではない。恐怖を感じるなと言われても、そんなこと、簡単に出来やしない。人の心はそんなに単純じゃない』
(え……? でも、それじゃあーー)
そんな心では守護騎士は力を貸してくれない。クレアはそう考えていた。
『たしかに恐怖や怒り、嫉妬のような負の感情を持つことは嫌かもしれない。けれど、重要なのはその矛先。そして、君は神鏡に選ばれし者だ。そんな負の感情すらも力に変えることが出来る』
読み進めていくと、押し殺していた感情が段々と溢れ出す。
命を狙われた恐怖。孤独になることへの不安。彼女の心はそれらで一杯だった。そして、それを押し殺していた。
それに、神鏡に選ばれた後、そのことに振り回されてきた理不尽への怒り。更に、そんなことを思う自分への怒り。
そんな自分の負の感情をどうにかしようと思っていた。
(でも、そうじゃない……? 神鏡はそんな気持ちも力に変えてくれる……?)
その力で大切な人達を守れる。そう思えば、無限に力が湧いてくるような気がした。
そして手紙の最後には、クレアを優しく肯定する言葉が綴ていた。
『それに、君が持っているのは負の感情だけじゃないはずだ。恐怖が強すぎて見えていないかもしれないが、君は王子達への感謝の気持ちも持っているだろう?
なら、その時の正直な感情を力に変えて、大切な人を守るんだ。大丈夫。君ならそれが出来る』
大切な人を守れる。この言葉にクレアは大きく励まされた。そしてその事が、彼女に勇気も与えた。
~~~~~~~~~~~~~
そんな彼女は今、ウンディーネの力で順調に兵士を制圧していた。
既に、立ち上がれる兵士は残り三人までに減っている。
「クソッ! 数日前まで震えていた小娘が!」
「……そうね。私はずっと恐かった。戦うことも、一人になることも。そして、そんな自分が嫌だった」
「ならば今も震えていればいいものを!!」
「今だって恐いわ。けど、神鏡はそんな気持ちも力に変えてくれるの。だから私は戦う。自分の為に。そして身勝手な私の感情で、サラ様を傷つけたことを償うために!!」
学園では浮いていたクレアだったが、シルヴァをはじめ、彼女を気に掛ける者たちもいた。サラもそのうちの一人だった。
しかし、シルヴァは国中から人気を集める皇太子。そんな彼に気遣われる平民というのは、陰口の対象にもなっていた。『平民の立場を利用して、皇太子にすりよる女狐』。そんな陰口も耳にしたこともあった。
だからクレアは一度だけ、サラに聞いた事があった。『シルヴァに優しくされる自分が疎ましくないのか』
だが、そんな質問も彼女は笑って否定した。『全ての学生の模範となる。それが、学園での皇太子と婚約者の役目だ』と。
サラに冤罪がかけられたあの日も、彼女自身も傷つきながらも、震えるクレアを心配していた。
(だけど、私はその手から逃げてしまった。サラ様が私を襲わせたのかもしれないという、万に一つもない可能性を恐れて)
あの時の、サラの戸惑う顔がこびりついて離れない。
(だから、これが終わったら彼女に謝りたい。御礼を言いたい。そして、叶うならーー)
だが、戦場でそんな事を考えていたクレアは隙だらけだった。
「ーー化け物め。死ね!!」
近くで倒れていた兵が即座に立ち上がり、剣を向けて突進してくる。
気絶したフリをして、少しずつ近づいていたようだ。
ウンディーネが対処しようとするが、急な事態に驚くクレアは反応できていない。
「ーーあ」
「クレア嬢!!」
シルヴァが叫び、駆け付けようとする。だが、距離が遠すぎた。
迫る剣先。クレアの脳裏に死がよぎる。
(そんな、私ーーまだーー)
――ゴトッ!――
が、それと同時に、兵士の頭上から時計が降ってきた。
「なっ、なんだ!? どこから!?」
「!? ーー隙ありですっ!」
「ぐぅっ!?」
兵士が戸惑っている隙に、水柱を当てて気絶させる。
(あ、危なかった……。それにしてもこの時計、通路に置いてあった……。でも、どうして急にーー)
目の前の事に混乱するクレアだったが、魔人もこの場に来ていた事を思い出す。
(ひょっとして……魔人様? 後で御礼を言わなきゃ。でも、今はまず、この人たちを!!)
そう思いなおし、戦いに集中する。
そうして残った数人もウンディーネの力で気絶させ、最後にはドゥーク一人だけとなった。
「バカな……こんな小娘一人に!? ぐくっ……! だ、だが、忘れていないか!? 外にはまだ、40人をも超える兵がーー」
「もう全員のびてんぜ。ったく。手間取らせやがって」
ドゥーク侯爵の背後から声がかかる。そこにいたのは呆れ顔をしたゼルクだった。
「なっ!? 双竜!? バカな!? いくら強いとはいっても 2対40だぞ!? 化け物か!?」
「オレ達を甘く見たな。だいたいあんな雑魚共、1対40でも勝てるぜ」
「そ……そんなバカな事が……」
「ほれ、大人しく縛られな」
倒れた兵士やドゥーク侯爵を縛り上げていく。外にいた兵士たちもゼルク、ゼリカが倒したようだ。
場が収まった事を確認し、二人がシルヴァとクレアに話しかける。
「シル坊。そっちも無事、終わったみたいだな」
「えぇ。クレア嬢のおかげです」
「そのようだね。クレア、見てたよ。凄かったじゃないか」
「いえ、皆様が助けてくれたおかげです。ありがとうございます」
「よし、シル坊。城に増援を呼んできてくれ。流石にこの人数、オレ達だけでは連行できん」
そうしてドゥーク侯爵に聞こえないように、ボソッと告げる。
「魔人も連れていけ。この状況、お前ひとりで動けば釣れるかもしれん」
「分かりました。魔人は……いるようだな。よし、付いてきてくれ。敵の魔人が近づいたら教えてくれ。すぐに師匠達のところに戻れるように」
そのままシルヴァと魔人は二人で城に戻っていった。
…………
兵士達と同様に縛られているドゥーク侯爵は、城に向かった王子が戻ってくるまでになんとか逃げようと考えていた。
(くそっ! 双竜といい神鏡の娘といい、ここまでとは誤算だった。だが、幸いやつらは今後の事を話しているようだ。ならば今ならば隙が出来るかもしれん。なんとか逃げて、魔人共と合流をーー)
「ちょっと? どこに行こうというの?」
耳元で声が聞こえる。
(この声は魔人!?)
振り返ると、3つ目の魔人がいた。
「なっ!? きさーー」
叫ぼうとすると口を塞がれる。
が、周囲は気づいた様子がない。
(どういう事だ!? 何故誰も気づかん!? いや、まさか見えてないのか!? 幻覚か!!)
「貴方にはこのまま逃げられては困るのよ? さぁ……私の目を見て……」
無理やり目を開かされる。
(い、嫌だ! ワシはーーまだーー)
それが彼の最後の思考だった。
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