ゲーオタの恋愛事情

のりすけ

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騙された

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ヴー、ヴー、ヴー、

「もしもしどうした?」

「ねぇ!!!聞いて!!!
変な奴に騙された~悔し~」

「はぁ!?騙されたって何で!?」

「あんまり持ってない私の所持金で、選んだ物なのに偽物だったみたいで…」

「はぁ!?なんでちゃんと確認しねぇんだよ!!」

「だってこれ欲しいって…ビビっ!って、きたんだもんっ!!」

「だもんって…。
はぁ…わかった。とりあえずその変な奴に文句言いにいくぞ。今、家だろ?迎えに行く。」

「もういいもん。。買った物は仕方ないし…」

「よくねーよ。俺は」

「なんで…?被害にあったのは、私だよ?」

「…そんなもん、自分の彼女に変なもん掴ませておいて、黙ってられるかよ。」

「…ゲーオタの癖に、血の気が多い…」

「お前もゲーオタだろうがよ。癖にとか言うな。」

「でも…ありがとう。そういう所、本当に好き。」

「…………おう。」

「よし。もう、うだうだしない!
頑張る!!


それで、ちょっとお願いしたいことがあるんだけど…」

「ん?どうした。
とりあえずお前の家に向かってるけど。」













「私に、投資してくれない?」








「…は?金を貸せってことか?」

「言い方が悪い!
でも間違ってはない!!
次こそは間違えない!その為にも資金が必要だから!!」

「お前は馬鹿か。
彼氏にたかるんじゃねーよ」

「えー。お願い!!
倍にして返してみせるから!」

「どうやって倍にして返すんだよ。
お前の家の前に着いた。開けてくれ。」






「それはカブだっ!!!」




「…は?」









「いらっしゃ~い!どうぞ~」

「お邪魔します。


てめぇ、今、なんのゲームしてやがる。」

「島民のほとんどが二足歩行の動物で生活してるゲーム」

「そんなこったろうと思った。

変な奴ってのは…」


「どう見ても変じゃない?あの狐」

「あいつは昔からだ。



……はぁ………。」

「どうしたの?溜息ついて」

「お前にだけは言われたくねぇ。」

「え~!なんでぇ~!?
それよりも投資してよ~!」

「1日3割だ」

「暴利だよ~~~!!!
ちゃんと返す!倍にして返してみせるから!!そんなこと言わないで!」

「しかたねぇな。
とりあえずおばさんに挨拶してくっから部屋で待ってろ。」

「やっほーい!待ってる~」



「…何もなかったことを安心するべきなのか…?」






「そっちの島はどのぐらい発展したの?」

「まぁ、割と慣れてるから家のローンは今んところ全て払い終わって、博物館も美術品以外は殆ど集まったかな。」

「早くない?」

「舐めんなよ。64からやってっからな」

「ガチ勢じゃん」

「悪りぃかよ」

「べ~つに~?」

「で、贋作はどうしたよ。」

「家に飾った。勿体無いし。
飾るついでに家の中リフォームしてたら家に来るって言うし、オンラインにしようと思ってたら、本物が来たからびっくり」

「…心配したんだよ。」



「うん。嬉しい。ありがとう。



で、幾ら投資してくれる?」

「魔球並の変化球だな。
幾ら欲しいんだよ。」



「100万ベル」



「強欲すぎねぇ?」

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