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しおりを挟む俺はネルの膝の上で、ネルはアルナイトのお腹にもたれ掛かるようにして座った。
「にゃー(ネル、俺、どうしたらいいかわからない)」
「メエ(どうしたらいいかわからない)」
「そう、」
「にゃあ
(ベルとマラーキーが一緒にいるとモヤモヤする
多分、独占欲だと思うけど)」
「メエー
(ベルとマラーキーが一緒にいるとモヤモヤする
多分、独占欲だと思う)」
「そうね、独占欲とも言えるわね
リュンヌちゃんはベルンちゃんとマラーキーちゃんが一緒にいるのはどうして嫌なのかしら?」
「にゃ、、にゃーにゃあ
(どうして、、
ベルとマラーキーが一緒にいると心がズキッとする
俺は精霊でベルの世話になりっぱなしだけど、マラーキーはベルといろんな事が出来る)」
「メエーメエー
(ベルとマラーキーが一緒にいると心がズキッとする
ベルの世話になりっぱなしだけど、マラーキーはベルといろんな事が出来る)」
「そう、心が痛むのね
過去にそうなったことはないのかしら?」
「にゃ(ない)」
俺は首を振った。
「ないのね
それは、嫉妬じゃないかしら」
「にゃ?(嫉妬?)」
「ええ
リュンヌちゃんはベルンちゃんの事をどう思っているのかしら?」
どう?
「にゃあ
(優しくてかっこいい、いい匂い
頼りになって、俺の話を聞いてくれる)」
「メエー
(優しくてかっこいい、いい匂い
頼りになって、俺の話を聞いてくれる)」
「そうなのね
もし、ベルンちゃんがマラーキーと婚礼の儀式をしたらどう思うかしら?」
婚礼の儀式って結婚の事?
俺は・・・
「にゃっ(嫌だっ)」
「それがベルンちゃんに対してのリュンヌちゃんの気持ちよ」
俺の気持ち・・・
「にゃ(でも、)」
「メエ(でも)」
「種族、性別は関係ないわ
それはベルンちゃんもわかっているはずよ
リュンヌちゃんのその気持ちをベルンちゃんに伝えるかどうかは関係ないの
あなたのその気持ちを大切にしてちょうだい」
「・・・にゃ(・・・わかった)」
俺の気持ち・・・
俺、ベルのことが好きだったんだ
これが好きって気持ち
ベルに会いたい
ネルに話してスッキリした俺は、感謝の気持ちを込めてすり寄った。
「にゃ(ありがとう、ネル)」
「メエ(ありがとう)」
「いいのよ、誰かに話すことで気がつくこともあるわ」
ネルはそっと俺を撫でてそう言った。
暫く、まったりとした時間を過ごした。
「にゃう?
(ネル、ベルとマラーキーは恋人同士なのか?)」
アンバーは違うって言ってたけど
「メエー(ベルとマラーキーは恋人同士なのか)」
「うーん、今は違うはずよ」
「にゃっ
(えっ、じゃあ前は恋人だったってこと?)」
「メエ(前は恋人か)」
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