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しおりを挟む「事情?ってなんだ?
やはり何かあったのか!?」
あー、やっぱり気になるよな
「ワウ(マラーキーと出掛けている)」
「ピィ(マラーキーと出掛けているらしい)」
「ああ、そういうことか
話はわかったが、お前達だけで大丈夫なのか?」
ダルクは一瞬遠い目をしたが、すぐに心配そうに聞いてきた。
「ワフ(問題ない)」
「ピィ(問題ないそうだ)」
「うむ、そうか
だが、契約の証があるとはいえもし万が一に冒険者に魔物と間違われかねないからな
、、少し、来てくれ」
ダルクはそう言うとスタスタと門の近くにある扉を開き、中に入ってしまった。
俺らもダルクが入っていった扉の近くまで行き、ダルクが出てくるのを待った。
「待たせたな
これを持っていてくれ」
アンバーはダルクに渡された紙?を風魔法で浮かして受け取った。
「にゃ?(それ何?)」
「これは、契約獣である証とお前達が俺の保護下にあるという証だ
これで多少は大丈夫だと思うが、あまり無茶はするなよ」
「にゃっ(ありがとう、ダルクっ)」
「ワフ(感謝する)」
「それで、どの森に行くんだ?」
「ワフ(西の森だ)」
「ピィ(西の森だそうだ)」
「西の森か、一緒に行こう
帰りは西門の門番に言っておこう
その証明書を見せるといい
それと、それはいらないと思ったときに俺に返してくれたらいい」
「ワフ(ああ)」
「にゃ(わかった)」
俺らは西門まで一緒に行き、そこでダルク達と別れた。
いらないと思ったときにってなんだろう?
そんな疑問を持ちながらも、アンバーと一緒に森に行き、魔物を倒していった。
門が閉まる時間まで、森で過ごし、宿に帰った。
バング達には驚かれたが、何か事情があるのだろうと納得し、ご飯をくれた。
「にゃ?(ベル、帰ってるかな?)」
「ワウ(まだだろうな)」
「にゃ(そっかー)」
そりゃそうだよな
帰ってきてたら、バング達が知らせてくれるだろうし
今頃ベルは何してるのかな
・・・はっ!
なんで思い付かなかったんだろう
マラーキーは女の人で、それに美人だった
ベルは凄く男前で、確実にモテる性格にスタイルだ
その2人が親しいって、何かあるに決まってるじゃん!
いくら恋愛に疎いからといっても、気づくの遅すぎだろ
「にゃー(はあー)」
「ウォンウォン
(何を考えているかわからないが、先に飯を食べろ
バングが悲しむぞ)」
「にゃ(あ、そうだよな)」
俺は憂鬱な気持ちになりながらも、ご飯を無理やり食べた。
部屋に行き、アンバーに聞くことにした。
「にゃう?
(アンバー、ベルとマラーキーって恋人同士なのか?)」
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