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しおりを挟む聞いた限りじゃ、美味しそう
「にゃ(それなら)」
パクッ
ん!?苺!?
すげー美味しい!
色と大きさは違うけど、さいこー
思わず、もう一口パクッと齧った。
「なかなか美味いだろ?」
コクコクと何度も頷いた。
「にゃあ!(凄く甘くて美味しい!)」
もう一口と齧ろうとしたら、
「ははっ、気に入ったのはいいがこのくらいにしておくといいだろう」
「にゃう(え、どうして)」
もっと食べたかった
「リュン、魔力が回復している感じはしないか?」
ん?
んー、そういえば、マールックを食べる前と後じゃ体の感じが違うかも
「にゃあ(さっきよりか、体が軽い感じがする)」
「そうか、それならもう十分だろう
マールックは微量だが、依存性がある
毒とかではないんだが、何度も強制的に魔力を回復させていると、自然に魔力を回復する力が弱まっていくと言われている
初めの内は魔力調整に慣れないだろうが、魔物と戦っている内にわかってくるだろう
その事を心に留めといてくれ」
「にゃ(わかった)」
そっかー、あんまり食べない方がいいのか
残念
ベルは俺の返事を聞いた後、俺の頭を撫でた。
「さて、少し行ってくる
アンバー、頼んだぞ」
「ワフ(ああ)」
ベルはまた近寄ってきていたトゥリーランプを倒しに行った。
トゥリーランプって無限に湧くのか?
「ウォン(これから近接戦の戦い方を教えるぞ)」
「にゃ(うん、よろしく)」
俺はアンバーから飛び降りた。
うん、案外いけた
ねこの体に慣れたからかな?
「ウォンウォン
(まずは俺の攻撃を避けることから始めよう
トゥリーランプの様に風魔法で連続の攻撃をするから避けろよ)」
「にゃっ(わかったっ)」
草の背が高くて視界が悪いが、アンバーが見える範囲まで下がった。
「ワウ(始めるぞ)」
「にゃっ(うんっ)」
そこからはアンバーの攻撃を全て避けきれるまで、挑戦した。
風魔法は当たると軽く吹き飛ばされる程度なので怪我はないけど、悔しくて何度も挑戦した。
「ウォンウォン
(だいぶ安定して避けられるようになったな
では次の段階に入るぞ)」
「ふー、にゃっ(ふー、わかったっ)」
結構キツイ、体力的に
でも、そんな事言ってられないよな
「ウォンウォン
(次は俺の攻撃を避けながら、俺に攻撃をすることだ
魔法を使う時にじっと止まっているが、その場にいることは狙われやすいからな
動きながら、魔法を撃てるようになるまで終わらないと思えよ)」
「に"っにゃー(え"っ、わかった)」
マジかよ、鬼だ
只でさえ、魔力を練るときに集中しないといけないのに、それにプラス避けることもしないといけないとか・・・
よしっ、頑張るぞ!
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