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しおりを挟む「リュンヌちゃんにそう言ってもらえて嬉しいわ
ゆっくり休んでね」
「だな
じゃあな」
ネルとダルクは軽く手を振って、挨拶をした。
「今日はありがとう
また連絡する」
ベルも軽く2人に挨拶すると部屋を出た。
ベルは外までの道を知っているのか迷うことなく進み、建物から出た。
「にゃ(真っ暗)」
辺りは暗闇で包まれていて、月明かりで辛うじて道などが見える程度だった。
残念、どんな風景か見てみたかったのに
「そうだな
もう、ほとんどの者が寝静まっている頃だ
リュンも眠たかったら寝ていてもいいぞ」
ベルはキョロキョロと辺りを見渡している俺の気を引くように頭を撫でた。
「にゃあ(これから何処に行くんだ?)」
多分ベルの泊まっている所に行くと思うけど、何となく尋ねてみた。
「ああ、俺らが泊まっている宿に帰るぞ
俺がこの国に来てから世話になっている宿だ
もう寝ているだろうから次の日の朝に挨拶に行こう」
「にゃ(わかった)」
ベルが言うんだったらきっといい人達なんだよな
ちょっと楽しみだ
それに宿ってどんな所なんだろ
わくわくが止まらない俺は、はたっと気がついた。
そういえば、俺ってトイレに行ったっけ?
行ってないよな?
むしろ催したことないんだけど・・・
なに、どうなってんだ、俺の体
自分の体が気になり、ベルに抱かれながらごそごそと動き、自分の体を見下ろした。
「にゃー(ほー)」
アレはある
前足で男の象徴を撫で、尻の穴もあるのかついでに確かめた。
・・・尻の穴もある
じゃあ、なぜ出ない!!
え、何、俺このまま死ぬの!?
出なくて死ぬってこんな死に方したくないよおお
前足で頭を抱え軽くパニックになった。
「どうした、リュン」
ベルがジタバタしている俺に心配そうに声を掛けた。
「にゃにゃあ
(なあ、ベル
俺、変になったかも
小も大もこっちの世界に来てから1回もしてない)」
せっかくベルたちと出会って異世界に来たのに、早々に何の病気かもわからないものになるなんて最悪だ
半泣きになりながらベルに言ってみたら
「小?大?
1回もしていないとはどういうことだ?」
ベルは困惑顔で俺に聞き返してきた。
「にゃ?にゃあ
(は?
小と大は小便と大便だけど・・)」
「小便?大便?
それはどういうものだ?」
ええええ!?
どういうこと!?
あっ、もしかしてこっちの世界だと言い方が違うから通じないとか?
でも、うまく説明できるか・・?
「にゃ、にゃあにゃあ
(えっと、
ご飯を食べたら体が栄養素を吸収するだろ?
その時に体が吸収仕切れなかったいらないものを、体から排出することのことを言ってるんだけど)」
俺って説明下手なんだよなあ
これで通じてくれてらいいんだけど
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