11 / 60
第8話 ダグラス・ウェイバー・前編
しおりを挟む
六月最初の週の放課後は、三人でダグラスの特訓を受け続けた。
いくら筋肉痛だと訴えても聞き入れられない。腕や足をぎしぎし言わせながら、彼の剣の打ち返しにひたすら耐えた。
それにしても、近衛師団第三師団長という彼の強さは底が知れない。初日なんて、三人同時にかかって行ってもまともにこちらの攻撃が当たることがなかった。それぞれの持っている武器や魔法の軌道の先を見極め、どれも必要最小限の動きでかわしたり、打ち返してくる。
授業が終わって帰宅し、そこから彼らの世界であるネラスへ向かい、ダグラスの特訓を三時間ほど受けるのはなかなか大変だ。
と思っているのは優貴だけだったようで、暁もことみも平気な顔をしていた。確かに暁は優貴と比べれば体力がありそうだし、ことみは中学の頃は陸上部だったのだ。
ちょうど特訓最終日の三日目、その日の半分を終え、ようやく少しの休憩が与えられた。
優貴は肩で息をしていて、ことみや暁も少しは疲れていそうなのに、ダグラスはやはり息一つ乱していない。
「ねえ、どうしてダグラスはそんなに強いの?」
優貴はダメ元で聞いてみた。ここまで違うと、元々初期能力が高かったのではと思いたくなるものだ。
「最初から強かったのかってか?」
「うっ……」
ダグラスに質問を先回りされた。それほどよくある質問なのだろう。
「誰でも最初から強いわけねぇだろ」
「そ、そうだよね……」
「てことは、ダグラスも特訓したの?」
ことみが更に突っ込んで聞いた。
「んー……」
ダグラスはその質問に、しばらく顎髭を撫でながら考える。
「……そうだなあ、特訓というか、生きるためにいつの間にかこうなってた、ってのが正解だな」
「生きるために?」
強くなりたいから努力した、という答えを想像していた優貴たちには意外だった。こんなに平和に見える世界なのに、まるでサバイバルを経験してきたような言い方だ。
その疑問についてもダグラスは答えてくれた。
「この国は主だった争いもなく平和だが、俺の出身はここじゃない。北の森の向こうにある自治区でな。みんな統治者になりたがるもんで、争いが絶えねえのよ」
三人ともその説明に納得した。平和に見えるのはこの国の中だけだったのだ。
ダグラスは続ける。
「あそこは昔から王家やその近辺の貴族から爪弾きにされた連中が多くて互いに仲が悪い。内紛やら紛争が当たり前だったな。武器も……魔法がなかった代わりに爆薬なんかを使って、毎日領地や権力を巡って殺し合いだ。俺は十歳の時にそれに巻き込まれて、住んでいた家を壊された。俺自身はたまたま瓦礫の下敷きになって助かったんだけどな」
軽妙な語り口だが、内容は重い。
「自分じゃ抜け出せねぇまま、目の前で親兄弟が殺されていくのを瓦礫の陰で見てったよ。三日間くらいそのままで、様子を見に来た連中に助け出された時にはもう俺しかいなくて、今に至るってわけだ。あの時は剣の一本も持てなかったが、それでも生き残っちまったら生き抜くしかねぇだろ」
今までテレビやニュースの中でしか知らなかった出来事が、急にすぐ側に迫ってきたような気がした。それがここの現実なのだ。
「後はもう、傭兵として死に物狂いで戦って結果的に、というところだな」
「……す、すごい……」
近衛師団は一般的に王家に関わる組織だから大体は親戚などで構成されるはずなのに、目の前の彼は実力だけで今の地位にいる。
「何もすごいことはねぇさ。本来は師団長を継ぐ家系がいくつかあったんだが、みんな弱くて使い物にならなかっただけだ」
「だからダグラスがやることになったの?」
家系が絡むと何だかめんどくさそうだと、優貴は思った。
「まあ……他にいなかったからな。足並み揃えたまどろっこしいやりとりよりも、実力のある人間が一人立った方が早い時もある」
それはできる人間だからこそ言えることだ。
結論、死ぬ気でやればできる。
根性論になってしまったが、どうやら特訓も続けていくしかないようだった。
◇
筋肉痛の体で自分の世界に戻る。
この三日間、とにかくずっと剣を振り回しているので腕が痛い。あと肩と背中。普段大きな動きをすることがないので、股関節も痛かった。
明日は土曜日で学校は休みだから、午後から集まって遺産を守る鶏への再挑戦を予定している。今夜は夕食が終わったら早く寝なければ。
「優貴、ちょっと」
階段の下から母親が声をかけてきたので、ドアを開けて返事した。
「何?」
「明日もおばあちゃんちに行くけど、あんたも行くでしょ?」
「え?」
明日は午後から鶏戦だ。
「あ、明日はちょっと無理……」
「明日も? 先週もパスしたじゃない。おばあちゃんが会いたがってたのに」
優貴は子供の頃に行った時の息苦しい空気を思い出した。例え向こうが会いたがっていても、自分は会いたくない。
「いつなら来られるの。たまには顔出しなさいよ」
「え、えっと……」
母親に迫られ、期末テストの勉強期間になれば……と苦し紛れに答えた。カレンダーを見たが、あと一週間くらいだ。
何とかそれで母親を納得させ、ドアを閉めた。
溜息混じりでベッドに座って、ここ三日間のダグラスとの特訓のことを思い出す。
ことみも暁も、元々運動神経がいい。二人の成長が早いのは、一緒にいて嫌になるくらいわかった。
それはそれまでかわせなかったダグラスの剣をかわせるようになったり、彼らの攻撃が当たるようになったり、という部分だ。
自分にはそういう兆しがまだ見えない。いくら繰り返しても当たらないものは当たらず、前途多難としか思えない。
そのまま仰向けにベッドに転がった。できないことだらけで溜息が尽きない。
行きたくないなぁ……という思いが、一瞬頭をよぎった。
いやいや駄目だろ、と慌てて思い直し、よぎった頭をぶんぶん振って、思考を振り落とす。
明日学校行きたくないなーとは訳が違うのだ。コトミとアカツキを頼んだよ、というフェレナードの言葉を思い出す。
若返りの呪いは、解けなければいずれ命に関わるはずだ。
何とかして守護獣をやっつけて、呪いについて書かれた文献を持ち帰り、王子にかけられている呪いを解かなければならない。
暁は喧嘩が強くて、ことみは陸上部の下地がある。しかし、戦力としての自分には何もない。何かしなきゃ駄目だ。あの二人に少しでも追いつかないと。
その日から、優貴はささやかながら少しずつ腕立て伏せを始めた。まだ筋肉痛で腕や肩が痛むが、剣を持つのだから腕立て伏せは恐らく直結する。毎日とりあえずこれだけはやろうと、優貴は心に決めたのだった。後でインティスにだけ宣言しておこう。誰かに言っておけば、無言不実行にならずに済むと思うから。
◇
高校生たちが自分の世界に戻り、夜も更けた頃、インティスが城に戻ろうと薬屋の戸締まりをしていると、同じ二階の魔法陣の部屋で物音がした。
いくら筋肉痛だと訴えても聞き入れられない。腕や足をぎしぎし言わせながら、彼の剣の打ち返しにひたすら耐えた。
それにしても、近衛師団第三師団長という彼の強さは底が知れない。初日なんて、三人同時にかかって行ってもまともにこちらの攻撃が当たることがなかった。それぞれの持っている武器や魔法の軌道の先を見極め、どれも必要最小限の動きでかわしたり、打ち返してくる。
授業が終わって帰宅し、そこから彼らの世界であるネラスへ向かい、ダグラスの特訓を三時間ほど受けるのはなかなか大変だ。
と思っているのは優貴だけだったようで、暁もことみも平気な顔をしていた。確かに暁は優貴と比べれば体力がありそうだし、ことみは中学の頃は陸上部だったのだ。
ちょうど特訓最終日の三日目、その日の半分を終え、ようやく少しの休憩が与えられた。
優貴は肩で息をしていて、ことみや暁も少しは疲れていそうなのに、ダグラスはやはり息一つ乱していない。
「ねえ、どうしてダグラスはそんなに強いの?」
優貴はダメ元で聞いてみた。ここまで違うと、元々初期能力が高かったのではと思いたくなるものだ。
「最初から強かったのかってか?」
「うっ……」
ダグラスに質問を先回りされた。それほどよくある質問なのだろう。
「誰でも最初から強いわけねぇだろ」
「そ、そうだよね……」
「てことは、ダグラスも特訓したの?」
ことみが更に突っ込んで聞いた。
「んー……」
ダグラスはその質問に、しばらく顎髭を撫でながら考える。
「……そうだなあ、特訓というか、生きるためにいつの間にかこうなってた、ってのが正解だな」
「生きるために?」
強くなりたいから努力した、という答えを想像していた優貴たちには意外だった。こんなに平和に見える世界なのに、まるでサバイバルを経験してきたような言い方だ。
その疑問についてもダグラスは答えてくれた。
「この国は主だった争いもなく平和だが、俺の出身はここじゃない。北の森の向こうにある自治区でな。みんな統治者になりたがるもんで、争いが絶えねえのよ」
三人ともその説明に納得した。平和に見えるのはこの国の中だけだったのだ。
ダグラスは続ける。
「あそこは昔から王家やその近辺の貴族から爪弾きにされた連中が多くて互いに仲が悪い。内紛やら紛争が当たり前だったな。武器も……魔法がなかった代わりに爆薬なんかを使って、毎日領地や権力を巡って殺し合いだ。俺は十歳の時にそれに巻き込まれて、住んでいた家を壊された。俺自身はたまたま瓦礫の下敷きになって助かったんだけどな」
軽妙な語り口だが、内容は重い。
「自分じゃ抜け出せねぇまま、目の前で親兄弟が殺されていくのを瓦礫の陰で見てったよ。三日間くらいそのままで、様子を見に来た連中に助け出された時にはもう俺しかいなくて、今に至るってわけだ。あの時は剣の一本も持てなかったが、それでも生き残っちまったら生き抜くしかねぇだろ」
今までテレビやニュースの中でしか知らなかった出来事が、急にすぐ側に迫ってきたような気がした。それがここの現実なのだ。
「後はもう、傭兵として死に物狂いで戦って結果的に、というところだな」
「……す、すごい……」
近衛師団は一般的に王家に関わる組織だから大体は親戚などで構成されるはずなのに、目の前の彼は実力だけで今の地位にいる。
「何もすごいことはねぇさ。本来は師団長を継ぐ家系がいくつかあったんだが、みんな弱くて使い物にならなかっただけだ」
「だからダグラスがやることになったの?」
家系が絡むと何だかめんどくさそうだと、優貴は思った。
「まあ……他にいなかったからな。足並み揃えたまどろっこしいやりとりよりも、実力のある人間が一人立った方が早い時もある」
それはできる人間だからこそ言えることだ。
結論、死ぬ気でやればできる。
根性論になってしまったが、どうやら特訓も続けていくしかないようだった。
◇
筋肉痛の体で自分の世界に戻る。
この三日間、とにかくずっと剣を振り回しているので腕が痛い。あと肩と背中。普段大きな動きをすることがないので、股関節も痛かった。
明日は土曜日で学校は休みだから、午後から集まって遺産を守る鶏への再挑戦を予定している。今夜は夕食が終わったら早く寝なければ。
「優貴、ちょっと」
階段の下から母親が声をかけてきたので、ドアを開けて返事した。
「何?」
「明日もおばあちゃんちに行くけど、あんたも行くでしょ?」
「え?」
明日は午後から鶏戦だ。
「あ、明日はちょっと無理……」
「明日も? 先週もパスしたじゃない。おばあちゃんが会いたがってたのに」
優貴は子供の頃に行った時の息苦しい空気を思い出した。例え向こうが会いたがっていても、自分は会いたくない。
「いつなら来られるの。たまには顔出しなさいよ」
「え、えっと……」
母親に迫られ、期末テストの勉強期間になれば……と苦し紛れに答えた。カレンダーを見たが、あと一週間くらいだ。
何とかそれで母親を納得させ、ドアを閉めた。
溜息混じりでベッドに座って、ここ三日間のダグラスとの特訓のことを思い出す。
ことみも暁も、元々運動神経がいい。二人の成長が早いのは、一緒にいて嫌になるくらいわかった。
それはそれまでかわせなかったダグラスの剣をかわせるようになったり、彼らの攻撃が当たるようになったり、という部分だ。
自分にはそういう兆しがまだ見えない。いくら繰り返しても当たらないものは当たらず、前途多難としか思えない。
そのまま仰向けにベッドに転がった。できないことだらけで溜息が尽きない。
行きたくないなぁ……という思いが、一瞬頭をよぎった。
いやいや駄目だろ、と慌てて思い直し、よぎった頭をぶんぶん振って、思考を振り落とす。
明日学校行きたくないなーとは訳が違うのだ。コトミとアカツキを頼んだよ、というフェレナードの言葉を思い出す。
若返りの呪いは、解けなければいずれ命に関わるはずだ。
何とかして守護獣をやっつけて、呪いについて書かれた文献を持ち帰り、王子にかけられている呪いを解かなければならない。
暁は喧嘩が強くて、ことみは陸上部の下地がある。しかし、戦力としての自分には何もない。何かしなきゃ駄目だ。あの二人に少しでも追いつかないと。
その日から、優貴はささやかながら少しずつ腕立て伏せを始めた。まだ筋肉痛で腕や肩が痛むが、剣を持つのだから腕立て伏せは恐らく直結する。毎日とりあえずこれだけはやろうと、優貴は心に決めたのだった。後でインティスにだけ宣言しておこう。誰かに言っておけば、無言不実行にならずに済むと思うから。
◇
高校生たちが自分の世界に戻り、夜も更けた頃、インティスが城に戻ろうと薬屋の戸締まりをしていると、同じ二階の魔法陣の部屋で物音がした。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
在るべきところへ
リエ馨
ファンタジー
毎週金曜朝6時更新
砂漠の村に住む赤い髪のインティスと、森の国で魔法を習う銀の髪のフェレナード。
二人の関係は赤の他人から始まり、やがて守る者と守られる者に変わっていく。
まだ16歳なのに誰よりも強いインティスの秘密に触れ、
貴族のような外見を持つ22歳のフェレナードの、ふと見せる素の部分に触れる。
誰も知らない神話の事実に巻き込まれながらも、世界は何事もなく回っている。
主人公がパーティ組んで世界を救う話や、ライバルや強敵とのバトル、主人公たちの成長物語に飽きてきた方へおすすめのハイファンタジーです(`・ω・´)
※BL要素はありません
※過度な流血、病み、ダーク要素もありません
続きが気になって夜しか眠れない方は、pixivの全話公開版をどうぞ
→https://www.pixiv.net/novel/series/7425851
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ビリヤードガチ勢は異世界で日常を取り戻す!
左どん
ファンタジー
不真面目な女神によって、異世界に導かれた魂。
ビリヤードに本気(ガチ)で取り組んできたシェーンは、異世界に翻弄され、流される日々を過ごす。
*以下執筆中
・最初の街を旅立ったシェーン達、イカダの旅が進むにつれ、徐々にビリヤードへの渇望を感じるのでした。
ご注意!
文字ボリューム多目です。
イカしたカコイイ表現はほぼありません。
月、水、金に更新予定です。
どうぞよろしくお願い致します。

世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった
根上真気
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる