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第6話 選ばれた理由リベンジ
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フェレナードがローザを送って来ると言って薬屋を出てから、二時間半ほど経った。
優貴の表情は晴れない。
インティスから今回の退却の理由を聞かされ、敗北の原因が自分であることを知ったからだ。
「戦いに慣れてないとこういうことはよくある。お前だけのせいじゃない」
インティスはそう言ったが、慰めにはならない。
その流れで魔法の原理を少し教えてもらった。
攻撃を避けられずに怪我をすれば、誰かが回復することになる。だが、傷を治すということは、怪我をした人が持つ自己治癒力を急速に高めさせることであり、それにはその人に応じた精霊の力を調節しなければならないのだ。
炎を出したいなら炎の精霊だけ動かせばいいが、人間の体内には様々な精霊が宿っている。同時に複数の精霊の力を動かすということは、それだけ魔法を使う側の力の消耗も激しくなるのだという。
インティスが説明を付け足した。
「精霊を動かす力は人間の精神の部分を使うんだ。魔法を使う体力みたいなもんだけど、その力を使い切ると精神が死んじゃって、体は生きてても動けなくなる。そうならないように、魔法を使う時はそういう力を封じ込めた源石っていう石を使うことになってるんだ。初心者セットにくっついてるのもそう。セットを作ったのはフェレだから、石が壊れればあいつが直してくれる。けど、単純な工作じゃなくて、魔法を使って作ってるから、直すのにも魔法を使うってわけ」
「…………」
何もないところからは何も生まれないのと同じことだ。回復は便利だけど、無限にできるわけではない。
黙りこくった優貴に、インティスは苦笑して話しかけた。
「そんなに真剣に考えなくていい。源石がある限り、本人の精神は余程のことがない限り疲れるほど削られない。ローザがフェレの回復を断ったのは、源石にも限りがあることを知っていて、黙ってれば治る怪我だからわざわざ相手に魔法を使わせたくないって思ってるからなんだ。ユウキはローザが回復してくれたけど、ちゃんと源石の力を使ったから大丈夫。コトミが回復する時も初心者セットの源石でできるから問題ないし、万が一セットが壊れても、修復は簡単ってフェレが言ってたから」
「……本当に?」
「じゃないと、何のための初心者セットかわかんないだろ。そんなことに遠慮されて、戦いに支障が出る方が困る。これはアカツキとコトミにもフェレから言ってある」
「……そっか……」
「源石はフェレが沢山作ってあるし、定期的に魔法学院からももらってるから、心配ない」
「……うん……」
優貴は頷くだけ頷いた。
その時、ようやく階下で扉の音がした。フェレナードが戻って来たようだ。足音は階段を三階まで上り、ラウンジの扉を開けた。
「……ただいま」
「お帰り……って、え?」
思わず立ち上がったのはインティスだった。
「どうしたの、その顔」
言われて優貴もフェレナードを見た。片方の唇と頬が腫れていた。
◇
「……そんなことになるなら、俺が送って行けばよかった」
フェレナードから経緯を聞いて、インティスはすまなさそうに言った。
「いや、これは想定内だ。それに、何の責任もないのにお前をこんな目には遭わせられないよ」
頬に一発で済んだのは、ローザが必死に父親を説得してくれたからだ。
彼女は文献調査に協力してくれているが、父親から正式に許可を取っていたわけではなかった。その上怪我をさせてしまったのであれば、どうしても責任は伴う。
大事な娘とあれば尚更だ。フェレナードは理不尽な暴力とは思っていなかった。
「……あれ、いたの」
頬を押さえたまま、フェレナードがきょとんとして優貴の方を見た。
「向こうに戻ってもやることないんだってさ。そうだ、聞きたいことがあるって言ってなかったっけ。一昨日聞けなかったやつ」
インティスに言われて優貴も思い出す。質問しようと思った時には、彼は回収された文献でそれどころではなかったのだ。
「聞きたいこと?」
「え、えっと……」
インティスが冷やすものを持ってくると言ってラウンジを出て行ったので、フェレナードは優貴の向かいの椅子に座った。
「その……」
優貴がここに呼ばれた理由として、王子と同じ歳だから気持ちを共有しやすいという話は以前聞いた。だが、それが自分である理由を聞けていなかった。
そう話している間にインティスが戻って来て、フェレナードに冷やしたタオルを渡す。
それを頬に当てると、フェレナードが話し始めた。
「……君は覚えていないと思うけど、君がいつも学校帰りに寄るフードコートで、実は何度かすれ違ったことがあるよ」
「え?」
言われた通り、全く記憶にない。日常に変化なんてないと思っていたから、気にするほど周りを見ていなかった。
「最初は何となく雰囲気が他の子と違う気がしただけだったけど、あそこで観察してるうちに適任かなと思ってね」
「ええ……?」
そもそも何の適任?
戸惑う優貴を見て、少し離れたところでインティスが笑いを堪えている。
フェレナードはタオルを押さえる腕でそのまま頬杖をついた。
「私は人を見る目はあるつもりだよ。日本の全てがわかるわけではないから、知り合いにも手伝ってもらったけど。戦力として直接戦えるアカツキを、魔法を使える戦力としてコトミを選んで、最後にその中心になりそうな人材を探してたんだ」
「……で、俺?」
自分を指さす優貴に、フェレナードは頷く。
「そう。君は自分では気付いていなくても、自分が思っている以上に色々なところに目を向けていると思うよ。大人がノートパソコンを開いて仕事しているのを興味深そうに眺めているし、同じくらいの歳のグループが騒いでいると近寄らないようにしている。それから、小さい子供が迷い込んで来たら、保護者が来るまでずっと目で追ってたりとかね」
「それは……」
そうかもしれないけど。
「そういうところさ。周りを見るというのを無意識にやっている。それは大勢の民を先導するんじゃなく、小さいグループを引っ張っていくのには向いていると思ったんだ」
引っ張る? 自分が? あの二人を?
生まれてこの方、学級委員長すら未経験なのに。
「……そんなこと、したことないよ」
「世の中のほとんどが、したことのないことだらけだよ」
そうかもしれないけど(二回目)。
「だから、アカツキとコトミをよろしく頼んだよ」
そう言って、フェレナードはしたり顔でにっこりと笑った。
インティスはずっと笑いを堪えている。
現時点で全く仲良くなれてないのに、無茶振りもいいところだ。
◇
自室に戻って来たものの、いいようにリーダーを押しつけられた気分だった。
……けど、頼むと言われてしまった以上、やらなければいけないような気になってしまうのも困ったものである。これもフェレナードの計算なのだろうか。
確かに負けた一因は自分なのだから、次に戦った時に負けないよう、何らかの作戦を立てておく必要がある。
だがそれは一番日の浅い自分だけでは無理だ。他の二人の知恵を借りなければ。
そこまで考えて、優貴は一旦思考を止めた。
頭のどこかで、これでいいのかと問いかける自分の声が聞こえる。
自分のせいで討伐は失敗した。だったら、他を探すよう勧めた方がいいのではないか。
アクションに縁のない自分には荷が重すぎるのではないか。それなのに。
『世の中のほとんどが、したことのないことだらけだよ』
その言葉が、妙に背中を押してくる。
確かに、たった一度失敗しただけで降りようとするのも情けない。
……仕方がない、連絡しよう。
「……あれ」
スマホを開いて、大事なことに気が付いた。
ことみと暁の連絡先を聞いていなかった。
優貴の表情は晴れない。
インティスから今回の退却の理由を聞かされ、敗北の原因が自分であることを知ったからだ。
「戦いに慣れてないとこういうことはよくある。お前だけのせいじゃない」
インティスはそう言ったが、慰めにはならない。
その流れで魔法の原理を少し教えてもらった。
攻撃を避けられずに怪我をすれば、誰かが回復することになる。だが、傷を治すということは、怪我をした人が持つ自己治癒力を急速に高めさせることであり、それにはその人に応じた精霊の力を調節しなければならないのだ。
炎を出したいなら炎の精霊だけ動かせばいいが、人間の体内には様々な精霊が宿っている。同時に複数の精霊の力を動かすということは、それだけ魔法を使う側の力の消耗も激しくなるのだという。
インティスが説明を付け足した。
「精霊を動かす力は人間の精神の部分を使うんだ。魔法を使う体力みたいなもんだけど、その力を使い切ると精神が死んじゃって、体は生きてても動けなくなる。そうならないように、魔法を使う時はそういう力を封じ込めた源石っていう石を使うことになってるんだ。初心者セットにくっついてるのもそう。セットを作ったのはフェレだから、石が壊れればあいつが直してくれる。けど、単純な工作じゃなくて、魔法を使って作ってるから、直すのにも魔法を使うってわけ」
「…………」
何もないところからは何も生まれないのと同じことだ。回復は便利だけど、無限にできるわけではない。
黙りこくった優貴に、インティスは苦笑して話しかけた。
「そんなに真剣に考えなくていい。源石がある限り、本人の精神は余程のことがない限り疲れるほど削られない。ローザがフェレの回復を断ったのは、源石にも限りがあることを知っていて、黙ってれば治る怪我だからわざわざ相手に魔法を使わせたくないって思ってるからなんだ。ユウキはローザが回復してくれたけど、ちゃんと源石の力を使ったから大丈夫。コトミが回復する時も初心者セットの源石でできるから問題ないし、万が一セットが壊れても、修復は簡単ってフェレが言ってたから」
「……本当に?」
「じゃないと、何のための初心者セットかわかんないだろ。そんなことに遠慮されて、戦いに支障が出る方が困る。これはアカツキとコトミにもフェレから言ってある」
「……そっか……」
「源石はフェレが沢山作ってあるし、定期的に魔法学院からももらってるから、心配ない」
「……うん……」
優貴は頷くだけ頷いた。
その時、ようやく階下で扉の音がした。フェレナードが戻って来たようだ。足音は階段を三階まで上り、ラウンジの扉を開けた。
「……ただいま」
「お帰り……って、え?」
思わず立ち上がったのはインティスだった。
「どうしたの、その顔」
言われて優貴もフェレナードを見た。片方の唇と頬が腫れていた。
◇
「……そんなことになるなら、俺が送って行けばよかった」
フェレナードから経緯を聞いて、インティスはすまなさそうに言った。
「いや、これは想定内だ。それに、何の責任もないのにお前をこんな目には遭わせられないよ」
頬に一発で済んだのは、ローザが必死に父親を説得してくれたからだ。
彼女は文献調査に協力してくれているが、父親から正式に許可を取っていたわけではなかった。その上怪我をさせてしまったのであれば、どうしても責任は伴う。
大事な娘とあれば尚更だ。フェレナードは理不尽な暴力とは思っていなかった。
「……あれ、いたの」
頬を押さえたまま、フェレナードがきょとんとして優貴の方を見た。
「向こうに戻ってもやることないんだってさ。そうだ、聞きたいことがあるって言ってなかったっけ。一昨日聞けなかったやつ」
インティスに言われて優貴も思い出す。質問しようと思った時には、彼は回収された文献でそれどころではなかったのだ。
「聞きたいこと?」
「え、えっと……」
インティスが冷やすものを持ってくると言ってラウンジを出て行ったので、フェレナードは優貴の向かいの椅子に座った。
「その……」
優貴がここに呼ばれた理由として、王子と同じ歳だから気持ちを共有しやすいという話は以前聞いた。だが、それが自分である理由を聞けていなかった。
そう話している間にインティスが戻って来て、フェレナードに冷やしたタオルを渡す。
それを頬に当てると、フェレナードが話し始めた。
「……君は覚えていないと思うけど、君がいつも学校帰りに寄るフードコートで、実は何度かすれ違ったことがあるよ」
「え?」
言われた通り、全く記憶にない。日常に変化なんてないと思っていたから、気にするほど周りを見ていなかった。
「最初は何となく雰囲気が他の子と違う気がしただけだったけど、あそこで観察してるうちに適任かなと思ってね」
「ええ……?」
そもそも何の適任?
戸惑う優貴を見て、少し離れたところでインティスが笑いを堪えている。
フェレナードはタオルを押さえる腕でそのまま頬杖をついた。
「私は人を見る目はあるつもりだよ。日本の全てがわかるわけではないから、知り合いにも手伝ってもらったけど。戦力として直接戦えるアカツキを、魔法を使える戦力としてコトミを選んで、最後にその中心になりそうな人材を探してたんだ」
「……で、俺?」
自分を指さす優貴に、フェレナードは頷く。
「そう。君は自分では気付いていなくても、自分が思っている以上に色々なところに目を向けていると思うよ。大人がノートパソコンを開いて仕事しているのを興味深そうに眺めているし、同じくらいの歳のグループが騒いでいると近寄らないようにしている。それから、小さい子供が迷い込んで来たら、保護者が来るまでずっと目で追ってたりとかね」
「それは……」
そうかもしれないけど。
「そういうところさ。周りを見るというのを無意識にやっている。それは大勢の民を先導するんじゃなく、小さいグループを引っ張っていくのには向いていると思ったんだ」
引っ張る? 自分が? あの二人を?
生まれてこの方、学級委員長すら未経験なのに。
「……そんなこと、したことないよ」
「世の中のほとんどが、したことのないことだらけだよ」
そうかもしれないけど(二回目)。
「だから、アカツキとコトミをよろしく頼んだよ」
そう言って、フェレナードはしたり顔でにっこりと笑った。
インティスはずっと笑いを堪えている。
現時点で全く仲良くなれてないのに、無茶振りもいいところだ。
◇
自室に戻って来たものの、いいようにリーダーを押しつけられた気分だった。
……けど、頼むと言われてしまった以上、やらなければいけないような気になってしまうのも困ったものである。これもフェレナードの計算なのだろうか。
確かに負けた一因は自分なのだから、次に戦った時に負けないよう、何らかの作戦を立てておく必要がある。
だがそれは一番日の浅い自分だけでは無理だ。他の二人の知恵を借りなければ。
そこまで考えて、優貴は一旦思考を止めた。
頭のどこかで、これでいいのかと問いかける自分の声が聞こえる。
自分のせいで討伐は失敗した。だったら、他を探すよう勧めた方がいいのではないか。
アクションに縁のない自分には荷が重すぎるのではないか。それなのに。
『世の中のほとんどが、したことのないことだらけだよ』
その言葉が、妙に背中を押してくる。
確かに、たった一度失敗しただけで降りようとするのも情けない。
……仕方がない、連絡しよう。
「……あれ」
スマホを開いて、大事なことに気が付いた。
ことみと暁の連絡先を聞いていなかった。
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