QUEEN

ルア

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第1章

俺の方が!!

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 その後、兄と一緒に、政府に行った。
政府の人は、
「適性のあるものは、君だ。」
と指をさして言った。私は、自分の前にいる男の人のことだと思っていた。そして、みんなもその男の人だと思っていた。政府の人は指を指しても人数が多くて分からないということに気がついた。政府の人が、「これから、ある映像を適性のある人の頭の中に送る。これを見ることが出来るものが適性のあるものだ。」と言った。

 私は、男の人に送られるのだろうと思っていたので、どんな映像か気になった。
だが、送られてきたのは私の頭の中だった。たくさんの人が殺されてしまっているというとても見ていられないものだったので私は、その場で泣き叫び、倒れ込んでしまった。

 この後のことは、男の人に聞いたのだが、私以外の人は誰も倒れずに、倒れ込んだ後兄がすぐに駆け寄ったが、スーツ姿の男の3人に触ることを禁じられたそうだ。そして、私は、スーツ姿の男に政府のある部屋まで連れて行かれた。
そして、自分だと思っていた男の人が、政府の人達に向かって、「なんで俺じゃないんだ!あんな弱そうな女が、俺みたいな強いやつの方が生き残れる可能性が絶対高いだろ!」と叫んだ。政府の人たちは、
「あの子だけは、武器をもう持たせてある。だが、その武器は、みんなを癒し、その痛みをあの子が背負うという武器だ。どんな痛みも、どんな怪我も、命に関わってくる傷でも治せるのだ。それを耐えられるという覚悟はあるのか?」その答えは誰が見てもはっきりと分かり切っていることだった。そのあとに続けて政府の人が言った。
「そんなものお前にはないだろ!だったら、あの子が誰の痛みも、誰の怪我も治さずに済むように戦えるのは、あの子以外の君たちしかいないんだ!あの子は戦う武器を持てない。癒す力しかないんだ!他の人は防具と武器、どちらとも持てるし、戦える。だから、あの子ひとりに重いものを任せてしまうが、それ以外のものは、あの子を護り、あの子に仕えることしかできないんだ!そして、1番あの子の傍にいて守る役目を負う者はKnightという。その役目を誰かにお願いしたい···。」と言った後にその場にいた人たちはこう言った。


「そういうことなら、私たちはあの子を守りあの子に仕える。ならば!あの子のことをQUEENと呼ぶことにしよう。」とみんなで誓い合った。
また、男はその中でも一番にこう言った、
 「そうか、それなら俺はいつでも、QUEENのそばにいて盾になるKnightという立場に就こう。」と言った。私と男の人以外は全員、家に帰されたそうです。
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