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桜花爛漫
第16話 未熟な精霊術師(3)
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「こ、こちらの方が蓮也様ですの!?」
クリスに蓮也を会わすという約束の日。邪魔くさがる蓮也を無理やり連れ出し、先月オープンしたという人気のショピングモールへとやってきた。
「一応紹介するね。こっちが蓮也、それと妹の凪咲ちゃんね」
「おぅ、結城蓮也だ」
「初めまして、結城凪咲です」
今回蓮也とショッピングモールに出かけると耳にした凪咲ちゃんが、自分も行きたいと名乗り出たため、事前にクリスと未夢さんの了解を得て、一緒に買い物へ出かける運びとなった。
「初めまして、太田未夢といいます。今日はよろしくお願いします」
「りゅりゅry、龍造寺 クリスティーナですわ」
普通に挨拶を交わす未夢さんとは対象的に、なぜか顔を真っ赤に染めながらモジモジするクリス。彼女には珍しく、若干声が裏返ってしまっている。
「どうしたのクリス? 顔が真っ赤よ」
「なななな、なんでもありませんわよ」
うん、明らかに変だ。
クリスって人見知りするタイプじゃなのよね。ただ褒めたり抱きついたりすると、途端に真っ赤に顔を染めるんだけれど、今はただお互いの挨拶を交わしただけ。
するともしかしてコレは、純白な乙女が掛かるという一目惚れ……というものなんだろうか?
「沙姫様、とりあえず場所を変えませんか?」
「ん? あぁ、そうね。こんなところで立ち話っていうのもなんだしね」
少しクリスの様子が気になるところではあるが、今日の目的はこの夏をおしゃれに乗り切るためのお買い物! 私も胡桃もそれほど服は持っておらず、今のうちに買い物を済ませておかないと、この夏を乗り切れないのだ。
「それじゃ適当に歩き回って、気になるお店があれば入るって事でok?」
「そ、それで構いませんわ」
蓮也の方を見ていたかと思うと、慌てて何事もなかったかのように返事を返すクリス。さては私が一目惚れしたことに気づいていないと思っているな。
このままクリスを揶揄うというのも楽しそうではあるが、友人の恋心を弄ぶのは趣味ではないので、ここは暖かく二人の行く末を見守るほうがいいだろう。
うん、大丈夫。私はなんとも感じていない。
「それでお姉さま。今日は何を買いに来られたんですか?」
「私と胡桃の夏服よ。実家からはほとんど持ち出せてないから、服が無くてね。気に入ったのがあれば凪咲ちゃんにもプレゼントするわよ」
「ホントですか!?」
「えぇ」
結城家には随分お世話になっているからね。
今日のために軍資金も多めに用意しているし、荷物持ちに蓮也も連れてきている。こういう時こそ、お隣さんというの便利さを利用するべきだろう。
「……」
「ん? どうしたのクリス」
先ほどとは違う反応を見せるクリスが気になり、ついつい声をかけてしまう。
「い、いえ。凪咲さんは沙姫さんの事をお姉さまと呼んでいらっしゃるだと思いまして」
「あぁ、そのこと。最近じゃ当たり前になっていたからすっかり忘れていたわ」
クリスにしてみれば一目惚れした男性の妹が、別の女性をお姉さまと呼んでいるのはやはり気になるのだろう。
乙女心って複雑ね。
「心配しなくても、貴女が心配するようなことじゃないわよ」
「心配すること?」
「あれ? 凪咲ちゃんを通して私と蓮也の関係が気になったんじゃないの?」
「……沙姫さん、先ほどから何か勘違いをされていません? 私はただ沙夜さん以外の方がお姉さまと呼ばれているのが気になっただけですわ」
「あぁ、そっちね」
そういえばクリスの中では未だに沙夜は私の妹なのよね。
そろそろ実家を出てから半年程にはなるが、当然一度たりとも連絡を取り合った事実は存在しない。そもそも沙夜の呼び方は姉さんだったし、凪咲ちゃんのように愛らしく慕ってもくれていなかった。
半ば全てを諦めてしまっていた私が言うのもなんだが、私と沙夜はそこまで仲はよくなかったのだ。
「沙姫さん、一体何と勘違いされていたのかお伺いしたいのですが」
「うぐっ」
じとーっと、怪しむクリスの視線に思わず言葉を詰まらせる。
さすがに一目惚れから嫉妬しちゃったんでしょ、とは口が裂けても言えない。
「ま、まぁ些細なことよ。それよりホラ、これなんてクリスに似合うんじゃない?」
近くにあった洋服を手に取り、深く追求される前にササッと話題をすり替える。
「あら、素敵ですわね。でもこのお洋服でしたら、未夢さんの方が似合うんじゃありません?」
「私ですか?」
「そうね、こいう可愛らしい服なら未夢さんの方が合うかも」
ふぅ、なんとか上手く誤魔化せたみたいね。
クリスって見かけによらず凄く友達想いなのよね。今だって何だか寂しそうにしていた未夢さんを気遣って、無理やり輪の中へと戻そうとしてくれる。
私ももう少し周りに気をつけながら話をしなくちゃいけないわね。
「ふぅ、結構買ったな」
「ゴメンね蓮也。荷物持ちなんてさせちゃって」
一通りお店を巡ってのお昼休憩。ついつい夢中になって買いすぎた事もあるが、荷物の中には蓮也が我が家で快適に暮らす日常品もあるし、可愛い妹でもある凪咲ちゃんの服もある。
まぁ、もともと荷物持ちを目的で呼んだ感もあるので、ここはお昼を奢るということで手打ちとさせてもらいたい。
「ねぇ沙姫さん。本当に蓮也さんとお付き合いはされていないんですの?」ぼそっ
ブフッ
「い、いきなりね」
「ですが今日ずっとお二人の様子を伺っておりましたが、どう見ても恋人同士ですわよ」
「私もそう思いました。とても仲がいいんだなぁって」
「み、未夢さんまで……」
本人には聞こえないコソコソ話だが、隣にいる凪咲ちゃんには筒抜け状態。そもそもクリスは蓮也に一目惚れをしたんじゃなかったの? これじゃ私と蓮也との関係を探っていただけじゃないかと疑ってしまう。
「凪咲さんは沙姫さんと蓮也さんのことをどうお考えですの?」
コラコラ、なに普通に凪咲ちゃんに聞いているのよ。
「お姉さまとお兄様のことですか? うーん、近くからみているといい加減付き合っちゃえばいいのに、とは思ってますが、お二人とも見ての通り奥手ですから。今はお仕事のパートナーから既成事実でも起こらないかなぁって期待しています」
ブハァー。
もしもし凪咲ちゃん。そんな事を考えていたとしても口にだしちゃいけません。あと中学生が既成事実なんて言葉も使っちゃダメ!
クリスからの冷たい視線が身にしみるわ。
「そ、そういえば沙姫さんのお仕事って結局なにをやっているんですか?」
私が困る姿を見て、自分も少し煽ってしまった事を気にしたのか、未夢さんが話の流れを変えようと話題を振ってくる。
だけどこの話題って、少々未夢さんには聴かせられないのよね。
「えっと、蓮也の家がやっている仕事のお手伝いなんだけど、主に雑用関係かなぁ。ホラ、よくあるじゃない。その日の仕事をまとめて明日の朝までには用意しておくってヤツ?」
少々苦しい説明だが、無関係の未夢さんに術者がらみの事を話すわけにはいかない。
そもそもクリスですら仕事の詳細を話していないのだから、言えるわけがないのだ。
「そうなんですね。でも結城って言えば、あの結城グループですよね?」
「知ってるの?」
「知っているも何も結城グループの名前は有名ですし、私の家も少しお仕事を頂いたりしているんですよ」
「あら、そうなのね」
確か未夢さんのお家って小さな工場を経営されているんだったわよね。
私はそこまで詳しくないが、結城グループではIT事業から大きな機械の製造まで、幅広く手がけておられるのだと聞いた事がある。
私たち術者の中では結城家=日本一の術者一族、という感覚の方が強いが、未夢さんの様に表の姿しかしらない者かすれば、大企業の結城グループの方が有名なのだろう。
「それじゃ蓮也さんてもしかして」
「えぇ、その結城家の次男よ」
本人を差し置いて私が答えるというの変だが、蓮也ったら顔におしぼりを掛けたままグッタリしているんだもの。そらぁ、少し荷物が多くなった事は申し訳ないが、ここまであからさまな態度を取らなくてもいいと思うのだけれど。
「もう、お兄様。だらしがないですよ」
「仕方ないだろ? 疲れてるんだよ」
はぁ。普通に妹に叱られている様な人間が、あの結城グループの人間だとは思わないわよね。
その疲れる原因を作った私が言うのもなんだが、もう少し私の立場というものを考えて欲しいところ。
「蓮也、今夜のお仕事手伝ってあげるからもう少し頑張りなさいよ」
「手伝うって言ってもなぁ。じゃ今度は俺の買い物に付き合えよ、それでチャラだ」
「か、買い物?」
なんだか急に雲行きが怪しくなるが、現在進行形で私の買い物に付き合わせている関係、やはりここは断るわけにはいくまい。
「わ、わかったわよ」
胡桃が耳元で『良かったですね』とか囁いてくるが、デートじゃないから! ただの買い物だから!
そんな遣り取りを隣でしていると、未夢さんが急に何かを決意したかの様に。
「あ、あの。実は蓮也さんにお願いしたい事があるんです」
それは私たちが予想だにしない内容だった。
クリスに蓮也を会わすという約束の日。邪魔くさがる蓮也を無理やり連れ出し、先月オープンしたという人気のショピングモールへとやってきた。
「一応紹介するね。こっちが蓮也、それと妹の凪咲ちゃんね」
「おぅ、結城蓮也だ」
「初めまして、結城凪咲です」
今回蓮也とショッピングモールに出かけると耳にした凪咲ちゃんが、自分も行きたいと名乗り出たため、事前にクリスと未夢さんの了解を得て、一緒に買い物へ出かける運びとなった。
「初めまして、太田未夢といいます。今日はよろしくお願いします」
「りゅりゅry、龍造寺 クリスティーナですわ」
普通に挨拶を交わす未夢さんとは対象的に、なぜか顔を真っ赤に染めながらモジモジするクリス。彼女には珍しく、若干声が裏返ってしまっている。
「どうしたのクリス? 顔が真っ赤よ」
「なななな、なんでもありませんわよ」
うん、明らかに変だ。
クリスって人見知りするタイプじゃなのよね。ただ褒めたり抱きついたりすると、途端に真っ赤に顔を染めるんだけれど、今はただお互いの挨拶を交わしただけ。
するともしかしてコレは、純白な乙女が掛かるという一目惚れ……というものなんだろうか?
「沙姫様、とりあえず場所を変えませんか?」
「ん? あぁ、そうね。こんなところで立ち話っていうのもなんだしね」
少しクリスの様子が気になるところではあるが、今日の目的はこの夏をおしゃれに乗り切るためのお買い物! 私も胡桃もそれほど服は持っておらず、今のうちに買い物を済ませておかないと、この夏を乗り切れないのだ。
「それじゃ適当に歩き回って、気になるお店があれば入るって事でok?」
「そ、それで構いませんわ」
蓮也の方を見ていたかと思うと、慌てて何事もなかったかのように返事を返すクリス。さては私が一目惚れしたことに気づいていないと思っているな。
このままクリスを揶揄うというのも楽しそうではあるが、友人の恋心を弄ぶのは趣味ではないので、ここは暖かく二人の行く末を見守るほうがいいだろう。
うん、大丈夫。私はなんとも感じていない。
「それでお姉さま。今日は何を買いに来られたんですか?」
「私と胡桃の夏服よ。実家からはほとんど持ち出せてないから、服が無くてね。気に入ったのがあれば凪咲ちゃんにもプレゼントするわよ」
「ホントですか!?」
「えぇ」
結城家には随分お世話になっているからね。
今日のために軍資金も多めに用意しているし、荷物持ちに蓮也も連れてきている。こういう時こそ、お隣さんというの便利さを利用するべきだろう。
「……」
「ん? どうしたのクリス」
先ほどとは違う反応を見せるクリスが気になり、ついつい声をかけてしまう。
「い、いえ。凪咲さんは沙姫さんの事をお姉さまと呼んでいらっしゃるだと思いまして」
「あぁ、そのこと。最近じゃ当たり前になっていたからすっかり忘れていたわ」
クリスにしてみれば一目惚れした男性の妹が、別の女性をお姉さまと呼んでいるのはやはり気になるのだろう。
乙女心って複雑ね。
「心配しなくても、貴女が心配するようなことじゃないわよ」
「心配すること?」
「あれ? 凪咲ちゃんを通して私と蓮也の関係が気になったんじゃないの?」
「……沙姫さん、先ほどから何か勘違いをされていません? 私はただ沙夜さん以外の方がお姉さまと呼ばれているのが気になっただけですわ」
「あぁ、そっちね」
そういえばクリスの中では未だに沙夜は私の妹なのよね。
そろそろ実家を出てから半年程にはなるが、当然一度たりとも連絡を取り合った事実は存在しない。そもそも沙夜の呼び方は姉さんだったし、凪咲ちゃんのように愛らしく慕ってもくれていなかった。
半ば全てを諦めてしまっていた私が言うのもなんだが、私と沙夜はそこまで仲はよくなかったのだ。
「沙姫さん、一体何と勘違いされていたのかお伺いしたいのですが」
「うぐっ」
じとーっと、怪しむクリスの視線に思わず言葉を詰まらせる。
さすがに一目惚れから嫉妬しちゃったんでしょ、とは口が裂けても言えない。
「ま、まぁ些細なことよ。それよりホラ、これなんてクリスに似合うんじゃない?」
近くにあった洋服を手に取り、深く追求される前にササッと話題をすり替える。
「あら、素敵ですわね。でもこのお洋服でしたら、未夢さんの方が似合うんじゃありません?」
「私ですか?」
「そうね、こいう可愛らしい服なら未夢さんの方が合うかも」
ふぅ、なんとか上手く誤魔化せたみたいね。
クリスって見かけによらず凄く友達想いなのよね。今だって何だか寂しそうにしていた未夢さんを気遣って、無理やり輪の中へと戻そうとしてくれる。
私ももう少し周りに気をつけながら話をしなくちゃいけないわね。
「ふぅ、結構買ったな」
「ゴメンね蓮也。荷物持ちなんてさせちゃって」
一通りお店を巡ってのお昼休憩。ついつい夢中になって買いすぎた事もあるが、荷物の中には蓮也が我が家で快適に暮らす日常品もあるし、可愛い妹でもある凪咲ちゃんの服もある。
まぁ、もともと荷物持ちを目的で呼んだ感もあるので、ここはお昼を奢るということで手打ちとさせてもらいたい。
「ねぇ沙姫さん。本当に蓮也さんとお付き合いはされていないんですの?」ぼそっ
ブフッ
「い、いきなりね」
「ですが今日ずっとお二人の様子を伺っておりましたが、どう見ても恋人同士ですわよ」
「私もそう思いました。とても仲がいいんだなぁって」
「み、未夢さんまで……」
本人には聞こえないコソコソ話だが、隣にいる凪咲ちゃんには筒抜け状態。そもそもクリスは蓮也に一目惚れをしたんじゃなかったの? これじゃ私と蓮也との関係を探っていただけじゃないかと疑ってしまう。
「凪咲さんは沙姫さんと蓮也さんのことをどうお考えですの?」
コラコラ、なに普通に凪咲ちゃんに聞いているのよ。
「お姉さまとお兄様のことですか? うーん、近くからみているといい加減付き合っちゃえばいいのに、とは思ってますが、お二人とも見ての通り奥手ですから。今はお仕事のパートナーから既成事実でも起こらないかなぁって期待しています」
ブハァー。
もしもし凪咲ちゃん。そんな事を考えていたとしても口にだしちゃいけません。あと中学生が既成事実なんて言葉も使っちゃダメ!
クリスからの冷たい視線が身にしみるわ。
「そ、そういえば沙姫さんのお仕事って結局なにをやっているんですか?」
私が困る姿を見て、自分も少し煽ってしまった事を気にしたのか、未夢さんが話の流れを変えようと話題を振ってくる。
だけどこの話題って、少々未夢さんには聴かせられないのよね。
「えっと、蓮也の家がやっている仕事のお手伝いなんだけど、主に雑用関係かなぁ。ホラ、よくあるじゃない。その日の仕事をまとめて明日の朝までには用意しておくってヤツ?」
少々苦しい説明だが、無関係の未夢さんに術者がらみの事を話すわけにはいかない。
そもそもクリスですら仕事の詳細を話していないのだから、言えるわけがないのだ。
「そうなんですね。でも結城って言えば、あの結城グループですよね?」
「知ってるの?」
「知っているも何も結城グループの名前は有名ですし、私の家も少しお仕事を頂いたりしているんですよ」
「あら、そうなのね」
確か未夢さんのお家って小さな工場を経営されているんだったわよね。
私はそこまで詳しくないが、結城グループではIT事業から大きな機械の製造まで、幅広く手がけておられるのだと聞いた事がある。
私たち術者の中では結城家=日本一の術者一族、という感覚の方が強いが、未夢さんの様に表の姿しかしらない者かすれば、大企業の結城グループの方が有名なのだろう。
「それじゃ蓮也さんてもしかして」
「えぇ、その結城家の次男よ」
本人を差し置いて私が答えるというの変だが、蓮也ったら顔におしぼりを掛けたままグッタリしているんだもの。そらぁ、少し荷物が多くなった事は申し訳ないが、ここまであからさまな態度を取らなくてもいいと思うのだけれど。
「もう、お兄様。だらしがないですよ」
「仕方ないだろ? 疲れてるんだよ」
はぁ。普通に妹に叱られている様な人間が、あの結城グループの人間だとは思わないわよね。
その疲れる原因を作った私が言うのもなんだが、もう少し私の立場というものを考えて欲しいところ。
「蓮也、今夜のお仕事手伝ってあげるからもう少し頑張りなさいよ」
「手伝うって言ってもなぁ。じゃ今度は俺の買い物に付き合えよ、それでチャラだ」
「か、買い物?」
なんだか急に雲行きが怪しくなるが、現在進行形で私の買い物に付き合わせている関係、やはりここは断るわけにはいくまい。
「わ、わかったわよ」
胡桃が耳元で『良かったですね』とか囁いてくるが、デートじゃないから! ただの買い物だから!
そんな遣り取りを隣でしていると、未夢さんが急に何かを決意したかの様に。
「あ、あの。実は蓮也さんにお願いしたい事があるんです」
それは私たちが予想だにしない内容だった。
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