アイスクリームが溶けるまで。

ワンナイト

｢肌で感じる貴方の温度に、僕は魅力を感じていたのかもしれない。｣
そう僕はいきなり口にした。
「え、？何？どーしたのいきなりさ」
少し笑いながらそう言う君は、服こそ着ていなかったが、僕にはドレスを着たシンデレラに見えた。「何？もしかして今の告白？｣
君は先程のドロドロのとろけた目とは一変して、透き通った綺麗な目をしていた。
「もちろんそのつもり。本当は友達のままだろうかと思っていたけど、やっぱり好きだ。付き合って欲しい。｣
さぁ次なんてくるのだろうか。なんて考える暇も与えず君は「大切にしてくれるんだよね？」
数秒で放たれたその言葉からは、大人の余裕すら見えた。「よろしくお願いします。」
2人とも服や下着すら着ていない、何一つ隠していない白いシーツの上で交際が始まった。