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七宝の選定
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完結いたしました!
これから毎日、終わるまで投稿いたします。
それに伴い、一話の文字数が多くなっております。
ここまでお付き合いありがとうございました!
ーーーー
七宝の選定。
それは都を守る結界、七宝の役割を担う七名が選ばれる儀式だ。基本的に要である帝が七つの一族から一名ずつ選出する。
数年前に就任した新たな帝にとっては初めての大きな行事であろう。
そもそも七宝は、帝が代替わりすると同時に同じように次代の者たちに役割が移る。
それが今回のように遅くなったのには二つ理由があった。
一つ目は、帝がまだ元服も迎えていない子供であったから。
そもそも、前の代の帝はまだ健在なのにどうして未熟で幼い者が帝に選ばれたかというと、理由がある。
先帝は、おおよそ十数年前の事件により心身を痛め、法術を使えない身となっていた。今の今まで都の結界が維持できていたのは今の帝が要の役割を担っていたからであった。よって、帝としての役目を果たせている者がその地位につくのは当然である。誰も反対する者はいなかった。
結界がなければ、この都は滅ぶのだから。
そしてもう一つは、七宝に選ばれる者たちも幼い者が多かったからである。帝と同世代の者が多く、その役割を担うには早すぎるという意見が多かった。
しかし、そんな彼らも元服を迎えて大人になった。満を持して七宝の選定が行われるのである。
特殊な結界に囲まれた皇宮であるが、今回ばかりはその結界の効力はない。七宝が誰なのかというのは周知すべき事柄である。よって、記憶の改ざんは行われない。
だから、この場で起こったことは参加した全員の記憶に残るのである。
***
七宝に選ばれるのはそれだけで誉れだ。
皇宮に集められた、七つの一族とそれに連なる者たち。多くの者が参加しているが、誰もが選ばれるであろう者に予想がついているだろう。
まずは、恵比寿から一人。恐らく一番の息子だろう。二番目の息子は数年前の事件によって、匿名性を失った黒狗に堂々と選ばれた。そのほかにもこの場に参加している数名が抜擢されており、彼らも七宝に選ばれることはないと予想される。
二人目は、福禄の次期当主、福禄梓である。福禄に関わる事件はまさしく痛ましい。
帝の叔父に当たる一人の男の母親九重御前が帝の妻として宮入りするときの話だ。彼女がそのときにいた屋敷の者たちがすべて殺され、数年前まで普通の人のように操られていたというものである。
たまたま今の当主であるものは従兄弟という立場だったため屋敷に在住しておらず、その悲惨な事件から逃れる事ができ、今では福禄の名を継いでいる。話によると元福禄の当主だった者が連れてきた子供と次期当主である梓は婚姻関係にあるという。今回、この選定には関係ない者とされてその婚約者は出席していない。
三人目は寿老の当主、寿老宗太だ。寿老の跡取り息子として育てられ、幼い頃から厳しい訓練を受けていたという噂があり、その噂に恥じぬ才能を持っている。特に、攻撃性のある法術の扱いに優れており、妖魔退治に参加するとなれば一番大きな功績をあげていた。
四人目は、袋尊葵である。この男、特にこれといったものはなく、本来であれば袋尊に婿入りをした鉄二という黒狗の元隊長である男が選ばれるはずだったらしい。しかし、彼はそれを断った。何でも年齢差があるという理由で。とはいえこれはあくまでも噂であり、真偽は定かではない。とはいえ、七宝はその家門の次期当主、現当主でなくても役割につくことができるので問題はないだろう。袋尊にはほかに血筋がいないので妥当ではないだろうか。
五人目は、弁財の次期当主である弁財郁人だ。この男については何もない。予定調和だ。ほかに候補がいるとすれば、従妹の小夜という者か、その兄輝夜であろう。
六人目は毘沙門一族の優秀な息子、毘沙門理央だ。毘沙門には上に一人息子がいるが、法術を扱えない事で有名だ。今の今まで彼の姿形を誰も見たことがなく、噂では癇癪持ちでよく怒鳴り声をあげているという。今回、その兄が参加するかどうかは分からないが恐らく参加したとしても選ばれることはないだろう。
ここまでは誰もが予想できる。問題は、最後の七人目黒天から誰が選ばれるかである。黒天の一族は数年前に当主並びに妻子も行方不明になり未だに見つかっていない。そんな中で七宝の選定が行われ、誰もがこの黒天の座に選抜される人物に期待を寄せている。
「帝様の御成―りー」
さっとその言葉に参加している者全員が頭を下げる。そして静かに御簾が降りる音がした。
「面を上げよ」
帝の声にしずしずと顔を上げる。ゆっくりと御簾ごしに帝の影が見える。その側に控えているのは黒狗の一人であり、帝の叔父九郎であった。
じろりっと彼らを睨みつけるように視線を向けると彼はすっと持っている巻物を開く。
「これより、七宝の選定を―――」
九郎がそう口を開いて、足音が響いた。今し方、重要な儀式が行われるというのに非常識である。皆がそう思って眉をひそめるとその足音はこの広間の前で止まった。そして襖がゆっくりと開かれる。
「遅くなって申し訳ありません」
一人の男がやってきた。顔立ちはこれと言って特徴はないが、艶やかな黒髪を緩く耳下に一つにまとめており、ここらでは珍しい大太刀を背負っている。すっと軽く頭を下げて男は真っ先に毘沙門理央の隣に腰掛けた。ほとんどの者がその男の行動に驚きを見せる。その席に座ると言うことはすなわち―――。
「お、お兄様……?」
「何。まるで死人に会ったみたいな顔で俺を見てどうしたの?」
「!」
理央が恐る恐るといったようにその男を呼ぶ。つまり、彼は毘沙門の法術が使えないという長子だという事だ。
法術が使えないとはいうが、彼からは並々ならぬ雰囲気を感じる。癇癪持ちだと言う噂だが、それにしては落ち着いた受け答えをして凛とした佇まいである。
「どうしてここに……っ!」
「俺も呼ばれたから来ただけですが、何か問題がありますか?」
「この……っ!!」
「貴方、良いじゃないですか。どうせ選ばれるわけもないんですから……」
「……ふんっ!」
毘沙門の当主が自分の息子である静紀に向かってそんな言葉を放つ。それを彼はすげなく返すので当主は顔を真っ赤にしていたが、すぐに奥方に言われて落ち着きを取り戻す。ちらりちらりと視線を集めていた彼らだったが、ぱしんっと御簾の向こうから音が聞こえ慌てて居住まいを正す。
「それでは改めて七宝の選定を行います。皆さんもご存じの通り、今回は黒天の席が空いております。その席には皇の関係者でもある私が選ばれました」
その瞬間、黒天の血筋の者は落胆した。だが、皇族の一人でもある九郎が選ばれたというのは納得のいく結果である。
「ほか、六名を読み上げます」
九郎は続けて一人一人名前を読み上げる。
恵比寿尊。
福禄梓。
寿老宗太。
袋尊葵。
弁財郁人。
おおよそ、予想していたとおりの名前が呼ばれていく。呼ばれた彼らは返事をして静かに頭を下げていく。ここまで来たら恐らく最後に呼ばれるのは理央だろうと人々がそう思っていた。
「―――毘沙門静紀」
「え……?」
その瞬間、時が止まったかのように静まりかえった。呼ばれるのは恐らく自分だろうと思っていた理央が動揺した声を上げる。彼だけではない、その場で毘沙門の席には理央だと予想していた者たちも同じように戸惑いを見せる。
今までこれといった活躍もなく、時折耳にする噂はあまり良いものではない静紀。才能にあふれ、妖魔退治に積極的に参加している理央。そんな二人を比べればどちらが相応しいかなど誰でも分かるものであろう。
誰もが何も言えずに絶句している中、凜とした声が響き渡る。
「無礼を承知で申し上げます。私ではなく優秀な弟が七宝になるべきかと思います」
そう言って深々と頭を下げたのは今し方選ばれた静紀であった。
これから毎日、終わるまで投稿いたします。
それに伴い、一話の文字数が多くなっております。
ここまでお付き合いありがとうございました!
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七宝の選定。
それは都を守る結界、七宝の役割を担う七名が選ばれる儀式だ。基本的に要である帝が七つの一族から一名ずつ選出する。
数年前に就任した新たな帝にとっては初めての大きな行事であろう。
そもそも七宝は、帝が代替わりすると同時に同じように次代の者たちに役割が移る。
それが今回のように遅くなったのには二つ理由があった。
一つ目は、帝がまだ元服も迎えていない子供であったから。
そもそも、前の代の帝はまだ健在なのにどうして未熟で幼い者が帝に選ばれたかというと、理由がある。
先帝は、おおよそ十数年前の事件により心身を痛め、法術を使えない身となっていた。今の今まで都の結界が維持できていたのは今の帝が要の役割を担っていたからであった。よって、帝としての役目を果たせている者がその地位につくのは当然である。誰も反対する者はいなかった。
結界がなければ、この都は滅ぶのだから。
そしてもう一つは、七宝に選ばれる者たちも幼い者が多かったからである。帝と同世代の者が多く、その役割を担うには早すぎるという意見が多かった。
しかし、そんな彼らも元服を迎えて大人になった。満を持して七宝の選定が行われるのである。
特殊な結界に囲まれた皇宮であるが、今回ばかりはその結界の効力はない。七宝が誰なのかというのは周知すべき事柄である。よって、記憶の改ざんは行われない。
だから、この場で起こったことは参加した全員の記憶に残るのである。
***
七宝に選ばれるのはそれだけで誉れだ。
皇宮に集められた、七つの一族とそれに連なる者たち。多くの者が参加しているが、誰もが選ばれるであろう者に予想がついているだろう。
まずは、恵比寿から一人。恐らく一番の息子だろう。二番目の息子は数年前の事件によって、匿名性を失った黒狗に堂々と選ばれた。そのほかにもこの場に参加している数名が抜擢されており、彼らも七宝に選ばれることはないと予想される。
二人目は、福禄の次期当主、福禄梓である。福禄に関わる事件はまさしく痛ましい。
帝の叔父に当たる一人の男の母親九重御前が帝の妻として宮入りするときの話だ。彼女がそのときにいた屋敷の者たちがすべて殺され、数年前まで普通の人のように操られていたというものである。
たまたま今の当主であるものは従兄弟という立場だったため屋敷に在住しておらず、その悲惨な事件から逃れる事ができ、今では福禄の名を継いでいる。話によると元福禄の当主だった者が連れてきた子供と次期当主である梓は婚姻関係にあるという。今回、この選定には関係ない者とされてその婚約者は出席していない。
三人目は寿老の当主、寿老宗太だ。寿老の跡取り息子として育てられ、幼い頃から厳しい訓練を受けていたという噂があり、その噂に恥じぬ才能を持っている。特に、攻撃性のある法術の扱いに優れており、妖魔退治に参加するとなれば一番大きな功績をあげていた。
四人目は、袋尊葵である。この男、特にこれといったものはなく、本来であれば袋尊に婿入りをした鉄二という黒狗の元隊長である男が選ばれるはずだったらしい。しかし、彼はそれを断った。何でも年齢差があるという理由で。とはいえこれはあくまでも噂であり、真偽は定かではない。とはいえ、七宝はその家門の次期当主、現当主でなくても役割につくことができるので問題はないだろう。袋尊にはほかに血筋がいないので妥当ではないだろうか。
五人目は、弁財の次期当主である弁財郁人だ。この男については何もない。予定調和だ。ほかに候補がいるとすれば、従妹の小夜という者か、その兄輝夜であろう。
六人目は毘沙門一族の優秀な息子、毘沙門理央だ。毘沙門には上に一人息子がいるが、法術を扱えない事で有名だ。今の今まで彼の姿形を誰も見たことがなく、噂では癇癪持ちでよく怒鳴り声をあげているという。今回、その兄が参加するかどうかは分からないが恐らく参加したとしても選ばれることはないだろう。
ここまでは誰もが予想できる。問題は、最後の七人目黒天から誰が選ばれるかである。黒天の一族は数年前に当主並びに妻子も行方不明になり未だに見つかっていない。そんな中で七宝の選定が行われ、誰もがこの黒天の座に選抜される人物に期待を寄せている。
「帝様の御成―りー」
さっとその言葉に参加している者全員が頭を下げる。そして静かに御簾が降りる音がした。
「面を上げよ」
帝の声にしずしずと顔を上げる。ゆっくりと御簾ごしに帝の影が見える。その側に控えているのは黒狗の一人であり、帝の叔父九郎であった。
じろりっと彼らを睨みつけるように視線を向けると彼はすっと持っている巻物を開く。
「これより、七宝の選定を―――」
九郎がそう口を開いて、足音が響いた。今し方、重要な儀式が行われるというのに非常識である。皆がそう思って眉をひそめるとその足音はこの広間の前で止まった。そして襖がゆっくりと開かれる。
「遅くなって申し訳ありません」
一人の男がやってきた。顔立ちはこれと言って特徴はないが、艶やかな黒髪を緩く耳下に一つにまとめており、ここらでは珍しい大太刀を背負っている。すっと軽く頭を下げて男は真っ先に毘沙門理央の隣に腰掛けた。ほとんどの者がその男の行動に驚きを見せる。その席に座ると言うことはすなわち―――。
「お、お兄様……?」
「何。まるで死人に会ったみたいな顔で俺を見てどうしたの?」
「!」
理央が恐る恐るといったようにその男を呼ぶ。つまり、彼は毘沙門の法術が使えないという長子だという事だ。
法術が使えないとはいうが、彼からは並々ならぬ雰囲気を感じる。癇癪持ちだと言う噂だが、それにしては落ち着いた受け答えをして凛とした佇まいである。
「どうしてここに……っ!」
「俺も呼ばれたから来ただけですが、何か問題がありますか?」
「この……っ!!」
「貴方、良いじゃないですか。どうせ選ばれるわけもないんですから……」
「……ふんっ!」
毘沙門の当主が自分の息子である静紀に向かってそんな言葉を放つ。それを彼はすげなく返すので当主は顔を真っ赤にしていたが、すぐに奥方に言われて落ち着きを取り戻す。ちらりちらりと視線を集めていた彼らだったが、ぱしんっと御簾の向こうから音が聞こえ慌てて居住まいを正す。
「それでは改めて七宝の選定を行います。皆さんもご存じの通り、今回は黒天の席が空いております。その席には皇の関係者でもある私が選ばれました」
その瞬間、黒天の血筋の者は落胆した。だが、皇族の一人でもある九郎が選ばれたというのは納得のいく結果である。
「ほか、六名を読み上げます」
九郎は続けて一人一人名前を読み上げる。
恵比寿尊。
福禄梓。
寿老宗太。
袋尊葵。
弁財郁人。
おおよそ、予想していたとおりの名前が呼ばれていく。呼ばれた彼らは返事をして静かに頭を下げていく。ここまで来たら恐らく最後に呼ばれるのは理央だろうと人々がそう思っていた。
「―――毘沙門静紀」
「え……?」
その瞬間、時が止まったかのように静まりかえった。呼ばれるのは恐らく自分だろうと思っていた理央が動揺した声を上げる。彼だけではない、その場で毘沙門の席には理央だと予想していた者たちも同じように戸惑いを見せる。
今までこれといった活躍もなく、時折耳にする噂はあまり良いものではない静紀。才能にあふれ、妖魔退治に積極的に参加している理央。そんな二人を比べればどちらが相応しいかなど誰でも分かるものであろう。
誰もが何も言えずに絶句している中、凜とした声が響き渡る。
「無礼を承知で申し上げます。私ではなく優秀な弟が七宝になるべきかと思います」
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