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都、襲撃
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女は生まれたときから欠陥品だった。
目が見えない。それだけで彼女は一族から厭われて生きていた。それでも女であったから食事はきちんとできていた。
帝の献上する品として、生きてきた。
女は、それがいやだった。いやでいやでたまらなかった。だから、帝に妃ができたときはたいそう喜んでもう自分には用はないだろうと逃げだそうとした。
女は、屋敷に訪問してきた一人の男に見初められた。
女は盲目であったが、とりわけ美しい容姿を持っていた。
そして、彼女はそのまま望まぬ子供をお腹に宿した。
発狂しそうだった。
いつもなら気にもかけない親兄弟が、その男に言われた途端に大喜びで女を捕らえ、部屋に監禁した。今までにない待遇を受けて、女は男に犯された。嫌だと喚いても助けを請いても男は笑うだけで獣のように女を蹂躙した。
女は絶望した。
その男が、この都の帝であると知ったときさらなるどん底に陥った。
女が逃げ出さないようにと厳重に監禁され、その男は今の妃を殺し、女を新しく迎え入れると言ってきた。
女は、何の力も持っていないただの人だった。ただ、七宝の福禄の家に生まれただけの女だった。
助けてほしい。誰か、この腐れきったすべてを壊してほしい。
明くる日も明くる日も祈りを捧げて、女の願いは成就した。
一人の男が、神様が彼女を助けてくれたのだ。
福禄の屋敷にいる者全員を殺し、死体として操った。意識を残したまま、バラバラの体にくっつけて、痛みに喘ぎ苦しみにもがく彼らに女は笑いが止まらなかった。最後は、完全に意識を失ってただの肉塊となっていた。女はそれでも十分に満足だった。
しかし神様は、それだけではなく彼女に力を与えた。法術を教えたのだ。自分は使えないと思っていたが、やり方を教わればすぐに身についた。見えないのが当たり前の世界から鮮明な色づいた世界に。
自分には式神を操る才能があると言われ、彼女は都で一番の使い手となった。
その間に子供が生まれたが、全く興味を示さなかった。むしろ、あの男の子供だと思うだけで憎らしかった。殺そうとも思ったが、帝の一番と二番の子供に持って行かれて手を出せなかった。女にとってはどうでも良いが。
元妃も死に、皇宮で暮らしている中、神様が帝までも殺してくれた。
これで貴方は自由だと、女に言葉を捧げた。
女は深く感謝をして、神様に恩を返したいと必死に懇願した。
神様は、そして彼女にこの土地を巡って七柱の神が争いをしていることを話し、協力を申し出た。その間にも謙虚で命の危険があると懇切丁寧に話をしてくれた。
そんな神様だからこそ、女はすべてを捧げたかった。
この土地の神様にこの御方がふさわしいと信じて疑わなかった。
だから、女は、その神様のために今の帝を殺すのだ。
****
計画は滞りなく進んだ。
九重御前は、チラリと後ろをついてくる自分の息子に視線を向ける。数日前に俺の友達に何をする気だと敵意のこもった目を向けた子供である。
静紀を抱いて見せたときはいろんな感情がごちゃ混ぜになったような悲しそうな表情を浮かべていたが、それが嘘のようだった。何の心境の変化だろうか。前までは、母に気に入られようと必死であったのに。
それが気に入らなくて、九重御前はこの子供に術をかけた。自分の息子、生みたくもなかった子供にそんな目を向けられる筋合いはないと怒りを覚えて、むしろ生んでやったことに感謝されるべきだと子供を利用した。
お陰で、静紀を牢に入れ恐らく今は外に連れ出されている。そして自分は瀕死状態の帝を簡単に殺すだけだ。
都の結界も壊れ、皇宮の警備が手薄になるのも織り込み済み。
これで神様に恩返しができると彼女はそう思いながら、帝の寝室まで向かった。
「お前はここで見張っていなさい」
「……」
九郎はうつろな表情で黙ってふすまの前に立つ。それを見た後に九重御前がふすまを開けると伏せっている帝、久臣がいる。ふっと九重御前は笑いながら式神で狼を生み出すと男に向かって指を指した。
「殺せ」
彼女の指示に従って狼たちが久臣に飛びかかる。
これで終わりだとほくそ笑む九重御前だったが、ぎゃんっと狼たちが鳴き声を上げて畳の上に転がった。
はっと九重御前は息をのみすぐに次の攻撃を繰り出そうとするが、激痛が走った。
「あ、あ?」
いつの間にか九重御前の手首から下がなくなっていた。
みっともなく叫びそうになるが瞬時に彼女は止血してもう一度式神を呼ぼうとして首筋から血が飛び散った。
「~~~~っ!!」
判断早く治癒をかけた九重御前はすぐに距離をとった。
床に伏せっているはずの男が目の前に立っていたのである。
おかしい。彼が食べたものは法術を使える者には致命的な毒が入っていたはずだった。静紀は法術が使えないので影響がないが、強い法術を使える者ほど身体を蝕むものである。数日経てば治るものであるが後遺症として確実に法術が使えなくなり、身体も硬直してどこかしら障害を持つはずである。
だから、刀なんて持てるはずがない!
九重御前はそう思ったが、彼は左手で刀を持っていた。右腕はピクリとも動かず左だけでその刀を払っている。
ちっと舌打ちをしつつも、やはりっと毒の影響を受けていると確信を持った。とはいえ、このままではこちらが先にやられる可能性があると九重御前は、自分の戦闘経験のなさに歯がゆさを感じながらもう一度式神を出して盾にする。
「九郎!」
そしてすぐさま控えている彼を呼んだ。九郎が前に立てば恐らく攻撃の手が緩まるはずだと判断した結果だが呼んだはずの彼が来ない。
久臣がその様子をみてはっと鼻で笑う。
「よく、今まで見向きもしなかった自分の息子を盾に呼べるね」
「うるさい!!」
すでにこの計画が読まれている事を感じ取った九重御前だが、ここで諦めるわけにはいかないと持っている小刀を手にして突進する。一撃でも体に傷を与えれば死に至る毒を塗布した小刀だ。
だが、九重御前は剣術に対しても暗殺にしてもすべてが素人だ。神様は彼女に法術しか教えなかった。
それに引き換え久臣は、殺し合いなんて日常茶飯事。
赤子の手をひねるよりも簡単にその小刀を弾き、切っ先を彼女の細い体に埋め込んだ。
「もうしわ、け……か、み……さま……」
九重御前は簡単に膝をつき、その場に倒れ込む。
最後の最後まで、彼女は救ってくれた神様に思いをはせて死んでいった。
その後、すぐに結界が張られたが、死んでしまったものも数多くいた。
その中には七宝の黒天の当主の妻子が名を連ねた。まるで彼らを狙ったように翼の生えた妖魔が空から現れ、残酷に殺し尽くしたそうだ。
その妖魔は彼らを殺した後に都の外に出たそうだ。それを黒天の当主は追いかけて、未だに戻ってきていない。
被害は甚大であったが、しかし結界が壊れても壊滅しなかった都として後世に語り継がれるのである。
目が見えない。それだけで彼女は一族から厭われて生きていた。それでも女であったから食事はきちんとできていた。
帝の献上する品として、生きてきた。
女は、それがいやだった。いやでいやでたまらなかった。だから、帝に妃ができたときはたいそう喜んでもう自分には用はないだろうと逃げだそうとした。
女は、屋敷に訪問してきた一人の男に見初められた。
女は盲目であったが、とりわけ美しい容姿を持っていた。
そして、彼女はそのまま望まぬ子供をお腹に宿した。
発狂しそうだった。
いつもなら気にもかけない親兄弟が、その男に言われた途端に大喜びで女を捕らえ、部屋に監禁した。今までにない待遇を受けて、女は男に犯された。嫌だと喚いても助けを請いても男は笑うだけで獣のように女を蹂躙した。
女は絶望した。
その男が、この都の帝であると知ったときさらなるどん底に陥った。
女が逃げ出さないようにと厳重に監禁され、その男は今の妃を殺し、女を新しく迎え入れると言ってきた。
女は、何の力も持っていないただの人だった。ただ、七宝の福禄の家に生まれただけの女だった。
助けてほしい。誰か、この腐れきったすべてを壊してほしい。
明くる日も明くる日も祈りを捧げて、女の願いは成就した。
一人の男が、神様が彼女を助けてくれたのだ。
福禄の屋敷にいる者全員を殺し、死体として操った。意識を残したまま、バラバラの体にくっつけて、痛みに喘ぎ苦しみにもがく彼らに女は笑いが止まらなかった。最後は、完全に意識を失ってただの肉塊となっていた。女はそれでも十分に満足だった。
しかし神様は、それだけではなく彼女に力を与えた。法術を教えたのだ。自分は使えないと思っていたが、やり方を教わればすぐに身についた。見えないのが当たり前の世界から鮮明な色づいた世界に。
自分には式神を操る才能があると言われ、彼女は都で一番の使い手となった。
その間に子供が生まれたが、全く興味を示さなかった。むしろ、あの男の子供だと思うだけで憎らしかった。殺そうとも思ったが、帝の一番と二番の子供に持って行かれて手を出せなかった。女にとってはどうでも良いが。
元妃も死に、皇宮で暮らしている中、神様が帝までも殺してくれた。
これで貴方は自由だと、女に言葉を捧げた。
女は深く感謝をして、神様に恩を返したいと必死に懇願した。
神様は、そして彼女にこの土地を巡って七柱の神が争いをしていることを話し、協力を申し出た。その間にも謙虚で命の危険があると懇切丁寧に話をしてくれた。
そんな神様だからこそ、女はすべてを捧げたかった。
この土地の神様にこの御方がふさわしいと信じて疑わなかった。
だから、女は、その神様のために今の帝を殺すのだ。
****
計画は滞りなく進んだ。
九重御前は、チラリと後ろをついてくる自分の息子に視線を向ける。数日前に俺の友達に何をする気だと敵意のこもった目を向けた子供である。
静紀を抱いて見せたときはいろんな感情がごちゃ混ぜになったような悲しそうな表情を浮かべていたが、それが嘘のようだった。何の心境の変化だろうか。前までは、母に気に入られようと必死であったのに。
それが気に入らなくて、九重御前はこの子供に術をかけた。自分の息子、生みたくもなかった子供にそんな目を向けられる筋合いはないと怒りを覚えて、むしろ生んでやったことに感謝されるべきだと子供を利用した。
お陰で、静紀を牢に入れ恐らく今は外に連れ出されている。そして自分は瀕死状態の帝を簡単に殺すだけだ。
都の結界も壊れ、皇宮の警備が手薄になるのも織り込み済み。
これで神様に恩返しができると彼女はそう思いながら、帝の寝室まで向かった。
「お前はここで見張っていなさい」
「……」
九郎はうつろな表情で黙ってふすまの前に立つ。それを見た後に九重御前がふすまを開けると伏せっている帝、久臣がいる。ふっと九重御前は笑いながら式神で狼を生み出すと男に向かって指を指した。
「殺せ」
彼女の指示に従って狼たちが久臣に飛びかかる。
これで終わりだとほくそ笑む九重御前だったが、ぎゃんっと狼たちが鳴き声を上げて畳の上に転がった。
はっと九重御前は息をのみすぐに次の攻撃を繰り出そうとするが、激痛が走った。
「あ、あ?」
いつの間にか九重御前の手首から下がなくなっていた。
みっともなく叫びそうになるが瞬時に彼女は止血してもう一度式神を呼ぼうとして首筋から血が飛び散った。
「~~~~っ!!」
判断早く治癒をかけた九重御前はすぐに距離をとった。
床に伏せっているはずの男が目の前に立っていたのである。
おかしい。彼が食べたものは法術を使える者には致命的な毒が入っていたはずだった。静紀は法術が使えないので影響がないが、強い法術を使える者ほど身体を蝕むものである。数日経てば治るものであるが後遺症として確実に法術が使えなくなり、身体も硬直してどこかしら障害を持つはずである。
だから、刀なんて持てるはずがない!
九重御前はそう思ったが、彼は左手で刀を持っていた。右腕はピクリとも動かず左だけでその刀を払っている。
ちっと舌打ちをしつつも、やはりっと毒の影響を受けていると確信を持った。とはいえ、このままではこちらが先にやられる可能性があると九重御前は、自分の戦闘経験のなさに歯がゆさを感じながらもう一度式神を出して盾にする。
「九郎!」
そしてすぐさま控えている彼を呼んだ。九郎が前に立てば恐らく攻撃の手が緩まるはずだと判断した結果だが呼んだはずの彼が来ない。
久臣がその様子をみてはっと鼻で笑う。
「よく、今まで見向きもしなかった自分の息子を盾に呼べるね」
「うるさい!!」
すでにこの計画が読まれている事を感じ取った九重御前だが、ここで諦めるわけにはいかないと持っている小刀を手にして突進する。一撃でも体に傷を与えれば死に至る毒を塗布した小刀だ。
だが、九重御前は剣術に対しても暗殺にしてもすべてが素人だ。神様は彼女に法術しか教えなかった。
それに引き換え久臣は、殺し合いなんて日常茶飯事。
赤子の手をひねるよりも簡単にその小刀を弾き、切っ先を彼女の細い体に埋め込んだ。
「もうしわ、け……か、み……さま……」
九重御前は簡単に膝をつき、その場に倒れ込む。
最後の最後まで、彼女は救ってくれた神様に思いをはせて死んでいった。
その後、すぐに結界が張られたが、死んでしまったものも数多くいた。
その中には七宝の黒天の当主の妻子が名を連ねた。まるで彼らを狙ったように翼の生えた妖魔が空から現れ、残酷に殺し尽くしたそうだ。
その妖魔は彼らを殺した後に都の外に出たそうだ。それを黒天の当主は追いかけて、未だに戻ってきていない。
被害は甚大であったが、しかし結界が壊れても壊滅しなかった都として後世に語り継がれるのである。
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