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今夜の計画はこうなる。
最初の時間は都を回りあとから叢雲さんと燕さんで外の妖魔狩りとなった。久遠も一緒に外に連れて行くのは危険なので、俺がいけないのは当然なのだが叢雲さんは良いのだろうか。
「お世話になります!!」
「あはは、お世話します」
燕さんがぺこっと頭を下げると愉快げに笑った叢雲さんがそう返した。相性は良いのだろう。
そんな二人を見ながら俺は刀を背負った。妖魔狩りに行かないので弓矢は置いていく。
久遠は、そのままでいつものようにピタッとくっつくわけでは無く守りやすい間合いを保っていた。俺にとってはとても助かるが、少し寂しい。
「ありがとう、久遠。でももう少しくっついても大丈夫だよ」
「! うん!」
そう言うと久遠がぴたっと腕に抱きついてきた。
その大胆な行動に少し固まるが、まあいざというとき言えば良いかという結論に至った。
各々夕飯を済ませて皇宮の前に集合となり、今は燕さんと合流して夜回りに向かうときだ。勿論、黒狗として参加するのでお面は忘れていない。
「まあ、都を回るだけなので事件が起こることはほぼないです!」
「まあ、そうそう事件に巻き込まれることは無いだろうね。とはいえ、警戒は怠ること無いように頑張ろう」
二人の言うとおり、都の外よりは大分安全だろう。
しかし、数年前の駆君の事件のように、人為的な第三者の手によって引き起こされる事件は防ぎようが無い。
結局、詳しい話は聞けなかったし、聞こうとも思わない。その話は、駆君や梓さんが話したいと思ったら聞こうと思っているからだ。
そこまで考えてそういえば、最近駆君や梓さんの近況は聞いていないと思い出す。そーちゃんはたびたび会っているようで、仲良くしているという話を聞いているが、気になってきた。
今度、久遠と九郎と一緒にお邪魔しようかな。
……九郎に避けられてる俺がどうやって一緒に行こうというんだね?
冷静になって思わず自分の頬を叩いてしまう。ぎょっとして久遠が驚きの表情を見せたあとにぐっと顔を近づけた。
「しーちゃん! 痛い!!」
「あ、いや、これは大丈夫……」
「くーちゃんが治してあげる」
「ほ、本当にだい……」
ちゅうっと頬に柔らかい感触を感じた。固まって、ばっと俺はそこを抑える。ぶわあっと一気に熱が顔に集まって自分の顔がどれだけ赤くなっているか鏡を見なくてもよく分かるほどだ。
「く、くく、くおん、あの、あのね? あの……」
「うん」
「あ、朝の挨拶もそうだけど、こういうのはあまりこう、何回もやるものでは無いと言いますか……」
「でも、痛いの治ったでしょ?」
確かに驚きすぎてもうどうでも良くなってしまったが、元々必要なかった処置だ。首を傾げてじぃっと見つめる久遠に確かにそうだと頷きそうになって慌てて首を振る。
ここで頷いたら、久遠はずっと同じ事をする。そんな予感がする。
「こういうのは、くーちゃんがもっと大きくなって、好きな人ができたらやるんだよ?」
「僕は、しーちゃん以外好きにならない」
「そんなことは無いと思うよ……?」
こんな年からそんな確信めいた言葉が出るなんて凄いなと感心しながらも、絶対にそれはあり得ないので思わずそう口にする。
すると彼は首を振って否定した。
「ううん。しーちゃんとくーちゃんは特別だから、それ以外は違う」
「……」
何となく、簡単にそんなことはないと否定できるものではないと思い俺はじっと久遠を見つめる。
俺は今の彼にどんな言葉を投げかければ良いのだろう。
「くーちゃんが、そうだと思うならそうなのかも」
「うん、そうなの」
ぎゅっと俺の腕に再び強く抱きついてぐりぐりと頭を押しつけた。その様子を見ながらふと前方を見る。すると、こちらを伺っていたらしい叢雲さんと燕さんと目が合って二人は慌てて前を見た。
「い、いやあ、夜だから暗いですね~」
「あ、ほ、星が見えるよ! 綺麗だね!!」
「あ! で、ですね~」
二人の慌てっぷりを見ると心配をかけてしまったようだ。久遠がそんな二人に少し気に入らないとでも言うようにむすっとしていた。そんな表情が子供っぽくて可愛いなと俺はそう思いながら夜回りを再開する。
「いつもはどのような巡回を行っているんですか?」
俺がそう聞くと、燕さんはきょとんとした表情を浮かべてこちらを見たあとにんーっと唇に指を置く。
「実は俺もいつも組んでる人について行ってるだけだからよく覚えてないんだよね」
「大丈夫なのこの子。なんで黒狗に入れたの?」
「それは偉い人の権力のお陰ですね!」
「ろ、ろくでもない気配を感じる!!」
極めつけに、てへっと元気な笑顔を見せた燕さんに叢雲さんが思わずそう突っ込む。俺も彼と同じ心境である。
「ち、ちなみに、今歩いている道順は……」
「適当」
「しーちゃんの権限でやめさせられない?」
「無理ですが……隊長に相談します……」
「待って待って。大丈夫だって! 今までこれでどうにかなってきた!!」
「凄く心配」
「ひ、ひとまず、持ち場の確認をしませんか……?」
この都は狭いといえど、俺たちだけが巡回しているわけでは無いだろう。だからもし他の所と被って見ていない箇所があったとなれば業務に支障が出る。
燕さんにそう提案すると、そういえば巡回の道順で紙貰ってたかもと懐をあさりだした。
「最初に見るものだろそれ!!」
「うっかりしてました。有名な用心坊さんがいると思って気を緩めてしまって……」
「緩めすぎだ!!」
燕さんが紙を探している間に、少し周りを見て今の場所がどこかを確認しようと思っていると不意に小さな足音が聞こえた。
それと同時に複数の足音も聞こえてきて俺は反射的にそちらを見て久遠を背に隠す。
俺とほぼ同時に気づいた叢雲さんも刀に手をかけてそちらを睨んでいた。燕さんは、え?と俺と叢雲さんの様子に一瞬呆けるが足音が聞こえてくると瞬時に顔を引き締める。
「子供の足音と、大人……ですかね」
「一人、二人、三人かな?」
「だと思います」
「こっちに、来ます!」
叢雲さんと足音で人数を割り出すと燕さんがそう言った。同時に塀の角から飛び出したのは見たことのある子供だ。彼は、一瞬燕さんを見たあとに俺の大太刀に目がいく。
「た、助けて!!」
そう叫ぶと同時に角から手が伸びる。
「このガキ! 面倒なことしやがって!!」
「いやだ! 離して!!」
そして、男の子はあっさりその腕に捕まり抱えられる。
俺と叢雲さんの予想通り三人そこにはいた。
男で、衣服から余り育ちが良いとは思えない。彼らは暴れる男の子を抑えようとして漸くこちらに目が行く。
「なんだぁ? ガキが三人……いや、待て。お前見覚えがあるぞ」
そう言って子供を捕まえている男が叢雲さんを指さした。叢雲さんはすっと目を細めて相手を威圧している。今すぐにでも刀を引き抜いて殺しそうだが、子供がいる手前できないようだった。
「そうだ、お前。お前だろ! 俺の部下を殺して回ってる男ってのは!!」
「あいにく、君たちのような人をわざわざ殺して回るほど暇じゃないよ?」
「ふざけんな!! 都の外で! お前は部下を殺した!!」
叢雲さんは、ぴくりと片眉を動かすと一瞬思案するような表情を見せる。
「……もしかして、例の賊……?」
ぽつりと燕さんがそう言うと男はかっとなって怒鳴った。
「賊? 賊だって!? 俺たちはそんなんじゃねえ! 神に選ばれた神徒だ!!」
「やっばい奴だった……」
燕さんがそう小さく呟く。そんな彼にお構いなしに男はしゃべり出す。
最初の時間は都を回りあとから叢雲さんと燕さんで外の妖魔狩りとなった。久遠も一緒に外に連れて行くのは危険なので、俺がいけないのは当然なのだが叢雲さんは良いのだろうか。
「お世話になります!!」
「あはは、お世話します」
燕さんがぺこっと頭を下げると愉快げに笑った叢雲さんがそう返した。相性は良いのだろう。
そんな二人を見ながら俺は刀を背負った。妖魔狩りに行かないので弓矢は置いていく。
久遠は、そのままでいつものようにピタッとくっつくわけでは無く守りやすい間合いを保っていた。俺にとってはとても助かるが、少し寂しい。
「ありがとう、久遠。でももう少しくっついても大丈夫だよ」
「! うん!」
そう言うと久遠がぴたっと腕に抱きついてきた。
その大胆な行動に少し固まるが、まあいざというとき言えば良いかという結論に至った。
各々夕飯を済ませて皇宮の前に集合となり、今は燕さんと合流して夜回りに向かうときだ。勿論、黒狗として参加するのでお面は忘れていない。
「まあ、都を回るだけなので事件が起こることはほぼないです!」
「まあ、そうそう事件に巻き込まれることは無いだろうね。とはいえ、警戒は怠ること無いように頑張ろう」
二人の言うとおり、都の外よりは大分安全だろう。
しかし、数年前の駆君の事件のように、人為的な第三者の手によって引き起こされる事件は防ぎようが無い。
結局、詳しい話は聞けなかったし、聞こうとも思わない。その話は、駆君や梓さんが話したいと思ったら聞こうと思っているからだ。
そこまで考えてそういえば、最近駆君や梓さんの近況は聞いていないと思い出す。そーちゃんはたびたび会っているようで、仲良くしているという話を聞いているが、気になってきた。
今度、久遠と九郎と一緒にお邪魔しようかな。
……九郎に避けられてる俺がどうやって一緒に行こうというんだね?
冷静になって思わず自分の頬を叩いてしまう。ぎょっとして久遠が驚きの表情を見せたあとにぐっと顔を近づけた。
「しーちゃん! 痛い!!」
「あ、いや、これは大丈夫……」
「くーちゃんが治してあげる」
「ほ、本当にだい……」
ちゅうっと頬に柔らかい感触を感じた。固まって、ばっと俺はそこを抑える。ぶわあっと一気に熱が顔に集まって自分の顔がどれだけ赤くなっているか鏡を見なくてもよく分かるほどだ。
「く、くく、くおん、あの、あのね? あの……」
「うん」
「あ、朝の挨拶もそうだけど、こういうのはあまりこう、何回もやるものでは無いと言いますか……」
「でも、痛いの治ったでしょ?」
確かに驚きすぎてもうどうでも良くなってしまったが、元々必要なかった処置だ。首を傾げてじぃっと見つめる久遠に確かにそうだと頷きそうになって慌てて首を振る。
ここで頷いたら、久遠はずっと同じ事をする。そんな予感がする。
「こういうのは、くーちゃんがもっと大きくなって、好きな人ができたらやるんだよ?」
「僕は、しーちゃん以外好きにならない」
「そんなことは無いと思うよ……?」
こんな年からそんな確信めいた言葉が出るなんて凄いなと感心しながらも、絶対にそれはあり得ないので思わずそう口にする。
すると彼は首を振って否定した。
「ううん。しーちゃんとくーちゃんは特別だから、それ以外は違う」
「……」
何となく、簡単にそんなことはないと否定できるものではないと思い俺はじっと久遠を見つめる。
俺は今の彼にどんな言葉を投げかければ良いのだろう。
「くーちゃんが、そうだと思うならそうなのかも」
「うん、そうなの」
ぎゅっと俺の腕に再び強く抱きついてぐりぐりと頭を押しつけた。その様子を見ながらふと前方を見る。すると、こちらを伺っていたらしい叢雲さんと燕さんと目が合って二人は慌てて前を見た。
「い、いやあ、夜だから暗いですね~」
「あ、ほ、星が見えるよ! 綺麗だね!!」
「あ! で、ですね~」
二人の慌てっぷりを見ると心配をかけてしまったようだ。久遠がそんな二人に少し気に入らないとでも言うようにむすっとしていた。そんな表情が子供っぽくて可愛いなと俺はそう思いながら夜回りを再開する。
「いつもはどのような巡回を行っているんですか?」
俺がそう聞くと、燕さんはきょとんとした表情を浮かべてこちらを見たあとにんーっと唇に指を置く。
「実は俺もいつも組んでる人について行ってるだけだからよく覚えてないんだよね」
「大丈夫なのこの子。なんで黒狗に入れたの?」
「それは偉い人の権力のお陰ですね!」
「ろ、ろくでもない気配を感じる!!」
極めつけに、てへっと元気な笑顔を見せた燕さんに叢雲さんが思わずそう突っ込む。俺も彼と同じ心境である。
「ち、ちなみに、今歩いている道順は……」
「適当」
「しーちゃんの権限でやめさせられない?」
「無理ですが……隊長に相談します……」
「待って待って。大丈夫だって! 今までこれでどうにかなってきた!!」
「凄く心配」
「ひ、ひとまず、持ち場の確認をしませんか……?」
この都は狭いといえど、俺たちだけが巡回しているわけでは無いだろう。だからもし他の所と被って見ていない箇所があったとなれば業務に支障が出る。
燕さんにそう提案すると、そういえば巡回の道順で紙貰ってたかもと懐をあさりだした。
「最初に見るものだろそれ!!」
「うっかりしてました。有名な用心坊さんがいると思って気を緩めてしまって……」
「緩めすぎだ!!」
燕さんが紙を探している間に、少し周りを見て今の場所がどこかを確認しようと思っていると不意に小さな足音が聞こえた。
それと同時に複数の足音も聞こえてきて俺は反射的にそちらを見て久遠を背に隠す。
俺とほぼ同時に気づいた叢雲さんも刀に手をかけてそちらを睨んでいた。燕さんは、え?と俺と叢雲さんの様子に一瞬呆けるが足音が聞こえてくると瞬時に顔を引き締める。
「子供の足音と、大人……ですかね」
「一人、二人、三人かな?」
「だと思います」
「こっちに、来ます!」
叢雲さんと足音で人数を割り出すと燕さんがそう言った。同時に塀の角から飛び出したのは見たことのある子供だ。彼は、一瞬燕さんを見たあとに俺の大太刀に目がいく。
「た、助けて!!」
そう叫ぶと同時に角から手が伸びる。
「このガキ! 面倒なことしやがって!!」
「いやだ! 離して!!」
そして、男の子はあっさりその腕に捕まり抱えられる。
俺と叢雲さんの予想通り三人そこにはいた。
男で、衣服から余り育ちが良いとは思えない。彼らは暴れる男の子を抑えようとして漸くこちらに目が行く。
「なんだぁ? ガキが三人……いや、待て。お前見覚えがあるぞ」
そう言って子供を捕まえている男が叢雲さんを指さした。叢雲さんはすっと目を細めて相手を威圧している。今すぐにでも刀を引き抜いて殺しそうだが、子供がいる手前できないようだった。
「そうだ、お前。お前だろ! 俺の部下を殺して回ってる男ってのは!!」
「あいにく、君たちのような人をわざわざ殺して回るほど暇じゃないよ?」
「ふざけんな!! 都の外で! お前は部下を殺した!!」
叢雲さんは、ぴくりと片眉を動かすと一瞬思案するような表情を見せる。
「……もしかして、例の賊……?」
ぽつりと燕さんがそう言うと男はかっとなって怒鳴った。
「賊? 賊だって!? 俺たちはそんなんじゃねえ! 神に選ばれた神徒だ!!」
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