【完結済】やり直した嫌われ者は、帝様に囲われる

紫鶴

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披露その後のおまけ……?

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おまけ……?



「感謝してよね!!本当!!父さんのせいでしーちゃんは憎まれ役を買って出たんだから!!」

「す、すまない、彼がしーちゃんだったとは気づかず……」

「気づいてても同じ事しただろ。もっとボコボコにされればよかったのに」

「本当にすまない……」



静紀のお陰で恵比寿の当主は幼子に負けたと言う誹謗中傷を最小限に抑えられ、大人として情けないと彼は肩を落とす。そんな彼に容赦なく息子二人は冷たい言葉を浴びせた。

後日、静紀が青年に変化していたことに驚くがならばあのとき本当に静紀に庇われた父に腹が立ち、母に告げ口をした二人。

暫く彼のお膳の中身は嫌いな物で埋め尽くされていたそうだ。



****

(あいつまじで何なの。俺の友達を馬鹿にしやがって!!)



むしゃくしゃと宗太は皇宮の塀に一蹴り入れよとしてやめた。しかし、この怒りは収まらず思わず叫んでしまう。



「楓みたいに強くてかっこいい剣技だったじゃん!!」

「え?」

「え?」



通りでそう叫ぶと不意に二人の少女が振り返る。先ほどの楓のような人物を見て興奮状態にあった二人はまさか同士に会えると思わず、すぐに宗太に駆け寄っていく。



「「今楓様って言わなかった!?」」

「……まさか、君たちも?」



彼らはすぐに意気投合した。迎えに来たお兄ちゃんたちを差し置いて、きゃっきゃっととにかく先ほどの静紀の戦いぶりを語り合っていた。



流し目が最高。木刀を握り返したところとかやばい。髪がなびいて美しすぎる!!



まさしく、絵巻物の中にいる楓を体現したかのような!!



その後、楓様を着飾る楽しさを噛みしめ、仲良くなっていくと、どうして!どうして!妖魔退治に一人で行ったの!!行くなら誘ってっていったじゃん!!と言うようになる。
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