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「柊」
「柊さん!」
「あ、え、あ……」
そこにいたのは尊と拓海である。常々金持ちだと思っていたが、何処かの商家だろうと予想していた二人が、まさか七宝の本家の一人だとは夢にも思わない。
気まずさもあるが一番は、この隣にいる人物と接点を持ってほしくないというのが大きかった。しかし、そんな事を考えてももう遅い。
「柊お兄ちゃんの知り合い?」
「お兄ちゃん?」
「お前ひとりっ子だって言ってなかったか?」
近づいてくる二人と、隣の子供にそう問われる柊はああっと頭を抱えたくなった。
突然身分の高い存在だと知った事もあり緊張でうまく話せない。そんな柊をまるでうまく援護するかのように理央は人のいい笑顔を見せた。
「いいえ! 柊お兄ちゃんは僕の親戚で、えーっと、理央といいます! いつも柊お兄ちゃんがお世話になってます!」
「―――っ!!」
何を言い出すかと思えば、まるで自分たちが仲のいい親戚だと勘違いする様な言い方だ。しかし、ここで変にこじれるような事を言ったら自分の立場がない。
頭を下げて自己紹介をする理央に柊は内心焦りながらもとりあえずへらりと笑顔を浮かべた。
「うん、親戚の子で……」
「そうなのか。初めまして、俺は尊。いつも柊には助けられている友人だ」
「初めまして! 俺は拓海って言います! 尊兄さんの弟で、柊さんの友達です」
「よ、よろしくお願いします!」
ぎゅっと柊の腰にしがみついて少しばかり緊張しているように見せている理央に柊は可能な限り合わせる。頬はひきつっていないだろうか、声は震えていないだろうか、そんな事を気にしつつも早く、この二人からこれを引きはがしたいと気が急く。
「まだ人が来るから、席についてた方が……」
「尊! 拓海!」
不意に目の前の二人を呼ぶ声が聞こえた。ぱっと其方を見ると柊の知らない男の子がいる。
彼はぱたぱたと足を動かして興奮気味に二人に話しかけた。
「一人だと思ってたから嬉しい!」
「宗太も来たのか」
「うん!知り合いが、梓君しかいないと思ってたから良かった。一緒にいてもい……」
はた、とそこで尊と話していた彼は柊と理央を見た。それからさっと素早い動きで尊の後ろに隠れる。それから恐る恐る柊たちを見た。
「お、俺も、一緒に、いて、いいですか……?」
おどおどとこちらの様子を伺いながら彼はそういう。柊は、どうすればいいだろうかと困っていると、理央が答えた。
「あの、僕もさっき知り合ったばかりで! あ、僕は理央です! お名前を聞いてもいいですか?」
「……宗太」
「宗太君ですか! よろしくお願いします!」
「……う、ん」
ぎゅうっと宗太は尊の服を掴みながらぎこちなく頷く。宗太にとって尊と拓海は静紀のお友達だったが、初めから知らない人だと緊張で無口になる。そんな宗太に理央はにっこりと笑顔を見せる。すると恥ずかしそうに宗太は尊の後ろにもう一度隠れた。
「あ、すまない。ちょっと人見知りで……」
「いいえ、大丈夫です!」
そんな宗太に理央は気を悪くすることなくそう言う。すると、隣にいる拓海が声をかけた。
「理央って呼んでいい?」
「勿論です! 僕は、拓海君でいいですか?」
「いいよ。というか、敬語も要らないよ」
「え、でも、年上の方ですし……」
「気にしなくていいよ。兄さんたちもいいでしょ?」
「ああ、構わない」
「俺も、いいよ」
「うーん、じゃあ、皆がそういうなら!」
にこっと笑顔で自然に輪の中に入る理央に、柊はひくりと頬をひきつらせた。出来れば、自分の知り合いには関わって欲しくなかったがこうなってしまってはどうしようもない。そのまま一緒にどこに座ろうかと話になっている。これ以上増えませんようにと柊はそう願ったが、彼の願いは叶えられなかった。
「おや、皆さんお揃いで」
柔らかい声が聞こえて、彼らの輪に一人の男がやって来た。その男の背中からひょこっと二人の子供が顔を出す。
「晴臣さん、月彦、くーちゃん」
宗太が一番に彼らの名前を呼んですぐに久遠に引っ付き後ろに隠れる。久遠はそんな宗太をいやそうにしながらも、引きはがすことはせずにじっと周りを見た。正確にいえば彼らの服装だろう。
皇宮に来るということで気合を入れている着物たちに比べ、久遠は黒一色である。喪服のようなものだが、袖や袂などに赤の糸で刺繍がついている。上等なものであることは確かであるが、周りに比べればかなり地味である。しかし、久遠はふんっと彼らの服装を見て鼻で笑った。
「くちゃだけ!!」
「そうですね~」
「にぃう? にぅう?」
そんな地味な恰好である久遠だが、ばっと腕を広げてそう彼らに聞いてくる。いつもならば静紀が久遠の言葉を理解してすぐに答えてくれるが、今は久遠言語を理解していないものがほとんどで何を言ってるんだ?と首を傾げる。しかしすぐに晴臣がこう答える。
「お似合いですよ~」
「んふふふふ」
すると嬉しそうににこにこする久遠。その後各々、久遠に似合っていると言うとご機嫌になっていく。そんな久遠を見つつ、晴臣がちらりと理央を見て腰を折った。
「初めまして、晴臣と申します。彼らの保護者です。此方は久遠、そっちは月彦です。どうぞよろしくお願いします」
「あ、は、初めまして! 理央です!」
ぺこりと頭を下げて理央は丁寧に自己紹介をする。それをにこりと晴臣が笑顔で答えつつ、一先ず邪魔にならない端の方に行きませんか?と声をかけた。彼の言葉に従い、端のところに移動する。
あ、と柊はそんな移動していく彼らに思わず声が漏れてしまう。
完全に柊の知り合いは全員理央と知り合いになってしまったのである。足取りは重いが、ここで行かない選択肢はない。
(まあ、長男様みたいな扱いはしないと思うけど……)
そう考えれば七宝同士で仲良くした方がいいと柊は考え直すことにする。きっと、彼らの不都合になるようなことは起こらないはずだ。
そう思うが不安はぬぐえない。
「柊お兄ちゃん? どうしたの? 大丈夫?」
「え? あ、ごめんごめん、今行くよ」
そんな事を考えていたら、理央が心配そうに声をかけた。しまった、こんな事で理央の株をあげるわけにはいかないと柊はすぐに笑顔を作って追いかける。
落ち着いて、いつも通りにしなければ。深呼吸をして柊は気合を入れる。
柊は、出来る限り理央には仲のいいお友達とまで関係を進ませないようにしようと心に決めた。
そしてその決意は、一時間も経たずに簡単に完遂するのである。
新たな黒狗の誕生によって。
「柊さん!」
「あ、え、あ……」
そこにいたのは尊と拓海である。常々金持ちだと思っていたが、何処かの商家だろうと予想していた二人が、まさか七宝の本家の一人だとは夢にも思わない。
気まずさもあるが一番は、この隣にいる人物と接点を持ってほしくないというのが大きかった。しかし、そんな事を考えてももう遅い。
「柊お兄ちゃんの知り合い?」
「お兄ちゃん?」
「お前ひとりっ子だって言ってなかったか?」
近づいてくる二人と、隣の子供にそう問われる柊はああっと頭を抱えたくなった。
突然身分の高い存在だと知った事もあり緊張でうまく話せない。そんな柊をまるでうまく援護するかのように理央は人のいい笑顔を見せた。
「いいえ! 柊お兄ちゃんは僕の親戚で、えーっと、理央といいます! いつも柊お兄ちゃんがお世話になってます!」
「―――っ!!」
何を言い出すかと思えば、まるで自分たちが仲のいい親戚だと勘違いする様な言い方だ。しかし、ここで変にこじれるような事を言ったら自分の立場がない。
頭を下げて自己紹介をする理央に柊は内心焦りながらもとりあえずへらりと笑顔を浮かべた。
「うん、親戚の子で……」
「そうなのか。初めまして、俺は尊。いつも柊には助けられている友人だ」
「初めまして! 俺は拓海って言います! 尊兄さんの弟で、柊さんの友達です」
「よ、よろしくお願いします!」
ぎゅっと柊の腰にしがみついて少しばかり緊張しているように見せている理央に柊は可能な限り合わせる。頬はひきつっていないだろうか、声は震えていないだろうか、そんな事を気にしつつも早く、この二人からこれを引きはがしたいと気が急く。
「まだ人が来るから、席についてた方が……」
「尊! 拓海!」
不意に目の前の二人を呼ぶ声が聞こえた。ぱっと其方を見ると柊の知らない男の子がいる。
彼はぱたぱたと足を動かして興奮気味に二人に話しかけた。
「一人だと思ってたから嬉しい!」
「宗太も来たのか」
「うん!知り合いが、梓君しかいないと思ってたから良かった。一緒にいてもい……」
はた、とそこで尊と話していた彼は柊と理央を見た。それからさっと素早い動きで尊の後ろに隠れる。それから恐る恐る柊たちを見た。
「お、俺も、一緒に、いて、いいですか……?」
おどおどとこちらの様子を伺いながら彼はそういう。柊は、どうすればいいだろうかと困っていると、理央が答えた。
「あの、僕もさっき知り合ったばかりで! あ、僕は理央です! お名前を聞いてもいいですか?」
「……宗太」
「宗太君ですか! よろしくお願いします!」
「……う、ん」
ぎゅうっと宗太は尊の服を掴みながらぎこちなく頷く。宗太にとって尊と拓海は静紀のお友達だったが、初めから知らない人だと緊張で無口になる。そんな宗太に理央はにっこりと笑顔を見せる。すると恥ずかしそうに宗太は尊の後ろにもう一度隠れた。
「あ、すまない。ちょっと人見知りで……」
「いいえ、大丈夫です!」
そんな宗太に理央は気を悪くすることなくそう言う。すると、隣にいる拓海が声をかけた。
「理央って呼んでいい?」
「勿論です! 僕は、拓海君でいいですか?」
「いいよ。というか、敬語も要らないよ」
「え、でも、年上の方ですし……」
「気にしなくていいよ。兄さんたちもいいでしょ?」
「ああ、構わない」
「俺も、いいよ」
「うーん、じゃあ、皆がそういうなら!」
にこっと笑顔で自然に輪の中に入る理央に、柊はひくりと頬をひきつらせた。出来れば、自分の知り合いには関わって欲しくなかったがこうなってしまってはどうしようもない。そのまま一緒にどこに座ろうかと話になっている。これ以上増えませんようにと柊はそう願ったが、彼の願いは叶えられなかった。
「おや、皆さんお揃いで」
柔らかい声が聞こえて、彼らの輪に一人の男がやって来た。その男の背中からひょこっと二人の子供が顔を出す。
「晴臣さん、月彦、くーちゃん」
宗太が一番に彼らの名前を呼んですぐに久遠に引っ付き後ろに隠れる。久遠はそんな宗太をいやそうにしながらも、引きはがすことはせずにじっと周りを見た。正確にいえば彼らの服装だろう。
皇宮に来るということで気合を入れている着物たちに比べ、久遠は黒一色である。喪服のようなものだが、袖や袂などに赤の糸で刺繍がついている。上等なものであることは確かであるが、周りに比べればかなり地味である。しかし、久遠はふんっと彼らの服装を見て鼻で笑った。
「くちゃだけ!!」
「そうですね~」
「にぃう? にぅう?」
そんな地味な恰好である久遠だが、ばっと腕を広げてそう彼らに聞いてくる。いつもならば静紀が久遠の言葉を理解してすぐに答えてくれるが、今は久遠言語を理解していないものがほとんどで何を言ってるんだ?と首を傾げる。しかしすぐに晴臣がこう答える。
「お似合いですよ~」
「んふふふふ」
すると嬉しそうににこにこする久遠。その後各々、久遠に似合っていると言うとご機嫌になっていく。そんな久遠を見つつ、晴臣がちらりと理央を見て腰を折った。
「初めまして、晴臣と申します。彼らの保護者です。此方は久遠、そっちは月彦です。どうぞよろしくお願いします」
「あ、は、初めまして! 理央です!」
ぺこりと頭を下げて理央は丁寧に自己紹介をする。それをにこりと晴臣が笑顔で答えつつ、一先ず邪魔にならない端の方に行きませんか?と声をかけた。彼の言葉に従い、端のところに移動する。
あ、と柊はそんな移動していく彼らに思わず声が漏れてしまう。
完全に柊の知り合いは全員理央と知り合いになってしまったのである。足取りは重いが、ここで行かない選択肢はない。
(まあ、長男様みたいな扱いはしないと思うけど……)
そう考えれば七宝同士で仲良くした方がいいと柊は考え直すことにする。きっと、彼らの不都合になるようなことは起こらないはずだ。
そう思うが不安はぬぐえない。
「柊お兄ちゃん? どうしたの? 大丈夫?」
「え? あ、ごめんごめん、今行くよ」
そんな事を考えていたら、理央が心配そうに声をかけた。しまった、こんな事で理央の株をあげるわけにはいかないと柊はすぐに笑顔を作って追いかける。
落ち着いて、いつも通りにしなければ。深呼吸をして柊は気合を入れる。
柊は、出来る限り理央には仲のいいお友達とまで関係を進ませないようにしようと心に決めた。
そしてその決意は、一時間も経たずに簡単に完遂するのである。
新たな黒狗の誕生によって。
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