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妖魔……?
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さて、俺が叢雲さんに怒られている間に紫さんと梓さん、駆君が手分けして術者の手当てをしている。
打撃を食らったが、骨折しただけで済んだらしい。幸運だな。
「で?君達はなんでこんな事してんの?あとあの箱何?」
「……そ、れは……」
一通り治療が終わると紫さんがそう聞いた。
すると、梓さんが駆君を庇うように前に出た。
「詮索はやめてください」
かなり強い拒絶だ。
もしや、福禄だけの特殊な術だろうか。
しかし、彼らが出てきた妖魔を従えていた雰囲気はなく敵意を持って攻撃をしていたのは確かだ。幸いなことに出てきた妖魔は戦い慣れていないようだったのでまだどうにかなった。
これ以上踏み入ると危険だ。
特に、同じ七宝でもない二人は後ろ盾も何もないのである。あの狭い世界の中で七宝という権力者に睨まれてしまえばたちまち居場所を無くしてしまうだろう。
いくらそーちゃんがいても、きっと介入できないだろう。俺も七宝であってないから役に立たない。
でも―――。
「と、友達を心配するのはいけない事ですか?」
思わず出た言葉はそんな陳腐で情けない言葉である。
情に訴えるような言い方に思わず俺が顔を顰めてしまう。対話もろくにしてこなかったのでこういう場面で何を話せばいいのか全く分からない。だから正直に、今の自分を吐露する。
梓さんは困った顔をして、やがて首を振った。
「それは悪い事じゃないが、今は状況が良くない。下手すればお前たちが消される」
「分かってます。でも俺はお友達の力になりたいです」
これでもやり直し前はほとんど都の外で暮らしていた男だ。ちょっとやそっとじゃやられない。
それに消されるなんて、そんな事言われてもあまりピンとこない。だって既に存在が消えているような男だ。今更だ。
だからどうにか説得しようとしたが、「絶対にダメ!!」と駆君が前に出て叫んだ。
「だめ、だめだめ!あずにいもだめ!俺の事は放っておいてお願いだから!!お前なんて嫌い!だからあっち行って!!しーちゃんたちから離れて!!」
駆君の言葉を疑った。
え、いま梓さんの事嫌いって言った?
梓さんがきょとんとしてそれから少し腰を折って駆君と同じ目線で優しく話をする。
「駆、何度も言うが俺はお前を放っておかないし、嫌いになっても一緒にいる」
「お前なんか嫌いだってば!嫌いなんだよ!離れろ!!」
「俺は駆のこと好きだからな」
そう梓さんが言った。
すると駆君がひゅっと息を飲んだかと思うと、嘔吐した。
「駆君!?」
慌てて俺や叢雲さんが駆け寄って彼の容体を見る。
彼はうえっと苦しそうに声をあげながら吐き出していて、ふと強烈な違和感を感じた。
「あずさ、さん……?」
「ん?どうした、しーちゃん」
目の前にいる梓さんはそんな駆君になんてことないような表情でこちらを見ている。
少なくとも、こんな状態になった駆君をそんな冷たい目で見るような人ではないはずだ。
―――この人は誰だ?
そう思った瞬間、彼が吹っ飛んだ。
「……どういうこと?梓じゃないのあれ」
「紫さん!」
刀を返して思いっきり梓さんの身体を吹っ飛ばしたのは紫さんだ。刀を構え直し、ちっと舌打ちをする。俺も同じように刀を構え直して、「だ、めっ!」と裾を引っ張られた。
「だめ、に、げて……っ!」
駆君がそう言った瞬間、手当てを受けていたはずの術者たちが不自然に起き上がり始めた。
叢雲さんも刀を構え、辺りを見渡す。いつの間にか、術者たちを見るために真ん中に来ていたので周りはそれらで囲まれていた。
「いやあ、こんな法術があるんだね」
「兄さん、呑気に言ってる場合?囲まれたよ。それに絡繰りが分からないから殺せない」
「そうね、うーん、しーちゃんはい」
叢雲さんが俺に駆君を渡した。え?と一瞬呆けると、叢雲さんが一角にいた術者たちを躊躇いなく斬った。そしてふわりと笑顔を見せる。
「お願いね」
「!」
ずるい!と叫びそうになったがその出来た隙を無駄にさせないために駆君を抱えてそこに飛び込んだ。他の術者たちが逃がすまいと手を伸ばすが、すかさずそれを叢雲さんが切断する。
俺はそれを横目で確認しながら地を蹴った。
「……っ、あ!」
「ごめん駆君!吐いてもいいから我慢して!!」
先ほど嘔吐して具合が悪い彼にこの速さで揺られながら運ばれるのはさぞ気分が悪いだろう。
しかし、彼を優先している暇はない。
早く助けを呼ぶために都に戻らなければいけない。
俺には帝様に与えられた権利がある。それを使えばきっと助けが呼べるはずだ。
その為に、逃がしてくれたのだから早く都に―――。
ゆらっと木の影から何かが現れた。その外套の下からきらりと光る刃が見えて、反射的に真横に跳ぶと軽く衣が切れる。
「っ! しーちゃん!」
「平気です。しっかり捕まって」
「で、でも……っ!」
「いいから早く」
強くそう言うと、少し迷った駆君がぎゅっと俺の首にしがみつく。俺は片手で彼の身体を抱えつつ、もう片方で大太刀を振った。目の前の木がばらばらと綺麗に切れて、視界がそれで埋め尽くされる。びくり、と目の前の人物が体を止めるとその横を素早く通り抜けた。
もう一度、大きく振って木を切るが流石に同じ手を食らうほど馬鹿ではないようでそれらを避けながらこちらに近づいてくる。
それをちらりと確認した後に柄を軽く手首で返し、刃をその人物の下の方に潜らせた。
ぼとっと不自然にその人物が地面に伏せる。その人物についていたはずの左足が綺麗に宙を舞っていた。
そして俺は前を見て走り出す。
不意に、横から狼が出てきたがそれを確認することなく斬ると、煙をあげてそれが紙になった。
式神……?
あれも術者の一人だったのか、と頭の隅でそんな事を考える。式神を使えるなんてかなり優秀だったのだろうと、自分の知り合いをふと思い出しつつ、足を止めることはない。
彼らを追って相当深いところまで来ていたとはいえ、自分の運動能力の高さによって視認できるほどには近づいてきた。
こういうところは良かったなと思いながら加速して木々の合間を縫うように駆ける。
そして、あと少しで辿り着けるというところで真後ろに気配を感じ俺はそれを弾いた。火花が散り、相手はさっと身を翻して下がる。
先ほどの術者だろうか。
やはり妖魔の類いなのか、それとも法術なのか、そんな考えをしつつ駆君をゆっくりと下ろす。
「駆君、ごめんなさい。俺の代わりに助けを呼べますか?」
「え?さ、さっきみたいに逃げようよ!!」
「都まで追ってくるでしょう?」
そう。さっきの梓さんも術者たちも都の中から外に出た。つまり彼らは結界が通じない何かなのである。そんなものを引き入れたまま入るわけにはいかない。
あそこには、くーちゃんもいる。
そう、最悪な別れ方をした彼だ。
幼子は、わりとすぐ記憶をなくすというか覚えていないことが多いという。きっと数か月も会っていない俺のことなんて忘れてるだろうなと思いながらゆっくりと息を吐いた。
「具合悪いのにごめんなさい」
「そんな、こと……っ!俺の……っ!」
そう言って駆君はぐっと言葉を詰まらせ、それから背を向けて走り出した。
その事にほっとしつつ、刀を構え直す。
斬った足は再生している。じっと観察するとどうやら片方の肩が何となく弱点のようだ。構造上、妖魔と同じなんだなと思いつつ駆けだして相手に斬りかかる。
目の前の人物は、それを難なく受け止めてそれを弾きぴぃっと小さく口笛を吹いた。すると、四方から突然狼が襲い掛かってくる。一番初めに近くにいた狼を斬り、もう一匹を刀を持っていない方の手で殴る。
残りの攻撃を姿勢を低く躱し、引き戻した刃で蹴散らすと視界が煙で覆われた。
が、しかし、視覚程度で俺の感覚が鈍るわけもなく追撃をひらりと躱し、相手の弱点に向かって刃を滑らせた。
放物線上に腕が飛んでいく。それを確認して、すぐに離れた。
消えてない。
そう思い警戒していたら目の前の人物が、よろ、よろと後ろに下がりながらがくんっと倒れこむ。
「え……?」
不意に外套の下から見えた金色の髪。
見覚えのある顔に俺は刀を落として手を伸ばした。
「九郎!?」
―――と、意識が完全に逸れてしまったその時目の前に誰かの手が見えた。はっとして反撃しようとして、刀を落としていることに気付く。
しまった……っ!!
「捕まえました」
するっと首から顎にかけて指がかかり顔が上を向く。すると、上から覗き込むようにこちらを見ている男の顔が映った、はずだった。
な、んだ……?
うまく顔が認識できない。おかしい。目の前にいるはずなのに顔に靄がかかったようで全く頭に入ってこない。ぐるぐると目が回ってきて、体が思うように動かない。目を逸らすこともできずに呻き声をあげながら、力を振り絞って落とした刀を手にしようと伸ばすがからんっと音がした。目の前の人物が刀を蹴飛ばしたようだ。
「ふ、ふふ、もっとよく顔を見せてください」
「……っ! …………っ!!!」
「可愛い、小さい、食べちゃいたい」
そしてゆっくりと得体のしれないそれが近づいてきた。
打撃を食らったが、骨折しただけで済んだらしい。幸運だな。
「で?君達はなんでこんな事してんの?あとあの箱何?」
「……そ、れは……」
一通り治療が終わると紫さんがそう聞いた。
すると、梓さんが駆君を庇うように前に出た。
「詮索はやめてください」
かなり強い拒絶だ。
もしや、福禄だけの特殊な術だろうか。
しかし、彼らが出てきた妖魔を従えていた雰囲気はなく敵意を持って攻撃をしていたのは確かだ。幸いなことに出てきた妖魔は戦い慣れていないようだったのでまだどうにかなった。
これ以上踏み入ると危険だ。
特に、同じ七宝でもない二人は後ろ盾も何もないのである。あの狭い世界の中で七宝という権力者に睨まれてしまえばたちまち居場所を無くしてしまうだろう。
いくらそーちゃんがいても、きっと介入できないだろう。俺も七宝であってないから役に立たない。
でも―――。
「と、友達を心配するのはいけない事ですか?」
思わず出た言葉はそんな陳腐で情けない言葉である。
情に訴えるような言い方に思わず俺が顔を顰めてしまう。対話もろくにしてこなかったのでこういう場面で何を話せばいいのか全く分からない。だから正直に、今の自分を吐露する。
梓さんは困った顔をして、やがて首を振った。
「それは悪い事じゃないが、今は状況が良くない。下手すればお前たちが消される」
「分かってます。でも俺はお友達の力になりたいです」
これでもやり直し前はほとんど都の外で暮らしていた男だ。ちょっとやそっとじゃやられない。
それに消されるなんて、そんな事言われてもあまりピンとこない。だって既に存在が消えているような男だ。今更だ。
だからどうにか説得しようとしたが、「絶対にダメ!!」と駆君が前に出て叫んだ。
「だめ、だめだめ!あずにいもだめ!俺の事は放っておいてお願いだから!!お前なんて嫌い!だからあっち行って!!しーちゃんたちから離れて!!」
駆君の言葉を疑った。
え、いま梓さんの事嫌いって言った?
梓さんがきょとんとしてそれから少し腰を折って駆君と同じ目線で優しく話をする。
「駆、何度も言うが俺はお前を放っておかないし、嫌いになっても一緒にいる」
「お前なんか嫌いだってば!嫌いなんだよ!離れろ!!」
「俺は駆のこと好きだからな」
そう梓さんが言った。
すると駆君がひゅっと息を飲んだかと思うと、嘔吐した。
「駆君!?」
慌てて俺や叢雲さんが駆け寄って彼の容体を見る。
彼はうえっと苦しそうに声をあげながら吐き出していて、ふと強烈な違和感を感じた。
「あずさ、さん……?」
「ん?どうした、しーちゃん」
目の前にいる梓さんはそんな駆君になんてことないような表情でこちらを見ている。
少なくとも、こんな状態になった駆君をそんな冷たい目で見るような人ではないはずだ。
―――この人は誰だ?
そう思った瞬間、彼が吹っ飛んだ。
「……どういうこと?梓じゃないのあれ」
「紫さん!」
刀を返して思いっきり梓さんの身体を吹っ飛ばしたのは紫さんだ。刀を構え直し、ちっと舌打ちをする。俺も同じように刀を構え直して、「だ、めっ!」と裾を引っ張られた。
「だめ、に、げて……っ!」
駆君がそう言った瞬間、手当てを受けていたはずの術者たちが不自然に起き上がり始めた。
叢雲さんも刀を構え、辺りを見渡す。いつの間にか、術者たちを見るために真ん中に来ていたので周りはそれらで囲まれていた。
「いやあ、こんな法術があるんだね」
「兄さん、呑気に言ってる場合?囲まれたよ。それに絡繰りが分からないから殺せない」
「そうね、うーん、しーちゃんはい」
叢雲さんが俺に駆君を渡した。え?と一瞬呆けると、叢雲さんが一角にいた術者たちを躊躇いなく斬った。そしてふわりと笑顔を見せる。
「お願いね」
「!」
ずるい!と叫びそうになったがその出来た隙を無駄にさせないために駆君を抱えてそこに飛び込んだ。他の術者たちが逃がすまいと手を伸ばすが、すかさずそれを叢雲さんが切断する。
俺はそれを横目で確認しながら地を蹴った。
「……っ、あ!」
「ごめん駆君!吐いてもいいから我慢して!!」
先ほど嘔吐して具合が悪い彼にこの速さで揺られながら運ばれるのはさぞ気分が悪いだろう。
しかし、彼を優先している暇はない。
早く助けを呼ぶために都に戻らなければいけない。
俺には帝様に与えられた権利がある。それを使えばきっと助けが呼べるはずだ。
その為に、逃がしてくれたのだから早く都に―――。
ゆらっと木の影から何かが現れた。その外套の下からきらりと光る刃が見えて、反射的に真横に跳ぶと軽く衣が切れる。
「っ! しーちゃん!」
「平気です。しっかり捕まって」
「で、でも……っ!」
「いいから早く」
強くそう言うと、少し迷った駆君がぎゅっと俺の首にしがみつく。俺は片手で彼の身体を抱えつつ、もう片方で大太刀を振った。目の前の木がばらばらと綺麗に切れて、視界がそれで埋め尽くされる。びくり、と目の前の人物が体を止めるとその横を素早く通り抜けた。
もう一度、大きく振って木を切るが流石に同じ手を食らうほど馬鹿ではないようでそれらを避けながらこちらに近づいてくる。
それをちらりと確認した後に柄を軽く手首で返し、刃をその人物の下の方に潜らせた。
ぼとっと不自然にその人物が地面に伏せる。その人物についていたはずの左足が綺麗に宙を舞っていた。
そして俺は前を見て走り出す。
不意に、横から狼が出てきたがそれを確認することなく斬ると、煙をあげてそれが紙になった。
式神……?
あれも術者の一人だったのか、と頭の隅でそんな事を考える。式神を使えるなんてかなり優秀だったのだろうと、自分の知り合いをふと思い出しつつ、足を止めることはない。
彼らを追って相当深いところまで来ていたとはいえ、自分の運動能力の高さによって視認できるほどには近づいてきた。
こういうところは良かったなと思いながら加速して木々の合間を縫うように駆ける。
そして、あと少しで辿り着けるというところで真後ろに気配を感じ俺はそれを弾いた。火花が散り、相手はさっと身を翻して下がる。
先ほどの術者だろうか。
やはり妖魔の類いなのか、それとも法術なのか、そんな考えをしつつ駆君をゆっくりと下ろす。
「駆君、ごめんなさい。俺の代わりに助けを呼べますか?」
「え?さ、さっきみたいに逃げようよ!!」
「都まで追ってくるでしょう?」
そう。さっきの梓さんも術者たちも都の中から外に出た。つまり彼らは結界が通じない何かなのである。そんなものを引き入れたまま入るわけにはいかない。
あそこには、くーちゃんもいる。
そう、最悪な別れ方をした彼だ。
幼子は、わりとすぐ記憶をなくすというか覚えていないことが多いという。きっと数か月も会っていない俺のことなんて忘れてるだろうなと思いながらゆっくりと息を吐いた。
「具合悪いのにごめんなさい」
「そんな、こと……っ!俺の……っ!」
そう言って駆君はぐっと言葉を詰まらせ、それから背を向けて走り出した。
その事にほっとしつつ、刀を構え直す。
斬った足は再生している。じっと観察するとどうやら片方の肩が何となく弱点のようだ。構造上、妖魔と同じなんだなと思いつつ駆けだして相手に斬りかかる。
目の前の人物は、それを難なく受け止めてそれを弾きぴぃっと小さく口笛を吹いた。すると、四方から突然狼が襲い掛かってくる。一番初めに近くにいた狼を斬り、もう一匹を刀を持っていない方の手で殴る。
残りの攻撃を姿勢を低く躱し、引き戻した刃で蹴散らすと視界が煙で覆われた。
が、しかし、視覚程度で俺の感覚が鈍るわけもなく追撃をひらりと躱し、相手の弱点に向かって刃を滑らせた。
放物線上に腕が飛んでいく。それを確認して、すぐに離れた。
消えてない。
そう思い警戒していたら目の前の人物が、よろ、よろと後ろに下がりながらがくんっと倒れこむ。
「え……?」
不意に外套の下から見えた金色の髪。
見覚えのある顔に俺は刀を落として手を伸ばした。
「九郎!?」
―――と、意識が完全に逸れてしまったその時目の前に誰かの手が見えた。はっとして反撃しようとして、刀を落としていることに気付く。
しまった……っ!!
「捕まえました」
するっと首から顎にかけて指がかかり顔が上を向く。すると、上から覗き込むようにこちらを見ている男の顔が映った、はずだった。
な、んだ……?
うまく顔が認識できない。おかしい。目の前にいるはずなのに顔に靄がかかったようで全く頭に入ってこない。ぐるぐると目が回ってきて、体が思うように動かない。目を逸らすこともできずに呻き声をあげながら、力を振り絞って落とした刀を手にしようと伸ばすがからんっと音がした。目の前の人物が刀を蹴飛ばしたようだ。
「ふ、ふふ、もっとよく顔を見せてください」
「……っ! …………っ!!!」
「可愛い、小さい、食べちゃいたい」
そしてゆっくりと得体のしれないそれが近づいてきた。
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