24 / 41
23、元勇者、教会に向かう
しおりを挟む
はっと目が覚めると天井が見えた。ばっとベッドから飛び起きて部屋を出ると、ご飯の良い匂いがする。出遅れた!
アシュレイはそう思い階下に降りてリビングに向かうとフライパン片手にレイチェルが目玉焼きを皿に移している。
「レイチェル!」
「あ、おはようアーシュ。もう少しでご飯できるから待ってね」
「俺がやるよ。いつも俺がやってたでしょ」
「いーの!今度は僕の番だから!」
アシュレイはでもっと食い下がるが、にこっと笑顔で黙殺され、コップやフォークを出すぐらいしかできない。今度は早く起きようとアシュレイはそう決めて大人しく席につく。それからご飯を作るレイチェルを見る。後ろ姿で、アシュレイが使っていたエプロンを身に着けている。この子が結婚相手かあっとアシュレイはふとそう思ってかっと顔を赤くさせた。心臓がバクバクとうるさい。アシュレイはがんっと机に額をくっ付けた。
「アーシュ!?どうしたのっ!?」
「し、心臓が痛い……」
「え!?」
「ドキドキしすぎて死にそう……」
「っ!」
アシュレイは今、今までにないほど緊張と嬉しさに軽くパニック状態である。レイチェルはそんなアシュレイに一瞬手を止めて同じように顔を赤くさせる。
この浮かれ気分の自分を落ち着かせるためにすーはーっとアシュレイは深呼吸をして、昨日の魔神の言葉を思い出した。そして一気に冷静になる。
「ねえ、レイチェル」
「え、な、なに?」
「どうしてあんな如何にも怪しそうなやつ信じたの?」
そしてやはりこの疑問が尽きない。いくらレイチェルが世間知らずで、いくら煽られようとアシュレイは確固たる意志を持った少年であり、仮にもアシュレイと対峙していたあいつをどうして信じたのだろうか。
アシュレイは素直にそう聞いた。レイチェルはえ?っと首を傾げた。
「だってアーシュが転生するって知ってたんだもん」
「あー、そう言えばそんなことも……レイチェルが手紙見せたんだっけ?」
「んーん。最初から」
「は?」
レイチェルがそう言って、焼けたパンとサラダ、目玉焼きをワンプレートに乗せたそれを持ってくる。アシュレイはレイチェルの答えに思わずそんな声を出す。
そうであれば、全く話は違くなる。
いや、勝手にレイチェルが教えたものとばかり思っていたアシュレイもアシュレイだ。
元々頭を使う方ではないのは自覚しているがそんな初歩的なミスをするとは思わない。
はーっと息を吐いて己の未熟さを痛感すると、レイチェルがどうしたの?と声をかけて水をコップに入れてくれる。
「んー。まあ、今はいいか。朝食ありがとう。いただきまーす」
「うん。いただきまーす」
もぐもぐと食パンに目玉焼きを乗せたそれを頬張り、スープをすする。美味しい。
アシュレイはそれを食べながら、他にも疑問がわく。レイチェルの成長具合から見ると10年ほどは経っているはずだ。それなのに、誰一人としてここに挑戦するものがいないというのもおかしい。放置するべきではないと国は思っているはずだ。それなりの時間があったのに、今この場は喧噪一つ聞こえない。
アシュレイはふむ、と考え込み、レイチェルに聞いても分からないだろうと確信して、早めに食事を終わらせる。
「ご馳走様」
「ん!?どこ行くのアーシュ!?」
「教会」
「なんで!」
「なんで?聞きたいことあるから」
「……ふぅん?」
アシュレイがそう言うと、レイチェルは面白くなさそうにそう呟く。アシュレイはそのレイチェルの反応に首を傾げつつ食器を下げて洗う。
「アーシュ」
「何?」
「裸足で行くの?」
「あ……」
そこでアシュレイは今でも裸足だということに気が付いた。
「まあ、裸足でも大丈夫だし」
「だめ!靴買いに行こう!」
「ええー……」
今はそんなことしてる場合ではないような。アシュレイは空気読めないとよく言われるがそこはちゃんとわかっていた。レイチェルはそんなアシュレイの気持ちに気付かずにそう言えば服も買ってあげないと!レイチェルがにこにこでそんなことを言う。
アシュレイは苦笑して要らないっと首を振るがレイチェルには聞こえないようだ。
「ストレージ、オン。暫くは僕のおさがりでいいかな?入る?」
「……」
レイチェルがそう言ってアシュレイが買ったレイチェルの服を出す。その魔術はアシュレイが使えていたものだ。勇者の加護によるもので、それを聞くとやはりレイチェルには勇者の加護があるんだろうと実感する。そして、アシュレイの一つの仮説が立てられた。やはり一度教会に行かないとどうにも確信が持てないと改めてそう考えながら、まだそんなものを持っていたのかと苦笑する。そう思いながらもアシュレイは、ありがとうっとお礼を言ってそれらに着替えるために今着ているワンピースを脱ぐ。レイチェルは驚いて慌てて後ろを見る。
「ア、アーシュ!僕の目の前で脱がないでよ!」
「え、ええ?」
アシュレイはわけわからんっと思いながら服に着替える。今の自分がいくつなのか分からないが、若干大きい。前は俺の方が大きかったのにっと若干悔しく思いながらアシュレイはレイチェルを見た。
「レイチェル、靴は?」
「要らないでしょ?僕が抱えるんだもん」
「え?」
「はい抱っこ」
「いや、靴……」
「抱っこ」
頑なにレイチェルが手を広げてそういうのでアシュレイは渋々彼に近づいて抱っこされる。アシュレイをひょいっと抱えたレイチェルは外套を羽織りフードで顔を隠す。
アシュレイが俺にはしなくていいのかというと、ああそうだねっとレイチェルはキャップをアシュレイに被せる。それからやぼったい黒縁眼鏡をかけさせた。
「可愛い~」
「それはレイチェルだけだと思う」
ハートが飛びそうな勢いでアシュレイをそう褒めた後に頬ずりをレイチェルはアシュレイにする。アシュレイは、ははっと乾いた笑みを浮かべながらレイチェルと一緒に転移をして近くの町に向かった。
その町というのはアシュレイとレイチェルが出会ったところだ。街並みも大して変わっていないようでレイチェルは迷うことなく服屋に向かおうとしてぴたりと歩みを止める。そして冷ややかに何かを見ていた。
そこには三人の男がいた。どこか誰かの面影のある顔立ちだ。見たことがある。じいっとアシュレイもその三人を見つめているとふいっとレイチェルが顔をそらし、今度こそ服屋に向かう。
「レイ……」
「何?あ、服屋の前に教会に行く?」
「いや、あの子たち……」
「知らない人だよ?」
レイチェルはそう言い切った。アシュレイは食い下がろうとしたが、レイチェルがひどく冷め切った表情であったので口を閉じる。
レイチェルは三人の男が言った方向とは真逆を歩き始め、先に教会に行こうかっと声を出した。
アシュレイはこくんと頷き、彼の嫌がることは極力避けるとする。その為、記憶を探ることはしなかった。
アシュレイはそう思い階下に降りてリビングに向かうとフライパン片手にレイチェルが目玉焼きを皿に移している。
「レイチェル!」
「あ、おはようアーシュ。もう少しでご飯できるから待ってね」
「俺がやるよ。いつも俺がやってたでしょ」
「いーの!今度は僕の番だから!」
アシュレイはでもっと食い下がるが、にこっと笑顔で黙殺され、コップやフォークを出すぐらいしかできない。今度は早く起きようとアシュレイはそう決めて大人しく席につく。それからご飯を作るレイチェルを見る。後ろ姿で、アシュレイが使っていたエプロンを身に着けている。この子が結婚相手かあっとアシュレイはふとそう思ってかっと顔を赤くさせた。心臓がバクバクとうるさい。アシュレイはがんっと机に額をくっ付けた。
「アーシュ!?どうしたのっ!?」
「し、心臓が痛い……」
「え!?」
「ドキドキしすぎて死にそう……」
「っ!」
アシュレイは今、今までにないほど緊張と嬉しさに軽くパニック状態である。レイチェルはそんなアシュレイに一瞬手を止めて同じように顔を赤くさせる。
この浮かれ気分の自分を落ち着かせるためにすーはーっとアシュレイは深呼吸をして、昨日の魔神の言葉を思い出した。そして一気に冷静になる。
「ねえ、レイチェル」
「え、な、なに?」
「どうしてあんな如何にも怪しそうなやつ信じたの?」
そしてやはりこの疑問が尽きない。いくらレイチェルが世間知らずで、いくら煽られようとアシュレイは確固たる意志を持った少年であり、仮にもアシュレイと対峙していたあいつをどうして信じたのだろうか。
アシュレイは素直にそう聞いた。レイチェルはえ?っと首を傾げた。
「だってアーシュが転生するって知ってたんだもん」
「あー、そう言えばそんなことも……レイチェルが手紙見せたんだっけ?」
「んーん。最初から」
「は?」
レイチェルがそう言って、焼けたパンとサラダ、目玉焼きをワンプレートに乗せたそれを持ってくる。アシュレイはレイチェルの答えに思わずそんな声を出す。
そうであれば、全く話は違くなる。
いや、勝手にレイチェルが教えたものとばかり思っていたアシュレイもアシュレイだ。
元々頭を使う方ではないのは自覚しているがそんな初歩的なミスをするとは思わない。
はーっと息を吐いて己の未熟さを痛感すると、レイチェルがどうしたの?と声をかけて水をコップに入れてくれる。
「んー。まあ、今はいいか。朝食ありがとう。いただきまーす」
「うん。いただきまーす」
もぐもぐと食パンに目玉焼きを乗せたそれを頬張り、スープをすする。美味しい。
アシュレイはそれを食べながら、他にも疑問がわく。レイチェルの成長具合から見ると10年ほどは経っているはずだ。それなのに、誰一人としてここに挑戦するものがいないというのもおかしい。放置するべきではないと国は思っているはずだ。それなりの時間があったのに、今この場は喧噪一つ聞こえない。
アシュレイはふむ、と考え込み、レイチェルに聞いても分からないだろうと確信して、早めに食事を終わらせる。
「ご馳走様」
「ん!?どこ行くのアーシュ!?」
「教会」
「なんで!」
「なんで?聞きたいことあるから」
「……ふぅん?」
アシュレイがそう言うと、レイチェルは面白くなさそうにそう呟く。アシュレイはそのレイチェルの反応に首を傾げつつ食器を下げて洗う。
「アーシュ」
「何?」
「裸足で行くの?」
「あ……」
そこでアシュレイは今でも裸足だということに気が付いた。
「まあ、裸足でも大丈夫だし」
「だめ!靴買いに行こう!」
「ええー……」
今はそんなことしてる場合ではないような。アシュレイは空気読めないとよく言われるがそこはちゃんとわかっていた。レイチェルはそんなアシュレイの気持ちに気付かずにそう言えば服も買ってあげないと!レイチェルがにこにこでそんなことを言う。
アシュレイは苦笑して要らないっと首を振るがレイチェルには聞こえないようだ。
「ストレージ、オン。暫くは僕のおさがりでいいかな?入る?」
「……」
レイチェルがそう言ってアシュレイが買ったレイチェルの服を出す。その魔術はアシュレイが使えていたものだ。勇者の加護によるもので、それを聞くとやはりレイチェルには勇者の加護があるんだろうと実感する。そして、アシュレイの一つの仮説が立てられた。やはり一度教会に行かないとどうにも確信が持てないと改めてそう考えながら、まだそんなものを持っていたのかと苦笑する。そう思いながらもアシュレイは、ありがとうっとお礼を言ってそれらに着替えるために今着ているワンピースを脱ぐ。レイチェルは驚いて慌てて後ろを見る。
「ア、アーシュ!僕の目の前で脱がないでよ!」
「え、ええ?」
アシュレイはわけわからんっと思いながら服に着替える。今の自分がいくつなのか分からないが、若干大きい。前は俺の方が大きかったのにっと若干悔しく思いながらアシュレイはレイチェルを見た。
「レイチェル、靴は?」
「要らないでしょ?僕が抱えるんだもん」
「え?」
「はい抱っこ」
「いや、靴……」
「抱っこ」
頑なにレイチェルが手を広げてそういうのでアシュレイは渋々彼に近づいて抱っこされる。アシュレイをひょいっと抱えたレイチェルは外套を羽織りフードで顔を隠す。
アシュレイが俺にはしなくていいのかというと、ああそうだねっとレイチェルはキャップをアシュレイに被せる。それからやぼったい黒縁眼鏡をかけさせた。
「可愛い~」
「それはレイチェルだけだと思う」
ハートが飛びそうな勢いでアシュレイをそう褒めた後に頬ずりをレイチェルはアシュレイにする。アシュレイは、ははっと乾いた笑みを浮かべながらレイチェルと一緒に転移をして近くの町に向かった。
その町というのはアシュレイとレイチェルが出会ったところだ。街並みも大して変わっていないようでレイチェルは迷うことなく服屋に向かおうとしてぴたりと歩みを止める。そして冷ややかに何かを見ていた。
そこには三人の男がいた。どこか誰かの面影のある顔立ちだ。見たことがある。じいっとアシュレイもその三人を見つめているとふいっとレイチェルが顔をそらし、今度こそ服屋に向かう。
「レイ……」
「何?あ、服屋の前に教会に行く?」
「いや、あの子たち……」
「知らない人だよ?」
レイチェルはそう言い切った。アシュレイは食い下がろうとしたが、レイチェルがひどく冷め切った表情であったので口を閉じる。
レイチェルは三人の男が言った方向とは真逆を歩き始め、先に教会に行こうかっと声を出した。
アシュレイはこくんと頷き、彼の嫌がることは極力避けるとする。その為、記憶を探ることはしなかった。
0
お気に入りに追加
831
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。

寄るな。触るな。近付くな。
きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。
頭を打って?
病気で生死を彷徨って?
いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。
見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。
シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。
しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。
ーーーーーーーーーーー
初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。
【完結】だから俺は主人公じゃない!
美兎
BL
ある日通り魔に殺された岬りおが、次に目を覚ましたら別の世界の人間になっていた。
しかもそれは腐男子な自分が好きなキャラクターがいるゲームの世界!?
でも自分は名前も聞いた事もないモブキャラ。
そんなモブな自分に話しかけてきてくれた相手とは……。
主人公がいるはずなのに、攻略対象がことごとく自分に言い寄ってきて大混乱!
だから、…俺は主人公じゃないんだってば!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる